13 / 27
第13話 心配すんな
しおりを挟む
【キスの件から2週間後】
天候は雨
自宅の部屋で待機
L◉NE
カナ『今日ミウちゃんの家に行っていいですか?ミウちゃんがいなかったらお兄さんと少しお話ししたいです』
リョウ[全然大丈夫だよー]
リョウ(しかしハルくんが言ってた事がやっぱり気になるな。調べてみたものの....)
(ハル:➖➖➖➖➖➖。ちょっとリョウ自分で調べてみてー。わかりづらいし結構デリケートだよーん)
ピンポーン♪
リョウ「はいはいー」
カナ「こんにちは、カナです」
リョウ「どうぞー、ミウ塾で今いないんだけど。
雨大丈夫だった?ちょっと肩の方とか濡れちゃってるね。
ほいタオル」
カナ「あ、ありがとうございます。
ミウちゃんいないのですか...」
カナ「うん、直接連絡とってない感じ?」
リョウ「はい...。お兄さん、ちょっと2人でお話し出来ませんか?」
リョウ「全然いいよ、どうぞ入って」
カナ「お邪魔します」
リョウ「ごめんね部屋散らかってると思うけど...。一応片付けては見たんだけど」
カナ「あ、いえこの前は暗かったのでわかりませんがスッキリしてるように思えます」
リョウ「カナちゃんは男友達の部屋とか行った事ないのー?」
カナ「男友達、、はいないですかね」
リョウ「彼氏も?」
カナ「いたことないです」
リョウ「そうなんだ(なんかはっきりしないけど、なんだろ)」
カナ「お兄さん、LINEなどやりとりして下さってありがとうございました」
リョウ「あーいや、他愛もない話でつまんなかったかな?」
カナ「いえいえ、ミウちゃんとのエピソードとか癒されました」
リョウ「なら良いんだけど」
カナ「あれから笑ったり泣いたりとか怒ったりとかしてる?」
リョウ「え?」
リョウ「いや、ミウも微笑んでる所しか見たことないて聞いたから。
でもそれがすごい安心出来るって言ってたよ」
カナ「それなら嬉しいです。ミウちゃんは本当に楽しい子ですね」
リョウ「確かにうるさいか楽しいか紙一重かもね」
カナ「ふふっ」
リョウ「その笑顔、やっぱり良いと思うよ」
カナ「そうですか?わざわざ褒めてくれてるような」
リョウ「そうじゃないよ、ミウみたいに安心感が出てるんじゃないかな?
カナちゃんがそうやって笑うときは作らず自然に笑えてるのかなって思ったり」
カナ「ありがとうございます」
リョウ「何かあった?おれで良ければ聞くけど」
カナ「あの....」
リョウ「うん」
カナ「この前みたいにキスをしたいのですが」
リョウ「その気はないのに?」
カナ「わからないです」
リョウ「何か試したいの?」
カナ「それは....はい」
リョウ「キス以上になったら?」
カナ「それならそれで...
でもやっぱりダメですよね彼女さんいますし。
私にとってお願い出来るのはミウちゃんのお兄さんぐらいしかいなくて、でもミウちゃんに軽蔑されるのも怖いし...私おかしいですよね」
リョウ「...良いよ、考えすぎるのもうやめよう。実験台として使ってみても。行き過ぎない程度ならキス以外にも」
カナ「彼女さんは...」
リョウ「いるとわかってて、ここに来たんじゃないの?」
カナ「....はい」
リョウ「おれは何でも許すほど心は広くないけど、ミウの大事な人でミズキ達が惚れたコなら....
