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第31話『試験結果』
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5月25日、月曜日。
中間試験が終わってから初めての登校。
中間試験が実施された教科については、今週中の授業で答案が返却される。
全ての教科について返却が終わったら、昇降口にある掲示板に成績上位者の一覧が貼り出される。向日葵曰く、これまで通りなら1週間経った来週の月曜日に貼られるらしい。さすがは毎度見ているだけのことはある。
今日の1時間目はコミュニケーション英語Ⅱ。担当は担任の涼風先生。
試験期間の初日に実施されたからか、今日の授業で答案が返却される。出席番号順で返却されていき、僕の一つ前の岡嶋は答案を見て「よしっ」と嬉しそうに言っていた。どうやら、いい点数が取れたみたいだ。
「加瀬君」
「はい」
涼風先生に名前を呼ばれたので、先生のいる教卓へと向かう。
「2年生になってもよくできていますね。英語表現Ⅱもいい点数でしたよ。これからもこの調子で頑張ってください」
「ありがとうございます」
そんなお褒めの言葉と一緒に答案用紙をもらう。
答案用紙を見てみると点数は……99点か。席へと戻りながら間違ったところを探してみると……英訳問題の1つでスペルミスが。『△』の中に『-1』と書かれている。スペルミスのせいで1点の減点となり、99点となったんだな。普通にミスをしてしまうよりもショックが大きい。思わずため息をついた。
「桔梗。何点だった?」
僕が席に座るや否や、興味津々で訊いてくる向日葵。純粋に僕の点数に興味があるのか。それとも、向日葵はこの科目は自信があるのか。
「99点だった。英訳問題でスペルミスがあって1点減点」
「……それは悔しいね」
そう言って、向日葵は神妙な顔つきに。バカにされたり、詰めが甘いと言われたりするのかと思ったけど。自分も同じような経験をしたことがあるのかな。
それからも答案返却が続いていく。冴島さん、英語が苦手な津川さん、福山さんも答案を持っている表情を見る限り、3人もいい点数を取れているようだ。
「宝来さん」
「はい」
涼風先生に呼ばれた向日葵は教卓へと向かう。
答案を渡す際、涼風先生は柔らかな笑みを浮かべて向日葵に言葉をかけている。どうやら、向日葵はかなりの点数を取ったと想像できる。
向日葵は受け取った答案を見る。すると、とっても嬉しそうな笑顔を浮かべ、何度も頷いている。その瞬間、彼女は100点満点を取ったのだと分かった。
「何点だった?」
自分の席に座った向日葵にそう問いかけると、向日葵は自分の答案を僕に見せてくる。
「100点満点」
「……やっぱり。さすがは向日葵だ」
名前の横に赤のマジックで『100』とでっかく書かれている。答案のどこを見ても『○』。向日葵の字が読みやすいのもあって、とても美しい答案だ。
「どうもありがとう。1点だけだけれど、あたしがリードね」
「そうだね」
まだ1科目だし、点差も1点。あと9科目あるし、実質ないようなものだけど……向日葵が嬉しそうにしているので言わないでおこう。
それからも次々と答案が返却されていく。
文系科目と英語科目は向日葵と互角。数学Ⅱは15点以上の点差を付けて、僕の方が点数が上だった。
ただ、数科目ほど返却されたとき、向日葵から、
「全ての科目の点数が分かったら、自動的にどっちが上か分かっちゃうわ。だから、これ以降返された科目の点数は教えないようにしよう」
という提案が。確かに、全部の教科で向日葵とテストの点数を教え合っていたら、順位表を見る前に分かってしまい、つまらなくなる。僕は向日葵の提案に応じて、向日葵と点数の教え合わないことにした。
