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特別編
第6話『そこにいたのは』
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「はあっ、はあっ……」
意識を取り戻すと、薄暗い中、見慣れた天井が見える。
服装を確認すると寝間着姿に戻っている。また、寝る前と同じで美優先輩の寝間着を抱きしめていた。
枕元に置いてあるスマホで日付と時刻を確認すると、『2019年5月10日 16:52』と表示されていた。そのことにほっとする。
「結局、あれは夢だったのか? それとも、タイムスリップだったのかな……」
いずれにせよ、とてもいい経験をさせてもらった。
スマホを見ると、大宮先生や汐見部長などから俺の体調を気遣うメッセージが届いていた。彼女達にお礼の返信を送る。
体をゆっくりと起こすと、病院で処方された薬が効いたのか今朝よりも体が軽くなっていた。妙な熱っぽさもなくなっているし。
お手洗いに行った後、俺は体温を測るためにリビングへと向かう。
「あら、桐生君。起きたのね」
「体調はどうかな? 由弦君」
リビングに行くと、制服姿の花柳先輩とナース服姿の美優先輩が食卓で宿題を取り組んでいた。
「2人ともおかえりなさい。今朝に比べたらだいぶ良くなりました。花柳先輩が教えてくださった病院で処方された薬を飲んで、ぐっすり眠れたからでしょうかね」
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるわね。教えた甲斐があったわ」
「ありがとね、瑠衣ちゃん。朝に比べると顔色が良くなったと思うよ、由弦君」
美優先輩の嬉しそうな笑顔を見ると、4歳の頃の先輩のことを思い出す。当時の面影がちゃんと残っているな。先輩の表情にはそんな感想を抱くけど、
「……あの。気になっていたのですが……どうして、美優先輩はナース服を着ているんですか?」
「瑠衣ちゃんの提案でね。もしかしたら週末の間も由弦君を看病するかもしれないって話したら、瑠衣ちゃんがナース服の方が雰囲気出ていいんじゃないかって。ナース服なんて普通は着ないから、由弦君も喜ぶんじゃないかって」
「それで、演劇部の友達に頼んで、ナース服姿の美優の写真をあげるのを条件に、ナース服を貸してもらったわけ。もちろん、その友達は女子だから安心してね」
「……なるほど」
俺が体調を崩している状況を利用して、ナース服姿の美優先輩を見たかっただけなのでは。花柳先輩は「してやったり」と言わんばかりの表情を見せる。見られて良かったですね。
「もう写真は撮ったけど、桐生君には最初に生で見てもらいたかったから、まだ写真は送ってなかったの。あとで送っておくね」
「……ありがとうございます」
「と、ところで由弦君。このナース服姿、どうかな?」
美優先輩は椅子から立ち上がると、俺の目の前でクルリと1回転。スカートがふわっとなって、パンツが見えてしまいそうで。美優先輩のような看護師さんがいたら、早く元気になる患者さんが激増すると思う。
「その動きを含めてとても可愛いです。元気になりました」
「良かった、そう言ってもらえて。何かしてほしいことがあったら遠慮なく言ってね。由弦君の病気が治るまで美優ナースが看病するから!」
「ありがとうございます。あと、美優先輩の寝間着、効果がありましたよ。抱きしめたらぐっすり眠ることができました」
「そうなんだ! 凄く嬉しいな」
えへへっ、と美優先輩はデレデレ。そんな先輩の頭を優しく撫でる。4歳の頃の先輩を撫でた感覚と似ている。
「ある程度元気になったからかな。由弦君に頭を撫でてもらうとほっとする」
「そうですか。……そうだ、俺、体温を測ろうかなと思っているんですけど」
