133 / 292
特別編-Looking back 10 years of LOVE-
第5話『16歳になったときのこと』
しおりを挟む
午後1時半。
昼食のパスタを食べ終え、僕が後片付けをする。その間に美来が2人分のホットコーヒーを淹れておいてくれた。
後片付けを終えた僕は、リビングのソファーに腰を下ろし、美来の淹れてくれたホットコーヒーを飲んで一息つく。
「うん、美味しい」
「ありがとうございます。では、さっそく続きを話しましょうか」
「うん」
性的な話で午前の部が終わっちゃったからな。午後の部はどんなことから話してくれるんだろう。
「ただ、午前中にも言ったように、智也さんを見つけてからの8年間は基本的にやっていることは変わりません。それについては話したので、結婚できる年齢である16歳になったときの話をしましょう」
「急に最近の話になるんだね」
美来の誕生日は確か4月の半ばだっけ。ということは、僕と再会する1ヶ月くらい前のことか。今からだと4ヶ月くらい前か。でも、そのときって。
「でも、思い出して大丈夫? 月が丘高校のときの話だけど」
「……そのときから告白されることはありましたが、まだいじめは全然ありませんでしたから」
「それならいいけど」
「ふふっ、智也さんは優しいですね。では、スタートです!」
楽しそうだからいいか。美来が16歳になったときの話を聞いてみることにしよう。
*****
以前にも言ったことがあると思いますが、4月15日が私の誕生日です。今年の誕生日で16歳になりました。
「今日も告白されちゃったよ。断るのが大変だった……」
智也さんのことは「運命の人」と称して、友達やクラスメイトに話していました。その人のことが大好きだと話していたのに、私に告白する生徒が絶えませんでした。私が断り続けるので、付き合うことができるかどうかゲーム感覚で告白する人もいたようです。
誕生日のことについても話していたので、この日は特に告白する方が多くて。自分をプレゼントするって告白する人もいましたね。もちろん、受け取りませんでした。
「彼氏はいらない。智也さんにプレゼントするの。私を恋人として……」
私の頭には智也さんにしかいませんでした。告白されたときはずっと智也さんのことを考えるようにしました。
今年の誕生日には友達やクラスメイトからプレゼントをもらいました。お菓子とか、文房具とか、髪留めとか。
ただ、一番のプレゼントは16歳になったことで。結婚できる権利をもらえたことです。そして、智也さんと再会できるという自分自身へのプレゼント。
「やっと智也さんと会うことができるんだ」
結婚できる年齢になっても、好きな気持ちが変わっていないならそのときに考えよう。
あの日、プロポーズした私に智也さんが言ってくれたその言葉を胸に刻み、早く16歳にならないかと待ち望んでいました。およそ10年経って、ようやくそのときを迎えられたのです。
「ううっ、でも……会えるとなると緊張する」
この時点で、智也さんが1人で暮らしをしているあのアパートについては知っていました。今年の誕生日は金曜日でしたし、週末一緒に過ごすことも考えればベストタイミングです。前から16歳になったこの日に智也さんと会おうと決めていました。
荷造りはしてあったので、午後6時過ぎに智也さんのアパートへと向かいました。
部屋番号も確認して、玄関の前で待っていたんですが……ドキドキしすぎてしまって、このまま会っても智也さんとまともに話せないと思って、その日は寮に戻りました。
*****
美来の誕生日である4月15日は確か……呑み会だった気がするな。4月の金曜日は新入社員の歓迎会や、僕も4月に異動をしたので僕自身の歓迎会があった。
「美来の誕生日にも、玄関の前で待っていてくれたんだね」
「……はい。でも、緊張しすぎて帰っちゃいました」
「そっか。まあ、その日も呑み会で午後11時くらいに帰ってきたから、もし待ち続けてくれていたら……相当待たせていたことになっていたんだね」
「仮にそうなっていても全然気にしません。10年近くも会わずにいられたんです。2年近くは見つけることすらできていなかった。なので、智也さんの家の前で数時間待つくらいなら平気ですよ」
理由が理由だけに、今の言葉にはかなりの説得力があるな。さすがは美来だ。
美来の誕生日は4月15日。僕と再会したのは……5月の半ばだったはず。
