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Ep.12 山門突破! 後編
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町での買い出しから戻ってきたゼクス。アスピトスのリーダーリナディのことを聞こうとしていたが、邸宅はなんだか騒がしくなっていた。メイドたちは忙しく走り回り、執事長や秘書が険しい顔をして何かを相談している。
「ゼクス様おかえりなさいませ。フィオール様達が執務室でお待ちです」
達? 他にも誰か待っている人がいるのだろうかと疑念を抱いたが、丁度聞きたいこともできていたので深くは考えず案内された執務室の前に足を止める。
メイドは扉を開けずに一礼して「この中でお待ちです」とだけ伝えるとそそくさと自分の持ち場作業に戻っていった。
他の扉よりも一回り大きく、装飾が一段と施された扉を抜ける。と壁一面に敷き詰められた本の量とは裏腹に淀みのない澄んだ空気がゼクスの鼻に飛び込んできた。
そこで待っていたのはフィオ、それとキール。黒いローブを羽織ったサラが何か話していた。
部屋の四隅には魔術障壁の塔が紫色の光をかすかに浮かび上がらせて稼働している。
(これが動いているってことは重要な何かが動いたってことだな)
「ゼクスさん、お帰りなさい」
笑顔を向けるフィオはだがどこか考え込んでいるようにも見えた。
町長としての顔つきで危機感を感じている。そんな雰囲気を放っていた。
「ああ。それにしてもどうしたんだ? 何かあったのか」
「ええ、実はこれが先ほど投げ込まれて」
フィオは二つに割れた魔石と埋め込まれたいた羊皮紙を見せる。
「なんだこれ。魔術式に使われてる文字みたいだけど見たことないな」
「これは古代文字の一種でアルト文字です。御察しの通り昔は魔術式に使われていましたが今はもう……僕も精通してるわけじゃないですけど解読はできました」
「なんて?」
書斎机の上に積まれた分厚い本は古代文字の翻訳に使ったらしい。
フィオは両手を前に組んで真摯な目でそっと告げた。
「今日夕方アスピトス山門破る、と」
ゼクスはなるほどな、とふう、とため息をつく。なるほどな、と。
「それどこに投げ込まれたんだ?」
「サラと二人で客間に居たらいきなり」
「怪我、なかったか?」
サラはこくりと頷く。答えを聞くと安堵したようにサラの頭をガシガシと不器用に撫でてやる。
「実は町でも一悶着あってな——アスピトスのリナディのことを聞きたいんだ」
ゼクスは町で道具屋を買い占めようとしていた事を共有した。するとフィオは立ち上がりながら、
「ふむええ。しかし今はすぐにでも山門に向かわないといけない。この密告がバレたら計画を前倒ししてくるに違いない」
ゼクスも聞きたくて仕方ないが、山門が破られるということは秩序の崩壊につながる。のは痛手。それを重々承知していたため口を挟まず素直に向かうことにした。
山門はやけに閑散としていた。噂を聞きつけた傭兵たちの姿がなかったからだ。相変わらず、龍の噂を聞きつけた傭兵達が詰め寄せていた。
フィオを先頭に4人を見かけるとが山門へと向かうと他の兵とは違う格好(羽織をつけている)の制服に羽織をつけた初老の男が駆け寄ってくる。
「フィオさん。ご指示の通り待機している兵の招集、騎士団に増援を要請しました。しかし増援が来るまで早くて1日かかると今しがた回答が」
山門にはこの町の兵士ほとんどが整列している。集結している。その数200。この規模の町を守るにはいささか少ないような気もするが。
最低限の人員を残して動ける兵士全てが集結した。
それにスルトの加護のおかげもあり、魔物の襲撃はなし。戦闘経験は浅いのが見て取れる。
その証拠に腰に携えた剣や手に持った槍には戦闘で生じる細かい傷が全くなかった。
「リックさん、ありがとうございます。この様子だとまだあちらにも動きは無いみたいですね」
「はい、野営地に放った斥候からも特に動きなしと入ってます」
「こちらが先手を打てたようですね。よかった」
フィオがホッと肩をなでおろすと、物見櫓の方に二人を案内する。
「少し余裕ができたようです、リナディのことをお話ししましょう」
「まずは魔物狩りアスピトスのことを語らなくてはいけない」。とフィオは語り始める。
まず以前はアスピトスはここそこまで酷くはなかった。いやむしろ良い意味でギルドとして有名だった。
先代マスターが率いていた頃は報酬をもらわず魔物が出現する集落に駐留駐屯して退治していたともあったそうだ。
そして孤児を見つけては保護していたりも。
そんなある時ギルド内で頭角を表し始めたリナディが派閥を作り実力主義を謳い始めた。
そこからアスピトスは変わってしまった。
先代の右腕とされていた人物が魔物にやられた。
それだけでは終わらなかった。彼の剣には不自然な割れ跡が見つかったそうだ。
それはリナディ派の仕業と先代はすぐに気づいた。
先代は実質的にリナディの仕業と断定していたが証拠がない。
