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第三巻『その痩躯から 死が分たれる その時まで。』(RoGD Ch.4)
Verse 1-9
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夕食は白身魚のカルパッチョとマルゲリータピッツァ、それに豆をふんだんに使ったミネストローネとスペアリブだった。取り敢えずたらふく食った、とフィリップ二世は一つ背伸びをしながら、アルフレッドとともに住宅地を歩く。
「千代田区千代田一丁目、フィリップは行った事ある?」
「皇居? っつーか江戸城だったか。いや、行ったこたあねぇな。」
腕を頭の後ろで組んでふんぞり返りながら静まり返った都心を歩く。アルフレッドは地図を見るまでもなく、てくてくとその長い脚で江戸城へ向かう。
「しかし、象徴というだけでここに[核]を配置するもんかな。」
「引っ掛けかもしれないって?」
清張と史興、久志の報告を思い返して、フィリップ二世はうーんと頭を傾げた。
「あの坂本……逸叡とかいう男、相当な切れ者っぽかったからな。そうやすやすと皇居なんて分かりやすい場所に張るかっての。……っつーかアル、[燃料]の流れが分かるなら一点に集中してる場所が分かるもんじゃねぇのか。」
「普通はね。でも面倒な事に、この世界小さいから[燃料]がなくても維持出来てるんだよ。多分、帝國のレプリカとその仕組みは一緒なんだ。」
ガス灯の下に立って、フィリップ二世は開けた道路を見渡す。
「あー、それはどういう仕組みだ?」
黒い鉄をかんかんと手の甲で殴ると、フィリップ二世はぐい、と上に体を引き寄せた。
「[燃料]って地面の下に流れるものだけど、[回路]の切断面を地上へ露出させることで、[燃料]を空気中に沢山放出させるんだ。基本的に面積が広いと[燃料]が一定距離以上行く前に消失する。消失すると[核]に再び取り込まれて再生産されなくなくなるから[燃料]が切れる。」
「世界が崩壊する。」
そういう事、とアルフレッドは呟いた。目の前には江戸城の庭園に生える木々がもくもくと影を描いている。
「そんならほっときゃいいじゃねぇか。いずれ崩壊するんだろ?」
「崩壊するって言ったって、[核]一つにつき……まあこの世界の再現範囲じゃ一世紀以上は持つかな。」
まだ零とフィリップ二世がこの世界に侵入する前、理恵とアルフレッドはこの世界が一体どこまで続いているのか調べた。結果、悠樹邸宅の半径数キロメートルを出るとループする仕掛けになっていた。また、都心も再現されているのは現在東京の地下鉄が通っている範囲という小さなものだ。
「大してあのレプリカは帝國全て。そりゃ数日で滅ぶよね。」
帝國も、直轄領のみの再現であれば数世紀は保っただろう、というのがアルフレッドの見解である。
「一世紀も保つのはいけねぇな。切れ者なのは間違ってないってところか。」
街灯の上に片膝をつくと、フィリップ二世はじっと周囲に聞き耳を立てた。酔っ払いの足音、夜遅くの趣味の変わった散歩をする人、夜の街を歩む人々に異変はない。
「変人の出現時間だけはまちまちだな。おいアルフレッド、お前の話じゃ[燃料]吸い上げるんじゃないのか。地面に通ってなきゃ意味ないだろ。」
「え?別に大気中に流れてるなら呼吸で吸ってるよ。多分、一際濃い部分があるんだろうね。日によって違うんだろうけど。」
アルフレッドは取り敢えず皇居周りを一周しようと街灯の足元から離れた。白衣を着たままのアルフレッドの姿を見送る。
(いるな。)
布のはためく音だ。フィリップ二世は呆れ返った、自らの中の[燃料]の流れが感知出来ても、相変わらず相手の[核]や[燃料]の動きは感知出来ない。
