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続々編-蒼き薔薇と不協和音-
第1話『にゃんにゃんですよ』
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夕食を食べ終わった後は、美来が後片付けを行なうことに。一昨日、体調を崩していたこともあってか、台所にメイド服姿の美来がいると安心するな。
この家に引っ越して、美来と一緒に住み始めてからおよそ1ヶ月半。この生活にもすっかりと慣れた。お互いに風邪を引いてしまったり、従妹の子が何日間か泊まったりと予想外のことが起こったけど、今のところは楽しく生活することができている。
「これで終わりですね」
「お疲れ様。ありがとう、美来」
「いえいえ。こうして家事をするのは楽しいですね。コーヒーを淹れますから、智也さんはそのままソファーに座ってゆっくりしていてください」
「うん。ありがとう」
美来の気持ちも有り難いけど、今日みたいに少しずつ家事をやっていくことにしよう。
やがて、コーヒーと紅茶の香りがしてくる。美来はコーヒーが苦手なので、僕がコーヒーを飲むとき、紅茶か日本茶を飲むことが多い。
「お待たせしました、智也さん。コーヒーですよ」
「ありがとう、美来。美味しそうだ」
美来はテーブルに僕と美来のマグカップを置くと、僕のすぐ側に腰を下ろした。
僕はさっそく美来の淹れてくれたコーヒーを飲む。
「うん、美味しい。秋になったからか、温かいものがいいなって思えるよ」
「ふふっ、そうですね。……うん、紅茶も美味しいです。学校から帰ってきて、智也さんと一緒に夕ご飯を食べて、こうしてゆっくりと食後のお茶を飲んでいると幸せに感じますね。それも健康だからこそできることなんですよね」
「そうだね」
「ただ、できれば智也さんと一緒に楽しくコーヒーを飲めるようになりたいです。この秋の目標にしようかなと。もう1ヶ月近く経っていますが。ブラックだとハードルが高いので、砂糖やミルクが入っているものを」
「いい目標だね。美来の言うようにいきなりブラックに挑戦するより、砂糖やミルクが入ったコーヒーから挑戦してみるのがいいと思うよ」
「はい。その決意表明として、智也さんのコーヒーを一口いただけますか?」
「ブラックだけれど大丈夫? あと、今の言葉で美来の決意は十分に伝わったよ」
「ほんのちょっと舐める程度です。そうすれば決意がより固くなると思いますから」
「分かった。熱いし、苦いから気を付けてね」
「はい!」
美来と一緒に楽しくコーヒーを飲むことができたら、それはとても嬉しい。僕なりにサポートしていくことにしよう。
美来は両手で僕のマグカップを持って、ブラックコーヒーを少しだけ飲んだ。すると、すぐに笑顔が崩れて、
「……にがい」
両目に涙を浮かべながら美来はそう言う。
「……まあ、ブラックだからね。カフェオレとかからスタートして、少しずつコーヒーに慣れていくことにしよう」
「そうですね。コーヒーの香りは好きなんですけど、この苦味はまだ苦手ですね。……今年中に、砂糖やミルクの入ったコーヒーを普通に飲めるように頑張ってみます」
あっさりと期限を1ヶ月間伸ばしたな。ただ、無理して飲むよりも、自分のペースで慣れていく方がいいと思う。まずはカフェオレからかな。
「そうだ。帰りに買ってきたものを智也さんに披露しますね。ちょっと待っててください」
「うん、分かった」
美来は楽しげな様子でリビングから出て行った。あの紙袋に入っていたものがついに明らかになるのか。
ブラックコーヒーを一口飲むと、心なしかさっきよりも味わい深い気がするな。美来が飲んだからだろうか。
「智也さん、お待たせしました」
「美来、どんなものを買って……おっ」
扉の方に振り返ると、そこには金色のネコ耳カチューシャを付けている美来が立っていた。美来はさっきと同じ白い紙袋を持っている。
「昨日、智也さんが、私にネコ耳が似合うと言ってくれたじゃないですか。ですから、駅ビルの中に入っている100円ショップで、ネコ耳カチューシャを買ったんです。どうですか、智也さん。にゃんにゃん」
「凄く似合っているよ。可愛いね」
本物の猫よりも可愛いと思う。
美来は嬉しそうな表情を浮かべてソファーに座り、僕の胸に猫のように頭をすりすりさせてくる。
