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第37話『今度は1人で』
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叶達のこともあってか、水曜日以降、俺達は特に登下校のときは周りに警戒しながら学校生活を送っていく。
しかし、それは杞憂だったのか、叶達によることは何も起こっていない。
ただ、叶達とのやり取りを見ている生徒が多かったり、俺が普段よりも周りをキョロキョロと確認することが多くなったりしたからか、学校ではこれまで以上に恐れられ、コソコソ言われるようになった。叶達のことを考えたら、それも随分と可愛らしく思える。
あと、期末試験の答案が続々と返却されていった。うちのクラスは保健など午後にしかない教科もあるので、そういった教科は終礼の直前に返却された。それもあって、金曜日までに全教科返却された。
期末も全て90点以上取ることができたな。これも咲夜や紗衣に勉強を教えたおかげだろうか。
咲夜は赤点教科がなくほっとしている様子だった。また、3組の紗衣も金曜日までに全教科返却され、彼女は苦手な文系科目を含めて平均点以上を取ることができたそうだ。麗奈先輩は……100点が普通だったらしい。
みんな期末試験が上手くいって良かった。あとは夏休みを待つばかりである。
7月13日、土曜日。
今日は梅雨らしく雨がしとしとと降っているが、空気は肌寒い。ジメジメと蒸し暑いよりはよっぽどいいな。
午後1時45分。
俺は麗奈先輩の家に向かって自宅を出発した。
実は昨晩、麗奈先輩から家に遊びに来ないかと連絡が来たのだ。この前はみんなで一緒に試験勉強することがメインだったから、今日は俺と2人でゆっくりと過ごしたいのだという。なので、先輩と話し合って、午後2時くらいに彼女の家にお邪魔することにした。
傘を差すことで普段よりは顔を隠すことができるが、プライベートなのでサングラスをかけて歩いている。なので、たまにすれ違うことはあっても恐がられることはない。自分の恐れられる一番の要素は目なのだと改めて実感する。
あと、前に咲夜が言っていたように、俺のサングラス姿がいいのか、すれ違う女性の中にはこちらを見て笑みを浮かべる人もいた。
叶達とのことがあってからまだ数日ほどだし、叶の家の近くに向かっているのでどうしても周りをキョロキョロと見てしまう。
ただ、叶や彼女の取り巻き達と出くわすことなく、麗奈先輩の家に無事に到着する。
腕時計で時間を確認すると、今は午後1時55分か。数分前なら大丈夫だろう。俺はサングラスを外すとバッグにしまって、先輩の家のインターホンを鳴らした。
『あっ、はやちゃん。すぐに行くね』
麗奈先輩の声が聞こえると、すぐに玄関からロングスカートに半袖のブラウス姿の先輩が姿を現した。嬉しそうな様子で俺に手を振りながらやってくる。
「こんにちは、はやちゃん」
「こんにちは、麗奈先輩。可愛らしい服装ですね」
「ありがとう。はやちゃんもかっこいいよ。……さあ、中に入って」
「はい。お邪魔します」
門をくぐり、俺は麗奈先輩の後についていく形で彼女の家にお邪魔する。
ここに来るのは2度目だけど、今日は俺1人だし、休日なのできっとご家族もいるだろうから緊張するなぁ。
家の中に入ると、そこには麗奈先輩のお姉様である皇優花さんと、先輩の御両親らしき方々が立っていた。
先輩のお父様、背が俺くらいにあって、なかなか厳格な雰囲気を身に纏っているな。娘が好きな男子を家に連れてきたら厳しい様子にもなるか。
「みんな、颯人君を連れてきたよ」
「お邪魔します。神楽颯人といいます、初めまして。もしかしたら、3年前のことで名前は存じているかもしれません。今は夕立高校に通っています」
「初めまして。麗奈の父の皇英樹といいます。実際に会うと、凄くオーラのある子だな。声も私より低いからだろうか。麗奈が3年以上ずっと惚れるだけあるな」