ナイフの剣先を指先でつまんで、ひゅん、と後ろに飛ばす。鈍い音はせずに、地面を割る音が聞こえた。
「よう柏葉、一昨日振りか?」
振り返った途端、柏葉とは全く違う太刀筋が一閃する。慌てて白羽取りで刃を受けると、フィリップ二世は顔を凝視した。黒い髪は肩より少し上で切られ、七三に撫で付けられている。
「っぐ……あんたのその顔、白黒写真で見た事あるぜ。」
手を離して一瞬、街灯の天辺を蹴りつけて地面に降り立つ。
「顔が有名だと少々困るな。」
橙色に照り返される少々幅が広めの刀から視線を逸らし、フィリップ二世は決して不細工とは言えない整った顔を睨みつけた。
「新選組副長土方歳三。お噂はかねがね聞いているが……。」
「そりゃどうも。なら説明はいらないな。」
同じく街灯の天辺を蹴り上げて、土方歳三は舗装された地面に着地する。髪一本分の細かな時間さえなかった。フィリップ二世の前に刀が煌めく。騎馬隊を率いた矢桐とは全く違う、整った太刀筋が目の前を切り裂いた。
「理恵が言ってた男二人、お前と柏葉矢桐か!」
「戦闘中にお喋りな奴だ!」
歳三の刀は休む事を知らない。目の前に白い光が閃いたと思えば、また別の場所から刃が迫る。体は追いついているが、追いつくだけで精一杯だった。四方から互いの攻撃を弾く金属で感覚が飲まれそうになる。
「っるっせぇ!」
これでもかとばかりに腹を蹴り上げたが、歳三は刀でその靴底を受け止める。ダメージを与えられずに、距離を取るだけで終わった。
(アルが帰ってこねぇっつーことは向こうも向こうで……。)
ナイフを数本抜き出して、フィリップ二世は歳三の方へ瞬時に飛ばした。豪速球で懐へ向かったナイフは、歳三の間近に来た途端に全て上へ跳ね上がる。軽い音をけたたましく鳴らしながら地面に落ちたナイフが粒子になって消えていった。
(……焦るな、俺。)
無意識に奥歯を噛み締めている事に気付く。ゆっくりと深呼吸をして、フィリップ二世は頭の中の混乱を全てかき消す。フィリップ二世が地を蹴ったと同時に、歳三もまた刀を下に構えて地を蹴った。
「千代田区千代田一丁目、フィリップは行った事ある?」
「皇居? っつーか江戸城だったか。いや、行ったこたあねぇな。」
腕を頭の後ろで組んでふんぞり返りながら静まり返った都心を歩く。アルフレッドは地図を見るまでもなく、てくてくとその長い脚で江戸城へ向かう。
「しかし、象徴というだけでここに[核]を配置するもんかな。」
「引っ掛けかもしれないって?」
清張と史興、久志の報告を思い返して、フィリップ二世はうーんと頭を傾げた。
「あの坂本……逸叡とかいう男、相当な切れ者っぽかったからな。そうやすやすと皇居なんて分かりやすい場所に張るかっての。……っつーかアル、[燃料]の流れが分かるなら一点に集中してる場所が分かるもんじゃねぇのか。」
「普通はね。でも面倒な事に、この世界小さいから[燃料]がなくても維持出来てるんだよ。多分、帝國のレプリカとその仕組みは一緒なんだ。」
ガス灯の下に立って、フィリップ二世は開けた道路を見渡す。
「あー、それはどういう仕組みだ?」
黒い鉄をかんかんと手の甲で殴ると、フィリップ二世はぐい、と上に体を引き寄せた。
「[燃料]って地面の下に流れるものだけど、[回路]の切断面を地上へ露出させることで、[燃料]を空気中に沢山放出させるんだ。基本的に面積が広いと[燃料]が一定距離以上行く前に消失する。消失すると[核]に再び取り込まれて再生産されなくなくなるから[燃料]が切れる。」
「世界が崩壊する。」
そういう事、とアルフレッドは呟いた。目の前には江戸城の庭園に生える木々がもくもくと影を描いている。
「そんならほっときゃいいじゃねぇか。いずれ崩壊するんだろ?」
