なにがどうしてこうなった?!

織原深雪

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嵐の到来

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今日も抜群のプロポーションに見合うタイトスカートにシフォンのフリルブラウス、今日は大きめのコットンパールのネックレスがまたアクセントになっていて素敵だ。
本当に大人の自立した女性って感じで毎回羨ましくて溜息が出る。
私の身長とプロポーションではこの着こなしは出来ない。

『 Bonjour、優子。』
『 Bonjour、シャル!』

2人は笑顔でハグとキスでご挨拶。
どうやら仲の良い関係なんだなと納得して私はお茶を入れるためにミニキッチンへ。


『 優子さん、紅茶で良いんですよね?』

キッチンでお湯を沸かす準備をしながら聞いてみる

『 そうよ!今日はダージリンが良いわ!』
『 ダージリンですね。分かりました。』


ケトルから音がして沸騰を知らされ火を止めてティーポットをまず温める。
更にカップも温めてお湯を捨て、ティーポットに茶葉とお湯を入れポットに保温カバーをかけて蒸らす。

砂時計で蒸らしを測り終えたらすぐカップに注ぐ。

紅茶のいい香りがした。

カップとソーサー、砂糖など一式をお盆に載せ応接コーナーに戻り2人にお茶を出す。


『 どうぞ。』

『 綾乃ちゃん、ありがとう。』

『 ありがとうございます。』

『 いいえ、では私はお店の開店準備に戻りますね。失礼します。』

深々お辞儀をしてミニキッチンに戻りお盆を片付けてお店に降りる階段を降りて開店準備に勤しむことにした。


まさか、私が開店前の作業に追われている頭上で自分に関する話題で2人が盛り上がっているとは思いもしなかった。
予測できるはずもないのだ、何しろそういった方面にはとんと御縁のないままこの歳まできていて経験値は底辺の私なのだから。


そう、この春私に訪れた嵐とは恋の嵐にほかならなかったのである。
それに気付くのまでもが遅くて鈍い事はこの際もう言わないでおこう。

圧倒的経験値不足と元々そちらに疎く鈍い事が手伝っていたので、私はなかなかに相手に苦戦を強いたらしいのだ。

その苦戦っぷり今振り返ればホントに申し訳ないくらいなのだけども。

えぇ、予測なんて出来ませんよ。

私は小柄であること、それに伴いやや童顔である事、美人でも可愛い系でもない顔立ち。
唯一の自慢は一度も染めてないサラサラでストレートな黒髪くらいなもんで。

そんな地味で小柄な日本人女子に金髪碧眼の大人なイケメンが迫ってくるなんて思わないじゃないか!と言うわけで、端からイケメンの眼中に入るわけがないと思っていた私にはガッツリストレートな言葉でアプローチがあるまで彼からの好意にちっとも気付かなかったのである。
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