管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

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続編

エピローグ『幸せはつづく。』

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 5月8日、水曜日。
 昨日は日付が変わる直前まで、美優先輩とベッドの中で色々なことをしたけど、スマホの目覚まし機能のおかげでいつもと同じ時間に起きられた。
 ただ、美優先輩は既に起きており、リビングに向かうと味噌汁の匂いが香ってくる。俺に気付いたのか、先輩は笑顔で俺のところにやってきた。

「おはよう、由弦君」
「おはようございます、美優先輩。目覚ましをかけておいて正解でした。先輩は早いですね」
「いつもより早い時間に目が覚めてね。由弦君の可愛い寝顔を眺めて、何回かキスした後に朝ご飯を作り始めたの」
「そうだったんですね。今日も朝食を作ってくれてありがとうございます」
「いえいえ。ただ、ご褒美にキスしてくれると嬉しいな」
「分かりました」

 美優先輩と抱きしめ合って、キスする。今日も朝からこういうことができるなんて。本当に幸せだ。先輩のおかげで、今日は授業も部活も頑張れそうな気がした。


 連休明けかつ令和初の料理部の活動があるからだろうか。今日の授業の時間はあっという間に過ぎていった。


 放課後。
 風花や加藤、橋本さんは俺に「連休明け初めての部活頑張ってね!」と言って、それぞれの部活に向かっていった。特に風花からは「部活、最後まで参加するんだよ」とも言われた。連休明けでサボると思ったのかな。
 俺は今日も美優先輩と花柳先輩と一緒に、特別棟にある家庭科室へ向かう。
 家庭科室に行くと多くの部員が集まっていた。久しぶりだから、俺以外全員女子というこの状況は凄いなって思う。あと、

「美優先輩、花柳先輩。心なしか、俺を見ている生徒が多い気がするんですが」
「昨日が桐生君の誕生日だったからでしょ。美鈴先輩や2年生の部員にはあたしが話したし。それがメッセージやメールで料理部全体に伝わったんじゃないかしら」
「き、きっとそうだね、瑠衣ちゃん」
「瑠衣ちゃんの言う通りだと思うよ。3年生の子達には僕から話したからね」

 汐見部長はそう言って俺にウィンクしてくる。
 誕生日の話ってそんなに広まるものなのかな。今まで部活に入ったことがないから、そこら辺は分からない。
 昨日が誕生日だったから、俺の方を見てくる部員が多いと。自分の誕生日を気にかけてくれるのは有り難いことだ。

「そうだ。部長が誕生日プレゼントでくれた手作りマカロン美味しかったです。ありがとうございました」
「あれは美味しかったよね、由弦君、瑠衣ちゃん」
「そうだね。さすがは美鈴先輩だと思いました」
「3人がそう言ってくれて嬉しいよ。来年の誕生日にも作るね。大学生か浪人かは分からないけど、お菓子作りが好きなのは確かだろうから」
「楽しみにしていますよ」

 汐見部長のことだから、きっと美味しいお菓子を作って、あけぼの荘か高校に届けに来てくれそうだ。
 その後も部員が何人も家庭科室に入ってくるけど、その部員のほとんどが俺のことを見てくる。誕生日効果凄いな。
 そして、大宮先生と霧嶋先生がやってきた。

「うん、連休明けもみんなちゃんと来ているね。桐生君も」
「こんにちは、大宮先生。……霧嶋先生も来たんですね」
「今日の業務が早めに区切りがついたから、今日の料理部の活動は最初から見守らせてもらうわ」

 ドヤ顔でそう言うけど、カレーの味見や実食をするために頑張って仕事を終わらせたように思える。どんな理由にせよ、仕事をしっかり終わらせたのは偉い。
 大宮先生と霧嶋先生が来たこともあって、料理部の部員は先生達の周りに集まる。

「みなさん、連休明け最初かつ令和最初の料理部の活動です。作るのは前回の活動で話したとおりカレーライスです。また、昨日の買い出しのときに、スーパーで牛肉が安かったということで、ビーフカレーになります。ケガなく楽しく作りましょうね」
「料理で分からないところがあったり、ここが難しいなって思ったりしたときは、僕や美優ちゃん、大宮先生に遠慮なく質問してね」
「味見をしてほしいと希望するグループは、遠慮なく私に言うように。料理を作るのはあまり得意ではありませんが、食べる方は得意なので」

