クールなサイボーグ部長の素顔

織原深雪

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まとまり、落ち着き大団円?~終わりよければすべてよし!幸せはすぐ近くに~

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そうして聞くと、木島部長、同じ部内の私とお付き合い!
お付き合い所か結婚だ!とかなってるらしい。

まぁ、間違ってないけども。

「これから、大変よ!」

と言う美咲に同調するように頷く山野辺さん。

「なにが?」

そう聞き返そうとした矢先

「ちょっと、伊月さん。小耳に挟んだお話について聞きたいんだけど、良いかしら?」

と来たのは私より上で、和臣さんよりは数期下の総務のお姉様軍団。
このメンバーはサイボーグ部長のファンメンバーである。
うわー、めんどくさいと言うのがありありと私の顔に出たのか、向かいで美咲が吹き出した。

「美咲、汚い」

そう言って台布巾を渡して、私は総務の軍団に向き直り一言告げた。

「全く良くないので、聞きたいことはサイボーグ部長本人に聞いてください。私は一切答えません」

そう、サラっとさも当たり前のように言えば。
そんな返しをされるとは思ってなかったのだろう、お姉様軍団が驚き固まっている。

「そもそも、この噂の現況というか原因ってうちの部長ですよね?なぜ、本人に聞かずに噂相手にされた私に聞きに来るんです?問い質したい内容なら本人捕まえて聞くのが一番ですよね?私に聞かないで下さい」

スパッと言い切ってやると

「そうよねぇ、これ今日笑顔で会話してたから起きた事でしょ?本人捕まえて聞くのが一番だと私も思うわ」

とここで一番の先輩の山野辺さんまで私の援護射撃を出せばお姉様軍団は何も言えずにすごすごと下がっていった。

そんな矢先、社食の入口が騒がしくなる。

視線を向けたら和臣さんと専務の小池さんが二人で入ってくる所だった。
撤退しかけていた総務のお姉様軍団が一気にそちらに向かって行った。

うん、私は悪くないよ?
胎教によろしくなさそうじゃない?
うん。そうだ。
丸投げしても大丈夫だよね。
そう思って残りのご飯を食べだした時

「木島部長!お噂を聞いたんですが、営業部の伊月さんとお付き合いなさっているというのは本当ですか?」

うーわー。
この人が多い社食でそんなド直球で聞く?
はぁ、だから総務の女子達とは合わないんだな。
ものすっごいため息をついた私に

「千波ちゃん、これもう噂じゃなくて確定で流れるわね」

そう微笑んで言う山野辺さんに

「あの女子達も千波に勝てると思ってるのが間違いですよねぇ」

とボソッと言う美咲。

「本当にねぇ。そんなんだからほかの社員から煙たがられるのよ」

山野辺さん、辛辣ですけど正解です。
正直本当に面倒くさくて仕方ないです。

「えぇ、お付き合いというかもう、近々入籍予定ですが」

とはっきり答える和臣さん。
表情は無表情だけど、そこには言外にどこで何を聞いてきてんだ?というのがありありと分かる態度。

お姉様軍団は本人の口から決定打を聞いてもう、口あんぐりしてました。
ま、結婚するとは思ってなかったんでしょうね?

はぁ、これからまた疲れることになりそうだと私はまた深いため息をついた。

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