昨日の朝、体調が良くなった美来は今のようなことしてきた。それが猫のようで可愛いと言うと、美来は近いうちにネコ耳カチューシャを買ってくると言ったのだ。まさか、翌日に買ってくるなんて。さすがは美来といったところか。
「それにしても、よく金色のネコ耳カチューシャなんて売っていたね。耳はフサフサで100円とは思えないしっかりとした作りだ」
「来月にハロウィンがありますからね。今月になってから、こういったコスプレのためのグッズを売り始めるようになったんです」
「ああ、ハロウィンか……」
ハロウィンは1ヶ月以上先のことだけれど、もう売り始めているんだ。ここ何年かは毎年ハロウィンで盛り上がるからな。コスプレグッズは、今の時期に多い文化祭の衣装としても使いやすそうだし、もう売っているんだろうな。ネコ耳カチューシャならメイド服姿との親和性も高そうだから、学園祭でも使えるかもしれないと言ったのだろう。
「せっかくですからたくさん買ってきました。智也さんや亜依ちゃんが付けてもいいように黒いネコ耳カチューシャ。有紗さんや明美さんのための赤いネコ耳カチューシャ。乃愛ちゃんや仁実さん似合いそうな茶色いネコ耳カチューシャ。もしかしたら、羽賀さんも付けるかもしれません」
「ど、どうだろうねぇ……」
自分から付けることはしないだろうけど、付けてほしいと言われたら羽賀は抵抗せずに付けそうな気がする。
有紗さんや明美ちゃん、乃愛ちゃん、亜依ちゃん、仁実ちゃんとかが付けたらみんな似合いそうだ。
「さあ、智也さん。黒いカチューシャを付けて一緒に猫になってみるにゃあ」
「……分かった」
家の中で美来と2人きりだから付けてもいいかなとは思っていたけれど、甘えた声でお願いされたら付けないわけにはいかない。
さっそく、黒いネコ耳カチューシャを付けてみると、
「きゃああっ! とっても似合っていますよ! かっこかわいいですよ、智也さん!」
「それなら良かったよ」
「この姿はいつも見たいので、写真を撮りましょう!」
そう言うと、美来はスマートフォンでネコ耳姿の僕やツーショット写真を撮影した。美来からスマートフォンを受け取って、彼女のネコ耳姿を撮影した。それらの写真はすぐに俺のスマートフォンに送信してくれた。
あと、かっこかわいいって何だろう。かっこよくて可愛らしいってことなのかな。
「ネコ耳カチューシャを買ってきて正解でした。これからはたまにこのカチューシャを付けて、智也さんにご奉仕しますね」
「そ、そうかい。壊さないように大切に使おうね」
「はい!」
すると、美来は僕の腕をぎゅっと掴んで頭や体をすりすりさせてくる。もしかしたら、これからネコ耳カチューシャをしているときは、こういう態度がスタンダードになるかもしれないな。
「ところで、美来。明日と明後日はお休みかな。それとも、声楽部の活動がある?」
「明日と明後日はお休みです。来週末は2日間とも文化祭がありますからね。それに、私が週の半ばに練習のし過ぎで体調を崩したこともあって、今週末はしっかりとお休みすることになりました」
「そうなんだね、分かった」
「はい。ですから、今週末は智也さんと一緒にゆっくりとした時間を過ごしたいです。あと、今夜は一緒にお風呂に入って、その後はたっぷりと……したいです。智也さん、それでもいいですか?」
「明日はお休みだし、美来も元気になったし……もちろんいいよ。そのときはネコ耳カチューシャをしてもらっていいかな。可愛くてドキドキするんだ」
「気に入ってくれたんですね、嬉しいです。もちろんいいですよ。……にゃん!」
そう言うと、美来は嬉しそうな笑みを浮かべて口づけをしてきた。さっきコーヒーを飲んだからか、彼女の口からはコーヒーの香りがしてくる。
「智也さんと口づけしたときに感じるコーヒーの味は好きなんですけどね。智也さんの唾液がコーヒーの旨み成分を作り出しているのでしょうか」
「ど、どうなんだろうね。でも、僕の口から感じるコーヒーの味が好きなら、きっとコーヒーを楽しく飲める日も来ると思うよ」
「そうですね。少しずつ飲めるようになっていきますね」
「うん」
それからしばらくの間、コーヒーの味を楽しみながら美来と口づけし続けた。ネコ耳を付けているからか、普段とは違った可愛さがあって。ネコ耳姿で文化祭に出てもいいんじゃないかと思ったけど、こんなに可愛いなら家の中だけでいいかな。