 霧嶋先生がそう言うと、多くの部員達が笑っている。そのことには何にも感じていなかったようだけど、花柳先輩が大きめの声で笑うと睨んでいた。

「それでは、グループに分かれてカレーライス作りを始めましょう!」
『はーい!』

 今週の料理部の活動が始まった。
 俺は美優先輩と2年生の部員、1年生の部員2人とのグループになった。4人とも窓側で料理がしたいということだったので、窓側後方のテーブルでカレーライスを作ることに。
 美優先輩と俺以外は、そこまで料理が得意ではないということなので、俺もルー作りを担当しようとしたけど、3人がルー作りを教えてもらいたいと希望を出したので、美優先輩が指導役になり、俺はまずご飯係を担当することになった。
 洗い場で米とぎをしながら、美優先輩が3人にルーの具材を切る指導をする様子をたまに見る。美優先輩がついているなら大丈夫だろう。

「桐生君は米とぎをしているのね」
「ええ。こちらの3人がルー作りを教えてほしいとのことで。副部長ですから美優先輩が指導して、俺が米とぎをしているんです」
「なるほど。幼い頃、米とぎは上手だと母に褒められたことがあるわ」
「そうなんですか。俺も小さい頃に両親や雫姉さんに褒められましたね。ただ、お米を炊くときの水の量を間違えて、かなりやわらかいご飯になっちゃいましたけど」
「ち、小さい頃にはそういうこともあるわよねぇ」

 あははっ、と霧嶋先生は力なく笑っている。この様子からして、先生も同じような経験をしたことがあるみたいだな。しかも、結構最近に。
 米とぎを終えて炊飯器にセット。水の分量を間違えることなく、炊飯のスイッチを押した。

「お米の方は終わりました。あとは炊きあがるのを待つだけです」
「ありがとう、由弦君。こっちも具材を大分切り終わったよ」
「そのようですね」
「由弦君。ルーを作るから鍋を出してくれるかな」
「分かりました」

 美優先輩の指示通り、俺は後ろにある棚から底の深い鍋を取り出す。
 その後、他の班から美優先輩に助っ人のお願いが来たので、俺が指導役を引き継いでカレーを作ることに。3人とも俺の指示通りに料理をしていく。こうしていると、実家で雫姉さんや心愛、心愛の友達に料理やスイーツ作りを教えたことを思い出す。
 カレールーを鍋に入れると、一気にカレーの匂いになっていく。その匂いに食をそそられ、完成へと一気に近づいたのか3人ともいい笑顔を見せている。可愛らしいな。

「そういえば、白鳥先輩が牛乳を入れたら、まろやかな感じになって美味しいって言っていたよね」
「あたしの家でもそれやるよ。そういう子が何人もいたから、昨日の買い出しで買ったんだ」
「そうなんだ。じゃあ、俺が取ってこようか」
「き、桐生君は指導役なんだからお鍋を見てて。私が取りに行くから」

 2年生の先輩がそう言うと、慌てた様子で冷蔵庫へと向かった。彼女の様子からして、冷蔵庫には行かせたくないって感じだったな。何かあるのは確定だろうけど、今日の部活が終わるまでに理由が分からなかったら訊いてみることにするか。
 特に問題もなくカレーが完成し、ご飯もちょうどいい固さに炊きあがることができた。ルーの味見を霧嶋先生にしてもらうと、

「とっても美味しいわ! 牛乳が入っているのかしら。まろやかでいいわね。さすがは桐生君と白鳥さんのいる班ね」

 と大満足の様子だった。そのタイミングで美優先輩が俺達のところに戻ってきた。

「美味しそうにできたね。ご飯も……うん、いい感じに炊けてる! 食べ始めているグループもあるし、私達もお皿によそって食べようか!」
『はーい!』

 俺達のグループもカレーライスをよそって、さっそく食べ始めることに。美優先輩は部活の記録用にデジカメでカレーライスの写真を撮ってから食べ始める。

「うん! 美味しい!」
「美味しくできてますね。お肉も野菜も柔らかくて美味しいです。牛乳を入れてまろやかになっているのもいいですね。あと、ご飯もしっかりと炊けていて一安心です」
「そうだね」

 固めならまだしも、小さい頃のように柔らかくなってしまっていたらどうしようかと。水の量は何度も確認したけど、実際に食べるまで安心しきれなかった。

「ん~、美味しい!」
「美味しくできてますね!」
「具材も上手く切ることができて良かったぁ」

 3人とも、美味しいカレーライスを食べることができて満足といったところか。
 この前のように美優先輩にカレーを食べさせられ、その瞬間を花柳先輩や汐見部長達に撮られる一幕もあったけど、カレーが美味しいのでよしとしよう。

「ごちそうさまでした。あとは片付けを――」
「ちょっと待った!」

 美優先輩が大声でそう言うと、家庭科室にいる全ての人達が一斉に俺の方へ向いてきた。

「どうしたんですか、美優先輩。みなさんも俺の方を向いていますけど」
「……由弦君。一緒に先生用の机まで行こうか」
「は、はい」

 すると、美優先輩に手を引かれる形で、家庭科室の前方にある教師用のテーブルまで連れて行かされる。
 到着すると、その瞬間に美優先輩に両眼を覆われ、視界を奪われてしまう。

