溺愛中毒の彼に囚われて。

螢日ユタ

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俺が全て上書きしてやるよ

3

「挿れる前からこんなに濡らして……。これって俺が相手だからって、期待していいの?」

「――あっ、あ、……や、……んっ、」

「なあ愛結、答えろよ?」

「……っ、わた、る、くん……だから、……。ほかの人じゃ、……ぬれない……っ」

「ふーん? そっか。それは嬉しいな。愛結――」

「ん……っ」


名前を呼ばれて航海くんの顔を見ると、微笑みながら唇を塞いでくる。


「――んっ、んん、……はぁ、ッあ」


咥内を舌で犯され、指で膣内を刺激されて私の頭も身体もおかしくなりそう。


何、これ……。こんな感覚、初めて……。


強引なのにどこか優しさがあって、


恥ずかしいのにもっとして欲しいと思ってしまう。


私は自ら航海くんに抱きつくように彼の背に手を回す。


「――っはは、随分積極的だな?」

「……こういうのは、いや?」

「嫌な訳ねぇじゃん。愛結なら大歓迎。勿論、これも俺にだけってことでいいんだよな?」

「うん……、航海くん、だけ……っ」

「最高に気持ち良くしてやるから、覚悟しろよ?」

「……っんん」


こんな風に自ら求めていくなんて私じゃないみたい。


先程よりも深く激しい口づけと、膣内なかへの刺激に嬌声を上げ、身体を反応させながら、ただただ彼から与えられる刺激に溺れていく。

 
とにかく、私の中にある嫌な記憶を全て塗り替えて欲しかった。


キスも、愛撫も、挿入も、嫌なものじゃなくて気持ち良くて幸せなことなんだって思えるようになりたかった。


「……っ、わたるくん、おねがい……、ゆびじゃなくて、……わたるくんのを、」

「――愛結ってさ、こういうとき、意外と積極的なんだな。いいぜ、お前の望むことは何でもしてやるから、何でも言いな」


言って私の膣内なかから指を引き抜くと、ベッド脇のチェストの引き出しから何かを取り出して封を切った。


それは避妊具のようで、彼はきちんとそういう配慮もしてくれる人なんだと安心したのと同時に嬉しくなった。


勿論これまではそういう配慮をしてくれた人はいない。


いつもそのまま。


いくらピルを飲んでいても、いつか妊娠するのでは無いかといつも行為の後は恐怖に怯えてた。


だから、当たり前のことなのかもしれないけど、航海くんのその行動は嬉しかった。


準備を終えた航海くんは「愛結」と私の名前を呼んで頭を撫でると額に軽く口付けてくれて、


「今から挿れるけど、もし嫌な気持ちになったり、思い出して辛くなったらすぐに言えよ? お前の記憶を塗り替える為だとしても、俺は無理矢理なんてしたくない。お前の心と身体が俺を受け入れたいと思ってくれてるときに、してぇからさ」


私が辛い思いをしないよう、決して独り善がりな行為はしたくないことを伝えてくれた。


どこまでも優しい航海くん。


大丈夫。


彼になら全てを委ねられる。


彼にならどんな風にされても辛い思いなんてしない。


だって、


私の心も身体も、


既に彼を求めているのだから。


「大丈夫だから……航海くんの思うままに、して?」

「分かった。それじゃあ、挿れるぞ」

「ん……ッ」


大丈夫と頭では分かっていても身体がこれまでのことを覚えているのか微かに強張ってしまう。


「愛結、力抜いてろ。俺に全てを預けてくれればいいから」


そんな私の頭を優しく撫でながら額や頬にキスを落としつつ、私の身体を労りながらゆっくり挿入してくれる航海くん。


彼の言動はまるで魔法のようで、私の身体からは少しずつ力が抜けていき、


「……ッあ、……ん、」


私の身体は航海くんのモノの受け入れられたみたいですぐに馴染んでいき、気持ち良さから声が漏れ出ていく。


今まで、挿れられる瞬間が一番苦痛だった。


優しさも無い、ただ自分が気持ち良くなれればそれでいいという感じの人たちが相手だったし、気持ち良くもないのに『気持ち良いだろ?』なんて聞かれることもあって、必死に感じてる振りをしていた。


