あったらいいなシリーズ

むちむちボディ

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ガス屋の訪問

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うちの給湯器、もう限界かもしれない。
お湯が出るまでに異様に時間かかるし、出たかと思ったら急に水になる。
冬だったら凍えて死ぬレベル。
さすがにこれは放置できないなって思って、管理会社に電話してガス業者を呼んでもらったんだよね。

土曜日の午前中、予定より少し早めにチャイムが鳴る。
インターホンに映ったのは、ガッチリとした体格に作業着をピシッと着た、見るからに年季の入ったガス屋さんだった。
年齢は…50代半ばってとこかな。
ガテン系ってだけで無条件に興奮してしまう俺には、かなりストライクな風貌だった。


「ガスの点検に伺いました、佐々木と申します」


低くて渋い声。
インターホン越しでもわかるくらい、声に艶と迫力がある。
まるで任侠映画に出てくる親分みたいな雰囲気。
だけど口調はやけに丁寧で、表情は穏やか。
ギャップでドキッとさせられる。


「どうぞ、入ってください」


玄関を開けると、佐々木さんは腰をかがめてゆっくりと上がってきた。
太めの体格だけど、動きに無駄がない。
見た目以上に機敏な印象を受けた。


「すみませんね、朝から。給湯器の調子が悪くて……」

「いえいえ、よくある症状ですから。お風呂のリモコン見せていただいても?」


案内する途中、背後から彼の体温が伝わってくる気がした。
厚手の作業着越しでも、その存在感は圧倒的。
すれ違う時、わざとらしく身体を引いたつもりが、ほんのりと腕が触れてしまう。


「あっ、すみません……」

「いえ、こちらこそ。通りづらくて」


柔らかく笑った佐々木さんは、口の端にだけ小さくシワを作った。
親しみやすい笑顔。
だけど、その奥には何か獣のような目をしていた。
男の目で見られてる──そんな錯覚を覚えた。

点検作業は、特に問題もなく順調に進んだ。
やっぱり部品の経年劣化らしくて、後日交換作業が必要とのこと。
でも今日は、応急処置で多少は改善するって言ってくれた。


「これで少しはマシになると思いますよ」

「助かります……本当にありがとうございました」

「いやいや、こちらこそ。いいお部屋ですね。ひとり暮らし、長いんですか?」


自然な雑談の流れだったけど、その質問に少しだけ引っかかった。
普通なら「彼女さんは?」とか聞いてくる場面なのに、あえて「ひとり暮らし」って。


「もう10年くらいですかね……離婚してからはずっと」

「そうですか……じゃあ、食事とか面倒でしょう?」

「まぁ、テキトーにやってますよ。見ての通り、太ってますけど」

「……いや、その体型、俺は好きですよ」


……一瞬、時が止まった。
耳が、心臓の音でふさがれるような感覚。
今、俺、口説かれた? 
それともただのリップサービス?


「……ありがとうございます?」

「あ、すみません。つい、余計なこと言いましたかね」


佐々木さんは苦笑いしながら工具を片づけている。
でもその横顔は、明らかに俺の反応をうかがってるようだった。


「いや……ちょっと、びっくりしただけで……嫌じゃないですよ」


言葉にするのは恥ずかしかった。
けど、心が勝手に喋っていた。
彼の手が一瞬止まり、ゆっくりとこちらを振り向く。


「そうですか……じゃあ、ちょっとだけ甘えてもいいですか?」


距離が詰まる。
立ち上がった佐々木さんの大きな体が、俺を包み込むように迫ってくる。


「……本当に、いいんですか?」

「うん……」


次の瞬間、太い腕に抱きしめられた。
全身が潰されるような感触。
でも、不快じゃない。
むしろ、安心感すらある。
柔らかな腹と腹がぶつかり合い、吐息が首元に落ちた。


「……可愛いな、谷口さん」


名前を呼ばれた瞬間、膝が震えた。
見た目も、声も、圧も強いくせに、やさしく俺を包んでくる。
なんだこの人……なんでこんなに、俺のツボをついてくるの。

佐々木さんの手が、俺の背中を撫でる。
作業手袋はもう外してあって、少しだけ硬い指先がシャツ越しに肌を探る。
ただの触れ合いのはずなのに、腰の奥がじわじわ熱くなってくる。


