向日葵と隣同士で咲き誇る。~ツンツンしているクラスメイトの美少女が、可愛い笑顔を僕に見せてくれることが段々と多くなっていく件~

桜庭かなめ

文字の大きさ
31 / 41

第30話『中間試験』

しおりを挟む
 それからも、休日を含めて僕はバイトのない日に向日葵達と勉強会を行った。勉強会では教えることの方が多いけど結構捗る。
 そして、5月19日から、2年生初の中間試験が始まった。撫子にとっては高校生初の試験。全教科ではないけど、4日間に渡って行われた。

 ――キーンコーンカーンコーン。

「そこまで。筆記用具を机の上に置いてね。各列の一番後ろの席の人は、答案用紙を回収してください」

 5月22日、金曜日。
 最終科目の数学Bのテストも終了し、これにて中間試験が終わった。だからか、「終わったー!」「やったー!」と歓喜の声を上げる生徒が何人もいる。その中の一人は、僕の一つ前の席に座っている岡嶋海斗である。
 試験期間中は出席番号順に座るため、僕は一番後ろの席。なので、僕のいる列の生徒の答案用紙を回収し、試験監督の先生に渡す。
 席に戻ろうとすると、岡嶋は津川さんと話していた。岡嶋は僕の右手、津川さんは僕の左手をぎゅっと掴んでくる。試験が終わったからか、2人の顔にはとても爽やかな笑みが浮かんでいる。

「加瀬のおかげで、何とか数学Bも乗り越えられたぜ! たぶん、赤点はないんじゃないかと思えるくらいの手応えだ。解答欄も間違えなかったし」
「間違える方が難しいと思うよ、カイ君。それぞれの問題の下に答えを書くんだから。あたしも加瀬君が教えてくれたから、赤点はないと思う。もしかしたら平均点くらいまで行くかも!」
「2人とも、そう思えるほどにできて良かったよ」
「おう!」
「ありがとね!」

 2人とも凄く嬉しそうだ。数学Bは赤点を取ったら、特別課題か追試をやると担当の先生が言っていたからかな。
 部活動が禁止され始めた頃から勉強会を開いたからか、岡嶋も津川さんも苦手な科目でもそれなりにできたそうだ。勉強会では、分からないところがあったら、すぐに誰かに訊いていたし。それが良かったのかもしれない。
 僕はどの教科も手応えがあった。勉強会で岡嶋達に教えることの多かった理系科目は特に。学年1位になるかどうか分からないけど、高得点は期待にはなると思う。
 自分の席に座って向日葵の方を見ると、向日葵は福山さんと冴島さんと一緒に談笑している。勉強会に何度か参加したことで、冴島さんは2人とも仲良くなったみたいだ。
 3人の笑顔を見ていると試験の疲れが取れてくる。特に向日葵の笑顔には。
 それから数分ほどで、担任の涼風先生が教室やってきて、終礼が行われる。試験お疲れ様という労いの言葉と、もう少しで6月となり制服が夏服となるので、夏服を準備しておくことが伝えられた。

「それでは、これで終礼を終わります。また来週会いましょう。冴島さん、号令を」
「はい。……起立、礼」
『さようならー』

 こうして、今週の学校生活が終了。僕と岡嶋は今週が掃除当番なので、教室の掃除が残っているけど。
 今日の放課後から部活が解禁されるので、終礼が終わるとすぐに荷物を持って教室を後にする生徒もいる。

「桔梗。廊下で待っているわ」
「ああ、分かった」
「掃除頑張ってね。岡嶋君も」
「おう、ありがとな」

 向日葵は僕らに軽く手を振って教室を出た。
 今はまだ正午過ぎなので、これから向日葵とお昼ご飯を食べる予定だ。
 これまでたくさん勉強会をしたので、当初は勉強会メンバーみんなで軽く打ち上げをするかと計画していた。ただ、撫子と冴島さん、岡嶋、福山さんはさっそく部活。津川さんも結構早めの時間からバイトがある。なので、予定がフリーの向日葵と、夕方からバイトの僕の2人でお昼ご飯を食べることになったのだ。

「宝来と2人きりだな、加瀬」

 ニヤリとして、岡嶋はそう言ってきた。実質デートだなと言わんばかりの顔をしている。

「みんな予定があるからね。向日葵とのお昼ご飯を楽しもうと思ってる」
「そっか。ちーと話していたんだけど、週末の間にちーのバイトしているスイーツ店で、お金を出し合って、何かお菓子を買ってくるよ。加瀬達には勉強を教えてもらったし、撫子ちゃんとは一緒に勉強できて楽しかったからな。来週の月曜日に持ってくる」
「分かった。楽しみにしているよ」
「ああ。さあ、宝来も待っているんだし、さっさと掃除終わらせちゃおうぜ」
「そうだね」

 僕らは教室の掃除をする。向日葵を待たせているので、いつも以上にテキパキと。それでも、中間試験が終わったからか疲れは感じなかった。
 掃除を終えたので、僕は岡嶋と一緒に廊下で待っている向日葵と合流。3人で一緒に教室を後にして、昇降口までは岡嶋と一緒に向かった。