金曜日までに中間試験を実施した科目の答案が全て返却された。僕はどの教科も90点以上取ることができた。学年1位になるかどうかは分からないけど、2年になっても引き続き高得点を取るという目標は達成できて良かった。
6月1日、月曜日。
今日から季節が春から夏へとなる。今日も晴れており、日差しがますます強くなっている。空気が蒸していないのが幸いか。
僕らの着ている制服も冬服から夏服へと変わる。半袖のワイシャツが解禁されたり、ネクタイとリボンのデザインが少し変わったり、ズボンやスカートの生地が風通しのいいものになったり。冬服よりも見た目も着心地も爽やかになる。夏服期間は9月末まで続く。
「半袖になると涼しいね、兄さん」
「そうだな、撫子」
撫子は半袖のワイシャツにベストという服装。僕の想像通り、夏服姿の撫子は可愛らしい。実際に可愛い撫子の姿を見られただけで今週の学校生活を頑張れそうだ。
「確か、夏服になった今日から教室のクーラーが使えるようになる」
「それはいいね」
「うん。夏でも快適に授業を受けられるよ。ただ、席の場所によってはかなり寒くなる。だから、長袖のワイシャツやカーディガンを着て調節してね」
「分かった。アドバイスありがとう」
去年、教室にいるときはずっとカーディガンを着ていた友達がいたな。
武蔵栄高校の校舎が見えたとき、
――プルルッ。
ズボンのポケットに入れてあるスマートフォンのバイブ音が鳴る。立ち止まってスマホを確認すると、LIMEを通じて向日葵からメッセージが1件送られたと通知が。
『学校に着いた。昇降口の掲示板に順位表が貼られているわ。『成績上位者』の文字があった。生徒が集まってる』
向日葵の予想が当たったか。
「どうしたの、兄さん」
「向日葵の予想通り、中間試験の成績上位者の順位表が貼られたみたいだ」
「そうなんだ。私もあとで確認しておこうかな。名前あるかどうか分からないけど」
「撫子ならあるんじゃないか」
「そうだといいな。まあ、あったら写真を送るね」
撫子も文系科目中心にかなり高い点数を取っている。きっと、1年生の順位表に『加瀬撫子』の文字があるだろう。
教室A棟の入り口前で会おうと向日葵に返信を送って、僕らは再び学校に向かって歩き始める。
「兄さん、今回も1位かな。それとも向日葵先輩かな」
「どうかなぁ。僕は全教科90点以上取れたけど、向日葵の方は半分くらいの科目の点数が分からないし。勉強会の効果もあったみたいで、理系の科目も結構いい点数を取れたみたいだから」
「そうなんだ。私も勉強会のおかげでいい結果になったよ。ありがとう、兄さん」
「いえいえ」
高校の定期試験のいいスタートダッシュを決められたようで良かった。
勉強会の効果があったのは向日葵や撫子だけじゃない。岡嶋と津川さんは今回も赤点科目は一つもなかったし、福山さんと冴島さんはどの教科も高水準らしい。もしかしたら、福山さんか冴島さんが1位になったりして。
武蔵栄高校に到着し、校門を入ったところで撫子とはお別れ。僕は向日葵との待ち合わせ場所である教室A棟へ。待ち合わせ場所の入り口前には、半袖のワイシャツ姿の向日葵がおり、僕と目が合うと手を振ってくれた。
「おはよう、向日葵」
「桔梗、おはよう。……ついにこのときがやってきたわね」
「そうだね。上履きに履き替えたらさっそく見に行こうか」
「ええ、そうしましょう」
僕らは昇降口で上履きに履き替えて、掲示板へと向かう。順位が気になる生徒が多いのか、結構な人数が集まっている。
僕らは掲示板に貼られている順位表が見えるところまで行く。
見てみると、2年生と3年生の成績上位者について貼られている。どうやら、それぞれの学年と、文系理系のクラス別で順位が記載されているようだ。
僕らの2年生の文系クラスの順位表を見てみると――。