「分かった。体温計を持ってくるから、ソファーに座って待っててね」
美優先輩の言う通りに俺はソファーに腰を下ろす。
「はーい、由弦君。体温計ですよー」
持ってきた体温計を俺に渡してくる美優先輩は本物の看護師さんのようだった。
俺はさっそく体温を測る。その間はずっと、先輩は隣で俺のことを見つめていた。
――ピピッ、ピピッ。
体温計が鳴ると、美優先輩がそっと体温計を手に取る。
「36度6分。うん、熱は下がったね」
「良かったじゃない、桐生君」
実はナース姿の美優先輩が可愛くてドキドキしたから、起きた直後よりも体が熱くなっているけど……それでも36度6分なのだから、もう大丈夫だろう。
「由弦君、ずっと眠っていたからか、ちょっと汗を掻いているね。新しい下着と寝間着に着替えた方がいいね。……よし! 美優ナースが由弦君の体を拭いてあげよう!」
「い、いいんですか?」
「美優ナースに汗を拭いてもらえる機会なんてそうそうないんだから、遠慮なく甘えちゃいなさい。……患者さん」
花柳先輩はニヤニヤしながらそんなことを言ってきた。彼氏になっても美優先輩が今のような話をしたら、嫌悪感を示してくるかもしれないと思っていた。なので、今の花柳先輩の様子を見て一安心。
「では、お願いしてもいいですか? 美優ナースさん」
俺がそう言うと、美優先輩はとても明るい笑顔になる。
「はいっ! では、由弦君は洗面所に言ってね。私が新しい下着と寝間着を持っていきますので」
「お手数かけます。よろしくお願いします」
「2人ともいってらっしゃーい」
俺は美優先輩の言う通り、洗面所へ向かう。
鏡に映る自分の姿を見ながら、12年前の美優先輩のことを考える。もし、あれがタイムスリップなら、美優先輩は12年前に現代の俺に出会っていたことになる。
でも、さっきの美優先輩はこれまでと変わりない様子で俺に接していた。ということは、あれは夢だった可能性が高そうだな。
「失礼しまーす。替えの下着と寝間着を持ってきましたよ」
替えの下着と寝間着、タオルの入ったカゴを持ったナース美優先輩が洗面所の中に入ってくる。より看護師さんらしい雰囲気が。
「ありがとうございます。そういう風にしていると、本当の看護師さんみたいですね」
「ふふっ。じゃあ、汗を拭くためにも寝間着とTシャツを脱ぎましょうね~」
そう言って、美優先輩はカゴを床に置くと、俺の目の前に立ち、寝間着のボタンを一つずつ外していく。汗を拭くだけじゃなくて、服を脱ぐことまでサポートしてくれるのか。
ちなみに、洗面所の入口の鍵は……よし、ちゃんと閉まっているな。これなら花柳先輩にこっそり覗かれることはない。今日は病人だし、美優先輩も看護師さんなので甘えることにしよう。
美優先輩により、寝間着とTシャツを脱がされる。
「シャツに汗が染みてるね。これだけ汗を掻けば、熱も下がるわけだ」
美優先輩はそう言うと俺のTシャツの匂いをクンクンと嗅ぎ、幸せな表情を浮かべる。今までに見たことのない変態な看護師さんだな。
「おっといけない。はーい、これから汗を拭くからね」
美優先輩はタオルで俺の全身の汗を拭いていく。先輩の手つきが優しくて、タオルも柔らかいからとても気持ちがいい。とても贅沢な時間を過ごしているな。
「こうして拭いていると、由弦君の体からもいい匂いがしてくるね」
「汗を掻きましたからね。仕方ないとはいえ、そう言われると恥ずかしいです」
「ふふっ。私の大好きな匂いだよ」
「……それが何よりの救いですね。俺も美優先輩の匂いは好きですよ。ですから、さっきも言ったように、寝間着を抱きしめてぐっすりと眠ることができました」
「良かったよ。さっき、私の寝間着の匂いを嗅いだけど、由弦君の匂いがついてた。今夜はあの寝間着を着て寝るよ」
「大丈夫ですか? 俺の汗で汚れてませんか?」
「全然汚れてなかったよ」
「それなら……いいですけど」