でも、今は違う。


航海くんは何よりも私を優先してくれるし、私の反応をきちんと見ながら、気持ち良くなれるように快楽を与えてくれる。


「キツくねぇか?」

「……大丈夫、」

「愛結の中、めちゃくちゃ気持ち良いな。俺を感じてる愛結を見るのも最高に気持ち良い」

「……っん、……あっ、あ、」

「――っ、愛結、悪いけど少しだけ、強くするな?」

「――ッあ!」


これまで優しくしてくれていた航海くんも余裕が無くなってきたのか、断りを入れると腰を少し強めに打ちつけてきた。

「ッあ、……あぁん、」


強く打ち付けられたことで先程よりも気持ち良さが増してきて、ついつい声が大きくなってしまう。


やだ、こんなに大きな声を上げたことなんて、ないのに……。


それだけ気持ち良くて身体も心も感じている証拠なのは理解出来るけど、やっぱり少し恥ずかしくなった私は手で口元を覆いながら漏れ出る嬌声を我慢しようとするも、


「声、我慢すんな。愛結の可愛い声、もっと聞かせてよ?」

「あ――っん、あぁっ」


航海くんによって手は退けられてしまい、口元を覆えなくなった私の口からは再び声が漏れていく。


航海くんのモノで何度も突かれていく私の膣内。


押し広げられる感覚と奥まで届きそうなくらいに気持ち良いところを突かれて与えられる刺激に何度も絶頂を迎えそうになる。


「……っ、愛結のナカ、締め付けハンパねぇ……。マジで気持ち良いよ、愛結――」

「――っんん」


互いに余裕の無い中での口づけ。


キスをしながら突かれるのが、私の中で一番何かが来そうになる。


航海くんのが私のナカで熱く大きくなっていて、私で興奮してくれているのが分かって、それだけで嬉しくなる。


航海くんに、もっと、求めてもらいたい……。


異性にそんな感情を持ったのは航海くんが初めてで、優しくて頼れる彼に既に惹かれているんだって気付いたらもう止まらなくなって、


「わたる、くん……っ、はなさ、ないで……、そばに、いて……っ」


気付けば会ったばかりの航海くんに、今の素直な思いを口にしていた。

 
航海くんは私の身体を抱き締めると耳元まで顔を寄せて来て、


「離す訳ねぇじゃん。お前はもう、俺のモノなんだから――」


そう囁くように口にしたあと、挿入したまま私の身体を起こして向かい合って座るような形に持っていかれた。


「あぁッ、……はぁ、んん、」


今の囁きと、この格好がさっきよりも奥深くまで航海くんのモノが届いてきて、快楽の波が一気に押し寄せて、私は軽くイッてしまう。


「愛結、イッたんだ? 今の表情もすげぇ良かった」

「……っ、やだ、いわないで……」

「そうやって照れてる顔も良いな。愛結、もっともっと乱れろよ。俺のことだけ考えて」

「も、もう、航海くんのことしか、……かんがえられない、……航海くん、だけ……っ」

「そりゃ良かった。俺さ、結構嫉妬深いんだよ。だから、お前の中に他の男がいるって思ったらすげぇムカつくし、面白くねぇから……俺だけって言ってもらえて安心した。もっと俺で感じて、気持ち良くなって――」

「あっ、やだ、……今はだめっ!」


航海くんが下から腰を揺すり上げるように動かしてきて、今さっきイッたばかりの私は再び与えられる刺激に耐えられそうにないから止めてもらおうとしたのだけど、


「俺はまだイケてねぇし、お前のイキ顔見せられたら今更止められねぇ。悪いな――」

「――っあ、やぁっ!」


航海くんに聞き入れてもらえず、私は善がり狂うかのように声を上げながら与えられる快楽に溺れていき、意識が飛ぶほどに彼からの愛を注がれていった。
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