201 / 309
high risk zone ― level 2―
唇と唇の距離 (和臣 視点 ) 8話
俺と数夜を過ごし、関係が濃くなったと誤解する女たち。マネージャーのように色々理由を付けて、その存在を勝手にそぎ落としていたのがあの女優だった。
俺はそれに気づいていながら、便利で放っておいた。あの女もまた、俺が『利用』する存在。だが、達樹にちょっかいを出してきたのは俺のミスとも言えた。
放っておくことに慣れて、女優の存在を忘れていたのだ。
「和臣の女関係の悪さ、アレコレ暴露したんだろうな」
窓の外を見つめたまま、勝は苦そうに顔をしかめた。オンナって、コワイねぇ。そう茶化しながらも。
「んん?たっちゃん、そんなことで泣いたの?マジで?」
ソファーから身を乗り出してきたのは、今日初めて発言する馬宮。
「いやぁ、ナイナイ。それはナイ」
完全否定するのだった。
どういう意味かと掘り下げたかったが、馬宮相手にそれは癪な気がして資料を確認し続ける。
食いついたのは勝の方で、
「普通は十代の子が、付き合ってるヤツの女関係聞いて落ち込まないってのは無いだろう」
ナイナイ煩く繰り返していた。
「はあああああ」
気の抜けた馬宮の声。と、同じタイミングでめくる手を止める俺。表紙から始まり14枚目の紙は…
「なんのつもりだ、勝」
業務とは一切関係ない雑誌記事──否、国際エネルギー機関ウィーン本部大使の姪、という細い繋がりはあるだろうが──のコピー。
【SAWA御曹司の新恋人か】
安っぽいタイトルと、アマリエとキスする俺の写真がA4サイズ目一杯に広がっている。粒子の荒さで、拡大コピーという子供っぽい勝のからかいも充分感じられた。
あなたにおすすめの小説
密室に二人閉じ込められたら?
水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
惚れた男は根暗で陰気な同僚でした【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
イベント企画会社に勤める水木 茉穂は今日も彼氏欲しさに合コンに勤しむ、結婚願望が強い女だった。
ある日の週末、合コンのメンツが茉穂に合わず、抜け出そうと考えていたのを、茉穂狙いの男から言い寄られ、困っていた所に助けに入ったのは、まさかの男。
同僚で根暗の印象の男、【暗雨】こと村雨 彬良。その彬良が会社での印象とは全く真逆の風貌で茉穂の前に現れ、茉穂を助けたのである………。
※♡話はHシーンです
※【Mにされた女はドS上司に翻弄される】のキャラを出してます。
※ これはシリーズ化してますが、他を読んでなくても分かる様には書いてあると思います。
※終了したら【プラトニックの恋が突然実ったら】を公開します。