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15歳の時、公爵家の次男のダニエルが正式に婚約者になりました。
公爵家からの強い要望で断れなかったようです。
私が婚約して、学校に行く16歳が近づいてきました。夢では、学校に行けなかった理由は、それはお父様が亡くなるからでした。
何で亡くなるかが分かれば、阻止できるのですが、幼い頃に毎日見ていた夢を、まったく見なくなったため、原因がわかりません。
ただ、病気ではなく事故だったのではないかと思います。
病気であれば、弁護士に指示をだして、私の立場を守ってくれたと思います。
夢の中の私は、お父様が亡くなると、侯爵家の弁護士ではなく、お義母様が連れてきた弁護士によって、財産のほとんどが、お義母様達の物になっていました。
私は侯爵家のお荷物のような扱いを受けていたのです。
婚約者のダニエルも、いつの間にか、ダリアと仲良しになり、私と話す事はなくなっていました。
お父様が亡くなってから、私の誕生日会は開かれませんでしたが、ダリアの誕生日会は侯爵令嬢として毎年開かれていました。
ダリアの誕生日会の日に、皆の前でダニエルから婚約破棄をされ、ダリアと婚約し侯爵家を継ぐと宣言されました。
今なら、私が正式な血筋の後継者だから、ダリアがいくら養女になっていても、私が後継者の権利を放棄しない限り無理だと断言できます。
しかし、夢の中の私は無知過ぎて、婚約破棄された瞬間、泣きながら屋敷の外に走っていき、馬車にひかれてこの世を去ったのです。
知識は大切ともう一人の自分が言っていました。
だからお父様に頼んで、学校に行く前に法律の家庭教師をお願いしたら、お父様は、変わったお願いするねと笑っていました。
お義母様はダリアを養女にするよう、何度もたのんでいたようですが、お父様は受け入れませんでした。
ダリアはお茶会で、度々お姉様に苛められているアピールをしましたが、令嬢方は信じませんでした。
ただダニエルに関しては、ダリアの話を信じて、私に苛めるのはよくないと諭してきました。
私は、意地悪な姉のレッテルもはられていないし、ダリアも養女になっていません。
しかし、油断は出来ません。
侯爵家の弁護士ではないにしても、侯爵家の財産を自分の物に出来るには、印章が必要です。印章さえあれば、書類は捏造出来るのです。
最近、お義母様がコソコソと何かしてます。
ある時、お義母様が新しく雇った、馬車の御者と何やらコソコソと話しているのを、不思議に思い、執事に御者の様子を見張って欲しいと伝えました。
友達のルイーズから、今から至急会いたいから、今から行っても大丈夫かと先触れの手紙がきました。
私はすぐに了承しました。
返事をしたら、直ぐにルイーズが慌ててやってきました。
「スカーレット、確認するわね。リスター侯爵様は、ダリアを養女にしないと言っているのよね」
「ええ、そうよ。こないだも、お義母様がお願いしていたけど、養女にはしないと言っていたわ。
もちろん、持参金は、侯爵家から払うけどと言っていたわ」
「おかしなことが起こってるのよ。
私のお父様が法務大臣なのはしっているでしょ。お父様が朝食の時に、リスター侯爵からダリアの縁組の書類が出ていたと言うの。
だから、お父様には、決済は保留にしてとお願いして、急いで来たの。
もし、リスター侯爵様がみえるなら至急確認して」
「わかったわ、ルイーズありがとう。今日は、執務室で仕事をしているから、一緒にきて、お父様に今の話をしてほしいの」
私の心臓がバクバクしてきました。
最近、お義母様の様子がおかしかったのは、印章の場所を見つけ、ダリアを侯爵令嬢にするために秘密裏に書類を法務局に提出したのではないか?
