【完結】好きになったイケメンは、とてつもなくハイスペックでとんでもなくドジっ子でした

金色葵

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第三章 初デートと二度目のキス、その後は......

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「神崎!いたいた!探してたんだぞ~」
そんな大河に手を振りながら男性が近づいてきた。
「えっと......」
すらっとした長身の体にネイビーのパーカーとダメージジーンズを着た茶髪の彼。どこか遊び人風の見かけだけど、気さくにこちらに手を振る様子が爽やかな雰囲気を放っていた。
(たしか熱中症になった時、先生を呼んできてくれた人だ)
「佐々木だよ佐々木」
佐々木は大河の様子を見て自分から名前を名乗ってくれた。
「佐々木この前はありがとう」
「神崎こそ大変だったな。あれから体調大丈夫か?」
そう聞いてくる佐々木に大河は頷く、それを確認して佐々木は人懐っこい笑顔を浮かべた。
佐々木の笑顔に優しそうな印象を受けるけれど、彼の様に引き込まれるようなドキドキとする感覚は感じなかった。
やっぱり彼の笑顔は特別だ。けれど何が特別なのかはっきり分からなくて大河は考え込む。
「それでさ~今度〇○学院の女子と合コンすることになったんだけど、神崎を呼んで欲しいって言われててさ」
佐々木の声に、考え込んでいた大河はハッとする。
「頼む!〇学なんてレベルの高い女子と合コンできる機会なかなかないし、俺のためと思って参加してくれ!」
神崎は居てくれるだけでいいからさ、と佐々木が顔の前でお願い!と両手を合わせる。
(合コン......なんて興味はないけれど)
「彼を呼んでくれたらいいよ」
「ん?」
大河の言葉に佐々木が首を傾げる。
「あ、あの熱中症になった時俺を助けてくれた......」
「青木のこと?」
(青木っていうんだ......)
やっと彼の名前が分かった。大河は強く頷く。
「青木を、呼んで欲しい」
そう言って大河は真っ直ぐに佐々木を見つめた。
「......青木を?」
佐々木が大河の言葉に訝し気に眉を寄せる。目を逸らさずに大河はジッと佐々木を見つめ続けた。佐々木はしばし伺うように大河を見て、そして真剣な大河の瞳にフッと顔を緩めた。
「おう、まかせとけ。ばっちり呼んでやるよ」
佐々木がニヤッと大河に向けて笑いかける。
「っ......ありがとう」
「じゃあ取引成立、よろしく頼むな」
「うん」
大河は佐々木とLINNのアドレスと交換する。
「決まったら連絡する、またな~」
佐々木は大きく手を振りながら去っていった。
大河はその背中を見送りながら、ドキドキと胸が高鳴るのを感じていた。
(今度こそ必ず彼に、いや青木に少しでも近づきたい)
大河は心にそう誓いながら強く拳を握りしめた。


その頃、大河と合コンの約束を取り付けた佐々木は大河がいた理学部から中庭を通って経済学部へと向かっていた。
目指すは、最近特に用事も無いはずなのに何かと理学部の方に通いつめている友人のところへ。
「おもしろいことになってきたな」
佐々木はふふふと楽し気に含んだ笑いを零した。
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