「もう、お父さんったら」
「ははっ、照れる麗奈も可愛いなぁ。神楽君、これからも麗奈のことをよろしく」
そう言うと、英樹さんは意外にも落ち着いた笑みを浮かべながら俺と握手を交わしてきた。紳士という言葉の似合う雰囲気を出す方だ。実際に会うと、って話していることからして、麗奈先輩が事前に俺の写真をご家族に見せていたのだろう。だから、みんな俺と会っても怯えることがないんだと思う。
「母の尚美です。麗奈ちゃんがかっこいいかっこいいって言っているからか、とてもかっこよく思えますね。ふふっ、これからもよろしくお願いしますね」
尚美さんとも握手を交わす。麗奈先輩以上に落ち着いているし、先輩と同じく金髪だからか、先輩が大人になったら尚美さんのようになるのかなと思った。
「鋭い目でじっと見られると、お母さん、神楽君に心をガッチリと掴まれた感じがしちゃうわ。神楽君は親世代の女性はどうかな?」
そう言うと、尚美さんは俺の右手を両手で掴んできて、俺のことを見つめてくる。
「何を言っているの! お、お母さんにはお父さんがいるでしょ!」
「もう、お父さんの前で言っちゃうんだから。本当にお母さんはマイペースだなぁ」
果たして、これをマイペースと言うのだろうか。そんなことを考えながら英樹さんの方を見るが、今のことに特に怒っている様子も、嫉妬している様子もなく、むしろ朗らかに笑っていた。優花さんの言うように本当にマイペースなんだな。
麗奈先輩は俺の右手を握る尚美さんの両手を離させた。
「お母さん、めっですよ」
「ふふっ」
「色々と母がごめんなさい。私、姉の優花です。麗奈から話を聞いているかもしれないけど、第一中学校と夕立高校のOGで、今は多摩中央大学の法学部に通ってる」
「麗奈先輩から聞いてます。高校で生徒会長をやったんですよね」
「そうだよ。中学でも2期連続でやったけどね」
「そうだったんですか」
中学高校合計で4期生徒会長をやったのか。それを知ったからか、優花さんがより凄い人に見えてくる。麗奈先輩とは雰囲気が違ってクールだけれど、金髪碧眼なところなど、姉妹としての繋がりも感じられる。
「あと……火曜日に明奈とひさしぶりに会ったんだよね」
「ええ。そのときに色々と話しましたけど、俺の考えを彼女に伝えることができて良かったと考えるようにしました」
「……それなら良かったよ。明奈とは定期的に電話やメッセージで話しているし、何か変化に気付けるかもしれない。何かあったときのためにも、私と連絡先を交換しようか」
「そうですね」
俺は優花さんと連絡先を交換した。この1ヶ月くらいで、スマホの電話帳に家族や親戚以外の人の連絡先が登録されていくな。それが嬉しく思えるようになった。連絡先を交換し終えると、優花さんとも握手を交わす。
「これからよろしくね、神楽君」
「よろしくお願いします」
俺がそう言うと、優花さんは爽やかな笑みを浮かべる。きっと、こういう表情を見せたからこそ、中学高校と生徒会長を務めることができたのかなと思う。
こんなにしっかりしている優花さんとは現在まで定期的に話す仲なのに、叶は火曜日に俺達と話すまで考えが3年前と全然変わらず、反省してなかったんだよな。優花さんとはそういう話をしないようにしていたのだろうか。ただ、俺への憎悪が強く、自分のやったことが正しいと信じていたのは確かだろう。
「さてと、私達も挨拶できたし、あとは若い2人で過ごしてもらおうか。お父さんもお母さんも邪魔しないようにね。……凄く興味津々なのは分かるけどさ」
「そ、そんなことないぞ!」
「こっそり覗いたり、ドアに耳を当てたり、ベッドに隠れたりして2人の様子を伺うようなことなんてしないって!」
絶対にやろうとしていたな、英樹さんと尚美さん。落ち着いた印象の御両親かと思いきや、意外と面白いところもあるんだな。特に英樹さんは家に入ってきたときに厳格な雰囲気を感じたので驚きもあるほどだ。
「さあ、はやちゃん! 私の部屋に行こう!」
「は、はい」
俺は麗奈先輩に手を引っ張られる形で2階に上がるのであった。
しかし、それは杞憂だったのか、叶達によることは何も起こっていない。
ただ、叶達とのやり取りを見ている生徒が多かったり、俺が普段よりも周りをキョロキョロと確認することが多くなったりしたからか、学校ではこれまで以上に恐れられ、コソコソ言われるようになった。叶達のことを考えたら、それも随分と可愛らしく思える。
あと、期末試験の答案が続々と返却されていった。うちのクラスは保健など午後にしかない教科もあるので、そういった教科は終礼の直前に返却された。それもあって、金曜日までに全教科返却された。
期末も全て90点以上取ることができたな。これも咲夜や紗衣に勉強を教えたおかげだろうか。
咲夜は赤点教科がなくほっとしている様子だった。また、3組の紗衣も金曜日までに全教科返却され、彼女は苦手な文系科目を含めて平均点以上を取ることができたそうだ。麗奈先輩は……100点が普通だったらしい。
みんな期末試験が上手くいって良かった。あとは夏休みを待つばかりである。
7月13日、土曜日。
今日は梅雨らしく雨がしとしとと降っているが、空気は肌寒い。ジメジメと蒸し暑いよりはよっぽどいいな。
午後1時45分。
俺は麗奈先輩の家に向かって自宅を出発した。
実は昨晩、麗奈先輩から家に遊びに来ないかと連絡が来たのだ。この前はみんなで一緒に試験勉強することがメインだったから、今日は俺と2人でゆっくりと過ごしたいのだという。なので、先輩と話し合って、午後2時くらいに彼女の家にお邪魔することにした。
傘を差すことで普段よりは顔を隠すことができるが、プライベートなのでサングラスをかけて歩いている。なので、たまにすれ違うことはあっても恐がられることはない。自分の恐れられる一番の要素は目なのだと改めて実感する。
あと、前に咲夜が言っていたように、俺のサングラス姿がいいのか、すれ違う女性の中にはこちらを見て笑みを浮かべる人もいた。
叶達とのことがあってからまだ数日ほどだし、叶の家の近くに向かっているのでどうしても周りをキョロキョロと見てしまう。
ただ、叶や彼女の取り巻き達と出くわすことなく、麗奈先輩の家に無事に到着する。
腕時計で時間を確認すると、今は午後1時55分か。数分前なら大丈夫だろう。俺はサングラスを外すとバッグにしまって、先輩の家のインターホンを鳴らした。
『あっ、はやちゃん。すぐに行くね』
麗奈先輩の声が聞こえると、すぐに玄関からロングスカートに半袖のブラウス姿の先輩が姿を現した。嬉しそうな様子で俺に手を振りながらやってくる。
「こんにちは、はやちゃん」
「こんにちは、麗奈先輩。可愛らしい服装ですね」
「ありがとう。はやちゃんもかっこいいよ。……さあ、中に入って」
「はい。お邪魔します」
門をくぐり、俺は麗奈先輩の後についていく形で彼女の家にお邪魔する。
ここに来るのは2度目だけど、今日は俺1人だし、休日なのできっとご家族もいるだろうから緊張するなぁ。
家の中に入ると、そこには麗奈先輩のお姉様である皇優花さんと、先輩の御両親らしき方々が立っていた。
先輩のお父様、背が俺くらいにあって、なかなか厳格な雰囲気を身に纏っているな。娘が好きな男子を家に連れてきたら厳しい様子にもなるか。
「みんな、颯人君を連れてきたよ」
「お邪魔します。神楽颯人といいます、初めまして。もしかしたら、3年前のことで名前は存じているかもしれません。今は夕立高校に通っています」
「初めまして。麗奈の父の皇英樹といいます。実際に会うと、凄くオーラのある子だな。声も私より低いからだろうか。麗奈が3年以上ずっと惚れるだけあるな」
「もう、お父さんったら」
「ははっ、照れる麗奈も可愛いなぁ。神楽君、これからも麗奈のことをよろしく」