っておれも相当矛盾してるよね。
なんていうか...何か言葉で伝えるのが難しいなら手伝うよ」
カナ「ありがとうございます。えっと...では。。」
リョウ「おれから...はちょっと気がひけるか。カナちゃんから来て良いよ、あ。股間は気にしないで、後で説教しとくから」
カナ「はい」
軽いキス
リョウ「どう?」
カナ「もう少し良いですか?」
リョウ「大丈夫、おれから触られる事に嫌な感じはない?」
カナ「...はい」
そのまま胸を触る
カナ「んっ。はぁ..」
リョウ「大丈夫?」
カナ「はい、もうちょっとお願いします」
リョウ「無理そうだったらすぐ言ってね」
行為を続ける
リョウ「強張らなくて大丈夫だよ。落ち着いて無理そうだったら中断で」
カナ「はい...んっ」
ブラの上から
カナ「んーんん」
股間をさすられる
距離を縮める
リョウ「ごめんね実験台とか言って反応しちゃって、拘束具でもアズッキーに借りときゃ良かった」
カナ「そんなことは....このままもうちょっと良いですか」
リョウ「んっ、んぅ..」
カナ「男の人も声が出るのですね」
リョウ「そだね...反応しちゃうと」
カナ「ちょっと私の下、触ってもらって良いですか?パンツの上からだけで」
リョウ「わかった(大丈夫かな)」
カナ「ん、んん」
リョウ「反応はしてるんだろうけど...そんなに無しだね」
カナ「そうですね」
(ちょっとミズ、実験台としても理性が吹っ飛びそうなんですけど!)
リョウ「この辺でもう大丈夫?任せるけど」
カナ「...はい」
リョウ「まー、くっ付いてて嫌じゃないならくっ付いて貰っても」
カナ「ありがとうございます」
リョウ「試せた?」
カナ「なんとなくですが...。すみませんミウちゃんのお兄さんに任せてしまって」
リョウ「大丈夫だよ」
カナ「あ、あのお兄さんわたしは...」
リョウ「....嫌なら言わなくても。なんとなくだけどわかったかも」
カナ「え?」
リョウ「この前のキスの事とか気になって自分なりに考えたり探してみたんだけど(ハルくんに協力してもらって)」
カナ「はい」
リョウ「それが合ってたらのはなしなんだけども.....間違ってたら話変わってくるかな。あはは」
カナ「どういう答えに?」
リョウ「Aセクシャル。無性愛者か...な?」
カナ「...はい。おそらくそれで間違い無いかと」
リョウ「どういう所に行けばとかおれわからないんだけど...病院には?」
カナ「説明が出来なさそうですし、両親に知られるのが嫌で行けてません」
リョウ「ごめんおれ無知でさ。気付かなくてLINEとかでも何も言えなくて...」
カナ「い、いえそんな事は」
リョウ「こっちはネットとかでしかわからないから本人の気持ちとかわからないんだけど...
試して大丈夫だった?」
カナ「はい、本当にお兄さんを使う様な形になってしまってすみませんでした」
リョウ「これまで誰にも言わないでずっと?」
カナ「まずAセクシャルというのが珍しいみたいで、たぶんみんなピンと来ないだろうし変な人だと思われるかなと。
一応男性と関わる事を減らしたいので女子校に...。
友達はいますが最低限でこの体のことは...一応異性が好きという事にしてますけど」
リョウ「そうなんだね。ミウは?」
カナ「言ってません...ミウちゃんはあった時からとても可愛くて良い子で、嫌な目で見られたらどうしよって。同じ女の子として楽しくて、ずっと仲良くしたいと思ってて。自然と笑えるんです」
ミウ「それならあいつは良い奴なんだねやっぱ」
カナ「はい、Aセクシャルのせいで表情が固いという訳でも無いと思うのですが。
他の人の恋愛話やセックスの事を聞いてると自分に違和感を感じてしまって。
共感どころかそういうの、わからないんです」
リョウ「んー、なるほど...」
カナ「人間として欠落してる気がして」
リョウ「そうは思わないけど。
本人にしかわからないことだよね、一緒に考えれても解決できなくてごめん...」
カナ「Aセクシャルだとわかってても自分が何かわからないときがあるんです。
わたし、、ミウちゃんのお兄さんに何てことお願いしたんだろ...」
リョウ「そこは、おれの為にも後悔しないで欲しいかな....」
カナ「恋愛を知らなくて、きっと両親に一生男の人を紹介出来なくて赤ちゃんも...」
リョウ「異性、同性とか関係なく好きになれる事はたくさんあるでしょ?ミウに対してみたいに」
カナ「はい...」
リョウ「小さな弟や、ミウも愛してやってよ」
.......
