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第14話 裏切りの操言士と四分力
6.連携(下)
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「ケイト、ビリー! 紀更たちを探せ!」
街長の私邸に滞在していたステファニーは、街の南西に大量の怪魔が現れたと聞いて急ぎ部下に指示した。しかし、ケイトもビリーも首を横に振った。
「できません。我らは光華隊です。ステファニー女王、あなたを守ること以上に優先されることはありません」
「そんなことを言っている場合か!」
「言っている場合です。ピラーオルドの目的が、闇の四分力を集めることだけとは考えられません」
「闇の四分力を集めようと企むなら、光の四分力も集めようと考えることは必至。ステファニー女王、狙われるのはあなたなんです」
ケイトとビリーの弁に、ステファニーは苦虫を噛み潰したような顔をした。
光華隊とは、セカンディア王家がじかに抱える組織のことだ。そこに所属する者は、光の四分力を宿す王家の人間、つまり当世の王か女王を守ることだけが使命とされている。それはかつて、セカンディア王家が正体不明の敵に執拗に狙われたがために結成された組織だ。
「お忘れですか。あなたのひたいの輝紋、光の四分力。それがセカンディア王家に託された理由を。初代ダニエラ女王の想いを。我々は、なんとしてもその四分力を守らなければならいのです。しかるべきその時が来るまで」
「わかった。よい、そなたたちは私を守れ。それだけでいい。だが、女王の名においてこの街に命令することはできるだろう。マイケル、信頼できるこの街の騎士に、紀更たちの保護を命じろ。必ず私の目の前に全員連れてこい!」
「御意」
マイケルは短く頷くと、ステファニー女王にとあてがわれた客室を出ていく。
「紀更、王黎……」
異国の操言士たちの名前を、ステファニーは心配そうに呟いた。
◆◇◆◇◆
「王黎師匠! ルーカスさん!」
走って街の南西にやってきた紀更の目に映ったのは、怪魔に立ち向かう戦闘員たちだった。外套をひるがえしながら武器を振るっているのが騎士で、その騎士の後衛にいる朱色の同じ服を着た者たちは操言士だろう。
そして、彼らに混ざるようにルーカスも長剣で戦い、王黎も加護を与えたり怪魔を攻撃したりしていた。
「最美は空から常に戦闘状況を探れ! 紅雷は紀更の護衛だ! カルーテから守れ! エリックさん、ユルゲンくん! 悪いけど全力でやってくれ! 紀更は二人に加護を!」
紀更たちの気配に気が付いた王黎が、全員に役割を指示する。
最美は再びニジドリ型になって空へ羽ばたき、紅雷もミズイヌ型になって紀更に寄り添った。
【清らかなる純白の輝きよ、邪なる悪を滅し屠る神気となりて、彼の者に聖なる力を授け給え】
紀更はユルゲンの両刀とエリックの長剣を思い描き、怪魔を屠る操言の力を付与する。
操言の加護を受けたエリックとユルゲンは、手近なところにいるクフヴェから斃すべく、前線に走り出た。
「オラァッ!」
ユルゲンはあっという間にクフヴェに接近し、樹木のようなその本体を横に斬る。やや強い個体だったのか斃すことはできず、クフヴェが反撃とばかりに蔓を振り回した。そんなユルゲンを狙うように、カルーテが牙をむいて突撃してくる。不意を突かれたユルゲンは刀を振るうことができず、地面を転がってカルーテの牙を避けた。
「チッ」
クフヴェの蔓の攻撃には慣れているため、回避は容易だ。だが、何かがいつもと違う。その違和感の正体にいち早く気が付いて、ユルゲンは叫んだ。
「王黎! こいつら、変だ!」
「何が!」
「連携してる!」
クフヴェが振り回す蔓を、ルーカスが長剣で薙ぎ払う。その瞬間を狙って、ドサバトが泥状の粘液をルーカスに向かって投げ放つ。それをかろうじてルーカスが避けると、バランスを崩してよろけそうになった彼を的確に狙ってキヴィネの電撃が飛んできた。さいわい、その電撃もルーカスは転がりながら避けて事なきを得る。
「いつもなら、それぞれがばらばらに攻撃してくる! 怪魔に仲間意識はない! 自分に敵意を向けるものすべてを手当たり次第に攻撃するだけだ!」
【風を引き裂く光の矢。闇を貫き、空に輝け!】
後衛にいる紀更が、操言の力で光の矢を放つ。それはまっすぐに、先ほどユルゲンがダメージを与えたクフヴェに向かい、木のようなその身体に突き刺さった。クフヴェの身体は霧散し、断末魔が空にとけていく。
「連携?」
王黎は少し下がり、戦況全体を見渡した。
紺色の外套をまとったセカンディアの騎士たち。朱色の制服に身を包んでいるセカンディアの操言士たち。彼らが対峙している怪魔は確かに、いつものワンパターンな攻撃ではなく、誰かが相手の姿勢を崩したところへ次の攻撃をしかけたり、二匹同時に左右から挟撃したりと、まるで考えながら戦っている。
(セカンディアに出現する怪魔だから? いや、怪魔はおそらく、すべてピラーオルドによるもの……そこに違いなんて)
――油断はするなよ。最近現れる怪魔はなんか妙だ。
――妙とは?
