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プロローグ「無垢なる白」
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「助けてええっ!」
逃げています。
私、折笠琴実は2人の男から逃げています。
「待てコラァ!」
遊びに行こう、と声をかけられたのでやんわりと断ったら、急に血相を変えてきた。それがとても恐くて。走って逃げて。でも、男達の方が私なんかよりもよっぽど脚が速くて。
「逃げるなんて酷いじゃないか」
私の肩に男の手が触れる。
そのことに私は驚きのあまり、その場で立ち止まってしまう。
「これ以上逃げなければ優しく遊んであげるからさぁ」
「あ、あううっ……」
や、優しい遊びってどういう遊びなの? 絶対に私にとっては優しくない遊びだよね。想像しただけで恐ろしくて、逃げようと思っても脚が震えてしまって一歩も動けない。
私、もう……男達に弄ばれるしかないのかな。それがとても嫌で、悲しくて……私の前に立っている男の顔が揺らめき始めたときだった。
「パンツ・フォー!」
そう叫ぶ女性の声が背後から聞こえたのだ。
誰なんだろうと思って後ろに振り返った瞬間、
「うっ!」
私の肩を掴んでいる男が顔を蹴られ、その場で倒れてしまった。
そして、見えたのは私の通っている高校の制服を着た女子生徒。彼女の真剣な表情はとってもかっこよくて。キュンとなって。
「か弱い女の子を複数で襲おうとするなんて、男として最低だね。君達の遊び相手は警察なんじゃないかな」
女子生徒はニヤリと笑いながらそう言うと、一瞬にして私の目の前から姿を消した。
「うっ!」
気付けば、女子生徒はもう1人の男の腹部に拳を入れていた。あそこはきっと鳩尾だと思う。鈍い音がしたしかなり痛そうだ。
もう1人の男も力なくその場で倒れる。
「……もう大丈夫だよ」
「あ、ありがとうございます。あの……あなたは確か、風紀委員の朝倉沙耶さんですよね?」
私が女子生徒さんの名前を言うと、彼女は爽やかに笑った。話題になっている人なので名前も何とか思い出せた。学年は確か3年生だったはず。
「へえ、私の名前……知ってくれていたんだ。嬉しいな。君に話したいことがあるけど、それは後にしよう。まずはこいつらを警察に突き出さないと」
「は、はい……」
朝倉先輩が私に話したいことがとても気になるけど、彼女の言うとおりまずはこの男達の身柄を警察に渡さないとね。
朝倉先輩が警察に通報し、男達は現行犯逮捕され……私と朝倉先輩も事情聴取のために警察に向かった。
午後6時。
警察による事情聴取がようやく終わって、朝倉先輩と一緒に警察署を後にする。
「結構長いこと時間がかかったね」
「そうですね。そういえば、さっき……私に話したいことがあると言っていましたけれど、それって……」
「それについては君と2人きりになってから話したいんだ」
「そ、そうですか……じゃあ、私の家に来ませんか! さっきのお礼もしたいですし」
い、いきなり私の家に誘っちゃって大丈夫だったかな。迷惑……じゃないかな。
しかし、朝倉先輩はにっこりとした笑みを見せる。
「じゃあ、お言葉に甘えさせて貰おうかな」
「分かりましたっ! では、私の家に行きましょう! ……あっ、そういえば名前をまだ言っていませんでしたね! 私、1年の折笠琴実といいます!」
「琴実ちゃん、か。可愛い名前だね」
「そ、そうですか? えへへっ……」
今、凄く幸せな気分に浸っています。かっこいい女の子に助けてもらって、その人から可愛いって言ってもらえるなんて。
一緒に歩いているだけでも十分に楽しくて、あっという間に家に辿り着いた。
朝倉先輩を家に通し、私の部屋まで案内する。
「ここが琴実ちゃんの部屋なんだ」
「そうです。すみません、あまり綺麗じゃなくて」
「そんなことないよ。それよりも……ようやく2人きりになれたね」
「は、はい!」
2人きりだなんて朝倉先輩から言われると、もうドキドキしちゃう。これって、やっぱり……恋だよね。
助けてくれたときの先輩がとても格好良かったことばかり思い出す。これって……一目惚れだよね。
それにしても、朝倉先輩……凜々しいなぁ。背も高くて、顔立ちも良くて、ポニーテールの髪型もよく似合っていて。
「琴実ちゃん、さっき……私にお礼がしたいって言ったよね」
「はい」
「……私、琴実ちゃんにして欲しいことがあるんだけど、いいかな」
「私にできることなら何でも!」
何をお礼にしようか迷っていたところだし。それに、朝倉先輩からお願いを言ってくれるのがとても嬉しい。
そして、朝倉先輩は普段通りの爽やかな笑みを浮かべながら私のことを見て、