『1位:加瀬桔梗 (2-1) 978点
2位:宝来向日葵 (2-1) 948点』
2年の1学期の中間試験も1位になったか。勝者は敗者に飲み物か食べ物を奢る約束を向日葵としていたので、1位になれたことにちょっと嬉しくなる。
向日葵は……2位か。また2位なのかと悔しがっているのだろうか。ゆっくりと彼女の方に顔を向けると、向日葵は頬を膨らませていた。
向日葵は僕と目が合うと「ふぅ……」と息を吐く。笑みはないものの、目線は鋭くない。そこまで不機嫌じゃないのかな。
「……2位だったかぁ。数学Ⅱは桔梗と15点以上も差があったからねぇ。数学Bと化学基礎も80点台後半だったから、1位は厳しいだろうと思ってた」
「そうか」
「でも……今までで一番差が縮まった2位よ。桔梗に勝った教科もあったし、理系科目も今までよりもいい手応えだった。また2位になのは悔しいけど、これまでとは違う2位だと思ってる。それは……みんなで勉強会をして、桔梗が分からないところを教えてくれたおかげだよ。ありがとね。あと……1位おめでとう」
向日葵は明るくて可愛らしい笑顔を見せながら僕にそう言ってくれた。僕に負けてしまったのに、こんなに素敵な笑顔を見せてくれるなんて。以前の向日葵のことを考えると嬉しいに気持ちになる。1位になったご褒美をもらったような気がした。
「ありがとう、向日葵」
「……期末では1位を取れるように頑張るわ」
「そうか。僕もこの点数を維持できるように頑張るよ」
きっと、期末試験でも今回のように勉強会をするんだろうな。もしかしたら、向日葵が学年1位になるかもしれない。
向日葵はスマホを取り出して、順位表を撮影する。
「……今回は桔梗が勝ったから、ちゃんと何か奢るわ。今日の放課後って予定は空いてる?」
「空いてるよ」
「じゃあ、今日の放課後に奢るわ。何を奢ってほしいか考えておいて」
「分かった」
いくつか候補が頭に思い浮かぶ。向日葵と一緒に楽しめるものを奢ってもらおう。
2年生最初の定期試験は、1年のときから変わらず僕が1位、向日葵が2位という形で幕を下ろしたのであった。
中間試験が終わってから初めての登校。
中間試験が実施された教科については、今週中の授業で答案が返却される。
全ての教科について返却が終わったら、昇降口にある掲示板に成績上位者の一覧が貼り出される。向日葵曰く、これまで通りなら1週間経った来週の月曜日に貼られるらしい。さすがは毎度見ているだけのことはある。
今日の1時間目はコミュニケーション英語Ⅱ。担当は担任の涼風先生。
試験期間の初日に実施されたからか、今日の授業で答案が返却される。出席番号順で返却されていき、僕の一つ前の岡嶋は答案を見て「よしっ」と嬉しそうに言っていた。どうやら、いい点数が取れたみたいだ。
「加瀬君」
「はい」
涼風先生に名前を呼ばれたので、先生のいる教卓へと向かう。
「2年生になってもよくできていますね。英語表現Ⅱもいい点数でしたよ。これからもこの調子で頑張ってください」
「ありがとうございます」
そんなお褒めの言葉と一緒に答案用紙をもらう。
答案用紙を見てみると点数は……99点か。席へと戻りながら間違ったところを探してみると……英訳問題の1つでスペルミスが。『△』の中に『-1』と書かれている。スペルミスのせいで1点の減点となり、99点となったんだな。普通にミスをしてしまうよりもショックが大きい。思わずため息をついた。
「桔梗。何点だった?」
僕が席に座るや否や、興味津々で訊いてくる向日葵。純粋に僕の点数に興味があるのか。それとも、向日葵はこの科目は自信があるのか。
「99点だった。英訳問題でスペルミスがあって1点減点」
「……それは悔しいね」
そう言って、向日葵は神妙な顔つきに。バカにされたり、詰めが甘いと言われたりするのかと思ったけど。自分も同じような経験をしたことがあるのかな。
