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第18項 借りは必ず
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ミーナに別れを告げ、ロビーに戻る。
ふとラウンジを見るとラルフとロクスティはおらず、元の生活に戻ったのだろう。
(行くとしたら……メインストリートか)
ミーナからラルフの所在を聞いていたゼクスはそのままメインストリートに足を運んだ。
剣を携えた傭兵、警邏する騎士や取引をしている商人たちが行き交う。
だがそこには住民の姿はない。
ちょうど中央付近のもっとも人通りが多くなる場所にこじんまりとだが「ルーターストア」と看板を掲げたラルフの店が建っていた。
ちょうど反対側にカフェを見つけたゼクスは影になっているテラス席を選んで遠巻きながら監視をすることにした。
「ごちゅうもんは?」
給仕の格好をした年端もいかない少女がオーダーを取りに来る。袖から覗く腕は細く、ろくな栄養を取っていないことが伺えた。
「適当にコーヒーでも」
ゼクスは素っ気なく返し、椅子に腰を下ろす。
ぺこりと頭を下げて店の中に戻ってゆく。少女を何気なく目で追っているとカウンターで店主になにやら怒鳴られていた。おそらく、『もっと値段の高いものを頼ませろ』だとか、『もう少し注文させろ』とか言われているのだろう。そんなことを言われているのだろうと想像すると心が痛くなった。
しばらくしてからコーヒーが来る。
適当に味の薄いコーヒーを啜り、意識をルーターストアに向けた。
店先には傭兵たちが好みそうな保存のきく燻製や干物などを中心に並べられていた。一見すると何屋なのかわからないほどの多種多様さだが、ちゃんと青果店らしく果物なども並ぶ。
これも生き残る術なのだろう。
ラルフは店先で声を出して客引きを行う。通行人が少なくなると、置いてあった椅子に腰を下ろし、呆然とどこかを眺める。
しばらくすると店の奥から小さな女の子--彼の娘だろう--が飛びついて来るしばらく遊び相手をしていると、店じまいを始めた。
監視を始めた時刻が遅かったこともあり、数時間しか見ていられなかった。しかしラルフはどこにでもいる娘付きの父親、そんな印象をだった。
だが、昔どこかで聞いた言葉を思い出す。
「見かけによらないヤツほど、そういうことをするんだよな……」
世の中うまくいかないものだと、内心ぼやくとカフェの店内を横目で見る。
まだ少女はいた。それを確認すると、ゼクスはカップの横にコーヒー代の銅貨一枚を置き、カップの下に銀貨を隠すように置いて店から立ち去った。
港の朝は早い。
まだ薄暗い朝焼けを前に一つあくびをする。死んだような目と節々がギシギシと悲鳴を上げる体に鞭をうち、朝市に向かう。
酒場にもどったあと、キャミィに付き添わされて呑んだ酒がまだ抜けていない。
と、いうのも三人で方針決めをしてからというものの、毎日のようにキャミィの晩酌に付き添わされていた。
獣人という種族は酒も強く、決して強くないゼクスは地獄のような時間と化していた。
ガンガンとする頭と、1歩あるくたびに胃液が逆流しそうになるのをこらえて中央広場に向かった。
ラルフは前と同じ場所で露店を開いていた。どうやらそこが定位置なのだろう。
ゼクスに気がつくとすぐさま声をかけてくる。
「おう、にいちゃん。早速来てくれたのか--って随分と気持ち悪そうだな」
俯き加減のゼクスを心配するように覗き込むラルフ。
「あー……ちょっと飲みすぎてな……うっぷ」
「おいおい、店先で吐くなよ? --ちょっと待ってろ」
と、言い残すと裏側の露店主に声をかけ、大竹を横に切った器を持ってきた。
ラルフが休憩用に持って来た簡素な木椅子を足に引っ掛けて出すと、ゼクスをそこに座らせる。
「ほれ、アサリ汁だ。二日酔いにはこれが効く。飲んどけ」
「ああー……悪いな……」
早朝のひんやりとした港で手渡された器を伝って暖かさが伝わってくる。
ズズズッと、音を立てて喉に流す。一つ、二つと口に運ぶたびにだんだんと気持ち悪さが緩和されていくような感覚だった。
一通り飲み終えると、水平線の先にだんだんと姿を表す日の光をぼーっと眺める。
朝市は次第に人が増え始め、住民たちは食料を調達しにやって来て賑わい始める。
こうして見ると、サラマンダーの脅威に晒されているとも思えない。そして、ひっそりと蔓延る錯乱の呪符の影さえ感じることはできない。平凡な街並み。
「それ飲んだらこれ持って休んどきな。二日酔いはすぐに治る訳じゃないしな」
そう言ってゼクスの横に紙袋をドサ、と置く。
