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第一巻『この幻想が 薔薇色の誇りに なると信じて。』(RoGD Ch.2)
Verse 3-1
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帝國には一つの最も重要な歴史書がある。基礎の書、帝國建立から現在に至るまで、事実のみをただ淡々と記した歴史書である。紫の皮表紙と金の装飾がなされたその書物は、ROZEN本部の奥深くにある書庫に安置されていた。
* * *
一等車の窓の外を、青々と茂る芝生が流れていく。
「えー……今回の任務は、ロンドン?」
寝呆けた瞳でファイルの中から書類を出して、エドワード=ジャン少佐は回らない舌でそう言う。隣でリチャード=ヨハン大佐は腕と脚を組んで寝ていた。その向かい側ではレイ将軍が、永遠と続く草原を眺めている。
「なぁジャ……エド。なんで俺達が現地任務に駆り出されてるんだ?」
流れていく青い芝生は夏を目指して伸びていた。そろそろROZENの厚手の軍服も夏仕様の薄い物に変わる頃である。薄っすら汗のかいた額をハンケチで拭い、書類を睨んでいたエドワードはすぐに視線を上げた。
「元帥曰く、人手不足だってさ。まぁ基礎の書なんて何万冊もあるんだし、仕方ないよね。」
困ったように眉を寄せて笑ったエドワードを見て、レイは再び窓の向こうに視線を戻す。
* * *
事の発端は数年前に遡る。その日、事の第一発見者であるアーサー=フィリップ中佐は、いつものように終業時間後のROZEN本部を一人で闊歩していた。普段仕事であまり出入りする事が出来ない場所を、この特異な時間に歩く事が彼の楽しみの一つである。運が良ければ仕事に追われて夜勤しているレイと談笑を嗜む事も出来た。生憎その日は既に退勤していたが、彼はふと些細な事に気が付いた。珍しく少将執務室の扉が少し空いている。隙間から橙色の弱々しい光が溢れていた。士官学校でのランチ事件以降、ジークフリート少将に初めて会うのでは、とアーサーは期待に胸を膨らませてドアを開ける。しかし、目に入ってきたのはそんな期待を全く斜めから裏切る光景だった。
「おいおい、なにがあったよ。」
僅かな書類が床に散らばり、絨毯の上に倒れているジークフリートを見て、アーサーは思わず片膝をつく。幸い、ジークフリートはしっかり呼吸をしていた。外的傷害も特に見られない。絨毯にしっかりと耳をつけて、アーサーは目を細めた。若干、靴で踏み締めた跡が残っていた。靴跡は本棚にまで続き、そこで途切れている。
「あ? こんなとこあったか?」
皇族とその側近である神官達が住む城壁の前には二つの黒い塔がある。ROZENの将校、士官達は平日、その一つへ出勤する。ROZEN本部第一塔。そこが彼らの仕事場の名前であった。アーサーの頭の中には、その第一塔の地図は全て入っている筈であるが、少将執務室から続く秘密部屋は彼の存ぜぬ所であった。
「……鍵はお借りするぜ? 閣下。」
恐らくスペアであろう鍵をジークフリートの執務机から勝手に拝借して、アーサーは易々と本棚から鍵穴を見つけ出す。鍵を嵌め込み力を入れると、ゆっくりと本棚が横にずれていった。アーサーの聴覚では階下からの声を感知するのは容易い。石畳の階段を足音を鳴らさずに跳躍しながら降りていく。アーサーは弛んだタートルネックの裾を鼻の上まで持ち上げて、顔の下を覆った。貧相な木の扉をゆっくりと開けていく。
「よぉ。そこで何やってんだ?」
アイスブルーの瞳がゆっくりと細まる。その室内にいた全員がそちらを振り向いた。闇の中でもはっきりと見えるアメジストのマントに、アーサーはにたりと笑う。
「お前らもしかして分家か? こんな所までご苦労なこった。」
