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地上での生活
第127話 今日の予定
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「お父様、私は眞緒お母様と優歌さんと、一緒に敦美さんと会ってきます」
朝、ホテルでトーストを齧る俺に宣言する晴珠。
突拍子もない宣言を確認するために、眞緒と浜名さんへ視線を向けるが、キョトンとしていた。
……反応からして、初耳らしいと伺える。
「……いきなり、押し掛けるのは問題じゃないかな?」
「大丈夫です!
アポは取ってありますので!」
相手の都合を考えない娘の行動を窘めようとしたが、既に会う約束をしていたと言う。
……どうやってだよ?!
「少し夢にお邪魔して、今日会いに行くと伝えました」
「……それでアポを取ったってのは乱暴じゃないか?」
胸を張り、自信満々な晴珠へツッコミを入れる。
こういうところが、雛菊に似ているんだよな……。
「……一応、ウィスで聞いてみるわね」
そんなやり取りに苦笑しつつ、晴珠のフォローをしてくれる眞緒。
「アカウント残ってるんだ?」
「ええ。
ふとした拍子で連絡が来ることもあるし、皆残してるんじゃないかしら?」
確かに、身辺のごたつきが片付いたら、旧友に声を掛けてみる人は多そうな気がする。
けれど……。
「俺はスマホ失くしたからな……。
そうだ!
ウィスのクラスグループに、招待してくれるか?」
うちのクラスにも、クラスグループチャットがあったはず!
そこへ招待してもらえれば、クラスメイトと連絡が取れる。
辿っていけば、友人達とも……。
そう思ったんだが……。
困った顔をされる。
……あ、そうか。
友人達の死を知ることに繋がって……。
「えっと……。
一応、晴彦は家族に生きてることは秘密だよね?
私もお母さんに言わないように、口止めされてたし……」
「そうだった……」
普通にクラスメイトの中には、晴花と連絡が出来る人間もいるわ。
同じ部活の先輩後輩関係のやつとか。
……いや、待てよ?
「でしょ?」
「大丈夫じゃないかな?
俺が生きていたことを、わざわざうちの家族に言うか?
スルーして終わりじゃないかな?」
同意を求めてくる眞緒へ、反論する。
「晴花は、女子バスケ部だったはず。
俺は、クラスメイトで女バスの女子とは接点がないから、『生きていたんだ、良かったね』で終わる話だろ?」
個人的な付き合いのあった友達ならともかく、ただのクラスメイトのことを気に掛けるか?
そう思ったんだが、
「晴彦くん、かなり甘いよ?
茜ちゃんとかが動くに決まってるじゃない……」
「茜ちゃん?」
浜名さんが呆れた表情で首を振り、知らない名前を口にする。
会話の流れから、クラスメイトだと思うけど、女子の下の名前なんてあまり覚えていないんだよな……。
「野坂茜ちゃん、覚えていない?」
「野坂さん?
それこそ何の接点もない相手だと思うけど?」
苗字は覚えがある。
ただ、彼女は、いわゆる陽キャで俺と接点があるわけじゃない。
俺は彼女を覚えているが、向こうは俺を覚えていないだろう。
「いやいや、茜ちゃんから見たら、元クラスメイトって接点のある男性よ?
無理矢理にでも縁を作りにくるわ。
今は男性と付き合いのある女性が少ないのよ?
京都のカラオケ屋の前でもあったでしょ?」
「ミホさん達のこと?
良い人達だよな……」
何だかんだと、ウィスのやり取りをしている女性達。
色々と訊ねると、答えが返ってくるのでありがたいし、かと言って、向こうからはあまり質問もなくすごい助かってる。
「例えが悪かったわ。
彼女達は、距離の取り方が上手な人達だから、ギャルが皆あんな感じだと思わない方が良いわよ。
茜ちゃん達だと、かなり強引な距離の詰め方をしようとすると思うし、その手段の中には晴彦くんの家族へ根回しとかもあり得るから」
「そうなのか……」
確かに、記憶にある野坂さんとか結構押しが強いイメージだけど。
「えっと……。
今は茜ちゃんを例に出したけどね?
大災害で以前とは環境が変わって、クラスメイト達もどういう生き方をしているかなんて分からないでしょ?
だから、大っぴらな行動は避けた方が良いわ」
浜名さんも、野坂さんを悪し様に言い過ぎたようで、フォローを入れてくる。
その内容も結構ヤバめだけど。
……そうだわな。
よくよく考えれば、大災害で環境が激変したのは、俺だけじゃないわけだし。
「ごめん、慎重に動くよ。
敦美さんの件は、浜名さん達に任せて良い?
晴珠が変なことしないかだけは良く監視して?」
「あれ?
私の信用がない!」
ジト目で晴珠を、一瞥しつつ頼む。
晴珠の方は地味にショックを受けていそうだが、
「少なくとも、夢枕でアポを取ったと、主張するようではまだまだだね……」
「……はあい」
肩を竦めて言う、俺の言葉でも、素直に聞いてくれそうで助かる。
「……何かしら?」
「いや、何でもないけど?」
うっかり、雛菊へ視線をやってしまったので、今度はそちらからのジト目が返ってきた。
「……そう。
なら良いわ。
ちなみに、私達はダンジョン関連の要職者と打ち合わせよ?」
「まあ、そうなるよな……」
特に追及はなかったが、晴珠達に付いていくのは不可と、しっかり釘を刺された。
山崎さんだけで、国を回しているわけじゃないから当然と言えばそれまでだろう。
朝、ホテルでトーストを齧る俺に宣言する晴珠。
突拍子もない宣言を確認するために、眞緒と浜名さんへ視線を向けるが、キョトンとしていた。
……反応からして、初耳らしいと伺える。
「……いきなり、押し掛けるのは問題じゃないかな?」
「大丈夫です!