「2人とも、試験お疲れ。また月曜日なー」
「ああ。またな、岡嶋」
「またね、岡嶋君」

 校舎を出たところで岡嶋と別れ、僕と向日葵の2人きりとなる。

「向日葵。どこか行きたいお店ってある?」
「そうね……サカエカフェがいいかしら。お店で桔梗に接客されたことはあるけど、一緒にお客さんとして行ったことはないから」
「ああ……確かにそうだね」

 サカエカフェでの向日葵の思い出はいくつもあるけど、それは僕が店員として働いているときのこと。彼女と一緒にお客さんとして行ったことはないのだ。

「でも、夕方からバイトなのに、そこでお昼ご飯を食べるのって嫌かな」
「ううん、そんなことないよ。サカエカフェの料理や飲み物が好きだし」
「そうなのね。じゃあ、サカエカフェにしよっか」
「そうだね」

 僕らは武蔵栄高校の校門を出て、サカエカフェに向かって歩き始める。
 教室の掃除をして、終礼が終わってから少し時間が経っているからか、うちの生徒の姿はそんなに多くない。

「桔梗。今日のテストはどうだった?」
「今日のテスト……現代文Bに世界史B、数学Bか。どの教科も手応えあったよ。勉強会では向日葵達に教えることが多かったから、数学Bが一番良くできた気がする」
「分かりやすく教えていたものね。さすがは桔梗だわ」
「向日葵達のおかげだ。教えるのもいい勉強になるって改めて思ったよ。向日葵はどうだった?」
「現代文と世界史はバッチリ。数学Bも桔梗のおかげでなかなかできたよ。平均点は取れていると思う。いや、もしかしたら80点か90点くらい取れているかも」

 向日葵は自信ありげにそう言う。数学Bはなかなか幅のある得点予想だなぁ。数学Bは簡単な問題ばかりじゃなかったので、平均点はそこまで高くないだろうし。

「そうか。数学Bも高得点が期待できる手応えで良かった」
「一安心だわ。赤点取ったら課題か追試をやらなきゃいけないもの」
「どっちになっても大変そうだもんね」

 さすがに、向日葵が赤点を取ってしまう展開にはならないと思うけど。
 向日葵の話だと、福山さんも冴島さんも今日のテストはよくできたらしい。福山さんも勉強会での頑張りが発揮できたようだ。冴島さんはさすがといったところか。
 中間試験の話をしたからか、あっという間にサカエカフェに到着。
 お店に入ると、先輩店員が2人用のテーブル席へと案内してくれる。その際に店内を見渡すと……お昼時だから賑わっているな。2人用や4人用のテーブル席には、武蔵栄高校の生徒のグループがいて。その中には、こちらを見てくる生徒もいて。おそらく、向日葵のことを見ているのだろう。
 席に座り、出された水を飲みながらメニュー表を見る。お客さんとして来ているし、まかないでは食べない料理にしようかな。

「あたし、ピザトーストのアイスティーセットにしようっと」
「ピザトースト美味しいよな。僕は……ハンバーグのパン・アイスコーヒーセットにしようかな」
「ハンバーグも美味しいわよね。じゃあ、注文しましょうか」

 向日葵が注文ボタンを押し、席を案内してくれた店員さんが来てくれる。僕らは注文したいメニューを言い、飲み物は先に持ってくるようにお願いした。

「ねえ、桔梗。お客さんとしてサカエカフェに来るのっていつ以来?」
「確か……撫子の中学卒業祝いで家族で食事したのが最後だね。だから、2ヶ月ぶりかな」
「そうなんだ。ご家族で」
「撫子の希望でね。小学生の頃から、家族4人でたくさん食べに来たからね。美味しいし、お店の雰囲気もいいから」
「なるほどね。いい話だわ」

 3月に来たときは、店長と副店長が撫子の卒業祝いで代金を半額にしてくれたっけ。
 注文してから2、3分ほどで飲み物が先に運ばれてきた。

「桔梗。中間試験も終わったし、乾杯しよっか」
「おっ、いいね」
「じゃあ……中間試験お疲れ様。乾杯!」
「乾杯」

 グラスを向日葵が持っているグラスに軽く当てて、僕はアイスコーヒーを一口飲む。あぁ、苦みがしっかりしていて美味しい。

「美味しいわ。ほんと、冷たいのがよくなってきたわね」
「あと10日くらいで夏だからね。これからしばらくの間は冷たいのがメインだな」
「そうね」

 そう言って、向日葵はアイスティーをストローで美味しそうに飲んでいる。可愛い。
 正面から彼女がドリンクを飲む様子を見ると、お見舞いと看病のお礼にタピオカドリンクを奢ったときのことを思い出すな。あのときは一口交換したっけ。
 それにしても、つい1ヶ月ほど前まで、試験の順位のことで僕を鬱陶しく思っていた向日葵と、試験明けに2人きりでお昼ご飯を食べに来ているなんて。感慨深いな。

