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しおりを挟む「お、美味しそう……」
「……当たり前だ。我が家に数百年仕えている料理人が作ったんだからな。ほら、口を開けろ」
「はい!……えっ、口を?」
「……お前、我の話を聞いてなかったのか?先ほど言ったであろう。エルフは自分の甲斐性と愛情を示す為に伴侶に十年間奉仕する、と。さっさと口を開けぬか」
「奉仕ってそういう……!?ま、待って下さい!私一人でご飯食べれますし別にアーンして貰わなくても……!それに子供じゃないのにアーンして貰うの恥ずかしいというか何というか……!」
「……我は気にしない。まあ、尤も食べたく無いのなら無理強いするつもりはないがな」
そう言ってせっかく持ってきた盆をエルフは下げようとするので私は慌てて
「わ、分かりました!食べます!食べますから!だから下げないで良いですからね!?」
「……フン、初めからそう言えば良いものの……まあいい。我は寛容だからな。ほら早く食え」
「は、はい……」(奉仕って言う割には圧が強いわ……)
そう思いながら私はエルフが差し出したスプーンに乗せられたお粥を恐る恐るとパクリと口に含んだ。
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