――怪魔のくせに考えて攻撃してきてる。というか、誰かの指示で襲ってくる。そんな感じがするらしい。
カルディッシュ城に向かう途中ですれ違った操言士秀介との会話を、王黎はふと思い出す。そのうえで、王黎ははっとしてもう一度戦局を見つめた。
「クフヴェに視力器官はないはずだ。なのに、どうして連携できる?」
怪魔は生物のようでいて生物ではない。ゆえに、普通の生物が持つような五感を司る機能を持たない場合もある。クフヴェの視力がその最たるもので、ドサバトは本体に眼球を持っていることが見て取れるが、大きな樹木のような身体のクフヴェに眼球らしきものは見えない。それなのに、まるで見ているかのように、クフヴェはセカンディアの騎士たちと戦っている。
(怪魔が変化……いや、進化した? 最近、発生頻度が上がっていたことと関係している? ピラーオルドはどうやって怪魔を作り、操るんだ……。誰かの指示? それなら、この場にピラーオルドがいるはず)
思い出せ。
思い出すんだ。
――戦闘時のわずかな会話で真実を得ようとするなど、土台無理な話だ。
ステファニーはそう言ったが、ピラーオルドと戦闘中に交わした数少ない言葉が、いま手に入れられる最大の手掛かりになるのだ。
(水の村レイト。紀更が聞いた笛の音。ローベルが笛を吹くと、怪魔が現れた。彼は普通に言葉を紡ぐことよりも、笛を吹くことの方を好んだ。きっと、笛を吹くことが操言の力の発動になるように何かしている。でも、それでは怪魔は)
『我が君!』
カルーテが王黎に向かって飛びかかってくる。王黎は上空にいた最美からの声ではっと我に返り、カルーテを避けた。そして操言の力で光の矢を放ち、カルーテを斃す。
(思い出せ、奴らの……!)
――馬龍! これ! 反応が!
――そうか、お前か!
ポーレンヌで、馬龍の名を呼んだアンジャリ。彼女が馬龍に見せたものはなんだ? それを見て目の色を変えた馬龍、そして何より、その時から彼らは王黎のことを「闇の子」と呼ぶようになった。
――出でよ、闇の僕たち!
カルディッシュ城で対峙したアンジャリ。彼女が手に持っていた何か。それを利用して、彼女は怪魔を呼び寄せた。
――まさか、改具月石が反応しているのは……!
そしてンディフ墓地での馬龍。
紀更が無意識のうちに放った強すぎる操言の波動の寸前、彼は確かに呟いた。
(改具月石! 改がつくということは、以前から使っていたが必要に迫られて改良したのか。アンジャリが馬龍に見せたのも、怪魔を呼び寄せるのに使ったのもそれだ!)
祈聖石が光の神様カオディリヒスの日光の力を借りて怪魔に対抗する石ならば、具月石は闇の神様ヤオディミスを現すように月を模した石だろうか。なるほど、そう考えれば怪魔を操るのにふさわしい道具だ。
(じゃあ、ピラーオルドの誰かが持っている具月石を奪えば!)