目を覚ましたときもしっかりと抱きしめていたんだけどな。美優先輩がいいと言っているならそれでいいか。
「うん、これで一通り拭けたかな。由弦君さえ良ければ……パ、パンツで隠れているところも拭いてあげるよ? あと、今日はずっと由弦君は1人で過ごしたじゃない。もし、色々と溜まっているなら、美優ナースが受け止めるよ? 由弦君がしたいなら、私にお注射してくれてもかまわないけど」
ただでさえ、初めてのナース服姿でドキドキしているのに、上目遣いでそう言われると、とても興奮してしまうではないか。あと、患者にお注射される看護師さんがどこにいるのだろうか。もちろん、美優先輩は別の意味で言ったのは分かっているが。
「きょ、今日は遠慮しておきます。その……ナース服が汚れてしまうかもしれませんし。お、お注射的なことは、全快したときのお楽しみにしましょう」
「……確かに、お互いに元気なときにするのが一番気持ちいいよね」
「そうですよ、たぶん」
それに、今の体調で美優先輩と色々してしまったら、体力がすぐになくなって、体調が再び悪くなってしまうかもしれないし。
俺は自分でパンツを脱ぎ、その部分をタオルで拭いていく。
その後、美優先輩が持ってきてくれた下着と寝間着を着ることに。下着は自分で着たけど、寝間着は先輩に着させてもらった。
「これで終わりだね」
「ありがとうございます。おかげでスッキリしました。……ささやかなお礼になってしまいますが」
俺はナース服姿の美優先輩を抱きしめ、先輩にキスした。今朝の先輩からのキスは短かったので、今回はちょっと長めに。
唇を離すと、美優先輩は頬を真っ赤に染め、微笑みながら俺のことを見つめてくる。
「まさか、このタイミングでキスされると思わなかったからドキッとしちゃった」
「ははっ。先輩を抱きしめてキスすると元気になりますね。俺にとっては一番の薬かもしれません」
「もう、上手いこと言っちゃって。とても嬉しい言葉だよ。ありがとう」
美優先輩はいつもの優しい笑みを浮かべて、さっきよりもさらに長いキスをしてきた。
意識を取り戻すと、薄暗い中、見慣れた天井が見える。
服装を確認すると寝間着姿に戻っている。また、寝る前と同じで美優先輩の寝間着を抱きしめていた。
枕元に置いてあるスマホで日付と時刻を確認すると、『2019年5月10日 16:52』と表示されていた。そのことにほっとする。
「結局、あれは夢だったのか? それとも、タイムスリップだったのかな……」
いずれにせよ、とてもいい経験をさせてもらった。
スマホを見ると、大宮先生や汐見部長などから俺の体調を気遣うメッセージが届いていた。彼女達にお礼の返信を送る。
体をゆっくりと起こすと、病院で処方された薬が効いたのか今朝よりも体が軽くなっていた。妙な熱っぽさもなくなっているし。
お手洗いに行った後、俺は体温を測るためにリビングへと向かう。
「あら、桐生君。起きたのね」
「体調はどうかな? 由弦君」
リビングに行くと、制服姿の花柳先輩とナース服姿の美優先輩が食卓で宿題を取り組んでいた。
「2人ともおかえりなさい。今朝に比べたらだいぶ良くなりました。花柳先輩が教えてくださった病院で処方された薬を飲んで、ぐっすり眠れたからでしょうかね」
「ふふっ、嬉しいことを言ってくれるわね。教えた甲斐があったわ」
「ありがとね、瑠衣ちゃん。朝に比べると顔色が良くなったと思うよ、由弦君」
美優先輩の嬉しそうな笑顔を見ると、4歳の頃の先輩のことを思い出す。当時の面影がちゃんと残っているな。先輩の表情にはそんな感想を抱くけど、
「……あの。気になっていたのですが……どうして、美優先輩はナース服を着ているんですか?」
「瑠衣ちゃんの提案でね。もしかしたら週末の間も由弦君を看病するかもしれないって話したら、瑠衣ちゃんがナース服の方が雰囲気出ていいんじゃないかって。ナース服なんて普通は着ないから、由弦君も喜ぶんじゃないかって」