「……こういうの、慣れてるわけじゃないですよ」

「俺もですよ。仕事中だってのに、正直、ちょっと興奮しすぎてます」


笑いながら言ったその声には、興奮を隠しきれていない色気が滲んでいた。
俺の背中に当たっている彼の下腹──いや、そこから下の隆起は、すでに存在を主張していた。
ああ……デカい。しかも硬い。
作業ズボン越しでもわかるほどの勃起。


「……触っても、いいですか?」


口にしたとたん、俺の中の何かが壊れる音がした。
理性ってやつが音を立てて崩れていく。


「……好きに……」


そう言われて、ズボンの上から彼のイチモツを握った。
想像以上の太さ。
まるでペットボトルのような硬さと重量感。
ごつごつと血管が浮かび、俺の手の中で脈打ってる。


「うわ……すげぇ……」

「はは、そんな反応されたの初めてだよ。恥ずかしいな」


言葉とは裏腹に、佐々木さんの手は俺の腰を引き寄せ、下腹同士を擦り合わせてきた。
腹と腹がぴったり重なって、汗ばんだ皮膚が擦れ合う。
どちらも太っている分、肌と肌の接地面が広くて、肉感がたまらない。


「この腹……ずっと触りたかったんですよ」


そう言いながら、彼の手が俺のシャツをめくりあげ、丸く張った腹を撫で回す。
へその下、脂肪の谷間をゆっくりと辿るその手つきは、まるで長年連れ添った愛人を抱くように優しい。
くすぐったい。でも、気持ちいい。変な声が出そうになる。


「……俺、こんな風にされたの初めてです」

「俺も。だから、止まんないな……」


言うなり、唇が重なった。
意外にも柔らかく、湿った唇。ひげが当たってざらっとする感触すら、やけに官能的だった。
舌を入れられた瞬間、脳が痺れた。
重たく、深く、どろどろに絡みついてくる大人のキス。
息苦しくなるほど長いキスのあと、互いの唾液が糸を引いた。


「……寝室、使っても?」

「……どうぞ。もう……好きにして」


俺は、完全に落ちていた。
玄関の靴も、工具箱もそのままにして、ふたりして寝室へ。
ダブルベッドの上に倒れ込むように乗りあった。

作業着の上着を脱がせると、下から現れたのは、たっぷりとした胸板と分厚い腹。
真っ白なシャツの下に浮かぶ汗の染みがいやらしかった。
彼の手も、俺の服をめくり上げていく。
腹の肉、脇腹のたるみ、あらわになるたびに唇がそこへ落ちてきて、キスされ、噛まれる。


「柔らかいな……こっちも……すげぇ好みだ」


下着の上から揉まれた腹が、どんどん熱を帯びていく。
乳首まで指でつままれ、舌で舐められると、もう変な声を我慢できなかった。


「うっ……や、やばい……声出ちゃう……」

「いいですよ、出して。誰にも聞かれない」


そう言って、佐々木さんは俺のパンツをずらし、自分のも脱ぎ捨てた。
ついに現れた彼のものは──やっぱり、想像以上だった。

黒々として、亀頭は肥大化し、竿には血管が網の目のように浮いている。
ごつい手で根元を握ると、ピクリと跳ねた。


「見るだけで……イキそう……」

「じゃあ、もっと気持ちよくなってください」


ベッドの上で、俺の脚をぐっと広げ、彼の体重が覆いかぶさってくる。
その巨体に押し潰されるのが、どうしようもなく気持ちいい。
腹と腹が擦れ合い、汗が混ざり、互いの肌が濡れていく。


「あっ……くぅ……んっ……や、ば……」


佐々木さんの口が、俺の股間の下、アソコの裏へと降りていった。
ひげが当たる。舌が這う。ぐちゅぐちゅと、いやらしい音を立てて。


「やだ……そんな……そこ……あっ……ぅ、ぁ……!」


舐められて、吸われて、もう限界だった。
腰が勝手に浮いてしまう。
太った体なのに、淫らにのけぞって、喘いでしまう。

佐々木さんが顔を上げ、俺を見下ろす。


「……入れるぞ。いいな?」

「……うん…………っ」


彼のものが俺の入口にあてがわれる。
押し込まれた瞬間、体が震えた。
太くて、重くて、奥にぐっと入ってくる。


「ああっ……く、っ……! デカい……っ……」

「ゆっくりやる……我慢しろ……」


佐々木さんが俺の腹を撫でながら、深く腰を押し込んでくる。
ベッドがきしむ音と、汗の音と、俺の喘ぎ声が部屋中に響いていた。


「くぅっ……締めつけ……ヤバい……」


佐々木さんが低く唸りながら、腰をゆっくりと動かす。
俺の中を、彼のモノが擦ってくる。
太い亀頭のカリが、奥の粘膜をぐりぐりと押し広げ、何度もそこを擦り上げていく。


