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第10話 不可解な操言士と対人間戦
1.ドヴァ営所(下)
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王黎は一歩前に出ると、胸の前で両手のひらを合わせ、左右の前腕が地面と平行になるように姿勢を整えた。すぐに言葉を紡ぐだろうと思ったが、しかし王黎は黙っているだけで何も言わない。
騎士のエリックとルーカスには王黎が黙っているだけのように見えたが、操言の力を持つ紀更は、王黎が自分の中の操言の力に集中し、力を練り上げている様が感覚的に把握できた。
(王黎師匠の波動……揺らいで、ふくらんでいくみたい)
王黎は言葉を紡ぐ前に、先にイメージを思い描いているのだ。
頭の中に、意識の中に、心の中に、王黎が描くもの。それは安全な夜を過ごせる仲間の姿、近付こうとしても何かに阻まれ近付けない怪魔や野生動物。そしてその想像図を可能にする、幾重にも重なる分厚い壁のようなもの。
王黎の足元から頭上にかけて徐々に、王黎のイメージとエネルギーが混じり合った力が立ち上る。
【光の神、カオディリヒス】
そして王黎ははっきりとした声で言葉を紡ぎ始めた。
【我、今より其が力の一端を得て、聖なる防護を施さん。強固な岩壁よ、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を打ち止めよ。光輝な防壁よ、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を食い止めよ。断絶の隔壁、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を堰き止めよ。最終の障壁、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を押し止めよ。光の神カオディリヒス、其が力は星の支配に守られ、其が姿、朝日の昇り、天高く伸びるまで持続せん】
言葉を紡ぎながら、王黎は合わせていた手のひらをゆっくりと左右に開いた。王黎のその手の動きに合わせるように、王黎をとりまいていた操言の力――波動がゆっくりと円蓋状に広がっていく。紀更の視覚がとらえるそれは濃いグレー、輝く白、くすんだ鈍色、深い蒼と色を変えて、空気中にとけるように層を成した。
(これが、防護の壁……)
類似の言葉を、表現をわずかに変えて繰り返す技法。同一の言葉を何度も使って効果を高める重ねの技法。ただ紡ぐのではなく、言葉と言葉のつながり、そして事前に思い描いたイメージと言葉のつながりを意識して、力を使う。まさに「言葉を操る者」、操言士。
(わかる……この見えない壁が今夜、必ず私たちを守ってくれる)
エリックたちには見えないだろうが、紀更には見える。直接眼球がとらえたのではなく、「見える」という感覚を脳が教えてくれる。
営所を包む、四重の壁。光の神様カオディリヒスの化身である太陽が完全に沈む前にその力を借りて、光を嫌う怪魔を寄せ付けないために作られた護りの壁。
「すごい……」
「うーん、まあまあかな」
集中を解いた王黎は振り返り、紀更に笑いかけた。
「さて紀更、僕がどうイメージしたのか、見えていたね?」
「はい」
「前回の旅では憶える言葉の数を制限したけど、今回はひとつでも多く憶えて使えるようにしよう。もちろん、自分で独自の言葉を見つけて使えるようにしていってもいいよ」
「王黎師匠!」
紀更は前のめりになった。
「今の防護壁は、二人目の操言士が同じことをしたら効果は強くなりますか」
「そうだなあ。もしも二人目の操言士も守りをしくなら、同じやり方はしない方がいいね」
「それはどうしてですか」
「簡単だよ。エリックさんを見てごらん」
王黎はエリックを指差した。王黎と紀更に突如見つめられたエリックは表情を硬くして沈黙する。
「今は持っていないけど、エリックさんが盾を持っているとしよう。怪魔から身を守るための盾だね。でも、エリックさんは盾のほかにも身を守るものを持っているよね?」
「鉄の胸当てとかですか」
エリックとルーカスは、騎士団から支給されている胸当てを身に付けている。エリックだけでなくユルゲンも、自前でそろえた腕当てなど、動きがにぶくならない程度の防具を全身に身に着けている。怪魔と戦う可能性がある場合は、そうやって防御力を高めるのが普通だ。