「それで、演劇部の友達に頼んで、ナース服姿の美優の写真をあげるのを条件に、ナース服を貸してもらったわけ。もちろん、その友達は女子だから安心してね」
「……なるほど」
俺が体調を崩している状況を利用して、ナース服姿の美優先輩を見たかっただけなのでは。花柳先輩は「してやったり」と言わんばかりの表情を見せる。見られて良かったですね。
「もう写真は撮ったけど、桐生君には最初に生で見てもらいたかったから、まだ写真は送ってなかったの。あとで送っておくね」
「……ありがとうございます」
「と、ところで由弦君。このナース服姿、どうかな?」
美優先輩は椅子から立ち上がると、俺の目の前でクルリと1回転。スカートがふわっとなって、パンツが見えてしまいそうで。美優先輩のような看護師さんがいたら、早く元気になる患者さんが激増すると思う。
「その動きを含めてとても可愛いです。元気になりました」
「良かった、そう言ってもらえて。何かしてほしいことがあったら遠慮なく言ってね。由弦君の病気が治るまで美優ナースが看病するから!」
「ありがとうございます。あと、美優先輩の寝間着、効果がありましたよ。抱きしめたらぐっすり眠ることができました」
「そうなんだ! 凄く嬉しいな」
えへへっ、と美優先輩はデレデレ。そんな先輩の頭を優しく撫でる。4歳の頃の先輩を撫でた感覚と似ている。
「ある程度元気になったからかな。由弦君に頭を撫でてもらうとほっとする」
「そうですか。……そうだ、俺、体温を測ろうかなと思っているんですけど」
「分かった。体温計を持ってくるから、ソファーに座って待っててね」
美優先輩の言う通りに俺はソファーに腰を下ろす。
「はーい、由弦君。体温計ですよー」
持ってきた体温計を俺に渡してくる美優先輩は本物の看護師さんのようだった。
俺はさっそく体温を測る。その間はずっと、先輩は隣で俺のことを見つめていた。
――ピピッ、ピピッ。
体温計が鳴ると、美優先輩がそっと体温計を手に取る。
「36度6分。うん、熱は下がったね」
「良かったじゃない、桐生君」
実はナース姿の美優先輩が可愛くてドキドキしたから、起きた直後よりも体が熱くなっているけど……それでも36度6分なのだから、もう大丈夫だろう。
「由弦君、ずっと眠っていたからか、ちょっと汗を掻いているね。新しい下着と寝間着に着替えた方がいいね。……よし! 美優ナースが由弦君の体を拭いてあげよう!」
「い、いいんですか?」
「美優ナースに汗を拭いてもらえる機会なんてそうそうないんだから、遠慮なく甘えちゃいなさい。……患者さん」
花柳先輩はニヤニヤしながらそんなことを言ってきた。彼氏になっても美優先輩が今のような話をしたら、嫌悪感を示してくるかもしれないと思っていた。なので、今の花柳先輩の様子を見て一安心。
「では、お願いしてもいいですか? 美優ナースさん」
俺がそう言うと、美優先輩はとても明るい笑顔になる。
「はいっ! では、由弦君は洗面所に言ってね。私が新しい下着と寝間着を持っていきますので」
「お手数かけます。よろしくお願いします」
「2人ともいってらっしゃーい」
俺は美優先輩の言う通り、洗面所へ向かう。
鏡に映る自分の姿を見ながら、12年前の美優先輩のことを考える。もし、あれがタイムスリップなら、美優先輩は12年前に現代の俺に出会っていたことになる。
でも、さっきの美優先輩はこれまでと変わりない様子で俺に接していた。ということは、あれは夢だった可能性が高そうだな。
「失礼しまーす。替えの下着と寝間着を持ってきましたよ」
替えの下着と寝間着、タオルの入ったカゴを持ったナース美優先輩が洗面所の中に入ってくる。より看護師さんらしい雰囲気が。
「ありがとうございます。そういう風にしていると、本当の看護師さんみたいですね」