王黎が勝利のための条件をそう仮定した時だった。
「紀更様っ!? 紀更様、どこっ!?」
紅雷の悲壮な叫び声が、すぐ近くで斃された怪魔の絶命の声に交じって聞こえた。
◆◇◆◇◆
街長の私邸に滞在していたステファニーは、街の南西に大量の怪魔が現れたと聞いて急ぎ部下に指示した。しかし、ケイトもビリーも首を横に振った。
「できません。我らは光華隊です。ステファニー女王、あなたを守ること以上に優先されることはありません」
「そんなことを言っている場合か!」
「言っている場合です。ピラーオルドの目的が、闇の四分力を集めることだけとは考えられません」
「闇の四分力を集めようと企むなら、光の四分力も集めようと考えることは必至。ステファニー女王、狙われるのはあなたなんです」
ケイトとビリーの弁に、ステファニーは苦虫を噛み潰したような顔をした。
光華隊とは、セカンディア王家がじかに抱える組織のことだ。そこに所属する者は、光の四分力を宿す王家の人間、つまり当世の王か女王を守ることだけが使命とされている。それはかつて、セカンディア王家が正体不明の敵に執拗に狙われたがために結成された組織だ。
「お忘れですか。あなたのひたいの輝紋、光の四分力。それがセカンディア王家に託された理由を。初代ダニエラ女王の想いを。我々は、なんとしてもその四分力を守らなければならいのです。しかるべきその時が来るまで」
「わかった。よい、そなたたちは私を守れ。それだけでいい。だが、女王の名においてこの街に命令することはできるだろう。マイケル、信頼できるこの街の騎士に、紀更たちの保護を命じろ。必ず私の目の前に全員連れてこい!」
「御意」
マイケルは短く頷くと、ステファニー女王にとあてがわれた客室を出ていく。
「紀更、王黎……」
異国の操言士たちの名前を、ステファニーは心配そうに呟いた。
◆◇◆◇◆
「王黎師匠! ルーカスさん!」
走って街の南西にやってきた紀更の目に映ったのは、怪魔に立ち向かう戦闘員たちだった。外套をひるがえしながら武器を振るっているのが騎士で、その騎士の後衛にいる朱色の同じ服を着た者たちは操言士だろう。
そして、彼らに混ざるようにルーカスも長剣で戦い、王黎も加護を与えたり怪魔を攻撃したりしていた。
「最美は空から常に戦闘状況を探れ! 紅雷は紀更の護衛だ! カルーテから守れ! エリックさん、ユルゲンくん! 悪いけど全力でやってくれ! 紀更は二人に加護を!」
紀更たちの気配に気が付いた王黎が、全員に役割を指示する。
最美は再びニジドリ型になって空へ羽ばたき、紅雷もミズイヌ型になって紀更に寄り添った。
【清らかなる純白の輝きよ、邪なる悪を滅し屠る神気となりて、彼の者に聖なる力を授け給え】
紀更はユルゲンの両刀とエリックの長剣を思い描き、怪魔を屠る操言の力を付与する。
操言の加護を受けたエリックとユルゲンは、手近なところにいるクフヴェから斃すべく、前線に走り出た。
「オラァッ!」
ユルゲンはあっという間にクフヴェに接近し、樹木のようなその本体を横に斬る。やや強い個体だったのか斃すことはできず、クフヴェが反撃とばかりに蔓を振り回した。そんなユルゲンを狙うように、カルーテが牙をむいて突撃してくる。不意を突かれたユルゲンは刀を振るうことができず、地面を転がってカルーテの牙を避けた。
「チッ」
クフヴェの蔓の攻撃には慣れているため、回避は容易だ。だが、何かがいつもと違う。その違和感の正体にいち早く気が付いて、ユルゲンは叫んだ。
「王黎! こいつら、変だ!」
「何が!」
「連携してる!」
クフヴェが振り回す蔓を、ルーカスが長剣で薙ぎ払う。その瞬間を狙って、ドサバトが泥状の粘液をルーカスに向かって投げ放つ。それをかろうじてルーカスが避けると、バランスを崩してよろけそうになった彼を的確に狙ってキヴィネの電撃が飛んできた。さいわい、その電撃もルーカスは転がりながら避けて事なきを得る。
「いつもなら、それぞれがばらばらに攻撃してくる! 怪魔に仲間意識はない! 自分に敵意を向けるものすべてを手当たり次第に攻撃するだけだ!」
【風を引き裂く光の矢。闇を貫き、空に輝け!】
後衛にいる紀更が、操言の力で光の矢を放つ。それはまっすぐに、先ほどユルゲンがダメージを与えたクフヴェに向かい、木のようなその身体に突き刺さった。クフヴェの身体は霧散し、断末魔が空にとけていく。
「連携?」
王黎は少し下がり、戦況全体を見渡した。
紺色の外套をまとったセカンディアの騎士たち。朱色の制服に身を包んでいるセカンディアの操言士たち。彼らが対峙している怪魔は確かに、いつものワンパターンな攻撃ではなく、誰かが相手の姿勢を崩したところへ次の攻撃をしかけたり、二匹同時に左右から挟撃したりと、まるで考えながら戦っている。
(セカンディアに出現する怪魔だから? いや、怪魔はおそらく、すべてピラーオルドによるもの……そこに違いなんて)
――油断はするなよ。最近現れる怪魔はなんか妙だ。
――妙とは?