リョウ「他に場所が無いなら泣いて良いよ、今からは....仲のいい友達として」
カナ「ひっぐ、うぅぅうわーん」
リョウ「好きなだけ、どうぞ」
泣き疲れするまでとことん
カナ「ミウちゃんは良い子で。やっぱりお兄さんも優しいんですね」
リョウ「どーかな、あまり結びつくもんでも無いかもよ。
なんかさぁ、人のコンプレックスてなんで拭いきれないんだろうね。
おれもこの前3年半付き合ってる彼女の前でずっと逃げてた事伝えて初めて号泣したよ。
あとはあのアズッキーは...眼鏡の小さい子は真性の変態で性欲が強すぎて悩んでたし。
ハルくんはハルくんで...眼鏡の美青年もただただのんびり過ごしてる訳でもないし...一生忘れたくない思い出を抱えてるし
そうだ!実はおれの彼女も両方イケる事が発覚しちゃったし」
カナ「えっ!?」
リョウ「あ、内緒ね...カナちゃんにそういう感情はないから。
身近に個性強い人間多いしカナちゃんもたまには入ってみない?体のことを言うか言わないかカナちゃん次第だけど。
ハルくんは恋愛感情抱かないだろうから安心して。
まあ99%何事もなく仲良くなれるよ、あはは」
カナ「ミウちゃんは?」
ミウ「あいつも問題ないよ、人としてカナちゃんのこと好きだもん。
ミウもね、躁鬱病だもんね」
カナ「え?」
リョウ「あれれ、あいつ言ってなかったか....
仲良いならてっきり言ってるもんかと。
いまの医学名では双極性障害。知ってる?」
カナ「躁うつって名前は聞いたことありますが...」
リョウ「おれも名前聞いただけだと何が何だかわからなかったよ。
なんていうかな、うつ状態と妙なハイテンションを繰り返すみたいな?
もし健康状態になっても薬や通院は欠かせないんだって」
カナ「そうだったんだ...」
リョウ「診断下って完治って言葉が無いと聞いてから、しばらくかなりのうつであいつ毎晩泣いてたよ。しにたい、しにたい。ってさ....
今は明るくなってるけどさ。
ごめんミウから聞いてないんだったら知らないふりしてね」
カナ「はい」
リョウ「結構うつで体が動かないぐらいしんどそうな時もあるんだ。
学校の行事ごとでもやりたい事が出来なかったり悔しい思いたくさんしてきたと思う
たまにカナちゃんと一緒にいて変にハイな時とかない?」
カナ「そういえば、雑貨屋さんでこれ必要なのかな?って物をいっぱい選んでお小遣い全部使っちゃいそうになったり...止めましたが」
リョウ「散財って言うのかなぁ。症状の1つかも」
リョウ「今は安定して受験に望めてるみたいだけど、早めに勉強して受験当日に調子崩しても100%受かれるぐらいにしてるんじゃないかな」
カナ「そうなんですか...絶対受かって欲しいから心配です」
リョウ「シスコンの兄貴としても応援してるよ」
カナ「そういえば、ミウちゃんはお兄さんの事楽しそうに話しますよ。大好きなんだなーって」
リョウ「うん、相思相愛なんだよね」
カナ「ふふっ」
リョウ「まあ何かカナちゃんがキツくなったらみんな駆けつけてくれんじゃないかな、特にミズキやアズッキーは全速力で。体のこと言わなくても」
カナ「そ、そうなんですかね」
リョウ「なんだかカナちゃんがみんなが惹かれるとか魅力的な意味がわかった気がするよ、おれもそうかな」
カナ「どうしてでしょう?」
リョウ「こーんなに可愛いのに高飛車でもないし裏表がない...んだと思うし、純粋感がすごい出てるんだよ。
