子犬はオオカミさんに包まれていたい♡

金色葵

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もう限界!!

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そして、六日目。
「このえせんぱーい。このえせんぱぁぁーい」
光琉は近衛のパーカーを身にまとい、近衛の部屋の、近衛のベットの上でゴロゴロ寝返りを繰り返していた。
近衛が研修に行って六日目。ついに光琉は我慢ができず、昨日から大学と牧場の仕事以外の時間を近衛の部屋で過ごしている。
光琉の部屋にはベッドはない。なので寝る時は寝室で寝ていたのだが、ダブルベッドは二人だとちょうどいいが、一人で寝るには大きすぎて余計に近衛への恋しさが募ってきてしまう。となると自然と足が近衛の部屋に向かい、近衛は最初からここに住んでいたのでベッドが部屋にあって、気付いたら光琉はそのベッドに潜り込みそこで眠りに落ちていた。
今も少しでも近衛を感じたくて、光琉は気付いたら当たり前のように近衛の部屋にいた。
近衛のパーカーはあれからずっと羽織っている。ついにはそれだけでは物足りなくなり、光琉は近衛のクローゼットから洋服を引っ張り出しベッドの上に敷いてその上にダイブした。
だけど洗濯あとの服では近衛の匂いが弱くて物足りなくて、外出する時に近衛がよく羽織っている黒のブルゾンを持ってきてそれをぎゅうと抱きしめている。
光琉はそれに顔を埋めるとすう~と吸い込んだ。
「はぁ、落ち着く」
慣れた近衛の匂いに光琉はほうと息を吐いた。。
傍から見れば、人のベッドの上で、人の服を着て、人の服に埋もれているという、異様な光景だということに理性では分かっている。
(だけど我慢できないんだから仕方ないだろ!)
近衛と光琉は恋人なのだ、それも......自分で言うのも恥ずかしいが、かなりラブラブな。だから寂しくて恋人の服に埋もれるなんてことがあってもおかしくない! と開き直り、光琉は家の中ではずっとこの状態だった。
(俺をこんなになるまで甘やかした近衛先輩が悪いんだから!)
心の中で盛大に責任転嫁をし、光琉はベッドの上に広がる近衛の服に顔を埋める。
すると、ピロンと軽やかな音がしてスマホの画面が着信を知らせる。
「っ......」
画面を見て光琉の顔に満面の笑顔が広がった。
『研修終わって、お礼の挨拶まわり速攻で終わらせた。今新幹線乗った、もうすぐ帰る』
それは近衛からのLINNだった。待ちわびた連絡に、隠しきれない嬉しさが込み上げてくる。
『ひかる。早く会いたい。抱きしめたい』
続く文字に、光琉の胸はキュンと強く高鳴った。画面の文字を愛し気に撫でる。
「もうちょっとで先輩に会える......」
光琉はスマホと近衛の服をギュッと胸の中に抱きしめた

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