そのため一騎打ちで片付けようとした。
そこで勝ったのは
「リナディ、と」
「でも彼がアスピトスに入る前、もっと言うとその事件が起きる前はどこでどんな生活を送っていたのか知られてないんです」
「なるほどな。奴についてはこれが今ある情報ってことか」
その直後キールが走ってやってくる。
「フィオさん! 奴らが」
「来ましたか。ゼクス《アウトフォース》を。僕が出ますのでそのうちに山門を超えてください。おそらく戦闘になります。そうなったらサラの存在はあまりにも危険です」
龍人の存在は知られてはいけない。知られればサラを手に入れようと血が流れる。
ゼクスはアウトフォースをかけようとするとキールがサラに話しかける。
「またね」
アスピトスの面々が相対する雁首そろえて兵士をにらみ飛ばしていた。にガンを飛ばしていた。
一番前にはリナディ。腕を組んで静かに彼を待っていた。誰かを待っているようでもあった。そこにフィオが現れる。
「これはアスピトスのマスター殿。物々しい雰囲気ですが何用ですか?」
「……白々しい。知ってるだろう、密告されたんだからな」
リナディの視線はギルドメンバーをちらりとみる。彼は検討がついているのだろう。
「まあいい」とリナディは向き直る。
「無理矢理にでも通ってやる。こんなところで獲物を取り逃したくはない」
「ほう、僕がここに立っているのに? 同じ風の二つ名を持つもの同士仲良くはできそうにないな」
フィオはトントンとつま先で地面を叩き、腰から二本の短剣を引き抜く。
「どうです? このまま全面戦争だとお互いに消耗してしまう。君の得意なサシでの勝負にしませんか」
「ふんっ、いいだろう」
とリナディも銀糸の剣を抜く。
(うまく誘導できているな。さすがフィオ)
ゆっくりと山門を潜ろうとしていたゼクスとサラ。
あらかじめ開けておいたくぐり戸に差しかかろうとしていた。
アウトフォースは足音もかき消してくれる。しかし急げばその場にマナの揺らぎが生じて発見される可能性が高くなる。
つまるところ息を殺して静かにしていればいいのだ。
舞い上がったホコリに鼻をやられてくしゃみが出れば一発。
ぐう
その緊張感に似つかわしくない気の抜けた音。ゼクスじゃあない。
ゼクスは思わず視線を下げ、見上げていたサラと視線を交わす。
「ごめん」
こんな状況では苦笑いを浮かべるしかない。
アウトフォースの魔法は弾け、二人の気配——一瞬だがサラの魔力が垂れ流しになってしまった。
そのかすかだが魔物と人の魔力が混ざった感じたことのない魔力にリナディはすぐさま気がつく。
「ゼクス! 行けっ!」
フィオが叫ぶ前にゼクスはサラを抱え上げてゴツゴツとした山道を走る。
背中から戦闘が始まった金属音や雄叫びを受けて、険しい山肌をひた進んで行った。
「ゼクス様おかえりなさいませ。フィオール様達が執務室でお待ちです」
達? 他にも誰か待っている人がいるのだろうかと疑念を抱いたが、丁度聞きたいこともできていたので深くは考えず案内された執務室の前に足を止める。
メイドは扉を開けずに一礼して「この中でお待ちです」とだけ伝えるとそそくさと自分の持ち場作業に戻っていった。
他の扉よりも一回り大きく、装飾が一段と施された扉を抜ける。と壁一面に敷き詰められた本の量とは裏腹に淀みのない澄んだ空気がゼクスの鼻に飛び込んできた。
そこで待っていたのはフィオ、それとキール。黒いローブを羽織ったサラが何か話していた。
部屋の四隅には魔術障壁の塔が紫色の光をかすかに浮かび上がらせて稼働している。
(これが動いているってことは重要な何かが動いたってことだな)
「ゼクスさん、お帰りなさい」
笑顔を向けるフィオはだがどこか考え込んでいるようにも見えた。
町長としての顔つきで危機感を感じている。そんな雰囲気を放っていた。
「ああ。それにしてもどうしたんだ? 何かあったのか」
「ええ、実はこれが先ほど投げ込まれて」
フィオは二つに割れた魔石と埋め込まれたいた羊皮紙を見せる。
「なんだこれ。魔術式に使われてる文字みたいだけど見たことないな」
「これは古代文字の一種でアルト文字です。御察しの通り昔は魔術式に使われていましたが今はもう……僕も精通してるわけじゃないですけど解読はできました」
「なんて?」
書斎机の上に積まれた分厚い本は古代文字の翻訳に使ったらしい。
フィオは両手を前に組んで真摯な目でそっと告げた。
「今日夕方アスピトス山門破る、と」
ゼクスはなるほどな、とふう、とため息をつく。なるほどな、と。
「それどこに投げ込まれたんだ?」
「サラと二人で客間に居たらいきなり」
「怪我、なかったか?」
サラはこくりと頷く。答えを聞くと安堵したようにサラの頭をガシガシと不器用に撫でてやる。
「実は町でも一悶着あってな——アスピトスのリナディのことを聞きたいんだ」
ゼクスは町で道具屋を買い占めようとしていた事を共有した。するとフィオは立ち上がりながら、
