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まとまり、落ち着き大団円?~終わりよければすべてよし!幸せはすぐ近くに~

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「あぁ、それとこの話に関することは伊月に聞かずに俺に聞いてくださいね?伊月に精神的負担をかけて欲しくないので」

そう、サラっと言う和臣さんの言葉に、お姉様軍団が気を取り直して再び聞く。

「同性同士でどんな馴れ初めなの?とか聞くのはよくあることですけど?」

うーん、どこまでも図太く強気ねぇ。

もはや、食べながら見守る先で繰り広げられる事を他人事のように眺めた。

「あぁ、木島くん、千波ちゃんが遠い目しちゃってるじゃない!ダメねぇ」
「はぁ、でもこれくらい釘刺さないとあの女子達軍団はダメでしょう?」
「それも、そうねぇ」

目の前で会話してる美咲と山野辺さんの話も挟みつつ私はご飯を平らげた。

え?だって今の私にはバランスのとれた食事を取る方が大事だもの。

「山野辺さん、先に戻りますね?食べ終わりましたし」

そう声をかければ

「私も一緒に戻るわよ!」

「私はもう少しコレ見てから戻る!」

そんな美咲は置いて、私と山野辺さんは食器を返却口に返しに行って社食を出ようと出入口へ向かう。

すると、やはり見せつけることに決めたのであろう和臣さんが私を呼び止める。

「千波、ちゃんと食べれたか?」

そう私に問いかける和臣さんは柔らかく優しい顔をしている。 

「ちゃんと食べましたよ。そんなに心配しなくても大丈夫ですから」

そう、苦笑で返せば

「そうだったな。後で飲み物買っていくけど何がいい?」

そう聞かれて

「お茶切れそうだから、ブレンド系か麦茶かな」

すんなりと答えてお願いする私に、総務のお姉様達は目を丸くしてこの成り行きを見ていた。

「山野辺さん、一緒に戻って下さいね?千波をよろしくお願いします」

そう山野辺さんに頭を下げる和臣さん。

「もちろんよ、私は経験者だもの。相談にものるし、フォローもするから任せなさい」

とニッコリ返す山野辺さん。

「え、もしかして…」

そう、呟く総務のお姉様達。

「千波は今身体が大事な時期なので、どうか負担をかけないでくださいね?」

そう、向き直って言った和臣さんの顔は私に向ける穏やかな顔とは違い、とても冷ややかだった。
態度からして迷惑してると言ってるものだった。
まぁ、確かに迷惑。
和臣さんはまだお昼ご飯も食べていないのだから。

「はい…。すみませんが、お先に失礼します」

そうして、お姉様軍団はそそくさと退散した。
私の時より正確にしっかりと聞けたからか、悔しそうにしつつも撤退していったのだった。

「千波、無理するなよ?何かあればすぐに俺に言えよ?」

そう告げてくるのは心配性なのを隠さない和臣さんだ。


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