管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

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続編

第68話『とっておきのプレゼント』

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 美優先輩と花柳先輩が作ってくれた料理やチョコレートケーキがとても美味しかったから、旅行のとき以上にたくさん食べた気がする。
 先輩方は多めに作ったそうだけど、水泳部での練習をたくさんしてお腹を空かした大食らいの風花のおかげもあって完食した。
 美味しいものを作ってくれたので、そのお礼に後片付けや食卓の掃除をしようと思った。だけど、今日は誕生日だからと3人に断られてしまった。なので、心愛がプレゼントしてくれた日本茶を飲み、ソファーに座りながら食休みをすることに。

「先輩達の作った料理とケーキ美味しかったです! たくさん食べちゃいました」
「主役の桐生君よりも食べたんじゃない?」
「ふふっ。風花ちゃんが美味しそうにたくさん食べてくれて嬉しかったよ。由弦君も食べてくれて幸せだな」

 風花がいるから、作っていたときよりも盛り上がっている気がする。
 誕生日ということもあり、プレゼントをたくさんもらって、家事も何から何までしてもらって。凄く有り難いことだと思うし、俺のためにそこまでしてくれる人と東京でたくさん出会えたことが嬉しい。
 まだまだ先だけど、12月の美優先輩の誕生日にはプレゼントをたくさんあげたいな。
 ――プルルッ。
 スマホが鳴ったので確認してみると、桐生3きょうだいのグループトークに、雫姉さんと心愛からメッセージが届いていた。

『ゆーくん、お誕生日おめでとう!』

『お兄ちゃん、お誕生日おめでとう! お兄ちゃんはいないけど、うちでケーキを食べたよ!』

 そんなメッセージを見ていたら、心愛から美味しそうなチョコレートケーキと、ケーキを美味しそうに食べる家族の写真も送られてきた。やっぱり、うちの家族は主役が不在でも誕生日ケーキをちゃんと食べたか。

『どうもありがとう。今日は学校やアパートでたくさんプレゼントをもらったよ。あと、俺も美優先輩と花柳先輩の作ってくれた料理やチョコケーキを食べたよ』

 というメッセージと、パーティーでの食卓の写真と今日までにもらった誕生日プレゼントの数々の写真を送った。
 すると、すぐに2人からメッセージが届く。

『凄いね、お兄ちゃん! 改めておめでとう!』

『東京で素敵な出会いがたくさんあった証拠ね。16歳もいい1年にしなさい。あと、美優ちゃんのことを大切にね』

「……嬉しいな」

 雫姉さんや心愛の他にも、今日は地元にいる何人もの友人から『誕生日おめでとう』というメッセージをもらった。地元でも俺の誕生日を祝ってくれる人がいると分かって、俺は本当に幸せ者だと思う。

「どうしたの、由弦。目に涙を浮かべて」

 気付けば、俺のすぐ横に風花の姿が。ふきんを持っているので食卓の掃除をしようとしているのかな。

「ゆ、夕食をたくさん食べて、温かい日本茶を飲んだら眠くなったんだよ」
「……へぇ。まあ、今日はそういうことにしておくよ」

 ふふっ、と笑って風花は食卓の掃除をしていった。これは完全に誕生日絡みで感涙しているとバレたな。良かった、今日が誕生日で。
 30分ほどでパーティーの後片付けや食卓の掃除が終わった。なので、風花と花柳先輩は家に帰ることに。

「由弦、美優先輩。楽しいパーティーの時間になりました。ありがとうございました。改めて、由弦、16歳の誕生日おめでとう。また明日です」
「あたしも楽しかったわ。桐生君、誕生日おめでとう。日付が変わるまでの残りの時間は美優と楽しい時間を過ごしなさい。また明日ね」
「また明日ね、風花ちゃん、瑠衣ちゃん」
「今日はありがとうございました。楽しかったです。また明日」