「崩壊するって言ったって、[核]一つにつき……まあこの世界の再現範囲じゃ一世紀以上は持つかな。」
まだ零とフィリップ二世がこの世界に侵入する前、理恵とアルフレッドはこの世界が一体どこまで続いているのか調べた。結果、悠樹邸宅の半径数キロメートルを出るとループする仕掛けになっていた。また、都心も再現されているのは現在東京の地下鉄が通っている範囲という小さなものだ。
「大してあのレプリカは帝國全て。そりゃ数日で滅ぶよね。」
帝國も、直轄領のみの再現であれば数世紀は保っただろう、というのがアルフレッドの見解である。
「一世紀も保つのはいけねぇな。切れ者なのは間違ってないってところか。」
街灯の上に片膝をつくと、フィリップ二世はじっと周囲に聞き耳を立てた。酔っ払いの足音、夜遅くの趣味の変わった散歩をする人、夜の街を歩む人々に異変はない。
「変人の出現時間だけはまちまちだな。おいアルフレッド、お前の話じゃ[燃料]吸い上げるんじゃないのか。地面に通ってなきゃ意味ないだろ。」
「え?別に大気中に流れてるなら呼吸で吸ってるよ。多分、一際濃い部分があるんだろうね。日によって違うんだろうけど。」
アルフレッドは取り敢えず皇居周りを一周しようと街灯の足元から離れた。白衣を着たままのアルフレッドの姿を見送る。
(いるな。)
布のはためく音だ。フィリップ二世は呆れ返った、自らの中の[燃料]の流れが感知出来ても、相変わらず相手の[核]や[燃料]の動きは感知出来ない。
ナイフの剣先を指先でつまんで、ひゅん、と後ろに飛ばす。鈍い音はせずに、地面を割る音が聞こえた。
「よう柏葉、一昨日振りか?」
振り返った途端、柏葉とは全く違う太刀筋が一閃する。慌てて白羽取りで刃を受けると、フィリップ二世は顔を凝視した。黒い髪は肩より少し上で切られ、七三に撫で付けられている。
「っぐ……あんたのその顔、白黒写真で見た事あるぜ。」
手を離して一瞬、街灯の天辺を蹴りつけて地面に降り立つ。
「顔が有名だと少々困るな。」
橙色に照り返される少々幅が広めの刀から視線を逸らし、フィリップ二世は決して不細工とは言えない整った顔を睨みつけた。
「新選組副長土方歳三。お噂はかねがね聞いているが……。」
「そりゃどうも。なら説明はいらないな。」
同じく街灯の天辺を蹴り上げて、土方歳三は舗装された地面に着地する。髪一本分の細かな時間さえなかった。フィリップ二世の前に刀が煌めく。騎馬隊を率いた矢桐とは全く違う、整った太刀筋が目の前を切り裂いた。
「理恵が言ってた男二人、お前と柏葉矢桐か!」
「戦闘中にお喋りな奴だ!」
歳三の刀は休む事を知らない。目の前に白い光が閃いたと思えば、また別の場所から刃が迫る。体は追いついているが、追いつくだけで精一杯だった。四方から互いの攻撃を弾く金属で感覚が飲まれそうになる。
「っるっせぇ!」
これでもかとばかりに腹を蹴り上げたが、歳三は刀でその靴底を受け止める。ダメージを与えられずに、距離を取るだけで終わった。
(アルが帰ってこねぇっつーことは向こうも向こうで……。)
ナイフを数本抜き出して、フィリップ二世は歳三の方へ瞬時に飛ばした。豪速球で懐へ向かったナイフは、歳三の間近に来た途端に全て上へ跳ね上がる。軽い音をけたたましく鳴らしながら地面に落ちたナイフが粒子になって消えていった。
(……焦るな、俺。)
無意識に奥歯を噛み締めている事に気付く。ゆっくりと深呼吸をして、フィリップ二世は頭の中の混乱を全てかき消す。フィリップ二世が地を蹴ったと同時に、歳三もまた刀を下に構えて地を蹴った。
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