すろらいふ・おんらいん

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アカネ 01

04 チートを作り、問題になった

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 結局、錬成や調合をやることに。
「どんなのをやるの?」
 なぜか、Cマスもやる気を出している。
「武器に毒性を加えるとかはあるけど――」
「なんか剣にチェーンソー的な役割とか――」
「……すぐにラスボスが倒せそうだけど」
「すぐに倒せて、面白い?」
「でも、長いから――」
 長編なら、サクサクと――。
「長編かも知らないんだけど」
 タウンを作っていたから。
「……大長編だけど」
「タウン担当だからね――」

 ちなみに作ってみると――。
「……チートだね」
 細めの剣にチェーンソーと毒が加わる。
 攻撃するとヒールがかかるのもプラスで。
「現存は絶対にしないね」
「ゲームだもん」
「――そうだね」
 僕は非現実でもいいかなと。
「これでこのゲームクリアーできるんじゃない?」
 絵が出来たので、実装してみる。
「その神絵師的な画力、どこにあったわけ?」
 この絵には既にAI修正が入っている。
 チェーンソー部分を動かす。
「瞬殺だな」
 マッサンも驚いている。Cマスは興味を持っている。
「反応、違うんだね」
「一緒ではないけど。――興味を持たなくて言いよ」
 もちろんこれは使用禁止。
 次は――。
「滋養強壮なの、できないの?」
「なにで?」
「魔法で? ポーションで?」
 アカネの試行錯誤。
「全回復なのが――」
 設定にはなかった。作ってみた。
「……やっぱり面白くはないよね」
 最強のプレイヤーにしても、敵のレベルは変わらない。
 ゲームレベルが下がるだけ。
「だから限定的にしているの!」
 他もチート級のアイテムを作ってみる。

 オフィスの会議では――。
「今回作られた武器の件で――」
 僕たちがテストで作ったのが話題になった。
「テストだったので――」
 ダメなら削除の方針で――。この話は終わりで。
「ですが、他社もそうでは?」
「ですが」
「ですが、ですが!」
「では、どの辺で?」
 ユニークはOK? でも遊びなんだから幅広く。
 敵は大きいサイズも。それを考えると――。など、意見が出る。
「魔法で地崩しとかね」
 地面を崩す魔法や、敵の時を止める魔法も。
「倍速とかは?」
 剣を振り下ろす早さを倍々にするもの。
「では、僕はこの辺で――」
 細かいのはそっちでやって。
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