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しおりを挟む無事に学校の入学式に出れました。
私の分の制服の準備をしないとか、微々たる嫌がらせは有りましたが、カーク弁護士がすべて、お父様の指示で準備してありますと、届けてくれました。
学校の入学届けも、カーク弁護士がしてくれましたよ。
よほど、私に学校に行ってほしくないのですね。ダリアを私に成り代わらせようとしてますが、そんなことはさせません。
さて、私は推しのジークを探しましょうか。
学校が始まってからというもの、ダニエルの婚約者は、ダリアだと皆様おもっているようですね。
ルイーズは、私が婚約者だと知っているので、あの二人をほおっておいてもいいのかと、やきもきしています。
ルイーズは私の心配を昔からしてくれる、優しい友達です。
「ねえ、ルイーズ、私はダニエルに優しくされたことがないの。
ダニエルは多分、ダリアと結婚しても侯爵家に婿入りできると思っているのよ。
そのうち、私との婚約破棄を宣言すると思うわ。
ダリアのいつもの演技で、私を悪者にして、破棄されて当然だというふうにね。
だから、あの二人を放置して、不貞をしているのはどちらなのか、皆に知ってもらおうと思うのよ」
「ダリアは、養女になっていないから、男爵令嬢のままてしょ?ダニエルはお馬鹿さんなのかしら」
「ダリアは自分はリスター侯爵に縁組されて、侯爵令嬢だとおもっているのよ。
私に変わって、ダニエルも、侯爵の後継者の座も、手に入れるつもりなの。
私は、あんな婚約者はいらない。
だけど公爵令息でしょ、侯爵家からは、破棄出来ないのよ。だから、私はダニエルの失態をまってるの。
ねえ、ルイーズ私に協力をしてほしいの。私は、ダリアに何もしていない、昔のお茶会の時と一緒で、私の味方でいてくれる?」
「もちろんよ、仲の良い令嬢に、本当の婚約者はスカーレットなのに、あの二人いつも一緒にいるのっておかしいわねって感じで話しておくわ」
ルイーズにはいつも感謝しかないわ。さあ、ジークとの接点を持たないと、一つ学年が上で、コワオモテだ
けど、とっても優しいと夢ノートにかいてあったわ。
猫とか可愛らしいものが大好きでギャップ萌えが素敵って。
違う世界の私が素敵と思うなら、私もタイプは一緒のはずよね。
ダニエルが婚約破棄したと同時に私に婚約を申し込んで貰えるようにお願いしましょう。
ダニエルが、ダリアと結婚しても侯爵家に婿入り出来ないとわかると、私とまた婚約しようと言ってくるかもしれないもの。
絶対、そんなこと出来ないようにしなくては。
ジークは、伯爵家の次男で婚約者はいないと、お父様からの手紙に書いてあったわ。
あそこで猫に食べ物をあげているのが、ジークかしら?ネクタイの色が一学年上だから、多分そうなのかも。
「こんにちは、先輩。私も一緒に食べ物をあげてもいいですか?すっごく懐いてますね。とってもカワイイですね。
名前とかあるんですか?
私は、スカーレット・リスターです」
ビックリした顔で、マジマジと見つめてから慌てた様子で返事をしてくれた。
「俺は、ジーク・ホワイトだ。この猫の名前はジャックと言うんだ」
「ジャック、おいでおいで」
しっぽをフリフリして私の様子を見てる。
警戒してるけど、私の持ってる食べ物が気になるようだ。
私は、ジークにまた、ジャックに食べ物を持ってきていいか、聞いて別れた。
ジャック同様、ジークの警戒心をとかないと近づけませんからね。
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