「じゃあ、1ヶ月近く毎週末、アパートの玄関前に来ては緊張し寮に帰ったって感じなのかな」
「それが主な理由ですけど、この1ヶ月の間にいじめも始まりました。こんな自分が智也さんと再会していいのかなと思うくらいに気持ちがへこんでしまったときもあって。会うのが怖くなって帰ったときもありました」
「そうだったんだ……」
いじめって恐ろしいものだな。あそこまで僕のことを好きな美来が、僕と会うことが怖くなってしまうなんて。
思い返せば、再会して初めて僕の家に泊まるとき、僕の家にどうしても泊まりたいっていう雰囲気だったもんな。もちろん、僕の側にいたい気持ちが一番だろうけど、寮には帰りたくないのもあったんだろう。
「ただ、16歳になってからだったので、いつでも勇気を出せば智也さんと再会できると思っていました。それを心の支えにしていたんです。もし、15歳までに同じ目に遭っていたら……どうなっていたんでしょうかね。助けてほしいと智也さんのところへ会いに行っていたのかな」
「そういうときは、いつでも僕に頼っていいんだよ。きっと、15歳までの美来と再会しても、僕は美来の側にいたと思うよ。遊園地で迷子になっていたときのようにね」
「……私って、なんて幸せ者なのでしょう」
うふふっ、と美来は両手を頬に当ててニコニコしている。本当に幸せそうだ。
「智也さんはやはり私の王子様です」
「表現が大げさだなぁ」
「そのくらいに智也さんは素敵な方で、私のことを何度も助けてくれたんですよ! そんな方を王子様と言わなければ何と呼べばいいんですか!」
「夫でいいんじゃないの?」
「……えへへっ」
そう声を漏らすと、美来は顔を真っ赤にして僕の膝の上に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫か?」
「あまりにも幸せで体が火照ってしまいました。智也さんのお膝の上でちょっと休憩してもいいですか?」
「それはかまわないけど、体が火照ったって。気分は悪くないか? この時期、熱中症とかに気をつけないと……」
「大丈夫です。それに、夫の膝の上は心地よいですから」
美来、とても嬉しそうな表情をしている。
本当は膝枕をしたかっただけだったりして。そんなことを考えながら、彼女を膝枕した状態でコーヒーを飲むのであった。
昼食のパスタを食べ終え、僕が後片付けをする。その間に美来が2人分のホットコーヒーを淹れておいてくれた。
後片付けを終えた僕は、リビングのソファーに腰を下ろし、美来の淹れてくれたホットコーヒーを飲んで一息つく。
「うん、美味しい」
「ありがとうございます。では、さっそく続きを話しましょうか」
「うん」
性的な話で午前の部が終わっちゃったからな。午後の部はどんなことから話してくれるんだろう。
「ただ、午前中にも言ったように、智也さんを見つけてからの8年間は基本的にやっていることは変わりません。それについては話したので、結婚できる年齢である16歳になったときの話をしましょう」
「急に最近の話になるんだね」
美来の誕生日は確か4月の半ばだっけ。ということは、僕と再会する1ヶ月くらい前のことか。今からだと4ヶ月くらい前か。でも、そのときって。
「でも、思い出して大丈夫? 月が丘高校のときの話だけど」
「……そのときから告白されることはありましたが、まだいじめは全然ありませんでしたから」
「それならいいけど」
「ふふっ、智也さんは優しいですね。では、スタートです!」
楽しそうだからいいか。美来が16歳になったときの話を聞いてみることにしよう。
*****
以前にも言ったことがあると思いますが、4月15日が私の誕生日です。今年の誕生日で16歳になりました。
「今日も告白されちゃったよ。断るのが大変だった……」
智也さんのことは「運命の人」と称して、友達やクラスメイトに話していました。その人のことが大好きだと話していたのに、私に告白する生徒が絶えませんでした。私が断り続けるので、付き合うことができるかどうかゲーム感覚で告白する人もいたようです。
誕生日のことについても話していたので、この日は特に告白する方が多くて。自分をプレゼントするって告白する人もいましたね。もちろん、受け取りませんでした。
「彼氏はいらない。智也さんにプレゼントするの。私を恋人として……」
私の頭には智也さんにしかいませんでした。告白されたときはずっと智也さんのことを考えるようにしました。