その後、美来と一緒にゆっくりとお風呂に入って、ベッドの中でたっぷり愛情を育んだ。
9月も下旬になって、涼しい日も多くなってきたけれど、可愛らしい美来のおかげで今夜はとても温かくなったのであった。
この家に引っ越して、美来と一緒に住み始めてからおよそ1ヶ月半。この生活にもすっかりと慣れた。お互いに風邪を引いてしまったり、従妹の子が何日間か泊まったりと予想外のことが起こったけど、今のところは楽しく生活することができている。
「これで終わりですね」
「お疲れ様。ありがとう、美来」
「いえいえ。こうして家事をするのは楽しいですね。コーヒーを淹れますから、智也さんはそのままソファーに座ってゆっくりしていてください」
「うん。ありがとう」
美来の気持ちも有り難いけど、今日みたいに少しずつ家事をやっていくことにしよう。
やがて、コーヒーと紅茶の香りがしてくる。美来はコーヒーが苦手なので、僕がコーヒーを飲むとき、紅茶か日本茶を飲むことが多い。
「お待たせしました、智也さん。コーヒーですよ」
「ありがとう、美来。美味しそうだ」
美来はテーブルに僕と美来のマグカップを置くと、僕のすぐ側に腰を下ろした。
僕はさっそく美来の淹れてくれたコーヒーを飲む。
「うん、美味しい。秋になったからか、温かいものがいいなって思えるよ」
「ふふっ、そうですね。……うん、紅茶も美味しいです。学校から帰ってきて、智也さんと一緒に夕ご飯を食べて、こうしてゆっくりと食後のお茶を飲んでいると幸せに感じますね。それも健康だからこそできることなんですよね」
「そうだね」
「ただ、できれば智也さんと一緒に楽しくコーヒーを飲めるようになりたいです。この秋の目標にしようかなと。もう1ヶ月近く経っていますが。ブラックだとハードルが高いので、砂糖やミルクが入っているものを」
「いい目標だね。美来の言うようにいきなりブラックに挑戦するより、砂糖やミルクが入ったコーヒーから挑戦してみるのがいいと思うよ」
「はい。その決意表明として、智也さんのコーヒーを一口いただけますか?」
「ブラックだけれど大丈夫? あと、今の言葉で美来の決意は十分に伝わったよ」
「ほんのちょっと舐める程度です。そうすれば決意がより固くなると思いますから」
「分かった。熱いし、苦いから気を付けてね」
「はい!」
美来と一緒に楽しくコーヒーを飲むことができたら、それはとても嬉しい。僕なりにサポートしていくことにしよう。
美来は両手で僕のマグカップを持って、ブラックコーヒーを少しだけ飲んだ。すると、すぐに笑顔が崩れて、
「……にがい」
両目に涙を浮かべながら美来はそう言う。
「……まあ、ブラックだからね。カフェオレとかからスタートして、少しずつコーヒーに慣れていくことにしよう」
「そうですね。コーヒーの香りは好きなんですけど、この苦味はまだ苦手ですね。……今年中に、砂糖やミルクの入ったコーヒーを普通に飲めるように頑張ってみます」
あっさりと期限を1ヶ月間伸ばしたな。ただ、無理して飲むよりも、自分のペースで慣れていく方がいいと思う。まずはカフェオレからかな。
「そうだ。帰りに買ってきたものを智也さんに披露しますね。ちょっと待っててください」
「うん、分かった」
美来は楽しげな様子でリビングから出て行った。あの紙袋に入っていたものがついに明らかになるのか。
ブラックコーヒーを一口飲むと、心なしかさっきよりも味わい深い気がするな。美来が飲んだからだろうか。
「智也さん、お待たせしました」
「美来、どんなものを買って……おっ」
扉の方に振り返ると、そこには金色のネコ耳カチューシャを付けている美来が立っていた。美来はさっきと同じ白い紙袋を持っている。
「昨日、智也さんが、私にネコ耳が似合うと言ってくれたじゃないですか。ですから、駅ビルの中に入っている100円ショップで、ネコ耳カチューシャを買ったんです。どうですか、智也さん。にゃんにゃん」
「凄く似合っているよ。可愛いね」
本物の猫よりも可愛いと思う。
美来は嬉しそうな表情を浮かべてソファーに座り、僕の胸に猫のように頭をすりすりさせてくる。
昨日の朝、体調が良くなった美来は今のようなことしてきた。それが猫のようで可愛いと言うと、美来は近いうちにネコ耳カチューシャを買ってくると言ったのだ。まさか、翌日に買ってくるなんて。さすがは美来といったところか。