「盾で攻撃を防いでも突破されるかもしれないけど、胸当てが身を守る?」
「そういうこと。どうせ防御するなら、方法は多彩な方がいいんだ。僕はいま、営所を覆う球体のような壁をイメージしたけど、盾のような平面の壁にするとか、あるいは近付いてきた怪魔の動きをにぶらせたり拘束したり、そういう具体的な効果を発揮する罠のようなものを仕掛けてもいいね」
「なるほど。それが、同じやり方をしない方がいい、ということですね」
「身を守る手段は特にね。種類豊富にあった方がいいんだよ」
さ、日が暮れるから中に入ろう。王黎はそう言って紀更を営所内にうながした。
本格的な夏が近付く夕方は、少しだけ長く続いた。
営所の中に寝台はないが、簡単な食事を作るためのかまどや最低限の調理器具、身体を冷やすことなく夜を過ごすための暖炉はあった。
最美が王都から持ってきた根菜を中心にしたスープを女性陣が作り、同じく最美が持ってきたパンを王黎が操言の力を使ってやわらかくし、夕食とする。今後、都市部で寝泊まりできない場合の食事はずっとこのような感じだ。
全員で片付けをして、営舎内の端に輪になって座り込む。眠りにつくまでしばらくゆったりとした時間が流れる中、ルーカスがユルゲンに話しかけた。
「ユルゲンさんの戦い方は独学ですか。それとも、何か流派があるんですか」
ユルゲンはルーカスをちらっと見て、仏頂面で答えた。
「独学だな。故郷にいた年上の傭兵たちが手の空いてる時に散々稽古をしてくれたから、特定の誰かから教わったわけじゃない。いろんな先達の助言が混じってる。養父が一番しごいてくれたから、流派と言うなら養父流だが。何か、気に障ったか」
ユルゲンがそう尋ねると、ルーカスは首を横に振った。
「騎士は基本的に同じ武器を使って同じ訓練を経ますから、戦い方が均一です。それに比べると、ユルゲンさんは独特だなあと思いまして」
「傭兵と一口に言っても、仕事の受け方や得物が違うからな。まあ、騎士と違って十人十色になるだろうな」
「傭兵になる理由も目的もその後どうしたいかも、人によってばらっばらだもんね~。ほら、楊とミケルだっけ? 彼らも独特の武器だったよね」
王黎も二人の会話に加わる。ユルゲンは淡々と相槌を打った。
「アイツらは怪魔と戦うから、それを想定して得物を選んでるんだろうな。怪魔とは一切戦わない、って傭兵も時々いるが、そういう奴はだいたい人間相手に戦うから、どちらかというと騎士さんたちと近い武器や戦い方になるんだ。あるいは武器なんか使わずに、単純に素手での殴り合いに特化するとかな」
「なるほど、勉強になります」
昼間、ルーカスは自分と交代して前衛に立ち、怪魔と戦うユルゲンから学べることはないかと彼を観察していた。
二十六歳のルーカスが王都騎士団に所属して見習い騎士になったのは、十年以上前のことだ。その時からこれまでルーカスの周りに傭兵はほとんどいなかったので、独特な間合いをとって攻撃をしかけるユルゲンの戦い方を見ることは、自分自身の戦術に新たな選択肢を加えられると思ったのだ。
「あの、王黎師匠。紅雷の戦い方なんですけど」
ルーカスたちの会話を聞いていただけの紀更が、ふと思い出して王黎に話しかけた。
「紅雷にも何か武器があるといいかなって、二人で話してたんです」
この姿なら紀更様とくっついて寝てもいいですよね! と言ってミズイヌ型になり、紀更の横にうつ伏せしていた紅雷は無言で頷いた。
「でも、ルーカスさんたちみたいに本当の武器じゃなくて、たとえば私が操言の力で武器を作って紅雷に持たせるとか、どうでしょうか」
「いいね、悪くないと思うよ」
王黎は楽しげに目を細めて笑顔になった。
「二人で考えていく、ってのがとてもいいね。守護部の操言士と言従士なら、怪魔との戦闘は嫌でもこなさなくちゃいけないからね。二人の戦闘スタイルって言うのかな。それを確立していくことはとてもいいよ。ただ気になるのは、場合によって紅雷には攻撃よりも紀更の守りを重視してもらいたい、ってことかなあ」
「私の守り?」
紀更は首をかしげた。
「今はピラーオルドによる操言士誘拐も警戒しなくちゃいけないからね。目の前の敵を攻撃することよりも、紀更を攫われないようにするってことに紅雷は重きを置いてほしいとも思う。そうじゃなくても、操言の力を使う時の操言士はどうしても無防備になるからね」
「確かに」
「でも考え自体はとても良いものだから、旅を通して考えていこうか」
「はいっ!」