今年の誕生日には友達やクラスメイトからプレゼントをもらいました。お菓子とか、文房具とか、髪留めとか。
ただ、一番のプレゼントは16歳になったことで。結婚できる権利をもらえたことです。そして、智也さんと再会できるという自分自身へのプレゼント。
「やっと智也さんと会うことができるんだ」
結婚できる年齢になっても、好きな気持ちが変わっていないならそのときに考えよう。
あの日、プロポーズした私に智也さんが言ってくれたその言葉を胸に刻み、早く16歳にならないかと待ち望んでいました。およそ10年経って、ようやくそのときを迎えられたのです。
「ううっ、でも……会えるとなると緊張する」
この時点で、智也さんが1人で暮らしをしているあのアパートについては知っていました。今年の誕生日は金曜日でしたし、週末一緒に過ごすことも考えればベストタイミングです。前から16歳になったこの日に智也さんと会おうと決めていました。
荷造りはしてあったので、午後6時過ぎに智也さんのアパートへと向かいました。
部屋番号も確認して、玄関の前で待っていたんですが……ドキドキしすぎてしまって、このまま会っても智也さんとまともに話せないと思って、その日は寮に戻りました。
*****
美来の誕生日である4月15日は確か……呑み会だった気がするな。4月の金曜日は新入社員の歓迎会や、僕も4月に異動をしたので僕自身の歓迎会があった。
「美来の誕生日にも、玄関の前で待っていてくれたんだね」
「……はい。でも、緊張しすぎて帰っちゃいました」
「そっか。まあ、その日も呑み会で午後11時くらいに帰ってきたから、もし待ち続けてくれていたら……相当待たせていたことになっていたんだね」
「仮にそうなっていても全然気にしません。10年近くも会わずにいられたんです。2年近くは見つけることすらできていなかった。なので、智也さんの家の前で数時間待つくらいなら平気ですよ」
理由が理由だけに、今の言葉にはかなりの説得力があるな。さすがは美来だ。
美来の誕生日は4月15日。僕と再会したのは……5月の半ばだったはず。
「じゃあ、1ヶ月近く毎週末、アパートの玄関前に来ては緊張し寮に帰ったって感じなのかな」
「それが主な理由ですけど、この1ヶ月の間にいじめも始まりました。こんな自分が智也さんと再会していいのかなと思うくらいに気持ちがへこんでしまったときもあって。会うのが怖くなって帰ったときもありました」
「そうだったんだ……」
いじめって恐ろしいものだな。あそこまで僕のことを好きな美来が、僕と会うことが怖くなってしまうなんて。
思い返せば、再会して初めて僕の家に泊まるとき、僕の家にどうしても泊まりたいっていう雰囲気だったもんな。もちろん、僕の側にいたい気持ちが一番だろうけど、寮には帰りたくないのもあったんだろう。
「ただ、16歳になってからだったので、いつでも勇気を出せば智也さんと再会できると思っていました。それを心の支えにしていたんです。もし、15歳までに同じ目に遭っていたら……どうなっていたんでしょうかね。助けてほしいと智也さんのところへ会いに行っていたのかな」
「そういうときは、いつでも僕に頼っていいんだよ。きっと、15歳までの美来と再会しても、僕は美来の側にいたと思うよ。遊園地で迷子になっていたときのようにね」
「……私って、なんて幸せ者なのでしょう」
うふふっ、と美来は両手を頬に当ててニコニコしている。本当に幸せそうだ。
「智也さんはやはり私の王子様です」
「表現が大げさだなぁ」
「そのくらいに智也さんは素敵な方で、私のことを何度も助けてくれたんですよ! そんな方を王子様と言わなければ何と呼べばいいんですか!」
「夫でいいんじゃないの?」
「……えへへっ」
そう声を漏らすと、美来は顔を真っ赤にして僕の膝の上に倒れ込んだ。
「だ、大丈夫か?」
「あまりにも幸せで体が火照ってしまいました。智也さんのお膝の上でちょっと休憩してもいいですか?」
「それはかまわないけど、体が火照ったって。気分は悪くないか? この時期、熱中症とかに気をつけないと……」
「大丈夫です。それに、夫の膝の上は心地よいですから」
美来、とても嬉しそうな表情をしている。
本当は膝枕をしたかっただけだったりして。そんなことを考えながら、彼女を膝枕した状態でコーヒーを飲むのであった。
0
あなたにおすすめの小説
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる