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04. 甘く、溶け合って

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「いいのか··?お前の中に出したら、もう後戻り出来なくなるぞ」

エアデールが私の頬を撫でる。
お互い唇が付きそうな程の距離で見つめられ、心臓が煩い程音を立てる。

「そうさせたのは、貴方でしょ?それに···私の名前は結花···ユカって呼んで。お前はイヤ」

「わかった。···ゆっくり入れるが、痛かったら必ず言え」

エアデールは着ていた服を、全て剥ぎ取るように脱ぎ去った。引き締まった筋肉質な綺麗な肢体の中心には、太くて長い肉棒が腹筋にくっつきそうな程反り返っていた。

(大きい過ぎない?!)

男の人の平均のサイズなんて見た事無いから知らないけれど、あれ、···入るのかしら。あぁ、でも···欲しい···入れてグチャグチャに掻き混ぜて欲しいなんて思う私は、変態になってしまったのだろうか。

「んっ、···来て」

返事の変わりに、エアデールの唇に私からキスをした。一瞬だけの触れるキス。エアデールは私の手に自分の手のひらを合わせて、指と指を絡めて握った。足を開かされ、蜜が滴るソコへと肉棒を擦り付け蜜を絡めた。

「んっ···はぁ♡」

それだけの刺激で気持ちがいい。
くちゅくちゅと音がして、早く私の中をエアデールに満たして欲しい···そんな欲求が強い。

「行くぞ···」

「んんっ!···あっ♡···ぃっ、!」

つぷっ···。
あぁ、入って来る···。
エアデールはゆっくりと、私の中肉棒を沈める。
途端に襲われる痛みに額に眉を寄せた。まだほんの少しだけ、先の半分程しか入っていないはずなのに、チリチリした痛みが走った。

「···、止めておくか?」

私は首を左右に振った。

「大丈夫···、はぁ、はぁ、エアデール···お願い、入れて」

「ならば、望み通りに···ッッ!」

ズプンッ!!

「ひあっ!?···いっ!···あぁぁっ♡···あっ」

痛い!痛い···けど、···エアデールが入って来る。
肉棒の一番太い所が小さい蜜穴を通り抜け、ググッと内蔵を押し広げるように進んで来る。ゆっくりと私を気遣い腰を沈めるエアデールの表情は、吐精に耐えている様で、苦しげに額に眉を寄せていた。熱を逃がす様に吐かれた吐息に、色香を感じてキュンと無意識に肉棒を締め付けてしまった。

蜜で潤っているとは言え、ただでさえキツキツの蜜壷の中に無理やり入れていると言うのに、エアデールにとっては拷問だろう。

「うっ!···はぁっ、ッ、力を抜け」

「···むりぃ···んぅっ、はっ」

「すまない···」

エアデールは私の唇を塞いで貪るようにキスをした。半開きの唇の隙間から舌を入れ、何度も絡めた。ヌルヌルと唾液が混ざり合い、途端に力が抜けた私の身体。隙をついて根元まで巨根を私の蜜壺に収めた。

「あうぅっ!!···ッッ!」

繋がれた手を、思わず握った。

(私、エアデールと繋がっちゃった···)

「はぁ、はぁ」と息を零しながら、私の中にあるエアデールの存在感を感じていた。痛いけれど···、不思議な感じがした。

「大丈夫か··?」

「···、大丈夫なわけない···。でも、よく分からないけど、嬉しい」

入口がズクズクと痛んだ。けれど、この胸がキュンとするような、むず痒い気持ちは何だろう。私がエアデールの花嫁に選ばれた事に理由があるのだろうか。

「あまり、煽るな···抑えが効かなくなる」

「···ッ、!やだ、大きくなった···っあ、ちょっと···ん♡」

「お前が悪い···慣れるまこのまま入れたままにようと思っていたが···。無理だ」

ズズズッとゆっくりと蜜壺の中を摩られ、先程まであった痛みが快感へと変換されて行く。グチュ、グチュと中を抉る様に腰を打ち付けられて、気持ちいい所に当てられてビクン、ビクンと腰を揺らした。

「はっ、はっ、あぁっ♡きもちぃ···んやぁ♡はぅ」

ぬちゃぬちゃと互いの粘液が混ざり合い、腰を打ち付けられる度に花弁の筋を伝いシーツに染みを作って行く。空いている手は、いつの間にかエアデールの腕にしがみついていた。

「はぁ、はっ、···ユカッ!」

私を求めているエアデールの表情に、私の心臓は跳ねた。切羽詰まった様に色香のある声で呼ばれて、お腹の奥底がキュンキュンしてもう訳がわからない。

1つ言えるのは、私もエアデールを夢中になって求めていた。

「エアデール!はぁっ、はっ、もっと···もっと」

「ユカ···!」

腰を強く打ち付けられ、気持ちの良さに意識が飛びそうになる。逃がすまいと腰を掴まれて、さらに早いスピードで追い詰められて行く。必死にエアデールにしがみついていた。

もう、限界だ···。

「エアデールッ!エアデールぅぅ!!···あぁぁっ♡」

「ッッ!!···ユカっ!」

身体に電撃が走った。
腰がビクビク痙攣して、快感が一気に突き抜けて行った。キュンキュンとビクビクが止まらなくて、エアデールを締め付ける加減さえ出来ない。

エアデールから最奥に熱い精が放たれて、私の中に溶ける様に混じって行く。何度か肉棒を子宮口に押し当てて、ゆっくりと抜かれた。

「···ユカ。受け入れてくれて、ありがとう」

「···はぁ、はぁ。···ん、大切にしてね···」

「心得ている···」

何だか凄く眠い。
薄れ行く意識の中で、微笑むエアデールを見た気がした。

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