みんな不快に思う事がほぼないんじゃないかな、育ちも含めてだと思うけど。とにかく、優しい!滲み出てる感じ」
カナ「ぐす、ゔぅーーー」
カナちゃんは2時間ずっと泣き。いつの間にか2人とも寝てた。
(こんなに泣かれるとは)
//心配すんな、カナちゃん\\
*
カナ「お兄さん、帰りますー
」
zzz
カナ(ありがとうございました)
頑張って口付け
ガチャ
ミウ「ただいまー、カナさんどこー!」
カナ「はっ!」
ミウ「どしたのお兄の部屋から出てきて」
カナ「あの、試験問題を...」
ミウ「そなの?お兄寝てんの?」
カナ「うん、布団だけかけといた。
ミウちゃん、これからも一緒に遊んでね」
ミウ「カナさぁん。ぶぅぇぇん!」
※この回は難しい話でした。カナとミウの事について。ミウの病気の事は詳しく書けてる方だと思います。カナが持ってるAセクシャルの事は自己満で打ち込んでた時からずっと調べていたのですが、情報が足りず作者の知識不足もあるかと....。もしかしたらこの回は大きく編集し直すかもしれません。
しかしカナちゃんは個人的に大好きなキャラです^ ^(頼れるハルくんも)
これからの話を見守って下されればと。
リョウは主人公ですがミズキという存在がありながらなんて事を!....という感じなので、リョウの事はいくらでも罵ってください。笑
(作者:雉衛門より)
天候は雨
自宅の部屋で待機
L◉NE
カナ『今日ミウちゃんの家に行っていいですか?ミウちゃんがいなかったらお兄さんと少しお話ししたいです』
リョウ[全然大丈夫だよー]
リョウ(しかしハルくんが言ってた事がやっぱり気になるな。調べてみたものの....)
(ハル:➖➖➖➖➖➖。ちょっとリョウ自分で調べてみてー。わかりづらいし結構デリケートだよーん)
ピンポーン♪
リョウ「はいはいー」
カナ「こんにちは、カナです」
リョウ「どうぞー、ミウ塾で今いないんだけど。
雨大丈夫だった?ちょっと肩の方とか濡れちゃってるね。
ほいタオル」
カナ「あ、ありがとうございます。
ミウちゃんいないのですか...」
カナ「うん、直接連絡とってない感じ?」
リョウ「はい...。お兄さん、ちょっと2人でお話し出来ませんか?」
リョウ「全然いいよ、どうぞ入って」
カナ「お邪魔します」
リョウ「ごめんね部屋散らかってると思うけど...。一応片付けては見たんだけど」
カナ「あ、いえこの前は暗かったのでわかりませんがスッキリしてるように思えます」
リョウ「カナちゃんは男友達の部屋とか行った事ないのー?」
カナ「男友達、、はいないですかね」
リョウ「彼氏も?」
カナ「いたことないです」
リョウ「そうなんだ(なんかはっきりしないけど、なんだろ)」
カナ「お兄さん、LINEなどやりとりして下さってありがとうございました」
リョウ「あーいや、他愛もない話でつまんなかったかな?」
カナ「いえいえ、ミウちゃんとのエピソードとか癒されました」
リョウ「なら良いんだけど」
カナ「あれから笑ったり泣いたりとか怒ったりとかしてる?」
リョウ「え?」
リョウ「いや、ミウも微笑んでる所しか見たことないて聞いたから。
でもそれがすごい安心出来るって言ってたよ」
カナ「それなら嬉しいです。ミウちゃんは本当に楽しい子ですね」
リョウ「確かにうるさいか楽しいか紙一重かもね」
カナ「ふふっ」
リョウ「その笑顔、やっぱり良いと思うよ」
カナ「そうですか?わざわざ褒めてくれてるような」
リョウ「そうじゃないよ、ミウみたいに安心感が出てるんじゃないかな?
