クールなサイボーグ部長の素顔

織原深雪

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まとまり、落ち着き大団円?~終わりよければすべてよし!幸せはすぐ近くに~

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「大丈夫ですよ、ちゃんと相談しますからね!」

そう言って私は小池専務にも頭を下げて山野辺さんと、営業部へと戻ったのだった。

午後の始業前、デスクでメールチェックをしていた私に

「千波、お茶これでいいか?」

置いてくれたボトルを確認すると、昨日も飲んでいたお茶を買ってきてくれていた。

「うん、大丈夫。ありがとう」

そうニコッと返事をすると、和臣さんは過保護全開な発言をする。

「無理するなよ?俺も定時で仕事終わらせるから一緒に帰るからな?」

「はい、分かりました」

そうして、和臣さんは自分の部屋に戻り仕事を始め、私も仕事をする。

周りの音は気にせず黙々と仕事をこなした。

そうして、定時まであと五分という頃。
私も今日やるべき仕事を終わらせて、片付けたりし始めた頃に営業部の入口付近が騒がしくなる。

そちらに目をやると、営業部に入って来るのは何と社長。
その後ろについてるのは社長秘書補佐の美咲だ。

社長が顔を出したのを見て、部長の和臣さんも出てきた。

「社長、どうされました?」

そう、和臣さんが聞くと

「いや、社内の噂を聞いたらお前とその彼女を見たいと思ってな」

どうやら社長が訪ねてきたのはすっごいプライベートな件らしい。
そうと分かればほかの社員はさっさと仕事に戻った。

そして、来た要件からして話すのは部長のデスクであろう。
あこそは簡易応接室も兼ねている。

「社長、まだ定時前ですよ?」
「俺は今しか空いてなかったんだ。仕方なかろう?」

そう苦言を言う和臣さんに、社長はあっさりとしていた。

「部長、とりあえずお茶お持ちしますから入った方がよろしいのでは?」

と言うと、和臣さんも動き出し社長と一緒に部長のデスクスペースへと移動した。
私も給湯室に移動して今は紅茶を入れる。
私が飲んでるブレンドティーでカフェインレスの紅茶だ。
それに少し蜂蜜を垂らして飲むのが、最近の私の息抜きのお茶である。

入れたお茶と少しのお茶請けを載せて給湯室を出る。
すると、こちらに向かってきた美咲に出会う。

「はい、これは私が持つから一緒に行きましょ?」

「それ、部長と社長のところ?」

「もちろん、私のボスは千波に会いに来てるんだもの」

お茶を持ってくれた美咲と一緒に部長のデスクのスペースへと入る。

「失礼します」

お辞儀して入ると、柔らかな笑顔の社長に出迎えられた。

「伊月さんだね?うちの和臣がお世話になってるようだね?」

「いいえ、私の方がいつも和臣さんのお世話になっています。営業一課で事務方主任をしています、伊月千波です」

そう言って頭を下げた。

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