それからも答案返却が続いていく。冴島さん、英語が苦手な津川さん、福山さんも答案を持っている表情を見る限り、3人もいい点数を取れているようだ。
「宝来さん」
「はい」
涼風先生に呼ばれた向日葵は教卓へと向かう。
答案を渡す際、涼風先生は柔らかな笑みを浮かべて向日葵に言葉をかけている。どうやら、向日葵はかなりの点数を取ったと想像できる。
向日葵は受け取った答案を見る。すると、とっても嬉しそうな笑顔を浮かべ、何度も頷いている。その瞬間、彼女は100点満点を取ったのだと分かった。
「何点だった?」
自分の席に座った向日葵にそう問いかけると、向日葵は自分の答案を僕に見せてくる。
「100点満点」
「……やっぱり。さすがは向日葵だ」
名前の横に赤のマジックで『100』とでっかく書かれている。答案のどこを見ても『○』。向日葵の字が読みやすいのもあって、とても美しい答案だ。
「どうもありがとう。1点だけだけれど、あたしがリードね」
「そうだね」
まだ1科目だし、点差も1点。あと9科目あるし、実質ないようなものだけど……向日葵が嬉しそうにしているので言わないでおこう。
それからも次々と答案が返却されていく。
文系科目と英語科目は向日葵と互角。数学Ⅱは15点以上の点差を付けて、僕の方が点数が上だった。
ただ、数科目ほど返却されたとき、向日葵から、
「全ての科目の点数が分かったら、自動的にどっちが上か分かっちゃうわ。だから、これ以降返された科目の点数は教えないようにしよう」
という提案が。確かに、全部の教科で向日葵とテストの点数を教え合っていたら、順位表を見る前に分かってしまい、つまらなくなる。僕は向日葵の提案に応じて、向日葵と点数の教え合わないことにした。
金曜日までに中間試験を実施した科目の答案が全て返却された。僕はどの教科も90点以上取ることができた。学年1位になるかどうかは分からないけど、2年になっても引き続き高得点を取るという目標は達成できて良かった。
6月1日、月曜日。
今日から季節が春から夏へとなる。今日も晴れており、日差しがますます強くなっている。空気が蒸していないのが幸いか。
僕らの着ている制服も冬服から夏服へと変わる。半袖のワイシャツが解禁されたり、ネクタイとリボンのデザインが少し変わったり、ズボンやスカートの生地が風通しのいいものになったり。冬服よりも見た目も着心地も爽やかになる。夏服期間は9月末まで続く。
「半袖になると涼しいね、兄さん」
「そうだな、撫子」
撫子は半袖のワイシャツにベストという服装。僕の想像通り、夏服姿の撫子は可愛らしい。実際に可愛い撫子の姿を見られただけで今週の学校生活を頑張れそうだ。
「確か、夏服になった今日から教室のクーラーが使えるようになる」
「それはいいね」
「うん。夏でも快適に授業を受けられるよ。ただ、席の場所によってはかなり寒くなる。だから、長袖のワイシャツやカーディガンを着て調節してね」
「分かった。アドバイスありがとう」
去年、教室にいるときはずっとカーディガンを着ていた友達がいたな。
武蔵栄高校の校舎が見えたとき、
――プルルッ。
ズボンのポケットに入れてあるスマートフォンのバイブ音が鳴る。立ち止まってスマホを確認すると、LIMEを通じて向日葵からメッセージが1件送られたと通知が。
『学校に着いた。昇降口の掲示板に順位表が貼られているわ。『成績上位者』の文字があった。生徒が集まってる』
向日葵の予想が当たったか。
「どうしたの、兄さん」
「向日葵の予想通り、中間試験の成績上位者の順位表が貼られたみたいだ」
「そうなんだ。私もあとで確認しておこうかな。名前あるかどうか分からないけど」
「撫子ならあるんじゃないか」
「そうだといいな。まあ、あったら写真を送るね」