カナちゃんがそうやって笑うときは作らず自然に笑えてるのかなって思ったり」
カナ「ありがとうございます」
リョウ「何かあった?おれで良ければ聞くけど」
カナ「あの....」
リョウ「うん」
カナ「この前みたいにキスをしたいのですが」
リョウ「その気はないのに?」
カナ「わからないです」
リョウ「何か試したいの?」
カナ「それは....はい」
リョウ「キス以上になったら?」
カナ「それならそれで...
でもやっぱりダメですよね彼女さんいますし。
私にとってお願い出来るのはミウちゃんのお兄さんぐらいしかいなくて、でもミウちゃんに軽蔑されるのも怖いし...私おかしいですよね」
リョウ「...良いよ、考えすぎるのもうやめよう。実験台として使ってみても。行き過ぎない程度ならキス以外にも」
カナ「彼女さんは...」
リョウ「いるとわかってて、ここに来たんじゃないの?」
カナ「....はい」
リョウ「おれは何でも許すほど心は広くないけど、ミウの大事な人でミズキ達が惚れたコなら....
っておれも相当矛盾してるよね。
なんていうか...何か言葉で伝えるのが難しいなら手伝うよ」
カナ「ありがとうございます。えっと...では。。」
リョウ「おれから...はちょっと気がひけるか。カナちゃんから来て良いよ、あ。股間は気にしないで、後で説教しとくから」
カナ「はい」
軽いキス
リョウ「どう?」
カナ「もう少し良いですか?」
リョウ「大丈夫、おれから触られる事に嫌な感じはない?」
カナ「...はい」
そのまま胸を触る
カナ「んっ。はぁ..」
リョウ「大丈夫?」
カナ「はい、もうちょっとお願いします」
リョウ「無理そうだったらすぐ言ってね」
行為を続ける
リョウ「強張らなくて大丈夫だよ。落ち着いて無理そうだったら中断で」
カナ「はい...んっ」
ブラの上から
カナ「んーんん」
股間をさすられる
距離を縮める
リョウ「ごめんね実験台とか言って反応しちゃって、拘束具でもアズッキーに借りときゃ良かった」
カナ「そんなことは....このままもうちょっと良いですか」
リョウ「んっ、んぅ..」
カナ「男の人も声が出るのですね」
リョウ「そだね...反応しちゃうと」
カナ「ちょっと私の下、触ってもらって良いですか?パンツの上からだけで」
リョウ「わかった(大丈夫かな)」
カナ「ん、んん」
リョウ「反応はしてるんだろうけど...そんなに無しだね」
カナ「そうですね」
(ちょっとミズ、実験台としても理性が吹っ飛びそうなんですけど!)
リョウ「この辺でもう大丈夫?任せるけど」
カナ「...はい」
リョウ「まー、くっ付いてて嫌じゃないならくっ付いて貰っても」
カナ「ありがとうございます」
リョウ「試せた?」
カナ「なんとなくですが...。すみませんミウちゃんのお兄さんに任せてしまって」
リョウ「大丈夫だよ」
カナ「あ、あのお兄さんわたしは...」
リョウ「....嫌なら言わなくても。なんとなくだけどわかったかも」
カナ「え?」
リョウ「この前のキスの事とか気になって自分なりに考えたり探してみたんだけど(ハルくんに協力してもらって)」
カナ「はい」
リョウ「それが合ってたらのはなしなんだけども.....間違ってたら話変わってくるかな。あはは」
カナ「どういう答えに?」
リョウ「Aセクシャル。無性愛者か...な?」
カナ「...はい。おそらくそれで間違い無いかと」
リョウ「どういう所に行けばとかおれわからないんだけど...病院には?」
カナ「説明が出来なさそうですし、両親に知られるのが嫌で行けてません」
リョウ「ごめんおれ無知でさ。気付かなくてLINEとかでも何も言えなくて...」
カナ「い、いえそんな事は」
リョウ「こっちはネットとかでしかわからないから本人の気持ちとかわからないんだけど...
試して大丈夫だった?」
カナ「はい、本当にお兄さんを使う様な形になってしまってすみませんでした」
リョウ「これまで誰にも言わないでずっと?」
カナ「まずAセクシャルというのが珍しいみたいで、たぶんみんなピンと来ないだろうし変な人だと思われるかなと。
一応男性と関わる事を減らしたいので女子校に...。
友達はいますが最低限でこの体のことは...一応異性が好きという事にしてますけど」
リョウ「そうなんだね。ミウは?」
カナ「言ってません...ミウちゃんはあった時からとても可愛くて良い子で、嫌な目で見られたらどうしよって。同じ女の子として楽しくて、ずっと仲良くしたいと思ってて。自然と笑えるんです」
ミウ「それならあいつは良い奴なんだねやっぱ」
カナ「はい、Aセクシャルのせいで表情が固いという訳でも無いと思うのですが。
他の人の恋愛話やセックスの事を聞いてると自分に違和感を感じてしまって。
共感どころかそういうの、わからないんです」
リョウ「んー、なるほど...」
カナ「人間として欠落してる気がして」
リョウ「そうは思わないけど。
本人にしかわからないことだよね、一緒に考えれても解決できなくてごめん...」
カナ「Aセクシャルだとわかってても自分が何かわからないときがあるんです。
わたし、、ミウちゃんのお兄さんに何てことお願いしたんだろ...」
リョウ「そこは、おれの為にも後悔しないで欲しいかな....」
カナ「恋愛を知らなくて、きっと両親に一生男の人を紹介出来なくて赤ちゃんも...」
リョウ「異性、同性とか関係なく好きになれる事はたくさんあるでしょ?ミウに対してみたいに」
カナ「はい...」
リョウ「小さな弟や、ミウも愛してやってよ」
.......
リョウ「他に場所が無いなら泣いて良いよ、今からは....仲のいい友達として」
カナ「ひっぐ、うぅぅうわーん」
リョウ「好きなだけ、どうぞ」
泣き疲れするまでとことん
カナ「ミウちゃんは良い子で。やっぱりお兄さんも優しいんですね」
リョウ「どーかな、あまり結びつくもんでも無いかもよ。
なんかさぁ、人のコンプレックスてなんで拭いきれないんだろうね。
おれもこの前3年半付き合ってる彼女の前でずっと逃げてた事伝えて初めて号泣したよ。
あとはあのアズッキーは...眼鏡の小さい子は真性の変態で性欲が強すぎて悩んでたし。
ハルくんはハルくんで...眼鏡の美青年もただただのんびり過ごしてる訳でもないし...一生忘れたくない思い出を抱えてるし
そうだ!実はおれの彼女も両方イケる事が発覚しちゃったし」
カナ「えっ!?」
リョウ「あ、内緒ね...カナちゃんにそういう感情はないから。
身近に個性強い人間多いしカナちゃんもたまには入ってみない?体のことを言うか言わないかカナちゃん次第だけど。
ハルくんは恋愛感情抱かないだろうから安心して。
まあ99%何事もなく仲良くなれるよ、あはは」
カナ「ミウちゃんは?」
ミウ「あいつも問題ないよ、人としてカナちゃんのこと好きだもん。
ミウもね、躁鬱病だもんね」
カナ「え?」
リョウ「あれれ、あいつ言ってなかったか....
仲良いならてっきり言ってるもんかと。
いまの医学名では双極性障害。知ってる?」
カナ「躁うつって名前は聞いたことありますが...」
リョウ「おれも名前聞いただけだと何が何だかわからなかったよ。
なんていうかな、うつ状態と妙なハイテンションを繰り返すみたいな?
もし健康状態になっても薬や通院は欠かせないんだって」
カナ「そうだったんだ...」
リョウ「診断下って完治って言葉が無いと聞いてから、しばらくかなりのうつであいつ毎晩泣いてたよ。しにたい、しにたい。ってさ....
