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high risk zone ― level 2―
lesson5 ( 達樹 視点 ) 18話
記事のことは、結構色んな人から色々と言われた。ただの感想から、何故か私を労る言葉、興味なさそうな私への深読み同情、などなど。
もう小澤さんは私に『言い訳』済みで、これに関しては二人解決しているから私たちは安定した時間を過ごしている。
二人は、何も変わらない。
「さ、言葉遊びはそれぐらいにして」
木崎さんが苦笑して、それから部屋の外に目をやった。さっきのスーツの男の人たちが、アルミっぽいのアタッシュケースに何かを片づけ始めていた。
「そろそろSPの方が引き上げる時間のようです」
加賀美さんも立ち上がった。
私は、あ、と現実に引き戻される。
──あいつが、いたんだ。
でもSPって…?
会議って、何?どんな人が来るの?
考える順番が混乱していたし、SAWAの話だろうから、私は黙って三人の様子を窺うことにした。
というより、正直、関わりたくない。
数歩下がって黙っていたのに、
“アイツ”が、腕時計の文字盤なんか確認しながら、ただの厳めしい一般人みたいに社長室に入ってきた。
「小澤社長」
軽く一礼して報告する。
「建物全体と、専用エレベーター、それからこのフロアのチェックは終了しました。会議室は明日再度チェックを。それから地下駐車場は今日から閉鎖という形になります」
「許可する」
「警護は会議参加者対象ではなく、あくまでも要人一名が対象となります。従って、何か事が起こった場合、当然全体の人身保護も行いますが、要人が優先されることはご理解頂きたい」
これには小澤さんは返答せず、強く一瞥して終わった。勝手にしろ、とでもいうように。
装っているとはいえ、シバはやっぱり相手に隙を与えない。
そんな男に、平然と自分を貫く小澤さんを凄いと思った。
でも──その事に不安が募る。
シバが、小澤さんを、“見て”いた。
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