 花柳先輩のことを見送り風花は102号室、美優先輩と俺は101号室に戻る。ようやく、いつも通りの時間に戻った気がする。

「美優先輩。日本茶を淹れますからソファーでゆっくりしていてください。今日のせめてものお礼をさせてくれませんか」
「……そういうことなら喜んで」

 美優先輩は優しい笑みを浮かべると、食卓に置いてあったネコ耳カチューシャを付けてソファーに座った。まさか、入浴以外は寝るまでずっと付けているつもりなのかな。
 俺はキッチンで日本茶を淹れて、ソファーでゆっくりしているネコ耳美優先輩のところへ持っていく。

「美優先輩。日本茶を持ってきました」
「ありがとう」

 美優先輩の前に日本茶の入ったマグカップを置いて、俺は先輩の隣に腰を下ろした。
 日本茶を飲むと、美優先輩はまったりした表情に。メスの黒猫が人間の女の子になったらこういう感じなのだろうか。

「あぁ、美味しい。パーティーの準備から後片付けまでしたから、日本茶の温かさが身に沁みるよ」
「本当に今日はお疲れ様でした。みんなのおかげでもありますけど、特に美優先輩のおかげで素敵な16歳の誕生日になったと思います。ありがとうございました」
「恋人の誕生日ですから。由弦君にそう言ってもらえて良かった。私も楽しい時間を過ごさせてもらったよ。ありがとう」

 お礼を言われてからの笑顔はいつも可愛いなと思う。そんな美優先輩に吸い込まれるようにして、先輩と唇を重ねた。
 16歳としての1年間も、こうやってたくさん美優先輩とキスできるようになりたい。そのためにも先輩のことをこれまで以上に大切にしないと。
 唇を離すと、美優先輩は「えへへっ」と声に出して笑う。

「由弦君がキスしてくれたおかげで、今日の疲れがすっと抜けた気がするよ」
「そうですか。……みんなと一緒に過ごす時間も好きですが、美優先輩と2人きりでゆっくりとする時間はもっと好きです。それはゴールデンウィークを通してより感じたことです。本当に幸せです」
「由弦君……」

 すると、美優先輩は俺の両脚に跨がって、俺と向かい合うような体勢になる。

「私もとても幸せだよ。……あと、由弦君への誕生日プレゼントがもう一つあるの。とっておきだよ。買い出し前に美鈴先輩が言っていたし、今更感があるかもしれないけど。……プレゼントは私です。受け取ってくれますか?」

 美優先輩は熱い眼差しで俺のことを見つめながらそう言ってくれた。まったく、可愛いことを言ってくる恋人なんだから。とてもキュンとしてしまうではないか。そんな先輩のことを抱き寄せて、再びキスする。

「……これが俺の答えです」
「由弦君……」
「美優先輩と出会って、一緒に住んで、恋人になって。それらのことがあったからこそ、16歳の誕生日がこんなにも素敵な時間になったんだと思います。これからも俺と一緒に楽しい時間を過ごさせてください。ですから、美優先輩のことを受け取りますね」
「うん!」

 今度は美優先輩の方からキスをする。これまでのキスで興奮したり、自分をもらってくれることが嬉しかったりするからか、最初から舌を絡ませてくる。

「んっ……」

 舌の絡ませ方が結構激しい。両手を俺の頬に添えるあたり、もうスイッチが入っているんじゃないか? 出会った頃はこんな一面もある方だとは思わなかったな。
 美優先輩の方から唇を離す。先輩は先ほど以上にうっとりとした様子で、唾液で濡れた唇を舌でゆっくり舐め取った。

「由弦君とキスをすると本当に幸せな気持ちになれるね」
「俺もです。これもプレゼントの1つですね」
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるね。……ねえ、由弦君。今日は誕生日だし、今夜のお風呂は私に任せてくれない?」