「じゃあ、琴実ちゃん……パンツ見せてくれる?」
逃げています。
私、折笠琴実は2人の男から逃げています。
「待てコラァ!」
遊びに行こう、と声をかけられたのでやんわりと断ったら、急に血相を変えてきた。それがとても恐くて。走って逃げて。でも、男達の方が私なんかよりもよっぽど脚が速くて。
「逃げるなんて酷いじゃないか」
私の肩に男の手が触れる。
そのことに私は驚きのあまり、その場で立ち止まってしまう。
「これ以上逃げなければ優しく遊んであげるからさぁ」
「あ、あううっ……」
や、優しい遊びってどういう遊びなの? 絶対に私にとっては優しくない遊びだよね。想像しただけで恐ろしくて、逃げようと思っても脚が震えてしまって一歩も動けない。
私、もう……男達に弄ばれるしかないのかな。それがとても嫌で、悲しくて……私の前に立っている男の顔が揺らめき始めたときだった。
「パンツ・フォー!」
そう叫ぶ女性の声が背後から聞こえたのだ。
誰なんだろうと思って後ろに振り返った瞬間、
「うっ!」
私の肩を掴んでいる男が顔を蹴られ、その場で倒れてしまった。
そして、見えたのは私の通っている高校の制服を着た女子生徒。彼女の真剣な表情はとってもかっこよくて。キュンとなって。
「か弱い女の子を複数で襲おうとするなんて、男として最低だね。君達の遊び相手は警察なんじゃないかな」
女子生徒はニヤリと笑いながらそう言うと、一瞬にして私の目の前から姿を消した。
「うっ!」
気付けば、女子生徒はもう1人の男の腹部に拳を入れていた。あそこはきっと鳩尾だと思う。鈍い音がしたしかなり痛そうだ。
もう1人の男も力なくその場で倒れる。
「……もう大丈夫だよ」
「あ、ありがとうございます。あの……あなたは確か、風紀委員の朝倉沙耶さんですよね?」
私が女子生徒さんの名前を言うと、彼女は爽やかに笑った。話題になっている人なので名前も何とか思い出せた。学年は確か3年生だったはず。
「へえ、私の名前……知ってくれていたんだ。嬉しいな。君に話したいことがあるけど、それは後にしよう。まずはこいつらを警察に突き出さないと」
「は、はい……」
朝倉先輩が私に話したいことがとても気になるけど、彼女の言うとおりまずはこの男達の身柄を警察に渡さないとね。
朝倉先輩が警察に通報し、男達は現行犯逮捕され……私と朝倉先輩も事情聴取のために警察に向かった。
午後6時。
警察による事情聴取がようやく終わって、朝倉先輩と一緒に警察署を後にする。
「結構長いこと時間がかかったね」
「そうですね。そういえば、さっき……私に話したいことがあると言っていましたけれど、それって……」
「それについては君と2人きりになってから話したいんだ」
「そ、そうですか……じゃあ、私の家に来ませんか! さっきのお礼もしたいですし」
い、いきなり私の家に誘っちゃって大丈夫だったかな。迷惑……じゃないかな。
しかし、朝倉先輩はにっこりとした笑みを見せる。
「じゃあ、お言葉に甘えさせて貰おうかな」
「分かりましたっ! では、私の家に行きましょう! ……あっ、そういえば名前をまだ言っていませんでしたね! 私、1年の折笠琴実といいます!」
「琴実ちゃん、か。可愛い名前だね」
「そ、そうですか? えへへっ……」
今、凄く幸せな気分に浸っています。かっこいい女の子に助けてもらって、その人から可愛いって言ってもらえるなんて。
一緒に歩いているだけでも十分に楽しくて、あっという間に家に辿り着いた。
朝倉先輩を家に通し、私の部屋まで案内する。
「ここが琴実ちゃんの部屋なんだ」
「そうです。すみません、あまり綺麗じゃなくて」
「そんなことないよ。それよりも……ようやく2人きりになれたね」
「は、はい!」
2人きりだなんて朝倉先輩から言われると、もうドキドキしちゃう。これって、やっぱり……恋だよね。
助けてくれたときの先輩がとても格好良かったことばかり思い出す。これって……一目惚れだよね。
それにしても、朝倉先輩……凜々しいなぁ。背も高くて、顔立ちも良くて、ポニーテールの髪型もよく似合っていて。
「琴実ちゃん、さっき……私にお礼がしたいって言ったよね」
「はい」
「……私、琴実ちゃんにして欲しいことがあるんだけど、いいかな」
「私にできることなら何でも!」
何をお礼にしようか迷っていたところだし。それに、朝倉先輩からお願いを言ってくれるのがとても嬉しい。
そして、朝倉先輩は普段通りの爽やかな笑みを浮かべながら私のことを見て、
「じゃあ、琴実ちゃん……パンツ見せてくれる?」
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