「ふむええ。しかし今はすぐにでも山門に向かわないといけない。この密告がバレたら計画を前倒ししてくるに違いない」
ゼクスも聞きたくて仕方ないが、山門が破られるということは秩序の崩壊につながる。のは痛手。それを重々承知していたため口を挟まず素直に向かうことにした。
山門はやけに閑散としていた。噂を聞きつけた傭兵たちの姿がなかったからだ。相変わらず、龍の噂を聞きつけた傭兵達が詰め寄せていた。
フィオを先頭に4人を見かけるとが山門へと向かうと他の兵とは違う格好(羽織をつけている)の制服に羽織をつけた初老の男が駆け寄ってくる。
「フィオさん。ご指示の通り待機している兵の招集、騎士団に増援を要請しました。しかし増援が来るまで早くて1日かかると今しがた回答が」
山門にはこの町の兵士ほとんどが整列している。集結している。その数200。この規模の町を守るにはいささか少ないような気もするが。
最低限の人員を残して動ける兵士全てが集結した。
それにスルトの加護のおかげもあり、魔物の襲撃はなし。戦闘経験は浅いのが見て取れる。
その証拠に腰に携えた剣や手に持った槍には戦闘で生じる細かい傷が全くなかった。
「リックさん、ありがとうございます。この様子だとまだあちらにも動きは無いみたいですね」
「はい、野営地に放った斥候からも特に動きなしと入ってます」
「こちらが先手を打てたようですね。よかった」
フィオがホッと肩をなでおろすと、物見櫓の方に二人を案内する。
「少し余裕ができたようです、リナディのことをお話ししましょう」
「まずは魔物狩りアスピトスのことを語らなくてはいけない」。とフィオは語り始める。
まず以前はアスピトスはここそこまで酷くはなかった。いやむしろ良い意味でギルドとして有名だった。
先代マスターが率いていた頃は報酬をもらわず魔物が出現する集落に駐留駐屯して退治していたともあったそうだ。
そして孤児を見つけては保護していたりも。
そんなある時ギルド内で頭角を表し始めたリナディが派閥を作り実力主義を謳い始めた。
そこからアスピトスは変わってしまった。
先代の右腕とされていた人物が魔物にやられた。
それだけでは終わらなかった。彼の剣には不自然な割れ跡が見つかったそうだ。
それはリナディ派の仕業と先代はすぐに気づいた。
先代は実質的にリナディの仕業と断定していたが証拠がない。
そのため一騎打ちで片付けようとした。
そこで勝ったのは
「リナディ、と」
「でも彼がアスピトスに入る前、もっと言うとその事件が起きる前はどこでどんな生活を送っていたのか知られてないんです」
「なるほどな。奴についてはこれが今ある情報ってことか」
その直後キールが走ってやってくる。
「フィオさん! 奴らが」
「来ましたか。ゼクス《アウトフォース》を。僕が出ますのでそのうちに山門を超えてください。おそらく戦闘になります。そうなったらサラの存在はあまりにも危険です」
龍人の存在は知られてはいけない。知られればサラを手に入れようと血が流れる。
ゼクスはアウトフォースをかけようとするとキールがサラに話しかける。
「またね」
アスピトスの面々が相対する雁首そろえて兵士をにらみ飛ばしていた。にガンを飛ばしていた。
一番前にはリナディ。腕を組んで静かに彼を待っていた。誰かを待っているようでもあった。そこにフィオが現れる。
「これはアスピトスのマスター殿。物々しい雰囲気ですが何用ですか?」
「……白々しい。知ってるだろう、密告されたんだからな」
リナディの視線はギルドメンバーをちらりとみる。彼は検討がついているのだろう。
「まあいい」とリナディは向き直る。
「無理矢理にでも通ってやる。こんなところで獲物を取り逃したくはない」
「ほう、僕がここに立っているのに? 同じ風の二つ名を持つもの同士仲良くはできそうにないな」
フィオはトントンとつま先で地面を叩き、腰から二本の短剣を引き抜く。
「どうです? このまま全面戦争だとお互いに消耗してしまう。君の得意なサシでの勝負にしませんか」
「ふんっ、いいだろう」
とリナディも銀糸の剣を抜く。
(うまく誘導できているな。さすがフィオ)
ゆっくりと山門を潜ろうとしていたゼクスとサラ。
あらかじめ開けておいたくぐり戸に差しかかろうとしていた。
アウトフォースは足音もかき消してくれる。しかし急げばその場にマナの揺らぎが生じて発見される可能性が高くなる。
つまるところ息を殺して静かにしていればいいのだ。
舞い上がったホコリに鼻をやられてくしゃみが出れば一発。
ぐう
その緊張感に似つかわしくない気の抜けた音。ゼクスじゃあない。
ゼクスは思わず視線を下げ、見上げていたサラと視線を交わす。
「ごめん」
こんな状況では苦笑いを浮かべるしかない。
アウトフォースの魔法は弾け、二人の気配——一瞬だがサラの魔力が垂れ流しになってしまった。
そのかすかだが魔物と人の魔力が混ざった感じたことのない魔力にリナディはすぐさま気がつく。
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