【完結R18】エリートビジネスマンの裏の顔

シラハセ カヤ

文字の大きさ
11 / 25
02.

02.真実

しおりを挟む



石橋くんは大丈夫なんだよね?

次の日の夜、私は彼の家の最寄駅にいた。
あんな話を聞いてしまったからには
放っておけるわけがない。

相変わらず、連絡はつかないので
家に行くのが一番早いと思った。

チャイムを押しても、返答がない。
2回目、押したあとで人の足音がした。
隣の部屋のドアに手を掛けている、
大学生くらいの女の子に声を掛けられる。

「そこの人なら大阪に帰ってますよ」
「え?」

3ヶ月の休職なので考えれば、
実家に帰るのも当然だった。

「私、彼の同僚なんです、連絡取れなくて心配で…」

「柄の悪い人達がよく来てて嫌だなと思ってたら
 いつの間にかいなくなってたんです
 他の部屋の人が、実家に帰ったって」

やはり、噂は本当だった。

「ありがとうございます、教えてくれて」

彼女は軽く頭を下げて自分の部屋に入っていった。



これを知ってしまった私に、できることは
ひとつしか思い浮かばなかった。

檜垣さんの言いなりになること。

私が思い通りになれば、
石橋くんに危害を加えることもないはずだ。

「瑤太さんの言うこと何でも聞くから
 私の周りの人に変なことしないで」

檜垣さんの膝の上でキスを重ねながらお願いする。

「何それ、僕が悪者みたいじゃないか」
そう言って、私の唇に甘噛みする。

悪者だよ、貴方は。

「……緋莉が僕だけ見ててくれれば、
 僕は何もしないよ」

これで石橋くんが平和に過ごせるのなら安いものだ。
彼が戻ってきてくれるなら、それ以上は望まない。
もう2人で会えなくても構わない。

巻き込んだ責任は取らないといけないから。

ねっとりと舌を絡めて、私の胸を揉みしだく。
先端に指先が当たって思わず息が漏れる。
「緋莉…僕だけのものでいてね」
「分かったからぁ…っ」

早く終われと思う反面、
早くめちゃくちゃにして欲しいと思っている
自分がいる。





「瑤太さ…んっ、もっと、ッ…あアッ!」

乳首を舌先で弄ばれて、
クリも2本の指で挟まれて擦られて高められる。

「緋莉、っ好き……愛してるよ…」
悔しいけど、弱いところを突き上げられて
口が勝手に卑猥な言葉を発する。

私の肩を押さえ付けて
容赦なく何度も奥を打ち付ける。

「ああッ、きもち…っいッ!
 はぁっ、イッく……!!いくいぐっ、!」
「はアッ……っ僕もイくよ…ッく…」

私の中に精を放って、
浅く息をしながら、口角を綻ばせる。




「緋莉はさあ……僕のなんだから
 これからもちゃんと言うこと聞くんだよ……?」

強引に自分のものを咥えさせて、
お掃除を強要させられている私は辛うじて頷く。

「…腰動いてるよ、淫乱女だねぇ、ほんと」

頭を掴まれて喉奥まで押し込まれる。
苦しい。

「もう一回してあげようか」

私たちの夜は終わらない。



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜

来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。 望んでいたわけじゃない。 けれど、逃げられなかった。 生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。 親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。 無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。 それでも――彼だけは違った。 優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。 形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。 これは束縛? それとも、本当の愛? 穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

つかまえた 〜ヤンデレからは逃げられない〜

りん
恋愛
狩谷和兎には、三年前に別れた恋人がいる。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜

具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、 前世の記憶を取り戻す。 前世は日本の女子学生。 家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、 息苦しい毎日を過ごしていた。 ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。 転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。 女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。 だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、 横暴さを誇るのが「普通」だった。 けれどベアトリーチェは違う。 前世で身につけた「空気を読む力」と、 本を愛する静かな心を持っていた。 そんな彼女には二人の婚約者がいる。 ――父違いの、血を分けた兄たち。 彼らは溺愛どころではなく、 「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。 ベアトリーチェは戸惑いながらも、 この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。 ※表紙はAI画像です

冗談のつもりでいたら本気だったらしい

下菊みこと
恋愛
やばいタイプのヤンデレに捕まってしまったお話。 めちゃくちゃご都合主義のSS。 小説家になろう様でも投稿しています。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

旦那様の愛が重い

おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。 毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。 他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。 甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。 本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。

処理中です...