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第一話 有心論。
しおりを挟むもう決めた、外に出る。真冬の中、薄着で外に出る。真夜中の河川敷へ…
「はぁ、はぁ」
少し歩いただけで疲れてしまった。もう死のう、死にたい、死ぬんだ。もう明日なんて見たくない。昨日も見たくないし、今日も見たくない。死んだからって、ゆっくり休みたくもない。
真夜中の川が見える。新月の夜に、1人の女性が十字になって死ぬ、その時。
「ううぅにゃぁぁぁぁ!」
子猫の苦しむ喘ぎ声と同時に、月が目まぐるしく出るように光が私を生きさせようとする。これには私も後ろに倒れる。
草に横たわれ、顔に草が付く私。目線の先には、私よりずっと汚くて、痩せ細った、笑っているのか悲しんでいるのかわからない猫だった。
私は、感情がいっぱいいっぱい張り詰めて、思わず泣き喚いた。羞恥心なんか真夜中の河川敷が拾ってくれる。これは奇跡。私史上一番の奇跡。
気づいた時には、私は、この猫を抱き抱えていた。この猫は、名前はまだないけど、私と一緒に成長していくにつれて名前を決めようと思う。
ー翌日ー
朝早く、また起きる。子猫と一緒に起きて、一緒に汚い姿の2人、2匹はお風呂に行く。
子猫は当然嫌がると思ったけど、なぜか笑っていた。
私は出社する。会社の前に着くと吐き気がいつもしてやまない。だけどこんなブラック企業で働く私よりも、よくわからないあの子猫の方が苦しんでいたんだ。こんなとこ早く抜け出して、楽しいを見つけたい、この会社の中を満遍の笑みで入ってみせた。
帰り道、私はスーパーで魚を2つ買ってふらふらせず、家に一刻も早く着く。
深夜一時。私が戸を開くと、猫が待っていた。私は猫と一緒に猫と一緒の魚を食べ、この日は終わった。
それからというもの、私は重い精神病から抜け出そうと思った。それもこれも奇跡の猫のおかげ。この猫の名前、何にしようかな。そう考えているのが楽しみでもあった。
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