 美優先輩に任せるということは、髪や体を全て美優先輩に洗ってもらうってことかな。普段だったら、そこまでしてもらうと申し訳ない気分になるけど、誕生日くらいは甘えてもいいか。

「分かりました。では、今夜は美優先輩にお任せしますね」
「ありがとう。……もし、お返しを考えてくれているなら私の誕生日にしてくれると嬉しいなって」
「ははっ、分かりました。そのときはよりお風呂が気持ち良くなるように頑張りますね」
「うん! ……あと、明日は平日だけど、今日は誕生日だから特別に寝る前にベッドの中で色々としたいなって。ネコ耳も付けるから! にゃんっ!」

 両手を猫の形にして誘ってくるところがまた可愛らしい。

「本当に美優先輩はそっちの欲が強いですね。例の教本を見せたときも今後の参考にするって言っていましたし。えっちな先輩ですね」
「……だって、したくなっちゃうんだもん。由弦君と2人きりでいると特に」

 美優先輩は少し不機嫌そうな様子で、頬を膨らませながらそう言う。ちょっとからかい過ぎちゃったかな。
 俺は美優先輩の頭を優しく撫でる。

「ごめんなさい。からかい過ぎてしまいました。そういった一面のある美優先輩も好きですよ」
「……許す! ただ、今日は寝る直前までずっと、同い年のお姉さんが由弦君のことを気持ち良くするから。覚悟していてね」

 ちゅっ、と美優先輩は軽くキスすると、いつもの優しげな笑みを見せてくれた。


 それから、美優先輩と一緒にお風呂に入って、約束通り髪や体を全て洗ってもらった。美優先輩の洗い方がとても上手で気持ちいいからお金持ちになった気がした。
 入浴後は日付が変わる直前まで、美優先輩のベッドの中でずっと愛し合った。
 美優先輩はたまにネコ耳カチューシャを付けてくれて、そのときは「にゃんにゃん」と猫のように可愛らしい声を出してくれて。この人の可愛らしさは底知れない。美優先輩の魅力をまた一つ知ることができた気がする。

「さすがは16歳。今日の由弦君は今まで以上に良かったよ」
「……ネコ耳カチューシャの美優先輩がとても可愛らしくて」
「ふふっ。パーティーでたくさん料理やケーキを食べたけど、いい運動になった。今のところ、風花ちゃん達に言われてないけど、今日はあまり大きな声を出さないように心がけたよ」

 さすがは管理人さん。周りに住んでいる住人さんに配慮するとは。そういえば、今日は口を押さえたり、キスを求めたりすることが多かったな。

「由弦君。私からのとっておきのプレゼントはいかがでしたか?」
「……最高でした」
「……良かった」

 美優先輩はとても嬉しそうな様子で頬にキスしてくる。

「さてと、もうそろそろ日付も変わりそうだし、今日はもう寝ようか」
「そうですね」

 明日、ちゃんと起きることができるように目覚ましをかけておこう。

「本当にいい誕生日でした。ありがとうございました」
「いえいえ。こちらこそ素敵な時間をありがとう。何だか、7ヶ月後の私の誕生日が楽しくなってきちゃった」
「先輩の誕生日が素敵だと思えるように頑張りますね」

 そのときは花柳先輩と風花がとても張り切りそうだ。

「由弦君、明日も楽しみだね。料理部の活動もあるし」
「ええ。2週間ぶりなのでとても楽しみです。ビーフカレーですしね」
「うん! 久しぶりだし、令和最初だし思い出深い活動になるように頑張らないと」
「そうですね」

 さすがは副部長。料理部への想いがとても強い。汐見部長が部活を引退したら、次は美優先輩になりそうだな。

「由弦君、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」

 美優先輩とおやすみのキスをして、俺は先輩を抱きしめながら眠りにつく。
 高校生になって、上京してから初めて迎えた誕生日は、美優先輩達のおかげでとても素敵な日になった。そのことがとても嬉しくて。俺は幸せ者だと思った。
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