「あ、ああっ……それ……そこ……ッ!」


声が勝手に出る。
股間から脳にかけて、熱い感覚が駆け抜けて、息が乱れる。
男の体に貫かれるなんて、思ってもみなかったのに──
それがこんなに気持ちいいなんて……!

佐々木さんは俺の手を握り、重ねた腹をぴたりと合わせて密着させてくる。


「谷口さん……中、すごい……」

「っ、あ……は、恥ずかしい……言わないで……ッ」


俺の名を呼びながら、彼の動きがどんどん激しくなる。
太った体同士がぶつかる度、ぐちゅぐちゅという音が響き、汗が飛ぶ。
俺の脚は開かれたまま、持ち上げられ、佐々木さんの腰が勢いよく俺を突き上げてくる。


「んっ、あっ……もう……や、ばい……ッ」

「ああ……俺も……イキそう……!」


彼の手が俺のペニスを握った。
もうすでに、先からぬるぬると愛液が溢れていて、ちょっと扱かれるだけでピクンと震える。


「出していい? 中で……いい?」

「……うん……奥に……全部、ください……!」


言った瞬間だった。
彼の腰が深く押し込まれ──そのまま、びくっ、びくっと震える。


「くぅっ……ッ、ああっ……!」


どくっ、どくっと、腹の奥で温かいものが溢れた。
佐々木さんの吐息とともに、俺の中へ何度も放たれていく熱。
それだけで、俺も達していた。


「う、うあっ……っ!!」


佐々木さんの手の中で、俺の精液がどろどろと弾ける。
腹の上に飛び散り、熱い液体が肌に落ちるのを感じながら、目の奥が白くなった。

重なったままの体。
息は乱れ、汗まみれで、額をくっつけ合って見つめあった。


「……やばいですね、これ……」

「はは……ほんとだ。やばかったな……」


佐々木さんは俺の髪を撫でながら、ゆっくりと体を引いていく。
抜かれた瞬間、ぬるりと俺の中から白濁が零れ、シーツに染みを作った。

恥ずかしいはずなのに──
なぜか、安心感のほうが勝っていた。


**


風呂場でふたりで汗を流しながら、俺はぽつりと聞いた。



「……こんなことになって、後悔してませんか?」


佐々木さんは、湯船に肩まで浸かりながら、ゆっくり首を横に振った。


「むしろ……やっと出会えたって感じしてます」

「……へ?」

「俺、ずっと……同じような体型の男に惹かれてて。でも自分がこんなんだから、言い出せなくて……」


彼の言葉が、胸にじんと沁みた。


「だから……あの日、この家に来て、谷口さん見た瞬間、もう我慢できなかった。部屋中、いい匂いだったし、台所にも残ったカレーの鍋があってさ……ああ、この人、絶対いい人だって、思って」

「……佐々木さん」

「……こんなふうに抱いたら、嫌われるんじゃないかって、不安だったけど……」


俺は、そっと彼の手を握った。


「嫌うわけ、ないじゃないですか。……俺も、寂しかったんです。ずっと」


腹を寄せ合い、風呂の湯の中で、またそっと唇を重ねた。
今度は、ゆっくりと、静かに──あたたかく。


**


数日後。
ガス会社から一本の電話が入った。


「先日の点検、ご満足いただけましたか?」


俺は、笑いをこらえながら答えた。


「ええ。ものすごく、濃い点検でしたよ」

「また何かあれば、いつでも呼んでください」


電話越しの佐々木さんの声が、妙に艶っぽく聞こえたのは、俺だけじゃなかったと思う。

俺たちふたりの関係は──
あの“ガス屋が来た日”から、始まったんだ。
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