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猫の鳴き声の話。

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僕「ねえねえ」

君「なんだい」

僕「この間猫の鳴き真似を夜中してたんだけどね」

君「くっそ迷惑になるからやめとけて」

僕「やりすぎたのか喉が潰れた」

君「ご近所さんと騒音トラブルにはならんかったか」

僕「特に言われなかった、普段から歌ってばかりだし野良猫多いからそいつらの声に混ざったんだと思う」

君「そんな完成度高いのか!?というか普段歌うなよカラオケ行けや」

僕「ヒトカラは行く気力が失せるんだ、一緒に行こうぜ」

君「すまん予定入る気がするから辞めとくわ」

僕「せめて入ってから断って…?僕ちゃんショック」

君「じゃあその日は腹痛頭痛吐き気筋肉痛が来そうなので辞めておきます」

僕「そんな全身の痛みコンプリートみたいな事ある?インフルにでもかかるのか」

君「時期的に考えにくくね?ここは流行ってるコ〇ナだべ」

僕「田舎もんやな…マスク解除してもいいくらいには少しずつ収まってきてるらしいぜ」

君「それでも気をつけるに越したことはないな」

僕「急にまともなるやん、そうだけど」

君「お前と違っていつでもまともなんだよこっちは…」

僕「充分毒されかけてるね~」

君「毒してる自覚あるのね…お前みたいな魑魅魍魎の一種になってるやつといたらそりゃおかしくなるか」

僕「人をそんな風に言うなんて失礼な…」

君「夜中ににゃーにゃー言って喉潰すやつのどこがおかしくないんだよ!?確実に妖怪の類いだろ!?」

僕「確かにそう言われるとヤバいやつではあるけど…」

君「人ならざる者め…立ち去れ!!」

僕「君何かしらの妖魔退治の物語読んだろ!?影響受けすぎだって黒歴史になるぞ」

君「お前と一緒だから黒歴史が永久更新されてくんだよ」

僕「ならただの歴史やん」

君「ま、学生だし黒歴史なんて作ってなんぼだべ」

僕「大人になって後悔する思考してんな…」

君「お前と一緒なの学生の時だけだと思うからな…だから想い出を残してやってんだよ」

僕「急にちょい真面目やん、どしたん話聞こか笑」

君「チャラ男になるなよ…せっかくの真面目ムードが台無しじゃねえかよ」

僕「いや~真面目な話になるとキャラが腐る」

君「…その自覚あったんだな…」

僕「心の声駄々漏れですよ?」

君「まーたしょうもない話からしょうもない話に移ってる…もうヤダ!!この人変!!変態!!」

僕「情緒投げ捨てたんか?変態は違うだろ変人は自覚あるけど」

君「自覚ある変人が一番きめぇよ…」
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