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紙やすり
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「いつも俺の中で外ってもんを見ると
頭ん中ぐちゃぐちゃってなって舌噛み切って死にたくなるんだ。」
誰だって思うことのある1つの悩み。
生きたくない。
行きたくない。
逝きたくない。
ただのエゴ
「俺は悲観的になって人の性にして不幸で可哀想な人間だと思ってた」
「でも、違かったんだよ」
「俺の縛られ続けてた過去を解放してくれたのお前だよ......ありがとう」
啜り泣きながら言う。
岩からじわじわと湧き水が流れるような感じで、本当にじめじめベトベトと粘っこい感じで。
以下にも泣いてますよ感満載でウザかった。
アイツが泣き始めるのと同時に俺の中で溜まっていた何かが弾けた。
それは、部屋のスイッチのオンとオフを変えるような感じだった。
「どいつもこいつも感謝の言葉ばっか並べやがってうるせぇなー!!!
つらつら言葉並べやがってよ。
自己啓発本みたいな言葉は大っ嫌いなんだ!」
アイツは目を丸くしてこちらを見た。
多分あの時のアイツは五百円玉丸々すっぽり目に入れられただろう。
綺麗事ごと並べてた最中わりぃなと思いやがら続ける。
心の中で俺は言っちまったって感じの顔をしたがもう無理かと思い言葉を続けた。
「てめーの為にやってねーよ
全部俺のため!
俺の小説のタメなんだよ!
毎日刺激刺激!刺激を求めてるんだ!
誰だってそうだろ?
毎晩聞く見る曲。
外に出れないジブンそのものも刺激に過ぎねぇ。
お前だってそこに座ってる呪いだって!
全部刺激なんだ!
お前が勝手に救われたみたいだけど
俺にはこれっぽっちも関係ねえ!
俺の人生じゃねぇし。」
ぽかんと見上げる。
全てを捨てて吐き出した。
吐き出したは言いものの満足感より喪失感の方が大きかった気がする。
俺の中のバケモン言う
「それでこそお前だ
つまんねー人生にサヨナラだな
オメデトウ」
アイツは言った。
何かを思い直したのか知らないが
しっかりと俺に向き直しアイツは言った。
「おっ俺!外出るよ!
お前の小説の為に!
出るよ!」
しゃっ......
声が連鎖していた部屋に鋭い音が差し込む。
「あぁぁぁぁぁ
これでこそ人生!
我が祝福!
いいネタBANZAI!」
今でも感じるよあの時は俺はどうにかしていたってさ。
きっとあの呪いは本来の型に嵌めてた自分を押さえつけようとしてた俺に光をくれたんだろうなって勝手に思ってる。
まぁ、過ぎたことだしどうでもいいけど。
頭ん中ぐちゃぐちゃってなって舌噛み切って死にたくなるんだ。」
誰だって思うことのある1つの悩み。
生きたくない。
行きたくない。
逝きたくない。
ただのエゴ
「俺は悲観的になって人の性にして不幸で可哀想な人間だと思ってた」
「でも、違かったんだよ」
「俺の縛られ続けてた過去を解放してくれたのお前だよ......ありがとう」
啜り泣きながら言う。
岩からじわじわと湧き水が流れるような感じで、本当にじめじめベトベトと粘っこい感じで。
以下にも泣いてますよ感満載でウザかった。
アイツが泣き始めるのと同時に俺の中で溜まっていた何かが弾けた。
それは、部屋のスイッチのオンとオフを変えるような感じだった。
「どいつもこいつも感謝の言葉ばっか並べやがってうるせぇなー!!!
つらつら言葉並べやがってよ。
自己啓発本みたいな言葉は大っ嫌いなんだ!」
アイツは目を丸くしてこちらを見た。
多分あの時のアイツは五百円玉丸々すっぽり目に入れられただろう。
綺麗事ごと並べてた最中わりぃなと思いやがら続ける。
心の中で俺は言っちまったって感じの顔をしたがもう無理かと思い言葉を続けた。
「てめーの為にやってねーよ
全部俺のため!
俺の小説のタメなんだよ!
毎日刺激刺激!刺激を求めてるんだ!
誰だってそうだろ?
毎晩聞く見る曲。
外に出れないジブンそのものも刺激に過ぎねぇ。
お前だってそこに座ってる呪いだって!
全部刺激なんだ!
お前が勝手に救われたみたいだけど
俺にはこれっぽっちも関係ねえ!
俺の人生じゃねぇし。」
ぽかんと見上げる。
全てを捨てて吐き出した。
吐き出したは言いものの満足感より喪失感の方が大きかった気がする。
俺の中のバケモン言う
「それでこそお前だ
つまんねー人生にサヨナラだな
オメデトウ」
アイツは言った。
何かを思い直したのか知らないが
しっかりと俺に向き直しアイツは言った。
「おっ俺!外出るよ!
お前の小説の為に!
出るよ!」
しゃっ......
声が連鎖していた部屋に鋭い音が差し込む。
「あぁぁぁぁぁ
これでこそ人生!
我が祝福!
いいネタBANZAI!」
今でも感じるよあの時は俺はどうにかしていたってさ。
きっとあの呪いは本来の型に嵌めてた自分を押さえつけようとしてた俺に光をくれたんだろうなって勝手に思ってる。
まぁ、過ぎたことだしどうでもいいけど。
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