――怪魔のくせに考えて攻撃してきてる。というか、誰かの指示で襲ってくる。そんな感じがするらしい。
カルディッシュ城に向かう途中ですれ違った操言士秀介との会話を、王黎はふと思い出す。そのうえで、王黎ははっとしてもう一度戦局を見つめた。
「クフヴェに視力器官はないはずだ。なのに、どうして連携できる?」
怪魔は生物のようでいて生物ではない。ゆえに、普通の生物が持つような五感を司る機能を持たない場合もある。クフヴェの視力がその最たるもので、ドサバトは本体に眼球を持っていることが見て取れるが、大きな樹木のような身体のクフヴェに眼球らしきものは見えない。それなのに、まるで見ているかのように、クフヴェはセカンディアの騎士たちと戦っている。
(怪魔が変化……いや、進化した? 最近、発生頻度が上がっていたことと関係している? ピラーオルドはどうやって怪魔を作り、操るんだ……。誰かの指示? それなら、この場にピラーオルドがいるはず)
思い出せ。
思い出すんだ。
――戦闘時のわずかな会話で真実を得ようとするなど、土台無理な話だ。
ステファニーはそう言ったが、ピラーオルドと戦闘中に交わした数少ない言葉が、いま手に入れられる最大の手掛かりになるのだ。
(水の村レイト。紀更が聞いた笛の音。ローベルが笛を吹くと、怪魔が現れた。彼は普通に言葉を紡ぐことよりも、笛を吹くことの方を好んだ。きっと、笛を吹くことが操言の力の発動になるように何かしている。でも、それでは怪魔は)
『我が君!』
カルーテが王黎に向かって飛びかかってくる。王黎は上空にいた最美からの声ではっと我に返り、カルーテを避けた。そして操言の力で光の矢を放ち、カルーテを斃す。
(思い出せ、奴らの……!)
――馬龍! これ! 反応が!
――そうか、お前か!
ポーレンヌで、馬龍の名を呼んだアンジャリ。彼女が馬龍に見せたものはなんだ? それを見て目の色を変えた馬龍、そして何より、その時から彼らは王黎のことを「闇の子」と呼ぶようになった。
――出でよ、闇の僕たち!
カルディッシュ城で対峙したアンジャリ。彼女が手に持っていた何か。それを利用して、彼女は怪魔を呼び寄せた。
――まさか、改具月石が反応しているのは……!
そしてンディフ墓地での馬龍。
紀更が無意識のうちに放った強すぎる操言の波動の寸前、彼は確かに呟いた。
(改具月石! 改がつくということは、以前から使っていたが必要に迫られて改良したのか。アンジャリが馬龍に見せたのも、怪魔を呼び寄せるのに使ったのもそれだ!)
祈聖石が光の神様カオディリヒスの日光の力を借りて怪魔に対抗する石ならば、具月石は闇の神様ヤオディミスを現すように月を模した石だろうか。なるほど、そう考えれば怪魔を操るのにふさわしい道具だ。
(じゃあ、ピラーオルドの誰かが持っている具月石を奪えば!)
王黎が勝利のための条件をそう仮定した時だった。
「紀更様っ!? 紀更様、どこっ!?」
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