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父さんと子供
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...またいつもの悪夢がやってきたのかな
下でバタバタと音が聞こえる。僕はヘッドフォンの出力をMAXにして、自分の好きな世界に戻った。
どうせまた母さんが泣いてるんだろう、...僕に出来ることは何も無い。
その内音はしなくなって、安心してゲーム出来るなとしばらく作業をしていたら姉ちゃんが帰ってきた音がした。
姉ちゃんと僕の部屋は隣同士なのでやかましいのが帰ってきたなと思ったが、全然音がしない。
...おかしい。姉ちゃんは帰ってきたらすぐに僕の部屋の前に来て今日あった出来事を勝手に言いまくってくる。
そうしない日でも家では歌いまくっている人だ、音がしないのはおかしい。
なんだか怖くなって部屋のドアを開け
「...ぁっっぁ...あぁいやぁぁぁぁぁ!!」
...姉ちゃんの声だ。1階を見ると...父さんがいた、倒れ込んでる姉ちゃんの上に乗ってて、ジャンプをして、
「っっっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!?」
姉ちゃんが叫んで、それでも父さんはジャンプを止めなかった。
なんでなんでなんでなんでなんでなんで…なんで父さんがいるの、これは夢だ。これは夢なんだ。そうに違いない、だって
父さんは僕が殺したんだから
なのに今目の前にいて、姉ちゃんを踏んで、更に痛めつけてて。
嘘だ、こんなのありえない。現実じゃない。いつも見る悪い夢だ。目を開ければすぐ現実にもど
「...誰か...助けて...」
...夢でも姉ちゃんを助けれなかった、父さんは何も言わず無言で姉ちゃんを見つめてる。
ピンポーン
誰か来た。ガチャりと開けて入って来たのは、知らない人だった。
「...おじゃましまーす!真由です、美咲を迎えに来ました。美咲いますかー?」
声で姉ちゃんの友達だと分かった。何回か会った事はあるが、その時から長く時間が経っていたので気が付かなかった。
父さんは姉ちゃんの友達に標的を移したらしい、助けなきゃと思うが身体が動かない。モタモタしている内に父さんは友達を掴んだ。
...逃げなきゃ。誰かに伝えなきゃ、姉ちゃんの友達は夢に出てこない。これはきっと現実なんだ、だから誰かに助けてもらわなきゃ。
ゆっくりと動き音をたてないように部屋に入る、慎重にドアを閉めるがガチャっと音が鳴ってしまった。
急いで部屋の中にある重い物をドアの前に沢山用意して、ベットも運んできて。そうした後に震える手を動かして電話番号を打って、僕はお義父さんに連絡をした。
「...っっは!!もしもし!!もしもし透さん!!今、...今家に変な人が来て、姉ちゃんと、姉ちゃんの友達と、...多分母さんも...こ、殺されちゃって...今僕しかいなくて、だから、だから!!!!」
「...勇斗君、一旦落ち着いてね。今から家に急いで帰るから少し時間が欲しい。それまで君は家から逃げるんだ。大丈夫、すぐにつくよ。」
「うん、お願い、早く帰ってきて、お願い、父さんがもう近いんだ。ドンドン鳴ってる、ずっと聞こえてくる。お願い、早く、早く来て」
力強く握りしめていたからか、無意識に電源ボタンを押してしまっていたらしい。途端に現実に引き戻されるようにドゴーンとドアを叩く音が聞こえてきた。
2階だが窓から出ようと開けようとするが、何故か全く開かない。クローゼットに隠れても見つかるだけだろう、部屋にあった固いもので叩くが割れる気配がない。
嫌な音がした、振り返ると父さんがいた。父さんは手に僕のバットを持っていた。バットを大きく振りかざした...と同時に窓が開いた。
出られる!!と思い飛び出したが後ろからガンっと殴られた。
そのまま落下していく、僕は死ぬんだな。なんで夢じゃないんだろう。
「もう一度殺す勇気を僕に」
下に落ちた。お義父さんの車が見えた。父さんはいなかった。僕は目を閉じた...