「安心して、由弦君」
「……はい」

 目の前が真っ暗になって、周りがざわざわし始めると……安心するどころか不安になってしまうんですけど。いったい、これから何が起ころうとしているんだ? 冷蔵庫のことが関係しているのだろうか。

「……うん。由弦君。そろそろ手を離すよ。3、2、1……0!」

 美優先輩が手を離したことで、ようやく解放された視界にあったのはホールケーキだった。

「おおっ……」
「僕ら料理部から由弦君へのプレゼントだよ。せーの!」
『お誕生日おめでとう!』

 料理部の部員と大宮先生、霧嶋先生は声を揃えてお祝いのメッセージを言い、笑顔で拍手を送ってくれた。

「ありがとうございます。冷蔵庫に何かあるんじゃないかとは思っていたんですけど、まさかケーキがあるとは思いませんでした」
「美鈴先輩発案のサプライズプレゼントだよ。昼休みに美鈴先輩達がバースデーケーキ作りをしてね。瑠衣ちゃんや私は由弦君に怪しまれないように参加しなかったけど。ケーキが料理部用の冷蔵庫の中に入っていたから、窓側後方のテーブルでカレー作りをしたの」
「そうだったんですね」

 だから、牛乳を取りに行ったとき、2年生の先輩が慌てた様子で自分が取りに行くと言ったのか。
 もしかして、風花はこのバースデーケーキの件を知っていたから、終礼が終わったときに最後まで部活に参加するんだよって言ったのかな。

「甘いものが大好きなので嬉しいです。昨日は美優先輩と花柳先輩の作ったチョコケーキを食べたので、2日連続でケーキを食べることができるなんて幸せですね」
「良かったよ、由弦君がそう言ってくれて。……そうだ! せっかくだから、美優ちゃんに食べさせてもらいなよ」
「みんなの前でそれは恥ずかし――」
「やります!」

 美優先輩はとても張り切った様子で答える。こうなってしまっては断ることはできないな。まあ、ここには料理部の部員と顧問の大宮先生、あとは担任の霧嶋先生しかいないので食べさせてもらうか。
 その後、なぜか美優先輩と一緒にケーキ入刀をして、その様子を花柳先輩達に撮影されるハメに。
 汐見部長がケーキを綺麗に切り分け、いよいよ美優先輩に食べさせてもらう時が。

「はい、由弦君。あ~ん」
「……あ~ん」

 美優先輩に食べさせてもらったバースデーケーキはもちろん、

「とっても美味しいです。みんな、ありがとうございます」

 昨日のチョコレートケーキに負けないくらいに美味しかった。汐見部長もケーキ作りに関わっているだけはある。
 食べさせてもらったお礼として、美優先輩にケーキを一口食べさせる。

「美味しいね、由弦君」
「美味しいですよね。さすがは料理部のみなさんです」
「ふふっ。由弦君に食べさせてもらったからとても甘く感じるよ」

 そう言うと、美優先輩は急に俺のことをぎゅっと抱きしめてキスしてくる。舌も絡ませてきて。そのことで一部の部員からは黄色い悲鳴が上がり、俺達のすぐ近くにいる霧嶋先生は顔を真っ赤にしていた。
 ゆっくりと唇を離すと、美優先輩は納得した様子で、

「うん。やっぱり、由弦君と共有した方がより甘く感じられるね」
「……そうですね」

 美優先輩の舌の生温かさもあって、かなり甘く感じられた。料理部のみんながケーキを作ってくれたことはもちろんだけど、みんなの前でキスされたことの方がよりサプライズって感じがする。それも幸せに変わっていく。

「美優らしい行動ね、まったく」
「そうですね、花柳先輩。美優先輩と出会っていなければ、こういう瞬間も味わえなかったかもしれません」
「ふふっ。私も由弦君と出会っていなければ、一緒に住み始めてから1ヶ月半くらいの間、たくさんの幸せを体験できなかったと思う。これからもよろしくね、由弦君」
「はい。よろしくお願いします」

 美優先輩は再びキスしてくる。
 美優先輩と一緒にいれば、きっとこれからも幸せな時間は続いていって、様々なことで幸せだと感じることができるだろう。
 たくさんの人達のおかげで、16歳の幕開けは想像できないほどに幸せなものになった。1年後、16歳の1年間は良かったと思えるように頑張っていこう。
 料理部のみんなと大宮先生、霧嶋先生と一緒に、想いが込められたバースデーケーキを楽しむのであった。



続編 おわり



次の話から特別編です。
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