中には二日酔いに良いグレープフルーツやトマト。リンゴなどのフルーツも入っていた。
「おいおい、こんなに悪いよ。ただでさえ世話になってんのに」
「この前の礼だ。礼は倍返し、やられたら10倍返しっつってな」
腕を組んで豪快にハッハッと笑う。ゼクスはその顔を直視できずに目を背けてしまう。
今のゼクスは彼を調査している。いわば粗探しをしているのだ。
そんなことはいざ知らず、善意を向けていることに心が痛くなった。
「おかげでだいぶ良くなった。あんがとな」
器を返すと、ゆっくりと立ち上がる。
「ん? もういいのか?」
ゼクスは用意してくれた紙袋を抱える。
肩越しにラルフに向けて――
「この借りはいつか必ず……返すから」
そう言い放った。
一瞬ラルフは面食らった表情を浮かべるが、すぐに満面の笑みを浮かべた。
「おう、待ってるぜ」
その言葉を聞き届けると、手のひらをひらひらと仰ぎながらゼクスは立ち去った。
それから一週間。あるときはカフェ、あるときは物陰からラルフの動向を監視していた。自宅兼店舗になっているルーターストアを見張ることはそう難しくなかった。
あの朝市から一度も顔を合わせていない。
頻繁にあっていたらおかしいと思われるのを防ぐという理由もあったが、どうしても顔を合わせづらいと思ってしまっていたから。背徳感――今までのゼクスにはなかった感情だ。
日に日に心の中に渦巻く黒い思いは大きくなる。
もう、いつ爆発してもおかしくないときだった。それが起きたのは。
この日は周囲をみるのもやっとなほどにいつになく霧が濃かった。
早々に店じまいをすると周囲を警戒する素振りをする。
傍からみても挙動不審。人目を気にしながらラルフは中央広場を抜けて職人街の奥--貧民街に向かっていく。
ゼクスもフードをかぶり、気配を散らす魔法--アウトフォースを使用して、尾行を続ける。
バルガスの住むボロ屋を通り過ぎてすぐ。路地裏へ入っていく。
濃霧と闇夜で視界が遮られた。
ラルフは立ち止まる。そしてそこに誰かいるのか、暗闇に向かって話しかけた。
(ちっ、聞こえねぇ……)
ジリジリと少しずつ距離を詰めていく。
そしてだんだんと霧の中からその相手が見えてきた。
細い手足、汚れた布。澄んだ瞳には恐怖の色。
ゼクスは思わず息を呑む。
(なんで……なんでだ!?)
叫びそうになる声を必死に押さえつけた。
影から現れたのは、森で出会ったあの少女だったのだ。
ふとラウンジを見るとラルフとロクスティはおらず、元の生活に戻ったのだろう。
(行くとしたら……メインストリートか)
ミーナからラルフの所在を聞いていたゼクスはそのままメインストリートに足を運んだ。
剣を携えた傭兵、警邏する騎士や取引をしている商人たちが行き交う。
だがそこには住民の姿はない。
ちょうど中央付近のもっとも人通りが多くなる場所にこじんまりとだが「ルーターストア」と看板を掲げたラルフの店が建っていた。
ちょうど反対側にカフェを見つけたゼクスは影になっているテラス席を選んで遠巻きながら監視をすることにした。
「ごちゅうもんは?」
給仕の格好をした年端もいかない少女がオーダーを取りに来る。袖から覗く腕は細く、ろくな栄養を取っていないことが伺えた。
「適当にコーヒーでも」
ゼクスは素っ気なく返し、椅子に腰を下ろす。
ぺこりと頭を下げて店の中に戻ってゆく。少女を何気なく目で追っているとカウンターで店主になにやら怒鳴られていた。おそらく、『もっと値段の高いものを頼ませろ』だとか、『もう少し注文させろ』とか言われているのだろう。そんなことを言われているのだろうと想像すると心が痛くなった。
しばらくしてからコーヒーが来る。
適当に味の薄いコーヒーを啜り、意識をルーターストアに向けた。
店先には傭兵たちが好みそうな保存のきく燻製や干物などを中心に並べられていた。一見すると何屋なのかわからないほどの多種多様さだが、ちゃんと青果店らしく果物なども並ぶ。
これも生き残る術なのだろう。
ラルフは店先で声を出して客引きを行う。通行人が少なくなると、置いてあった椅子に腰を下ろし、呆然とどこかを眺める。
しばらくすると店の奥から小さな女の子--彼の娘だろう--が飛びついて来るしばらく遊び相手をしていると、店じまいを始めた。
監視を始めた時刻が遅かったこともあり、数時間しか見ていられなかった。しかしラルフはどこにでもいる娘付きの父親、そんな印象をだった。
だが、昔どこかで聞いた言葉を思い出す。
「見かけによらないヤツほど、そういうことをするんだよな……」
世の中うまくいかないものだと、内心ぼやくとカフェの店内を横目で見る。