下でバタバタと音が聞こえる。僕はヘッドフォンの出力をMAXにして、自分の好きな世界に戻った。
どうせまた母さんが泣いてるんだろう、...僕に出来ることは何も無い。
その内音はしなくなって、安心してゲーム出来るなとしばらく作業をしていたら姉ちゃんが帰ってきた音がした。
姉ちゃんと僕の部屋は隣同士なのでやかましいのが帰ってきたなと思ったが、全然音がしない。
...おかしい。姉ちゃんは帰ってきたらすぐに僕の部屋の前に来て今日あった出来事を勝手に言いまくってくる。
そうしない日でも家では歌いまくっている人だ、音がしないのはおかしい。
なんだか怖くなって部屋のドアを開け
「...ぁっっぁ...あぁいやぁぁぁぁぁ!!」
...姉ちゃんの声だ。1階を見ると...父さんがいた、倒れ込んでる姉ちゃんの上に乗ってて、ジャンプをして、
「っっっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!?」
姉ちゃんが叫んで、それでも父さんはジャンプを止めなかった。
なんでなんでなんでなんでなんでなんで…なんで父さんがいるの、これは夢だ。これは夢なんだ。そうに違いない、だって
父さんは僕が殺したんだから
なのに今目の前にいて、姉ちゃんを踏んで、更に痛めつけてて。
嘘だ、こんなのありえない。現実じゃない。いつも見る悪い夢だ。目を開ければすぐ現実にもど
「...誰か...助けて...」
...夢でも姉ちゃんを助けれなかった、父さんは何も言わず無言で姉ちゃんを見つめてる。
ピンポーン
誰か来た。ガチャりと開けて入って来たのは、知らない人だった。
「...おじゃましまーす!真由です、美咲を迎えに来ました。美咲いますかー?」
声で姉ちゃんの友達だと分かった。何回か会った事はあるが、その時から長く時間が経っていたので気が付かなかった。
父さんは姉ちゃんの友達に標的を移したらしい、助けなきゃと思うが身体が動かない。モタモタしている内に父さんは友達を掴んだ。
...逃げなきゃ。誰かに伝えなきゃ、姉ちゃんの友達は夢に出てこない。これはきっと現実なんだ、だから誰かに助けてもらわなきゃ。
ゆっくりと動き音をたてないように部屋に入る、慎重にドアを閉めるがガチャっと音が鳴ってしまった。
急いで部屋の中にある重い物をドアの前に沢山用意して、ベットも運んできて。そうした後に震える手を動かして電話番号を打って、僕はお義父さんに連絡をした。
「...っっは!!もしもし!!もしもし透さん!!今、...今家に変な人が来て、姉ちゃんと、姉ちゃんの友達と、...多分母さんも...こ、殺されちゃって...今僕しかいなくて、だから、だから!!!!」
「...勇斗君、一旦落ち着いてね。今から家に急いで帰るから少し時間が欲しい。それまで君は家から逃げるんだ。大丈夫、すぐにつくよ。」
「うん、お願い、早く帰ってきて、お願い、父さんがもう近いんだ。ドンドン鳴ってる、ずっと聞こえてくる。お願い、早く、早く来て」
力強く握りしめていたからか、無意識に電源ボタンを押してしまっていたらしい。途端に現実に引き戻されるようにドゴーンとドアを叩く音が聞こえてきた。
2階だが窓から出ようと開けようとするが、何故か全く開かない。クローゼットに隠れても見つかるだけだろう、部屋にあった固いもので叩くが割れる気配がない。
嫌な音がした、振り返ると父さんがいた。父さんは手に僕のバットを持っていた。バットを大きく振りかざした...と同時に窓が開いた。
出られる!!と思い飛び出したが後ろからガンっと殴られた。
そのまま落下していく、僕は死ぬんだな。なんで夢じゃないんだろう。
「もう一度殺す勇気を僕に」
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