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与えた分、与えられる。
しおりを挟むトクトクトクーーーー
近衛の胸の上に頭を乗せ、光琉は規則正しい心臓の音を聞いていた。
その音を聞いているだけで、とてつもない安心感と幸福感に襲われる。光琉はうっとりと瞳を蕩けさせた。
近衛の両腕が光琉を抱きしめ、温かい掌が背中を撫でてくれる。
光琉の『今日はもう離れたらだめ!』というおねだり通り、帰ってきてから近衛はずっと光琉にひっついている。
離れていた時間を埋めるように愛し合っていた間も、お風呂に一緒に入っている時も、光琉が帰宅する近衛のためにルンルン気分で用意した夜ご飯を食べていた時間も、光琉はずっと近衛に抱きしめられていた。
行為のあと力が入らない光琉を抱き上げ、近衛がお風呂に入れてくれた。体も近衛が洗ってくれて、髪まで乾かしてくれた。温かい体温に包まれ、掌に頭を撫でられて、光琉はずっと幸せに満たされていた。
後ろから抱きしめる近衛を見上げると、始終ご機嫌で瞳が嬉しそうに惚けていて。近衛も同じ気持ちだということが伝わってきて、それがまた光琉を幸せにさせた。
嬉しそうに甲斐甲斐しく光琉の世話をしていた、近衛の顔を思い出してふふと笑う。
(今度は俺が近衛先輩の体を洗って、髪を乾かしてあげよう......)
ぜったい喜んでくれる、想像するだけで幸せで光琉の顔がにやけた。近衛は光琉をめちゃくちゃ甘やかしてくれるが、甘えるのもとても好きなのだ。甘える近衛は最高に可愛いくていつも胸がキュンとする。光琉も近衛に甘えるのが大好きだが、甘えられるのも嬉しくて仕方ない。つまり自分たちはとても相性がいいのだ。
「んーご機嫌だな光琉。かわいい」
にこにこが止まらない光琉に、近衛が優しく瞳を綻ばせる。近衛は光琉の髪に顔を寄せ、チュッと口付けた。そのまま何度もキスをしてくる。
「可愛い。好き。好きだ。愛してる光琉」
「んふふ」
キスの雨と同時に愛の言葉も降ってくる。胸元から顔を上げ近衛を見ると、愛しそうに光琉を見つめる瞳と視線が合う。嬉しくて光琉の笑顔がさらに深まった。自然と上目使いになる光琉が可愛くて、近衛の頬もデレデレとにやける。
「今日好きっていっぱい言ってくれる」
「光琉への気持ちは、言葉だけじゃ足りないからな。足りねーなら、数で勝負だって思って! 大好きだ光琉」
言いながら、本当に好きだという気持ちが溢れた瞳で見つめられ、どうしようもなく胸がキュンとする。
普段から近衛は愛を伝えてくれるし、なんなら態度や行動でも常に光琉が大事だと示してくれている。近衛のすべてが光琉を愛してくれているのに、言葉を更に増やされたら光琉はずっと胸をときめかせ続けることになってしまう。
「そんなの......今でも近衛先輩といると幸せで笑顔が止まらないのに......ますます止まらなくなっちゃう......」
「おお最高じゃねーか。じゃあ俺がずっと側にいるから、光琉は一生笑顔決定だな」
言ってるしりから笑顔にさせられて、幸せで光琉の目がうるうると潤んだ。
「うーこのえせんぱぁい~」
堪らなくなって甘えた声で近衛に抱きつく。
「かわいい、光琉。大好き......」
愛の言葉を重ねて、すぐに近衛の掌が背中を撫でてくれた。その手がそっと光琉のお腹に触れる。
「ちゃんと掻き出したつもりだけど、奥にいっぱい出したから、下すかもな腹」
言われた言葉に頬が赤くなる。
行為が終わった後、すぐに近衛は光琉を風呂場に連れて行った。あまりにすぐだったのでどうしたんだろうと思っていたら、近衛がナカに出した自分のモノを掻き出し始めたのだ。
恥ずかしくてやだと言っても、近衛は後孔に入れた指を抜いてくれず、丁寧にナカに指を這わせ綺麗にしていく。そういう行為じゃないと分かっていても、敏感なところを指が掠めて、光琉は数度達してしまった。
『ん......大丈夫だひかる。何度でもイっていいからな......』
後ろから光琉を抱きしめ、耳元で繰り返されていた近衛の優しい声を思い出して光琉の頬が熱くなる。恥ずかしくて近衛の胸に顔を埋めると、それに気付いた近衛がフッと吐息を漏らし光琉の頭を撫でた。
撫でる手が優しくて、すぐにとろんと瞳が惚けていく。片方の手は労わるように光琉のお腹に触れられていて。
(俺が出してって言ったんだから。そんなの気にしなくていいのに......)
優しい近衛。いつでもどんな時も、光琉のことを考えてくれる。
光琉は近衛の胸に埋めていた顔を上げる。そして近衛を見つめてふわりと微笑んだ。
「優しくてかっこよくて......俺の大好きなお医者さんが付いてくれてるから大丈夫」
「............」
近衛を見つめ、光琉はふふと笑むと首を傾げる。可愛らしい仕草と言葉に近衛は息を飲んだ。
「だな」
だけど、すぐ嬉しそうに瞳を細めると、思いっきり光琉の体を抱きしめた。そのまま自分の体の上に光琉を乗せる。
「あーマジで可愛い。可愛すぎ俺の光琉。大好きだ!」
言いながら近衛はぎゅうぎゅうと光琉を抱きしめる。
「俺も大好き。このえせんぱ~い♡」
語尾に思いっきりハートを付けて光琉も近衛に抱きつき返す。
(近衛先輩からもらう分、俺だって同じぐらい......ううんそれ以上に大好きなんだから!)
光琉の言葉に、近衛はとても嬉しそうに破顔した。
与えた分、与えられる。これは本当に奇跡みたいな恋。
甘い睦言を重ねながら、愛し合う二人の時間は甘く温かく過ぎて行った。
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