紀更ではなく紅雷が大きな声で返事をした。嬉しい気持ちになっていることは、大きく揺れている尻尾を見れば一目瞭然だった。
暖炉の火を弱くして、それぞれ持参してきた厚手の毛布にくるまり、眠りにつく。
念のため男四人が交代で起きて火の番と見張りをし、夜は更けていった。
◆◇◆◇◆
騎士のエリックとルーカスには王黎が黙っているだけのように見えたが、操言の力を持つ紀更は、王黎が自分の中の操言の力に集中し、力を練り上げている様が感覚的に把握できた。
(王黎師匠の波動……揺らいで、ふくらんでいくみたい)
王黎は言葉を紡ぐ前に、先にイメージを思い描いているのだ。
頭の中に、意識の中に、心の中に、王黎が描くもの。それは安全な夜を過ごせる仲間の姿、近付こうとしても何かに阻まれ近付けない怪魔や野生動物。そしてその想像図を可能にする、幾重にも重なる分厚い壁のようなもの。
王黎の足元から頭上にかけて徐々に、王黎のイメージとエネルギーが混じり合った力が立ち上る。
【光の神、カオディリヒス】
そして王黎ははっきりとした声で言葉を紡ぎ始めた。
【我、今より其が力の一端を得て、聖なる防護を施さん。強固な岩壁よ、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を打ち止めよ。光輝な防壁よ、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を食い止めよ。断絶の隔壁、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を堰き止めよ。最終の障壁、悪しき獣、怪魔、侵入者、侵略者、すべての侵攻を押し止めよ。光の神カオディリヒス、其が力は星の支配に守られ、其が姿、朝日の昇り、天高く伸びるまで持続せん】
言葉を紡ぎながら、王黎は合わせていた手のひらをゆっくりと左右に開いた。王黎のその手の動きに合わせるように、王黎をとりまいていた操言の力――波動がゆっくりと円蓋状に広がっていく。紀更の視覚がとらえるそれは濃いグレー、輝く白、くすんだ鈍色、深い蒼と色を変えて、空気中にとけるように層を成した。
(これが、防護の壁……)
類似の言葉を、表現をわずかに変えて繰り返す技法。同一の言葉を何度も使って効果を高める重ねの技法。ただ紡ぐのではなく、言葉と言葉のつながり、そして事前に思い描いたイメージと言葉のつながりを意識して、力を使う。まさに「言葉を操る者」、操言士。
(わかる……この見えない壁が今夜、必ず私たちを守ってくれる)
エリックたちには見えないだろうが、紀更には見える。直接眼球がとらえたのではなく、「見える」という感覚を脳が教えてくれる。
営所を包む、四重の壁。光の神様カオディリヒスの化身である太陽が完全に沈む前にその力を借りて、光を嫌う怪魔を寄せ付けないために作られた護りの壁。
「すごい……」
「うーん、まあまあかな」
集中を解いた王黎は振り返り、紀更に笑いかけた。
「さて紀更、僕がどうイメージしたのか、見えていたね?」
「はい」
「前回の旅では憶える言葉の数を制限したけど、今回はひとつでも多く憶えて使えるようにしよう。もちろん、自分で独自の言葉を見つけて使えるようにしていってもいいよ」
「王黎師匠!」
紀更は前のめりになった。
「今の防護壁は、二人目の操言士が同じことをしたら効果は強くなりますか」
「そうだなあ。もしも二人目の操言士も守りをしくなら、同じやり方はしない方がいいね」
「それはどうしてですか」
「簡単だよ。エリックさんを見てごらん」
王黎はエリックを指差した。王黎と紀更に突如見つめられたエリックは表情を硬くして沈黙する。
「今は持っていないけど、エリックさんが盾を持っているとしよう。怪魔から身を守るための盾だね。でも、エリックさんは盾のほかにも身を守るものを持っているよね?」
「鉄の胸当てとかですか」
エリックとルーカスは、騎士団から支給されている胸当てを身に付けている。エリックだけでなくユルゲンも、自前でそろえた腕当てなど、動きがにぶくならない程度の防具を全身に身に着けている。怪魔と戦う可能性がある場合は、そうやって防御力を高めるのが普通だ。
「盾で攻撃を防いでも突破されるかもしれないけど、胸当てが身を守る?」
「そういうこと。どうせ防御するなら、方法は多彩な方がいいんだ。僕はいま、営所を覆う球体のような壁をイメージしたけど、盾のような平面の壁にするとか、あるいは近付いてきた怪魔の動きをにぶらせたり拘束したり、そういう具体的な効果を発揮する罠のようなものを仕掛けてもいいね」