今は明るくなってるけどさ。
ごめんミウから聞いてないんだったら知らないふりしてね」
カナ「はい」
リョウ「結構うつで体が動かないぐらいしんどそうな時もあるんだ。
学校の行事ごとでもやりたい事が出来なかったり悔しい思いたくさんしてきたと思う
たまにカナちゃんと一緒にいて変にハイな時とかない?」
カナ「そういえば、雑貨屋さんでこれ必要なのかな?って物をいっぱい選んでお小遣い全部使っちゃいそうになったり...止めましたが」
リョウ「散財って言うのかなぁ。症状の1つかも」
リョウ「今は安定して受験に望めてるみたいだけど、早めに勉強して受験当日に調子崩しても100%受かれるぐらいにしてるんじゃないかな」
カナ「そうなんですか...絶対受かって欲しいから心配です」
リョウ「シスコンの兄貴としても応援してるよ」
カナ「そういえば、ミウちゃんはお兄さんの事楽しそうに話しますよ。大好きなんだなーって」
リョウ「うん、相思相愛なんだよね」
カナ「ふふっ」
リョウ「まあ何かカナちゃんがキツくなったらみんな駆けつけてくれんじゃないかな、特にミズキやアズッキーは全速力で。体のこと言わなくても」
カナ「そ、そうなんですかね」
リョウ「なんだかカナちゃんがみんなが惹かれるとか魅力的な意味がわかった気がするよ、おれもそうかな」
カナ「どうしてでしょう?」
リョウ「こーんなに可愛いのに高飛車でもないし裏表がない...んだと思うし、純粋感がすごい出てるんだよ。
みんな不快に思う事がほぼないんじゃないかな、育ちも含めてだと思うけど。とにかく、優しい!滲み出てる感じ」
カナ「ぐす、ゔぅーーー」
カナちゃんは2時間ずっと泣き。いつの間にか2人とも寝てた。
(こんなに泣かれるとは)
//心配すんな、カナちゃん\\
*
カナ「お兄さん、帰りますー
」
zzz
カナ(ありがとうございました)
頑張って口付け
ガチャ
ミウ「ただいまー、カナさんどこー!」
カナ「はっ!」
ミウ「どしたのお兄の部屋から出てきて」
カナ「あの、試験問題を...」
ミウ「そなの?お兄寝てんの?」
カナ「うん、布団だけかけといた。
ミウちゃん、これからも一緒に遊んでね」
ミウ「カナさぁん。ぶぅぇぇん!」
※この回は難しい話でした。カナとミウの事について。ミウの病気の事は詳しく書けてる方だと思います。カナが持ってるAセクシャルの事は自己満で打ち込んでた時からずっと調べていたのですが、情報が足りず作者の知識不足もあるかと....。もしかしたらこの回は大きく編集し直すかもしれません。
しかしカナちゃんは個人的に大好きなキャラです^ ^(頼れるハルくんも)
これからの話を見守って下されればと。
リョウは主人公ですがミズキという存在がありながらなんて事を!....という感じなので、リョウの事はいくらでも罵ってください。笑
(作者:雉衛門より)
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
~春の国~片足の不自由な王妃様
クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。
春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。
街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。
それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。
しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。
花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??
初恋にケリをつけたい
志熊みゅう
恋愛
「初恋にケリをつけたかっただけなんだ」
そう言って、夫・クライブは、初恋だという未亡人と不倫した。そして彼女はクライブの子を身ごもったという。私グレースとクライブの結婚は確かに政略結婚だった。そこに燃えるような恋や愛はなくとも、20年の信頼と情はあると信じていた。だがそれは一瞬で崩れ去った。
「分かりました。私たち離婚しましょう、クライブ」
初恋とケリをつけたい男女の話。
☆小説家になろうの日間異世界(恋愛)ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの日間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/18)
☆小説家になろうの週間総合ランキング (すべて)で1位獲得しました。(2025/9/22)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる