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本編-ARIA-
第10話『MayDo』
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温かくて、いい匂いがして……何か柔らかいものに包まれているような感覚だ。何だかいつもより気持ちがいい。
いつも、僕の側には君がいた――。
5月15日、日曜日。
ふわっとした感覚に包まれている中、ゆっくりと目を覚ますと、
「おはようございます。ご主人様」
ベッドの横にメイド服姿の美来が立っていた。黒を基調としているロングスカートタイプのメイド服だ。美来によく似合っているなぁ。
「……夢か」
まさか、美来が本当にメイド服を着ているわけがない。しかも、こんなアパートの一室にメイドさんなんてもったいない。昨日の夜に美来とキスをしたからって、メイド服姿の美来が夢に出てくるなんて。何てことを考えているんだろう、僕は。
「おやすみ、美来」
さてと、いい夢を見させてもら――。
「夢じゃありません! 本当にメイド服を着ているんです!」
目を閉じた瞬間に体を激しく揺さぶられる。
あまりにも激しいので再び目を開けてみると……やっぱり、そこにはメイド服姿の美来が僕のことを見ている。
「夢じゃなくて本当なの?」
「そうです! 私、智也さんにご奉仕をするためにメイド服姿になったんですよ」
「……なるほど」
「ようやく分かっていただけましたか。それでは改めて……おはようございます、ご主人様!」
そう言うと、美来は可愛らしい笑みを浮かべる。
どうやら、僕に見えていることは本当のようだ。しかし、僕に奉仕をするためにメイド服姿になるなんて……。メイド服ってどこで売っているんだ?
スマートフォンで確認すると、今は午前8時過ぎ。昨日と同じくらいか。
「智也さん。私のメイド服姿、似合っていますか?」
「うん、似合ってる。とても可愛いよ」
「……良かったです」
美来はとても嬉しそうに笑っている。おそらく、この笑顔は本物のメイドさんにも敵わないだろう。
「ちなみに、そのメイド服は自前だよね」
「はい! この週末のうちに着ようと思っていました。メイド服姿になれば、智也さんが私のことを好きになってくれるかもしれないと思って……」
僕、メイドさん好きなイメージでも持たれているのかな。一度もメイド喫茶に行ったことがないんだけれど。
「でも、家にメイドさんがいるとお金持ちになった感じがするね。アパートの一室にいるのはシュールだけれど」
それこそ、傍から見たらメイド服好きの僕が美来に着させているように思える。いかがわしい雰囲気が漂ってきそうな。
「メイド服を着ているときは、智也さんのことをご主人様と呼んだ方がよろしいのでしょうか? それとも、旦那様の方がお好みですか? それとも、いつか結婚するときに備えて、あ・な・た、って呼んだ方がいいでしょうかね!」
そうは言うけれど、最後の呼び方が一番いいでしょう? と言わんばかりの表情をしている。というか、メイド服を着る妻って実際にいるものなのか?
「普段通りに名前で呼んでほしいな」
「分かりました、あなた」
「……僕の言ったことが聞こえていなかったのかな」
予想通り、僕のことを夫のように呼びたかったんだな。美来の気持ちは常に僕よりも何歩か先を歩いているようだ。
「智也さん、朝ご飯を作りましたので一緒に食べましょう」
「おっ、作ってくれたんだね。ありがとう」
味噌汁の匂いがする。実家にいた頃を思い出す。
休みの日なんて、午前中はコーヒーだけで昼飯までろくに食べないからなぁ。食欲がないわけではないんだけれど。目覚めたら朝ご飯があるなんて有り難い限りだ。
寝間着から着替え、美来と一緒に朝ご飯を食べる。
「うん、美味しい」
温かい味噌汁を飲むと落ち着くなぁ。メイド服姿の女子高生がすぐ側にいるけれど。今の時期も朝はちょっと寒いから温かいものの方がいいな。
「……ふふっ」
美来はうっとりとした表情をして、僕のことをじっと見つめている。
「まさか、私の作った味噌汁を智也さんに飲んでいただける日が来るなんて。もしかしたら、これは夢なのかもしれません。智也さん、頬をつねってくれませんか?」
「分かった。軽くつねってみるね」
美来に言われたように彼女の頬を軽くつねってみる。頬、柔らかいなぁ。
「ちょっと痛いです」
「ごめん、軽くつねったつもりだったんだけれど」
「いいんです。この痛みは幸せの証なのですから」
「……そっか」
僕に自分の作った味噌汁を飲んでもらうことが幸せか。自分のために味噌汁をずっと作ってくれっていう言葉がプロポーズの一つとして、一昔前に流行ったそうだけど。美来もそういうことに憧れるタイプなのかな。
ご飯、味噌汁、焼き魚、海苔……しっかりとした和風の朝ご飯を食べたのは、一人暮らしを始めてからは初めてかもしれない。
「智也さん、美味しいですか?」
「うん、とても美味しいよ。何というか、僕一人だけなら食べられない朝ご飯をいただいている感じかな」
「朝ご飯、あまり食べないですもんね。でも、私と一緒にいるときは、しっかりとした朝ご飯を作りますからね。だって、私は智也さんの……妻候補ですから」
一瞬、言葉に詰まったな。
僕と美来の関係か。恋人同士ではないし、知り合いというほど距離があるような関係でもない。美来にとっては僕の妻候補だと思っているけれど、僕は美来のことをどう思っているんだろう。美来は僕にとって、
「……大切な人かなぁ」
はっきりとした関係性は分からないけれど、考えてみると、美来に抱いている想いで確かなことはそれしかない。
「智也さん。今こそが本当の夢なのかもしれません。とっても、とっても……幸せです」
「夢じゃないよ」
両手で美来の頬をつねる。それでも、美来は満面の笑みを浮かべている。本当に幸せな気分に浸っているんだろう。
「そういえば、全然決めてなかったけれど今日はどうする? 昨日みたいにどこかへ出かける? 思い出の遊園地に行くとか」
「今日は智也さんとお家でゆっくりしたいです。遊園地は来週か再来週くらいに行きましょう。一気に楽しむよりも、いくつかに分けた方がいいかなって」
「そうだね。昨日と今日しか会えないわけじゃないし」
それに、楽しみが先にあった方が明日からの1週間の仕事も頑張れそうだし。
「今日はお家でゆっくりしようと思って、このメイド服を着たんですから」
「それ、今日一日着るつもりなんだ」
「……私のこの姿が嫌ですか?」
美来はちょっとがっかりとしている様子。そういうつもりで言ったわけじゃないんだけれどな。
「ううん、そんなことないよ。凄く似合っていると思うし、こんなに可愛いメイドさんがいつもいる生活が送れる人は幸せ者だろうね」
「……えへへっ」
今日は家でゆっくりか。元々、休日はそういう風に過ごすことが多いけれど、いつもと違って美来がいる。しかも、メイド服姿で。
それに、いつもなら明日から仕事だと憂鬱になりそうなところだけれど、今はそういう気持ちは全然ない。むしろ、美来との日曜日がどんな感じになるのか楽しみな自分もいて。少なくとも、1人でいるよりは楽しくなるんじゃないか。そんなことを思いながら朝ご飯を食べるのであった。
いつも、僕の側には君がいた――。
5月15日、日曜日。
ふわっとした感覚に包まれている中、ゆっくりと目を覚ますと、
「おはようございます。ご主人様」
ベッドの横にメイド服姿の美来が立っていた。黒を基調としているロングスカートタイプのメイド服だ。美来によく似合っているなぁ。
「……夢か」
まさか、美来が本当にメイド服を着ているわけがない。しかも、こんなアパートの一室にメイドさんなんてもったいない。昨日の夜に美来とキスをしたからって、メイド服姿の美来が夢に出てくるなんて。何てことを考えているんだろう、僕は。
「おやすみ、美来」
さてと、いい夢を見させてもら――。
「夢じゃありません! 本当にメイド服を着ているんです!」
目を閉じた瞬間に体を激しく揺さぶられる。
あまりにも激しいので再び目を開けてみると……やっぱり、そこにはメイド服姿の美来が僕のことを見ている。
「夢じゃなくて本当なの?」
「そうです! 私、智也さんにご奉仕をするためにメイド服姿になったんですよ」
「……なるほど」
「ようやく分かっていただけましたか。それでは改めて……おはようございます、ご主人様!」
そう言うと、美来は可愛らしい笑みを浮かべる。
どうやら、僕に見えていることは本当のようだ。しかし、僕に奉仕をするためにメイド服姿になるなんて……。メイド服ってどこで売っているんだ?
スマートフォンで確認すると、今は午前8時過ぎ。昨日と同じくらいか。
「智也さん。私のメイド服姿、似合っていますか?」
「うん、似合ってる。とても可愛いよ」
「……良かったです」
美来はとても嬉しそうに笑っている。おそらく、この笑顔は本物のメイドさんにも敵わないだろう。
「ちなみに、そのメイド服は自前だよね」
「はい! この週末のうちに着ようと思っていました。メイド服姿になれば、智也さんが私のことを好きになってくれるかもしれないと思って……」
僕、メイドさん好きなイメージでも持たれているのかな。一度もメイド喫茶に行ったことがないんだけれど。
「でも、家にメイドさんがいるとお金持ちになった感じがするね。アパートの一室にいるのはシュールだけれど」
それこそ、傍から見たらメイド服好きの僕が美来に着させているように思える。いかがわしい雰囲気が漂ってきそうな。
「メイド服を着ているときは、智也さんのことをご主人様と呼んだ方がよろしいのでしょうか? それとも、旦那様の方がお好みですか? それとも、いつか結婚するときに備えて、あ・な・た、って呼んだ方がいいでしょうかね!」
そうは言うけれど、最後の呼び方が一番いいでしょう? と言わんばかりの表情をしている。というか、メイド服を着る妻って実際にいるものなのか?