「それにしても、よく金色のネコ耳カチューシャなんて売っていたね。耳はフサフサで100円とは思えないしっかりとした作りだ」
「来月にハロウィンがありますからね。今月になってから、こういったコスプレのためのグッズを売り始めるようになったんです」
「ああ、ハロウィンか……」
ハロウィンは1ヶ月以上先のことだけれど、もう売り始めているんだ。ここ何年かは毎年ハロウィンで盛り上がるからな。コスプレグッズは、今の時期に多い文化祭の衣装としても使いやすそうだし、もう売っているんだろうな。ネコ耳カチューシャならメイド服姿との親和性も高そうだから、学園祭でも使えるかもしれないと言ったのだろう。
「せっかくですからたくさん買ってきました。智也さんや亜依ちゃんが付けてもいいように黒いネコ耳カチューシャ。有紗さんや明美さんのための赤いネコ耳カチューシャ。乃愛ちゃんや仁実さん似合いそうな茶色いネコ耳カチューシャ。もしかしたら、羽賀さんも付けるかもしれません」
「ど、どうだろうねぇ……」
自分から付けることはしないだろうけど、付けてほしいと言われたら羽賀は抵抗せずに付けそうな気がする。
有紗さんや明美ちゃん、乃愛ちゃん、亜依ちゃん、仁実ちゃんとかが付けたらみんな似合いそうだ。
「さあ、智也さん。黒いカチューシャを付けて一緒に猫になってみるにゃあ」
「……分かった」
家の中で美来と2人きりだから付けてもいいかなとは思っていたけれど、甘えた声でお願いされたら付けないわけにはいかない。
さっそく、黒いネコ耳カチューシャを付けてみると、
「きゃああっ! とっても似合っていますよ! かっこかわいいですよ、智也さん!」
「それなら良かったよ」
「この姿はいつも見たいので、写真を撮りましょう!」
そう言うと、美来はスマートフォンでネコ耳姿の僕やツーショット写真を撮影した。美来からスマートフォンを受け取って、彼女のネコ耳姿を撮影した。それらの写真はすぐに俺のスマートフォンに送信してくれた。
あと、かっこかわいいって何だろう。かっこよくて可愛らしいってことなのかな。
「ネコ耳カチューシャを買ってきて正解でした。これからはたまにこのカチューシャを付けて、智也さんにご奉仕しますね」
「そ、そうかい。壊さないように大切に使おうね」
「はい!」
すると、美来は僕の腕をぎゅっと掴んで頭や体をすりすりさせてくる。もしかしたら、これからネコ耳カチューシャをしているときは、こういう態度がスタンダードになるかもしれないな。
「ところで、美来。明日と明後日はお休みかな。それとも、声楽部の活動がある?」
「明日と明後日はお休みです。来週末は2日間とも文化祭がありますからね。それに、私が週の半ばに練習のし過ぎで体調を崩したこともあって、今週末はしっかりとお休みすることになりました」
「そうなんだね、分かった」
「はい。ですから、今週末は智也さんと一緒にゆっくりとした時間を過ごしたいです。あと、今夜は一緒にお風呂に入って、その後はたっぷりと……したいです。智也さん、それでもいいですか?」
「明日はお休みだし、美来も元気になったし……もちろんいいよ。そのときはネコ耳カチューシャをしてもらっていいかな。可愛くてドキドキするんだ」
「気に入ってくれたんですね、嬉しいです。もちろんいいですよ。……にゃん!」
そう言うと、美来は嬉しそうな笑みを浮かべて口づけをしてきた。さっきコーヒーを飲んだからか、彼女の口からはコーヒーの香りがしてくる。
「智也さんと口づけしたときに感じるコーヒーの味は好きなんですけどね。智也さんの唾液がコーヒーの旨み成分を作り出しているのでしょうか」
「ど、どうなんだろうね。でも、僕の口から感じるコーヒーの味が好きなら、きっとコーヒーを楽しく飲める日も来ると思うよ」
「そうですね。少しずつ飲めるようになっていきますね」
「うん」
それからしばらくの間、コーヒーの味を楽しみながら美来と口づけし続けた。ネコ耳を付けているからか、普段とは違った可愛さがあって。ネコ耳姿で文化祭に出てもいいんじゃないかと思ったけど、こんなに可愛いなら家の中だけでいいかな。
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