ゆっくりと尊大な態度で集団に近付くと、明らかに分家の風貌をした彼らは身構える。
「貴様、士官学校での化け物か。」
後ろで大量の本を麻袋に詰め込んでいく集団に、アーサーは床を指して言った。
「化け物だと思うならとっととお前らの持ってるその大量の本を置いてづらかれよ。」
先に、口を開いた分家が地を蹴った。しかし、アーサーは身構えもせずただそこに仁王立ちしているだけである。あと数ミリメートルでアーサーの眼球に分家の刃物の先が突き刺さろうという時に、突然血飛沫が待った。アーサーの足元にマントが降りていく。
「なぁおい、上で寝てる奴がいるんだよ。静かにしてくれねぇか。」
一気に冷めた声でアーサーは頭のない屍を踏み越えた。手元に戻ってきたナイフを掴み、彼は首を傾ける。
「あぁ、もう静かにする必要もねぇか。」
かすかに聞こえ始めた階段を降りる足音を聞いてフィリップは駆け出した。一気に集団と距離を縮めたと同時に、彼の目の前に再び血が舞う。白い肌に飛沫が伸びた。しかし、その場の分家全員を捕える事はアーサーにも流石に出来なかった。その場に留まった分家を殺す事はできたが、逃走に集中した分家は既にその場から消えていたのだ。
「待て、殺すなアーサー!」
詰襟を少しだけ緩めて息を荒くしたジークフリートがそう怒鳴った。最後の一人にとどめを刺そうとしたアーサーの勢いが一瞬にして止まる。喉笛すれすれに突きつけられたナイフの先を見て、ジークフリートはほっと息を吐いた。
「おい、生かしておく必要あんのかよ。」
透明なテグスで足と手の自由を奪い、アーサーは自らの全体重をその分家の体の上にかけた。
「当たり前だ。」
すっかり空になった本棚を見上げる。
「機密文書の棚か……。」
ジークフリートはため息をつく。ROZEN本部第一塔にある機密文書室から、一夜にして基礎の書は消えた。
* * *
汽車はロンドンに着いた。読んでいた雑誌をリチャードの鞄に詰め込み、レイとエドワードは一等車からロンドンの地へ降り立つ。リチャードは既に車掌から荷物を受け取っていた。
「ホテルは?」
エドワードに荷物を渡してリチャードはそう聞く。荷物を受け取りながら、レイが持っていたバインダーをエドワードは覗き込んだ。
「いつもの如く国営のセントラルホテルだよ。あーあ、たまには別の所に泊まりたい……。」
イギリス地域ロンドン地区のプラットホームから去って、彼らはセントラルホテルに向かう。受付嬢から二つの鍵を受け取ると、彼らは八階まで旧式のエレベーターで上がった。
「レイ、ヨハンがツインが良いって言うから、シングルでもいい?」
既に部屋の鍵を回しているリチャードを背に、エドワードは鍵をレイに手渡した。
「別に構わない。一人で寝るのは慣れてるし。」
エドワードは苦笑した。
「寝ないで朝を迎えるの間違いでしょ? 折角デスクワークから解放されたし、この任務中はちゃんと寝ような。」
リチャードに続いて部屋に入ったエドワードは、一瞬扉から手だけを出してレイに振る。その小さな思い遣りに、レイは少しだけ口端を緩めた。
エドワードに内線で呼ばれ、レイは二人の部屋を訪れた。
「ロンドン塔とウェストミンスター寺院。今回の基礎の書の出現場所はその二つだ。俺とエドはロンドン塔に行く。」
暗に、一人でウェストミンスターを対処しろ、と言われてレイは小さくため息をつく。張り詰めた雰囲気を解こうとエドワードはベッドの上で大の字になった。
「はーあ、そもそも分家が書をなくさなきゃこんな事にならなかったのに……。」
「盗んでおいて管理出来ないのは馬鹿の所業だな。」
エドワードの頭の横にバインダーを放り出して、リチャードは残りのサンドイッチを口に頬張る。
「そういえば時間は深夜二時なんだよね?」
「俺達なら今夜だけできっと対処できるから、明日にはちゃんとベッドで寝れる。」