まだ少女はいた。それを確認すると、ゼクスはカップの横にコーヒー代の銅貨一枚を置き、カップの下に銀貨を隠すように置いて店から立ち去った。
港の朝は早い。
まだ薄暗い朝焼けを前に一つあくびをする。死んだような目と節々がギシギシと悲鳴を上げる体に鞭をうち、朝市に向かう。
酒場にもどったあと、キャミィに付き添わされて呑んだ酒がまだ抜けていない。
と、いうのも三人で方針決めをしてからというものの、毎日のようにキャミィの晩酌に付き添わされていた。
獣人という種族は酒も強く、決して強くないゼクスは地獄のような時間と化していた。
ガンガンとする頭と、1歩あるくたびに胃液が逆流しそうになるのをこらえて中央広場に向かった。
ラルフは前と同じ場所で露店を開いていた。どうやらそこが定位置なのだろう。
ゼクスに気がつくとすぐさま声をかけてくる。
「おう、にいちゃん。早速来てくれたのか--って随分と気持ち悪そうだな」
俯き加減のゼクスを心配するように覗き込むラルフ。
「あー……ちょっと飲みすぎてな……うっぷ」
「おいおい、店先で吐くなよ? --ちょっと待ってろ」
と、言い残すと裏側の露店主に声をかけ、大竹を横に切った器を持ってきた。
ラルフが休憩用に持って来た簡素な木椅子を足に引っ掛けて出すと、ゼクスをそこに座らせる。
「ほれ、アサリ汁だ。二日酔いにはこれが効く。飲んどけ」
「ああー……悪いな……」
早朝のひんやりとした港で手渡された器を伝って暖かさが伝わってくる。
ズズズッと、音を立てて喉に流す。一つ、二つと口に運ぶたびにだんだんと気持ち悪さが緩和されていくような感覚だった。
一通り飲み終えると、水平線の先にだんだんと姿を表す日の光をぼーっと眺める。
朝市は次第に人が増え始め、住民たちは食料を調達しにやって来て賑わい始める。
こうして見ると、サラマンダーの脅威に晒されているとも思えない。そして、ひっそりと蔓延る錯乱の呪符の影さえ感じることはできない。平凡な街並み。
「それ飲んだらこれ持って休んどきな。二日酔いはすぐに治る訳じゃないしな」
そう言ってゼクスの横に紙袋をドサ、と置く。
中には二日酔いに良いグレープフルーツやトマト。リンゴなどのフルーツも入っていた。
「おいおい、こんなに悪いよ。ただでさえ世話になってんのに」
「この前の礼だ。礼は倍返し、やられたら10倍返しっつってな」
腕を組んで豪快にハッハッと笑う。ゼクスはその顔を直視できずに目を背けてしまう。
今のゼクスは彼を調査している。いわば粗探しをしているのだ。
そんなことはいざ知らず、善意を向けていることに心が痛くなった。
「おかげでだいぶ良くなった。あんがとな」
器を返すと、ゆっくりと立ち上がる。
「ん? もういいのか?」
ゼクスは用意してくれた紙袋を抱える。
肩越しにラルフに向けて――
「この借りはいつか必ず……返すから」
そう言い放った。
一瞬ラルフは面食らった表情を浮かべるが、すぐに満面の笑みを浮かべた。
「おう、待ってるぜ」
その言葉を聞き届けると、手のひらをひらひらと仰ぎながらゼクスは立ち去った。
それから一週間。あるときはカフェ、あるときは物陰からラルフの動向を監視していた。自宅兼店舗になっているルーターストアを見張ることはそう難しくなかった。
あの朝市から一度も顔を合わせていない。
頻繁にあっていたらおかしいと思われるのを防ぐという理由もあったが、どうしても顔を合わせづらいと思ってしまっていたから。背徳感――今までのゼクスにはなかった感情だ。
日に日に心の中に渦巻く黒い思いは大きくなる。
もう、いつ爆発してもおかしくないときだった。それが起きたのは。
この日は周囲をみるのもやっとなほどにいつになく霧が濃かった。
早々に店じまいをすると周囲を警戒する素振りをする。
傍からみても挙動不審。人目を気にしながらラルフは中央広場を抜けて職人街の奥--貧民街に向かっていく。
ゼクスもフードをかぶり、気配を散らす魔法--アウトフォースを使用して、尾行を続ける。
バルガスの住むボロ屋を通り過ぎてすぐ。路地裏へ入っていく。
濃霧と闇夜で視界が遮られた。
ラルフは立ち止まる。そしてそこに誰かいるのか、暗闇に向かって話しかけた。
(ちっ、聞こえねぇ……)
ジリジリと少しずつ距離を詰めていく。
そしてだんだんと霧の中からその相手が見えてきた。
細い手足、汚れた布。澄んだ瞳には恐怖の色。
ゼクスは思わず息を呑む。
(なんで……なんでだ!?)
叫びそうになる声を必死に押さえつけた。
影から現れたのは、森で出会ったあの少女だったのだ。
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