まずは、お父様に確認しなければ。
メイドに、ルイーズと共に執務室に行く事を先に伝えておいたので、部屋をノックした途端、お父様が出迎えてくれました。
お父様に先程の話をルイーズから話して貰うと、お父様がビックリされ、慌てて法務局に行くと言い残して、出かけていきました。
私は、ルイーズにお礼を言い、改めて伯爵家に報告に伺う事を約束して、ルイーズは帰って行きました。
お父様の帰りを待つ間、執事がお父様と私に、話したいことがあると言ってきました。
公爵家からの強い要望で断れなかったようです。
私が婚約して、学校に行く16歳が近づいてきました。夢では、学校に行けなかった理由は、それはお父様が亡くなるからでした。
何で亡くなるかが分かれば、阻止できるのですが、幼い頃に毎日見ていた夢を、まったく見なくなったため、原因がわかりません。
ただ、病気ではなく事故だったのではないかと思います。
病気であれば、弁護士に指示をだして、私の立場を守ってくれたと思います。
夢の中の私は、お父様が亡くなると、侯爵家の弁護士ではなく、お義母様が連れてきた弁護士によって、財産のほとんどが、お義母様達の物になっていました。
私は侯爵家のお荷物のような扱いを受けていたのです。
婚約者のダニエルも、いつの間にか、ダリアと仲良しになり、私と話す事はなくなっていました。
お父様が亡くなってから、私の誕生日会は開かれませんでしたが、ダリアの誕生日会は侯爵令嬢として毎年開かれていました。
ダリアの誕生日会の日に、皆の前でダニエルから婚約破棄をされ、ダリアと婚約し侯爵家を継ぐと宣言されました。
今なら、私が正式な血筋の後継者だから、ダリアがいくら養女になっていても、私が後継者の権利を放棄しない限り無理だと断言できます。
しかし、夢の中の私は無知過ぎて、婚約破棄された瞬間、泣きながら屋敷の外に走っていき、馬車にひかれてこの世を去ったのです。
知識は大切ともう一人の自分が言っていました。
だからお父様に頼んで、学校に行く前に法律の家庭教師をお願いしたら、お父様は、変わったお願いするねと笑っていました。
お義母様はダリアを養女にするよう、何度もたのんでいたようですが、お父様は受け入れませんでした。
ダリアはお茶会で、度々お姉様に苛められているアピールをしましたが、令嬢方は信じませんでした。
ただダニエルに関しては、ダリアの話を信じて、私に苛めるのはよくないと諭してきました。
私は、意地悪な姉のレッテルもはられていないし、ダリアも養女になっていません。
しかし、油断は出来ません。
侯爵家の弁護士ではないにしても、侯爵家の財産を自分の物に出来るには、印章が必要です。印章さえあれば、書類は捏造出来るのです。
最近、お義母様がコソコソと何かしてます。
ある時、お義母様が新しく雇った、馬車の御者と何やらコソコソと話しているのを、不思議に思い、執事に御者の様子を見張って欲しいと伝えました。
友達のルイーズから、今から至急会いたいから、今から行っても大丈夫かと先触れの手紙がきました。
私はすぐに了承しました。
返事をしたら、直ぐにルイーズが慌ててやってきました。
「スカーレット、確認するわね。リスター侯爵様は、ダリアを養女にしないと言っているのよね」
「ええ、そうよ。こないだも、お義母様がお願いしていたけど、養女にはしないと言っていたわ。
もちろん、持参金は、侯爵家から払うけどと言っていたわ」
「おかしなことが起こってるのよ。
私のお父様が法務大臣なのはしっているでしょ。お父様が朝食の時に、リスター侯爵からダリアの縁組の書類が出ていたと言うの。
だから、お父様には、決済は保留にしてとお願いして、急いで来たの。
もし、リスター侯爵様がみえるなら至急確認して」
「わかったわ、ルイーズありがとう。今日は、執務室で仕事をしているから、一緒にきて、お父様に今の話をしてほしいの」
私の心臓がバクバクしてきました。
最近、お義母様の様子がおかしかったのは、印章の場所を見つけ、ダリアを侯爵令嬢にするために秘密裏に書類を法務局に提出したのではないか?
まずは、お父様に確認しなければ。
メイドに、ルイーズと共に執務室に行く事を先に伝えておいたので、部屋をノックした途端、お父様が出迎えてくれました。
お父様に先程の話をルイーズから話して貰うと、お父様がビックリされ、慌てて法務局に行くと言い残して、出かけていきました。
私は、ルイーズにお礼を言い、改めて伯爵家に報告に伺う事を約束して、ルイーズは帰って行きました。
お父様の帰りを待つ間、執事がお父様と私に、話したいことがあると言ってきました。
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