眠れない事に頭を抱えていたエドワードは、レイの労りの一言で小さく微笑んだ。毎朝、仕事場の朝礼開始時間ギリギリに来るエドワードの睡眠好きの話を知らない人間は、ROZEN内ではほぼいない。
「だといいなぁ。それじゃ、今日の集合はホテルの玄関ホールで午前一時半な!」
* * *
* * *
一等車の窓の外を、青々と茂る芝生が流れていく。
「えー……今回の任務は、ロンドン?」
寝呆けた瞳でファイルの中から書類を出して、エドワード=ジャン少佐は回らない舌でそう言う。隣でリチャード=ヨハン大佐は腕と脚を組んで寝ていた。その向かい側ではレイ将軍が、永遠と続く草原を眺めている。
「なぁジャ……エド。なんで俺達が現地任務に駆り出されてるんだ?」
流れていく青い芝生は夏を目指して伸びていた。そろそろROZENの厚手の軍服も夏仕様の薄い物に変わる頃である。薄っすら汗のかいた額をハンケチで拭い、書類を睨んでいたエドワードはすぐに視線を上げた。
「元帥曰く、人手不足だってさ。まぁ基礎の書なんて何万冊もあるんだし、仕方ないよね。」
困ったように眉を寄せて笑ったエドワードを見て、レイは再び窓の向こうに視線を戻す。
* * *
事の発端は数年前に遡る。その日、事の第一発見者であるアーサー=フィリップ中佐は、いつものように終業時間後のROZEN本部を一人で闊歩していた。普段仕事であまり出入りする事が出来ない場所を、この特異な時間に歩く事が彼の楽しみの一つである。運が良ければ仕事に追われて夜勤しているレイと談笑を嗜む事も出来た。生憎その日は既に退勤していたが、彼はふと些細な事に気が付いた。珍しく少将執務室の扉が少し空いている。隙間から橙色の弱々しい光が溢れていた。士官学校でのランチ事件以降、ジークフリート少将に初めて会うのでは、とアーサーは期待に胸を膨らませてドアを開ける。しかし、目に入ってきたのはそんな期待を全く斜めから裏切る光景だった。
「おいおい、なにがあったよ。」
僅かな書類が床に散らばり、絨毯の上に倒れているジークフリートを見て、アーサーは思わず片膝をつく。幸い、ジークフリートはしっかり呼吸をしていた。外的傷害も特に見られない。絨毯にしっかりと耳をつけて、アーサーは目を細めた。若干、靴で踏み締めた跡が残っていた。靴跡は本棚にまで続き、そこで途切れている。
「あ? こんなとこあったか?」
皇族とその側近である神官達が住む城壁の前には二つの黒い塔がある。ROZENの将校、士官達は平日、その一つへ出勤する。ROZEN本部第一塔。そこが彼らの仕事場の名前であった。アーサーの頭の中には、その第一塔の地図は全て入っている筈であるが、少将執務室から続く秘密部屋は彼の存ぜぬ所であった。
「……鍵はお借りするぜ? 閣下。」
恐らくスペアであろう鍵をジークフリートの執務机から勝手に拝借して、アーサーは易々と本棚から鍵穴を見つけ出す。鍵を嵌め込み力を入れると、ゆっくりと本棚が横にずれていった。アーサーの聴覚では階下からの声を感知するのは容易い。石畳の階段を足音を鳴らさずに跳躍しながら降りていく。アーサーは弛んだタートルネックの裾を鼻の上まで持ち上げて、顔の下を覆った。貧相な木の扉をゆっくりと開けていく。
「よぉ。そこで何やってんだ?」
アイスブルーの瞳がゆっくりと細まる。その室内にいた全員がそちらを振り向いた。闇の中でもはっきりと見えるアメジストのマントに、アーサーはにたりと笑う。
「お前らもしかして分家か? こんな所までご苦労なこった。」
ゆっくりと尊大な態度で集団に近付くと、明らかに分家の風貌をした彼らは身構える。
「貴様、士官学校での化け物か。」
後ろで大量の本を麻袋に詰め込んでいく集団に、アーサーは床を指して言った。
「化け物だと思うならとっととお前らの持ってるその大量の本を置いてづらかれよ。」
