釣りが繋ぐ絆

むちむちボディ

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家族宣言

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 朝5時。海の匂いがまだ夜の冷気を含んで、肌に触れる。
 村の防波堤沿いを、昭吾と秀昭が歩いていた。

 
 「今日、漁協の手伝い、出ることにした。」

 「手伝い?」

 「例の釣り大会の準備さ。……せっかくだからお前も一緒に来いよ?」

 
 その言葉を聞いた瞬間、秀昭の腹の奥がヒク、と震えた。
 港の人たちにまた見られる。昭吾の“恋人”として。

 「……俺が行って、いいのか?」

 「お前じゃなきゃ、駄目だ。」


 

 漁協の倉庫は、思ったよりも人が多かった。
 普段は作業着のまま魚を運んでいる昭吾も、今日はTシャツを着て、
 後ろから見える肩と尻の丸みが、やけに頼もしく見えた。


 「おい昭吾、こいつ……こないだの、あの……」

 「村瀬だ。俺の家族だ。」

 
 昭吾の声は、はっきりと通った。
 周囲が一瞬、動きを止める。
 誰かが咳払いをして、誰かが笑った。


 「家族、ねぇ……まあ、昭吾がいいなら……」

 「ちゃんと働くなら、文句はねえさ。」 

 
 昭吾の目が、秀昭に向けられる。

 「行こうぜ、そこのテント張る手伝いだ。」

 
 ペグを打ち、ロープを張り、テーブルを並べる。
 その間も、秀昭はずっと、昭吾の背中を見ていた。
 黙って動きながら、それでも絶えず、自分のことを“守っている”ような背中。

 
 「村瀬さん、こっち手伝ってくれる?」


 漁協の若い職員が声をかけてきた。


 「あ、はい……」


 その時、自分の中に少しだけ“なじみ”が生まれたのを感じた。

 
 「案外、ここで生きていけるかもな……」


 テントの影で、昭吾が言った。


 「いや、生きていく。決めた。」



 その夜、小屋の明かりの中。
 ふたりは焚き火の残り香をまといながら、風呂にも入らず布団に入った。


 「なあ、秀昭……」

 「ん?」

 「昼間、お前が腰に手を当てて、ロープ張ってるとこ見てた……」

 「は? なんだよ……」

 「ケツ、むちゃくちゃエロかった。でっぷりしてて、
  腹の汗がシャツの上から透けてた……」

 「やめろ、恥ずかしい……」

 

 「……なあ、今日、お前を“家族だ”って言ったけど……
  あれ、嘘じゃねぇ。俺、ホントに、お前の腹で生きていきてぇんだ……」

 「しょうご……っ」

 
 昭吾の手が、ゆっくりと布団の中で動き出す。
 Tシャツの下、たっぷりとした腹に触れ、
 指先で汗をなぞるようにして下へ、下へ。

 
 「もう、我慢できねぇんだよ……
  昼間ずっと見てて、ずっと……突っ込みたくて……」


 ぶちゅっ、と音を立ててキス。
 汗と唾液が混ざり合い、舌が絡む。


 「んっ……あっ、しょうご……っ」

 
 ズボンが下ろされ、尻を抱えられて、
 指が、指が……ぐちゅ、ぐちゅ、と尻の奥に沈んでいく。


 「ここが……俺の帰る場所なんだ……っ」

 「早く……入れて、しょうご……っ」

 
 昭吾のチンポが、汗でぬめる尻の割れ目を押し開き、
 生のまま、ずぶり、と挿入された。


 「あああっ、しょうご……っ、奥っ、来てる……っ」

 「腹が、重なって、最高だ……っ」

 
 太った腹が上下し、布団が揺れ、汗がしたたり落ちる。
 ふたりの汗が、精液が、混ざり合って、
 それでもまだ、離れられない。

 
 「しょうご、しょうご……俺、お前に……
  食われてぇんだよ……全部……っ」

 「食ってやる……何度でも、お前の中、喰い尽くす……っ」

 
 肉と肉がぶつかり、音を立て、
 その奥にある“孤独”と“愛情”を、全てぶつけあっていた。

 

 射精の瞬間、ふたりはどちらともなく唇を重ねた。
 太った身体を震わせ、精液を奥に感じながら、
 そのまま、静かに眠りに落ちていった。



 翌朝。
 昭吾が海へ出た後、小屋に残った秀昭は、
 小さなメモを見つけた。

 

 > 「今日の釣果、見に港まで来いよ。

 >  皆に“うちの家族”紹介してやるから。」

 

 文字は不格好だったけれど、
 そこに込められた思いは、
 どんな役所の公文書よりも、正確で、温かかった。
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