「普段通りに名前で呼んでほしいな」
「分かりました、あなた」
「……僕の言ったことが聞こえていなかったのかな」
予想通り、僕のことを夫のように呼びたかったんだな。美来の気持ちは常に僕よりも何歩か先を歩いているようだ。
「智也さん、朝ご飯を作りましたので一緒に食べましょう」
「おっ、作ってくれたんだね。ありがとう」
味噌汁の匂いがする。実家にいた頃を思い出す。
休みの日なんて、午前中はコーヒーだけで昼飯までろくに食べないからなぁ。食欲がないわけではないんだけれど。目覚めたら朝ご飯があるなんて有り難い限りだ。
寝間着から着替え、美来と一緒に朝ご飯を食べる。
「うん、美味しい」
温かい味噌汁を飲むと落ち着くなぁ。メイド服姿の女子高生がすぐ側にいるけれど。今の時期も朝はちょっと寒いから温かいものの方がいいな。
「……ふふっ」
美来はうっとりとした表情をして、僕のことをじっと見つめている。
「まさか、私の作った味噌汁を智也さんに飲んでいただける日が来るなんて。もしかしたら、これは夢なのかもしれません。智也さん、頬をつねってくれませんか?」
「分かった。軽くつねってみるね」
美来に言われたように彼女の頬を軽くつねってみる。頬、柔らかいなぁ。
「ちょっと痛いです」
「ごめん、軽くつねったつもりだったんだけれど」
「いいんです。この痛みは幸せの証なのですから」
「……そっか」
僕に自分の作った味噌汁を飲んでもらうことが幸せか。自分のために味噌汁をずっと作ってくれっていう言葉がプロポーズの一つとして、一昔前に流行ったそうだけど。美来もそういうことに憧れるタイプなのかな。
ご飯、味噌汁、焼き魚、海苔……しっかりとした和風の朝ご飯を食べたのは、一人暮らしを始めてからは初めてかもしれない。
「智也さん、美味しいですか?」
「うん、とても美味しいよ。何というか、僕一人だけなら食べられない朝ご飯をいただいている感じかな」
「朝ご飯、あまり食べないですもんね。でも、私と一緒にいるときは、しっかりとした朝ご飯を作りますからね。だって、私は智也さんの……妻候補ですから」
一瞬、言葉に詰まったな。
僕と美来の関係か。恋人同士ではないし、知り合いというほど距離があるような関係でもない。美来にとっては僕の妻候補だと思っているけれど、僕は美来のことをどう思っているんだろう。美来は僕にとって、
「……大切な人かなぁ」
はっきりとした関係性は分からないけれど、考えてみると、美来に抱いている想いで確かなことはそれしかない。
「智也さん。今こそが本当の夢なのかもしれません。とっても、とっても……幸せです」
「夢じゃないよ」
両手で美来の頬をつねる。それでも、美来は満面の笑みを浮かべている。本当に幸せな気分に浸っているんだろう。
「そういえば、全然決めてなかったけれど今日はどうする? 昨日みたいにどこかへ出かける? 思い出の遊園地に行くとか」
「今日は智也さんとお家でゆっくりしたいです。遊園地は来週か再来週くらいに行きましょう。一気に楽しむよりも、いくつかに分けた方がいいかなって」
「そうだね。昨日と今日しか会えないわけじゃないし」
それに、楽しみが先にあった方が明日からの1週間の仕事も頑張れそうだし。
「今日はお家でゆっくりしようと思って、このメイド服を着たんですから」
「それ、今日一日着るつもりなんだ」
「……私のこの姿が嫌ですか?」
美来はちょっとがっかりとしている様子。そういうつもりで言ったわけじゃないんだけれどな。
「ううん、そんなことないよ。凄く似合っていると思うし、こんなに可愛いメイドさんがいつもいる生活が送れる人は幸せ者だろうね」
「……えへへっ」
今日は家でゆっくりか。元々、休日はそういう風に過ごすことが多いけれど、いつもと違って美来がいる。しかも、メイド服姿で。
それに、いつもなら明日から仕事だと憂鬱になりそうなところだけれど、今はそういう気持ちは全然ない。むしろ、美来との日曜日がどんな感じになるのか楽しみな自分もいて。少なくとも、1人でいるよりは楽しくなるんじゃないか。そんなことを思いながら朝ご飯を食べるのであった。
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