そう言うと、英樹さんは意外にも落ち着いた笑みを浮かべながら俺と握手を交わしてきた。紳士という言葉の似合う雰囲気を出す方だ。実際に会うと、って話していることからして、麗奈先輩が事前に俺の写真をご家族に見せていたのだろう。だから、みんな俺と会っても怯えることがないんだと思う。
「母の尚美です。麗奈ちゃんがかっこいいかっこいいって言っているからか、とてもかっこよく思えますね。ふふっ、これからもよろしくお願いしますね」
尚美さんとも握手を交わす。麗奈先輩以上に落ち着いているし、先輩と同じく金髪だからか、先輩が大人になったら尚美さんのようになるのかなと思った。
「鋭い目でじっと見られると、お母さん、神楽君に心をガッチリと掴まれた感じがしちゃうわ。神楽君は親世代の女性はどうかな?」
そう言うと、尚美さんは俺の右手を両手で掴んできて、俺のことを見つめてくる。
「何を言っているの! お、お母さんにはお父さんがいるでしょ!」
「もう、お父さんの前で言っちゃうんだから。本当にお母さんはマイペースだなぁ」
果たして、これをマイペースと言うのだろうか。そんなことを考えながら英樹さんの方を見るが、今のことに特に怒っている様子も、嫉妬している様子もなく、むしろ朗らかに笑っていた。優花さんの言うように本当にマイペースなんだな。
麗奈先輩は俺の右手を握る尚美さんの両手を離させた。
「お母さん、めっですよ」
「ふふっ」
「色々と母がごめんなさい。私、姉の優花です。麗奈から話を聞いているかもしれないけど、第一中学校と夕立高校のOGで、今は多摩中央大学の法学部に通ってる」
「麗奈先輩から聞いてます。高校で生徒会長をやったんですよね」
「そうだよ。中学でも2期連続でやったけどね」
「そうだったんですか」
中学高校合計で4期生徒会長をやったのか。それを知ったからか、優花さんがより凄い人に見えてくる。麗奈先輩とは雰囲気が違ってクールだけれど、金髪碧眼なところなど、姉妹としての繋がりも感じられる。
「あと……火曜日に明奈とひさしぶりに会ったんだよね」
「ええ。そのときに色々と話しましたけど、俺の考えを彼女に伝えることができて良かったと考えるようにしました」
「……それなら良かったよ。明奈とは定期的に電話やメッセージで話しているし、何か変化に気付けるかもしれない。何かあったときのためにも、私と連絡先を交換しようか」
「そうですね」
俺は優花さんと連絡先を交換した。この1ヶ月くらいで、スマホの電話帳に家族や親戚以外の人の連絡先が登録されていくな。それが嬉しく思えるようになった。連絡先を交換し終えると、優花さんとも握手を交わす。
「これからよろしくね、神楽君」
「よろしくお願いします」
俺がそう言うと、優花さんは爽やかな笑みを浮かべる。きっと、こういう表情を見せたからこそ、中学高校と生徒会長を務めることができたのかなと思う。
こんなにしっかりしている優花さんとは現在まで定期的に話す仲なのに、叶は火曜日に俺達と話すまで考えが3年前と全然変わらず、反省してなかったんだよな。優花さんとはそういう話をしないようにしていたのだろうか。ただ、俺への憎悪が強く、自分のやったことが正しいと信じていたのは確かだろう。
「さてと、私達も挨拶できたし、あとは若い2人で過ごしてもらおうか。お父さんもお母さんも邪魔しないようにね。……凄く興味津々なのは分かるけどさ」
「そ、そんなことないぞ!」
「こっそり覗いたり、ドアに耳を当てたり、ベッドに隠れたりして2人の様子を伺うようなことなんてしないって!」
絶対にやろうとしていたな、英樹さんと尚美さん。落ち着いた印象の御両親かと思いきや、意外と面白いところもあるんだな。特に英樹さんは家に入ってきたときに厳格な雰囲気を感じたので驚きもあるほどだ。
「さあ、はやちゃん! 私の部屋に行こう!」
「は、はい」
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