【完結】胃袋を掴んだら溺愛されました

成実

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 さあ、明日に向けてのお菓子作り再開です。シフォンケーキが主流ですが、クッキーも作りますよ。

 クッキーの形を変えて上にジャムを載せて焼きましょう。華やかな感じのお菓子ができますよ。

 クッキーに載せるジャムも、領地の果物を使います。
 順調に毎日、売上をあげていきたいものです。

 月末が楽しみです。質屋に預けた貴金属が買い戻せるかもしれませんからね。

 毎日忙しく、完売完売の日々です。お陰様で何と今月は純利益が320金貨になりました。さっそく、質屋で私の貴金属を買い戻しましょう。

 アンとクリス、ラルフにはクライブ伯爵家の給金より高めの給金を渡してます。

 この三人は領民の幼馴染なので、天候により、税を伯爵家が代わりに払い、そのために店を始めた私の秘密や、領地の小麦を高い値段で買い上げて、領民を助けていることを知っているので、お菓子のレシピも守ってくれてます。

 ラルフには、貴族屋敷の配達をお願いしているので、お菓子のレシピを聞かれたり、作っているのは誰なのかと、探りをやはりされてるみたいです。

 でもラルフももちろんですが、アンもクリスも、誰にも話しません。

 いつも、私を支えてくれる感謝の気持ちも込めて、お給金を高くしているのです。そのうち、特別ボーナスもだしますからね。

 この調子で、早く学費を貯めて、社交界デビューしたら、流石に店に入り浸りはできませんから、屋敷に私だけのマイキッチンを作ってのんびりします。

 マイキッチンで、前世作っていたお菓子を研究しましょう。
 今だと火加減が難しく挑戦できないので、上手く調整できれば量産して、イブで販売すればよいのです。
 
 店は最終的には、クライブ家の事業で、アンとクリスがメインでやってくのがいいと思います。

 二人は密かに恋仲なのです。ラルフの恋人のミリーは屋敷にいて、アンとクリスがイチャイチャしていると、ラルフがミリーの名前を呼んでいました。

 淋しいのですね。

 ミリーはお母様付きの使用人ですね。みなさん、幸せそうで何よりですわ。
  
 さあ、次の新作はマカロンにしましょう。

 これは崩れないように焼くのが大変難しいですが、作れるようになれば、お茶会が華やかになります。
 
 さらに値段が高いので、一気に儲けましょう。6年間分の学費を稼ぎますよ。あと、領地に何かあった時のために、お金の蓄えも必要です。

 シフォンケーキと同じ作戦です。お母様のティーパーティーのお呼ばれのときに、手土産大作戦です。

 さあ大量に作れるか挑戦しますよ。ある程度安定して作れるようにならないと、マカロンの販売は難しいですからね。
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