先に、口を開いた分家が地を蹴った。しかし、アーサーは身構えもせずただそこに仁王立ちしているだけである。あと数ミリメートルでアーサーの眼球に分家の刃物の先が突き刺さろうという時に、突然血飛沫が待った。アーサーの足元にマントが降りていく。
「なぁおい、上で寝てる奴がいるんだよ。静かにしてくれねぇか。」
一気に冷めた声でアーサーは頭のない屍を踏み越えた。手元に戻ってきたナイフを掴み、彼は首を傾ける。
「あぁ、もう静かにする必要もねぇか。」
かすかに聞こえ始めた階段を降りる足音を聞いてフィリップは駆け出した。一気に集団と距離を縮めたと同時に、彼の目の前に再び血が舞う。白い肌に飛沫が伸びた。しかし、その場の分家全員を捕える事はアーサーにも流石に出来なかった。その場に留まった分家を殺す事はできたが、逃走に集中した分家は既にその場から消えていたのだ。
「待て、殺すなアーサー!」
詰襟を少しだけ緩めて息を荒くしたジークフリートがそう怒鳴った。最後の一人にとどめを刺そうとしたアーサーの勢いが一瞬にして止まる。喉笛すれすれに突きつけられたナイフの先を見て、ジークフリートはほっと息を吐いた。
「おい、生かしておく必要あんのかよ。」
透明なテグスで足と手の自由を奪い、アーサーは自らの全体重をその分家の体の上にかけた。
「当たり前だ。」
すっかり空になった本棚を見上げる。
「機密文書の棚か……。」
ジークフリートはため息をつく。ROZEN本部第一塔にある機密文書室から、一夜にして基礎の書は消えた。
* * *
汽車はロンドンに着いた。読んでいた雑誌をリチャードの鞄に詰め込み、レイとエドワードは一等車からロンドンの地へ降り立つ。リチャードは既に車掌から荷物を受け取っていた。
「ホテルは?」
エドワードに荷物を渡してリチャードはそう聞く。荷物を受け取りながら、レイが持っていたバインダーをエドワードは覗き込んだ。
「いつもの如く国営のセントラルホテルだよ。あーあ、たまには別の所に泊まりたい……。」
イギリス地域ロンドン地区のプラットホームから去って、彼らはセントラルホテルに向かう。受付嬢から二つの鍵を受け取ると、彼らは八階まで旧式のエレベーターで上がった。
「レイ、ヨハンがツインが良いって言うから、シングルでもいい?」
既に部屋の鍵を回しているリチャードを背に、エドワードは鍵をレイに手渡した。
「別に構わない。一人で寝るのは慣れてるし。」
エドワードは苦笑した。
「寝ないで朝を迎えるの間違いでしょ? 折角デスクワークから解放されたし、この任務中はちゃんと寝ような。」
リチャードに続いて部屋に入ったエドワードは、一瞬扉から手だけを出してレイに振る。その小さな思い遣りに、レイは少しだけ口端を緩めた。
エドワードに内線で呼ばれ、レイは二人の部屋を訪れた。
「ロンドン塔とウェストミンスター寺院。今回の基礎の書の出現場所はその二つだ。俺とエドはロンドン塔に行く。」
暗に、一人でウェストミンスターを対処しろ、と言われてレイは小さくため息をつく。張り詰めた雰囲気を解こうとエドワードはベッドの上で大の字になった。
「はーあ、そもそも分家が書をなくさなきゃこんな事にならなかったのに……。」
「盗んでおいて管理出来ないのは馬鹿の所業だな。」
エドワードの頭の横にバインダーを放り出して、リチャードは残りのサンドイッチを口に頬張る。
「そういえば時間は深夜二時なんだよね?」
「俺達なら今夜だけできっと対処できるから、明日にはちゃんとベッドで寝れる。」
眠れない事に頭を抱えていたエドワードは、レイの労りの一言で小さく微笑んだ。毎朝、仕事場の朝礼開始時間ギリギリに来るエドワードの睡眠好きの話を知らない人間は、ROZEN内ではほぼいない。
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