【運命】と言われて困っています

桜 花音

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3.瀬戸くんの秘密と”守護石のカケラ”

3-3

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「守護精霊っていうのは、その名の通り契約した人間を守るために存在する精霊ってこと。僕は友達のままでもよかったんだけど、まぁ、いろいろあってね。守護精霊って形になったんだ」
「守護精霊……」
 絵本やアニメで精霊や妖精、天使なんてものに憧れたことはあったけれど、まさか実在するなんて。
 だけど目の前でサラと呼ばれる子は存在していて、今も瀬戸くんの肩に鳥のようにとまっている。

「信じて、くれる?」
 瀬戸くんが覗き込むようにわたしの顔を見てくる。
 いや、そのキレイな顔で見つめられるとドキドキしちゃうからっ。

「そ、そりゃあ、こんな姿見て、しかもいきなり水なんてかけられたら、信じるしかないよっ」
 正直、理解は全然できていないけど、目の前にいるこの子は、ちゃんと実在しているもん。

「水は、本当にごめんね。サラにも悪気はないと思うんだけど」
『謝らないわよっ。だって悪いと思わないし、悪気はあるもん!』
「ええっ⁉」
 悪気があるってハッキリ言った!
 それはつまり、私、嫌われてるってこと⁉

「な、なんで? 会ったばっかりなのに、なんでそんな……」
『それはソーゴがアンタのことっ』
「サラ、待った」
 瀬戸くんがサラちゃんの口を、人差し指でそっとおさえる。
 ムググッと苦しそうにしながらも、サラちゃんは言葉を続けるのを諦めたみたい。

「順番、ね。まずは精霊のことは信じてくれたよね? で、話を戻すと一年前。キミがいた海に僕もいた。キミが浮き輪から外れたのを見た瞬間、助けたいと思った。だけど僕自身は子供で……」
 そう、だよね。
 おぼれた人間を助けるって大人でも大変だって言うもん。

「だからサラと、海の精霊にもお願いしたんだ。キミを助けてって」
「え……?」
 思わずサラちゃんを見つめると、サラちゃんはぶすっとしながらも答えてくれる。

『すっごーく不本意だったけどね! ソーゴの頼みじゃ仕方がないもん』
「精霊たちが協力して、君を浜まで運んでくれたんだ。水を飲まないようにも処置してくれてね」
「そう、だったんだ」

 パパたちも不思議がってたんだ。
 浮き輪はないし、泳げないわたしが沖でおぼれたにしても、水を飲んでゲホゲホした様子はなく、ただ気を失っていたんだと言ってた。
 そっか、サラちゃんが助けてくれたんだ。
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