「どうしたの? コーヒーも飲まず、あたしのことをじっと見て」
「試験が終わって、向日葵と2人きりで食事をしに来ているのが不思議でさ。2年生になってすぐの僕に話しても、信じてくれないかもしれない」

 そう話すと、向日葵は「ふふっ」と上品に笑う。

「同じ頃のあたしに言っても信じてくれないかも。当時は成績のことで絶賛鬱陶しく思い中だったから」
「鬱陶しく思い中って。2年になって同じクラスになったから、睨みと舌打ちがそれまでよりも増したよな」
「そうだったわね。……今回は桔梗に教えてもらったし、結構いい点数取れるかも。1位も取れるかもしれないわ。じゃあ、順位で下だった方が、上だった方に何か奢るのはどう?」
「試験が終わってから言うとは。……まあ、ナノカドーのフードコートか、駅周辺の飲食店で何か一つ奢る程度ならいいよ」
「じゃあ、決まりね。もし、同じ順位だったらなしで」
「分かった」

 中間試験は全て終わってしまったので、今からできることはない。せいぜい、答案が返却された際に、採点ミスがないかどうかチェックするくらいだ。
 それから程なくして、僕らの注文した料理が運ばれてきた。僕の目の前にはハンバーグとパンが置かれる。デミグラスソースのいい匂いがする。
 向日葵も目の前に置かれたピザトーストを見て「美味しそう……」と小声を漏らす。柔らかな笑みを浮かべ、スマホで撮影していた。

「じゃあ、さっそく食べましょうか」
「そうだね。いただきます」
「いただきます!」

 ナイフでハンバーグを一口サイズに切り分ける。そのハンバーグに何度か息を吹きかけて、口の中に入れる。

「……美味い」

 口の中に肉汁が広がって。デミグラスソースとの相性も抜群だ。噛む度に肉の旨みが出るのもグッド。

「ピザトースト美味しいわ!」
「良かったね」

 僕がそう言うと、向日葵は一度頷いてピザトーストを食べる。トーストをかじったときの「サクッ」という音が気持ちいい。美味しいというだけあって、向日葵は幸せな様子でもぐもぐしている。それがとても可愛らしい。
 先日、向日葵の家で勉強会をした際に彼女の部屋の本棚を見たので、好きな漫画やラノベの話をしながらお昼ご飯を食べていく。お互いに好きな作品がいくつもあるから結構盛り上がって。とても楽しい。
 当初は撫子達とも一緒にご飯を食べたいと思っていたけど、今は彼女と2人きりで良かったと思えるのであった。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

陰キャの俺が学園のアイドルがびしょびしょに濡れているのを見てしまった件

暁ノ鳥
キャラ文芸
陰キャの俺は見てしまった。雨の日、校舎裏で制服を濡らし恍惚とする学園アイドルの姿を。「見ちゃったのね」――その日から俺は彼女の“秘密の共犯者”に!? 特殊な性癖を持つ彼女の無茶な「実験」に振り回され、身も心も支配される日々の始まり。二人の禁断の関係の行方は?。二人の禁断の関係が今、始まる!

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!

みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!  杉藤千夏はツンデレ少女である。  そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。  千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。  徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い! ※他サイトにも投稿しています。 ※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件

遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。 一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた! 宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!? ※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。

罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語

ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。 だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。 それで終わるはずだった――なのに。 ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。 さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。 そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。 由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。 一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。 そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。 罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。 ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。 そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。 これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。

距離を置きたい女子たちを助けてしまった結果、正体バレして迫られる

歩く魚
恋愛
 かつて、命を懸けて誰かを助けた日があった。  だがその記憶は、頭を打った衝撃とともに、綺麗さっぱり失われていた。  それは気にしてない。俺は深入りする気はない。  人間は好きだ。けれど、近づきすぎると嫌いになる。  だがそんな俺に、思いもよらぬ刺客が現れる。  ――あの日、俺が助けたのは、できれば関わりたくなかった――距離を置きたい女子たちだったらしい。

【完結】かつて憧れた陰キャ美少女が、陽キャ美少女になって転校してきた。

エース皇命
青春
 高校でボッチ陰キャを極めているカズは、中学の頃、ある陰キャ少女に憧れていた。実は元々陽キャだったカズは、陰キャ少女の清衣(すい)の持つ、独特な雰囲気とボッチを楽しんでいる様子に感銘を受け、高校で陰キャデビューすることを決意したのだった。  そして高校2年の春。ひとりの美少女転校生がやってきた。  最初は雰囲気が違いすぎてわからなかったが、自己紹介でなんとその美少女は清衣であるということに気づく。  陽キャから陰キャになった主人公カズと、陰キャから陽キャになった清衣。  以前とはまったく違うキャラになってしまった2人の間に、どんなラブコメが待っているのだろうか。 ※小説家になろう、カクヨムでも公開しています。 ※表紙にはAI生成画像を使用しています。

処理中です...