撫子も文系科目中心にかなり高い点数を取っている。きっと、1年生の順位表に『加瀬撫子』の文字があるだろう。
教室A棟の入り口前で会おうと向日葵に返信を送って、僕らは再び学校に向かって歩き始める。
「兄さん、今回も1位かな。それとも向日葵先輩かな」
「どうかなぁ。僕は全教科90点以上取れたけど、向日葵の方は半分くらいの科目の点数が分からないし。勉強会の効果もあったみたいで、理系の科目も結構いい点数を取れたみたいだから」
「そうなんだ。私も勉強会のおかげでいい結果になったよ。ありがとう、兄さん」
「いえいえ」
高校の定期試験のいいスタートダッシュを決められたようで良かった。
勉強会の効果があったのは向日葵や撫子だけじゃない。岡嶋と津川さんは今回も赤点科目は一つもなかったし、福山さんと冴島さんはどの教科も高水準らしい。もしかしたら、福山さんか冴島さんが1位になったりして。
武蔵栄高校に到着し、校門を入ったところで撫子とはお別れ。僕は向日葵との待ち合わせ場所である教室A棟へ。待ち合わせ場所の入り口前には、半袖のワイシャツ姿の向日葵がおり、僕と目が合うと手を振ってくれた。
「おはよう、向日葵」
「桔梗、おはよう。……ついにこのときがやってきたわね」
「そうだね。上履きに履き替えたらさっそく見に行こうか」
「ええ、そうしましょう」
僕らは昇降口で上履きに履き替えて、掲示板へと向かう。順位が気になる生徒が多いのか、結構な人数が集まっている。
僕らは掲示板に貼られている順位表が見えるところまで行く。
見てみると、2年生と3年生の成績上位者について貼られている。どうやら、それぞれの学年と、文系理系のクラス別で順位が記載されているようだ。
僕らの2年生の文系クラスの順位表を見てみると――。
『1位:加瀬桔梗 (2-1) 978点
2位:宝来向日葵 (2-1) 948点』
2年の1学期の中間試験も1位になったか。勝者は敗者に飲み物か食べ物を奢る約束を向日葵としていたので、1位になれたことにちょっと嬉しくなる。
向日葵は……2位か。また2位なのかと悔しがっているのだろうか。ゆっくりと彼女の方に顔を向けると、向日葵は頬を膨らませていた。
向日葵は僕と目が合うと「ふぅ……」と息を吐く。笑みはないものの、目線は鋭くない。そこまで不機嫌じゃないのかな。
「……2位だったかぁ。数学Ⅱは桔梗と15点以上も差があったからねぇ。数学Bと化学基礎も80点台後半だったから、1位は厳しいだろうと思ってた」
「そうか」
「でも……今までで一番差が縮まった2位よ。桔梗に勝った教科もあったし、理系科目も今までよりもいい手応えだった。また2位になのは悔しいけど、これまでとは違う2位だと思ってる。それは……みんなで勉強会をして、桔梗が分からないところを教えてくれたおかげだよ。ありがとね。あと……1位おめでとう」
向日葵は明るくて可愛らしい笑顔を見せながら僕にそう言ってくれた。僕に負けてしまったのに、こんなに素敵な笑顔を見せてくれるなんて。以前の向日葵のことを考えると嬉しいに気持ちになる。1位になったご褒美をもらったような気がした。
「ありがとう、向日葵」
「……期末では1位を取れるように頑張るわ」
「そうか。僕もこの点数を維持できるように頑張るよ」
きっと、期末試験でも今回のように勉強会をするんだろうな。もしかしたら、向日葵が学年1位になるかもしれない。
向日葵はスマホを取り出して、順位表を撮影する。
「……今回は桔梗が勝ったから、ちゃんと何か奢るわ。今日の放課後って予定は空いてる?」
「空いてるよ」
「じゃあ、今日の放課後に奢るわ。何を奢ってほしいか考えておいて」
「分かった」
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