「なるほど。それが、同じやり方をしない方がいい、ということですね」
「身を守る手段は特にね。種類豊富にあった方がいいんだよ」
さ、日が暮れるから中に入ろう。王黎はそう言って紀更を営所内にうながした。
本格的な夏が近付く夕方は、少しだけ長く続いた。
営所の中に寝台はないが、簡単な食事を作るためのかまどや最低限の調理器具、身体を冷やすことなく夜を過ごすための暖炉はあった。
最美が王都から持ってきた根菜を中心にしたスープを女性陣が作り、同じく最美が持ってきたパンを王黎が操言の力を使ってやわらかくし、夕食とする。今後、都市部で寝泊まりできない場合の食事はずっとこのような感じだ。
全員で片付けをして、営舎内の端に輪になって座り込む。眠りにつくまでしばらくゆったりとした時間が流れる中、ルーカスがユルゲンに話しかけた。
「ユルゲンさんの戦い方は独学ですか。それとも、何か流派があるんですか」
ユルゲンはルーカスをちらっと見て、仏頂面で答えた。
「独学だな。故郷にいた年上の傭兵たちが手の空いてる時に散々稽古をしてくれたから、特定の誰かから教わったわけじゃない。いろんな先達の助言が混じってる。養父が一番しごいてくれたから、流派と言うなら養父流だが。何か、気に障ったか」
ユルゲンがそう尋ねると、ルーカスは首を横に振った。
「騎士は基本的に同じ武器を使って同じ訓練を経ますから、戦い方が均一です。それに比べると、ユルゲンさんは独特だなあと思いまして」
「傭兵と一口に言っても、仕事の受け方や得物が違うからな。まあ、騎士と違って十人十色になるだろうな」
「傭兵になる理由も目的もその後どうしたいかも、人によってばらっばらだもんね~。ほら、楊とミケルだっけ? 彼らも独特の武器だったよね」
王黎も二人の会話に加わる。ユルゲンは淡々と相槌を打った。
「アイツらは怪魔と戦うから、それを想定して得物を選んでるんだろうな。怪魔とは一切戦わない、って傭兵も時々いるが、そういう奴はだいたい人間相手に戦うから、どちらかというと騎士さんたちと近い武器や戦い方になるんだ。あるいは武器なんか使わずに、単純に素手での殴り合いに特化するとかな」
「なるほど、勉強になります」
昼間、ルーカスは自分と交代して前衛に立ち、怪魔と戦うユルゲンから学べることはないかと彼を観察していた。
二十六歳のルーカスが王都騎士団に所属して見習い騎士になったのは、十年以上前のことだ。その時からこれまでルーカスの周りに傭兵はほとんどいなかったので、独特な間合いをとって攻撃をしかけるユルゲンの戦い方を見ることは、自分自身の戦術に新たな選択肢を加えられると思ったのだ。
「あの、王黎師匠。紅雷の戦い方なんですけど」
ルーカスたちの会話を聞いていただけの紀更が、ふと思い出して王黎に話しかけた。
「紅雷にも何か武器があるといいかなって、二人で話してたんです」
この姿なら紀更様とくっついて寝てもいいですよね! と言ってミズイヌ型になり、紀更の横にうつ伏せしていた紅雷は無言で頷いた。
「でも、ルーカスさんたちみたいに本当の武器じゃなくて、たとえば私が操言の力で武器を作って紅雷に持たせるとか、どうでしょうか」
「いいね、悪くないと思うよ」
王黎は楽しげに目を細めて笑顔になった。
「二人で考えていく、ってのがとてもいいね。守護部の操言士と言従士なら、怪魔との戦闘は嫌でもこなさなくちゃいけないからね。二人の戦闘スタイルって言うのかな。それを確立していくことはとてもいいよ。ただ気になるのは、場合によって紅雷には攻撃よりも紀更の守りを重視してもらいたい、ってことかなあ」
「私の守り?」
紀更は首をかしげた。
「今はピラーオルドによる操言士誘拐も警戒しなくちゃいけないからね。目の前の敵を攻撃することよりも、紀更を攫われないようにするってことに紅雷は重きを置いてほしいとも思う。そうじゃなくても、操言の力を使う時の操言士はどうしても無防備になるからね」
「確かに」
「でも考え自体はとても良いものだから、旅を通して考えていこうか」
「はいっ!」
紀更ではなく紅雷が大きな声で返事をした。嬉しい気持ちになっていることは、大きく揺れている尻尾を見れば一目瞭然だった。
暖炉の火を弱くして、それぞれ持参してきた厚手の毛布にくるまり、眠りにつく。
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