アポは取ってありますので!」
相手の都合を考えない娘の行動を窘めようとしたが、既に会う約束をしていたと言う。
……どうやってだよ?!
「少し夢にお邪魔して、今日会いに行くと伝えました」
「……それでアポを取ったってのは乱暴じゃないか?」
胸を張り、自信満々な晴珠へツッコミを入れる。
こういうところが、雛菊に似ているんだよな……。
「……一応、ウィスで聞いてみるわね」
そんなやり取りに苦笑しつつ、晴珠のフォローをしてくれる眞緒。
「アカウント残ってるんだ?」
「ええ。
ふとした拍子で連絡が来ることもあるし、皆残してるんじゃないかしら?」
確かに、身辺のごたつきが片付いたら、旧友に声を掛けてみる人は多そうな気がする。
けれど……。
「俺はスマホ失くしたからな……。
そうだ!
ウィスのクラスグループに、招待してくれるか?」
うちのクラスにも、クラスグループチャットがあったはず!
そこへ招待してもらえれば、クラスメイトと連絡が取れる。
辿っていけば、友人達とも……。
そう思ったんだが……。
困った顔をされる。
……あ、そうか。
友人達の死を知ることに繋がって……。
「えっと……。
一応、晴彦は家族に生きてることは秘密だよね?
私もお母さんに言わないように、口止めされてたし……」
「そうだった……」
普通にクラスメイトの中には、晴花と連絡が出来る人間もいるわ。
同じ部活の先輩後輩関係のやつとか。
……いや、待てよ?
「でしょ?」
「大丈夫じゃないかな?
俺が生きていたことを、わざわざうちの家族に言うか?
スルーして終わりじゃないかな?」
同意を求めてくる眞緒へ、反論する。
「晴花は、女子バスケ部だったはず。
俺は、クラスメイトで女バスの女子とは接点がないから、『生きていたんだ、良かったね』で終わる話だろ?」
個人的な付き合いのあった友達ならともかく、ただのクラスメイトのことを気に掛けるか?
そう思ったんだが、
「晴彦くん、かなり甘いよ?
茜ちゃんとかが動くに決まってるじゃない……」
「茜ちゃん?」
浜名さんが呆れた表情で首を振り、知らない名前を口にする。
会話の流れから、クラスメイトだと思うけど、女子の下の名前なんてあまり覚えていないんだよな……。
「野坂茜ちゃん、覚えていない?」
「野坂さん?
それこそ何の接点もない相手だと思うけど?」
苗字は覚えがある。
ただ、彼女は、いわゆる陽キャで俺と接点があるわけじゃない。
俺は彼女を覚えているが、向こうは俺を覚えていないだろう。
「いやいや、茜ちゃんから見たら、元クラスメイトって接点のある男性よ?
無理矢理にでも縁を作りにくるわ。
今は男性と付き合いのある女性が少ないのよ?
京都のカラオケ屋の前でもあったでしょ?」
「ミホさん達のこと?
良い人達だよな……」
何だかんだと、ウィスのやり取りをしている女性達。
色々と訊ねると、答えが返ってくるのでありがたいし、かと言って、向こうからはあまり質問もなくすごい助かってる。
「例えが悪かったわ。
彼女達は、距離の取り方が上手な人達だから、ギャルが皆あんな感じだと思わない方が良いわよ。
茜ちゃん達だと、かなり強引な距離の詰め方をしようとすると思うし、その手段の中には晴彦くんの家族へ根回しとかもあり得るから」
「そうなのか……」
確かに、記憶にある野坂さんとか結構押しが強いイメージだけど。
「えっと……。
今は茜ちゃんを例に出したけどね?
大災害で以前とは環境が変わって、クラスメイト達もどういう生き方をしているかなんて分からないでしょ?
だから、大っぴらな行動は避けた方が良いわ」
浜名さんも、野坂さんを悪し様に言い過ぎたようで、フォローを入れてくる。
その内容も結構ヤバめだけど。
……そうだわな。
よくよく考えれば、大災害で環境が激変したのは、俺だけじゃないわけだし。
「ごめん、慎重に動くよ。
敦美さんの件は、浜名さん達に任せて良い?
晴珠が変なことしないかだけは良く監視して?」
「あれ?
私の信用がない!」
ジト目で晴珠を、一瞥しつつ頼む。
晴珠の方は地味にショックを受けていそうだが、
「少なくとも、夢枕でアポを取ったと、主張するようではまだまだだね……」
「……はあい」
肩を竦めて言う、俺の言葉でも、素直に聞いてくれそうで助かる。
「……何かしら?」
「いや、何でもないけど?」
うっかり、雛菊へ視線をやってしまったので、今度はそちらからのジト目が返ってきた。
「……そう。
なら良いわ。
ちなみに、私達はダンジョン関連の要職者と打ち合わせよ?」
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