「ふふっ。じゃあ、汗を拭くためにも寝間着とTシャツを脱ぎましょうね~」
そう言って、美優先輩はカゴを床に置くと、俺の目の前に立ち、寝間着のボタンを一つずつ外していく。汗を拭くだけじゃなくて、服を脱ぐことまでサポートしてくれるのか。
ちなみに、洗面所の入口の鍵は……よし、ちゃんと閉まっているな。これなら花柳先輩にこっそり覗かれることはない。今日は病人だし、美優先輩も看護師さんなので甘えることにしよう。
美優先輩により、寝間着とTシャツを脱がされる。
「シャツに汗が染みてるね。これだけ汗を掻けば、熱も下がるわけだ」
美優先輩はそう言うと俺のTシャツの匂いをクンクンと嗅ぎ、幸せな表情を浮かべる。今までに見たことのない変態な看護師さんだな。
「おっといけない。はーい、これから汗を拭くからね」
美優先輩はタオルで俺の全身の汗を拭いていく。先輩の手つきが優しくて、タオルも柔らかいからとても気持ちがいい。とても贅沢な時間を過ごしているな。
「こうして拭いていると、由弦君の体からもいい匂いがしてくるね」
「汗を掻きましたからね。仕方ないとはいえ、そう言われると恥ずかしいです」
「ふふっ。私の大好きな匂いだよ」
「……それが何よりの救いですね。俺も美優先輩の匂いは好きですよ。ですから、さっきも言ったように、寝間着を抱きしめてぐっすりと眠ることができました」
「良かったよ。さっき、私の寝間着の匂いを嗅いだけど、由弦君の匂いがついてた。今夜はあの寝間着を着て寝るよ」
「大丈夫ですか? 俺の汗で汚れてませんか?」
「全然汚れてなかったよ」
「それなら……いいですけど」
目を覚ましたときもしっかりと抱きしめていたんだけどな。美優先輩がいいと言っているならそれでいいか。
「うん、これで一通り拭けたかな。由弦君さえ良ければ……パ、パンツで隠れているところも拭いてあげるよ? あと、今日はずっと由弦君は1人で過ごしたじゃない。もし、色々と溜まっているなら、美優ナースが受け止めるよ? 由弦君がしたいなら、私にお注射してくれてもかまわないけど」
ただでさえ、初めてのナース服姿でドキドキしているのに、上目遣いでそう言われると、とても興奮してしまうではないか。あと、患者にお注射される看護師さんがどこにいるのだろうか。もちろん、美優先輩は別の意味で言ったのは分かっているが。
「きょ、今日は遠慮しておきます。その……ナース服が汚れてしまうかもしれませんし。お、お注射的なことは、全快したときのお楽しみにしましょう」
「……確かに、お互いに元気なときにするのが一番気持ちいいよね」
「そうですよ、たぶん」
それに、今の体調で美優先輩と色々してしまったら、体力がすぐになくなって、体調が再び悪くなってしまうかもしれないし。
俺は自分でパンツを脱ぎ、その部分をタオルで拭いていく。
その後、美優先輩が持ってきてくれた下着と寝間着を着ることに。下着は自分で着たけど、寝間着は先輩に着させてもらった。
「これで終わりだね」
「ありがとうございます。おかげでスッキリしました。……ささやかなお礼になってしまいますが」
俺はナース服姿の美優先輩を抱きしめ、先輩にキスした。今朝の先輩からのキスは短かったので、今回はちょっと長めに。
唇を離すと、美優先輩は頬を真っ赤に染め、微笑みながら俺のことを見つめてくる。
「まさか、このタイミングでキスされると思わなかったからドキッとしちゃった」
「ははっ。先輩を抱きしめてキスすると元気になりますね。俺にとっては一番の薬かもしれません」
「もう、上手いこと言っちゃって。とても嬉しい言葉だよ。ありがとう」
美優先輩はいつもの優しい笑みを浮かべて、さっきよりもさらに長いキスをしてきた。
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