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特別編4
第17話『プールサイド』
6月6日、木曜日。
朝から雨がシトシトと降っている。今朝見た天気予報によると一日中雨で、明日以降も雨の予報になっている日が多い。きっと、今日にも梅雨入りが発表されるだろう。
蒸し暑くなりやすいけど、梅雨という時期は結構好きだ。雨が降ることが多いから。雨が降れば、水泳の授業も中止になるし。
海やプールに入ること自体は嫌いじゃない。ただ、あまり泳げないので、水泳の授業が好きではなかった。
陽出学院にプールがあるのは、学校のホームページやパンフレットを見て知っていた。ただ、俺にとっては偏差値がちょうど良く、大学受験に向けたカリキュラムや、大学進学率がかなりいいこと。入試の結果次第では、特待生として入学金や授業料が免除されるので目指すことに決めたのだ。実際に特待生として入学できたし、初めての中間試験も好成績を取ることができて良かった。
陽出学院のプールは屋内にあるので、天候に左右されることはない。プールに穴が空いて水が抜けてしまったり、水道管が破裂してしまったりしない限りは、毎週木曜日の3時限目に授業が行なわれると思う。去年までの自分なら、それは嫌だと思っていただろう。
でも、今年からは違う!
俺はゴールデンウィークの旅行で、水泳部に入っている風花にクロールなどの泳ぎ方を教えてもらったのだ! 美優先輩にもサポートしてもらった。2人のおかげでクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライをそれぞれ25m泳げるようになった。
旅行から1ヶ月以上経っているけど、あれからも家でフォームの確認やイメージトレーニングをたまにしているので、今でもそれなりに泳げる自信がある。た、たぶん。少なくともクロールは。
今日は水泳の初回の授業がある。なので、登校したときに、
「由弦君! 今日の水泳の授業頑張ってね! 一緒に授業を受けられないから、3時間目には教室からエールを送るよ!」
「応援しているわ。頑張りなさいね、桐生君」
先輩方からそんなお言葉をいただいた。また、その際に風花は、
「安心してください! あたしと奏、加藤君もいますから!」
と、それなりにある胸を張りながら言った。俺に泳ぎ方を教えてくれた風花がいれば安心だし、加藤や橋本さんが近くにいれば心強い。
1時間目の授業と2時間目の授業が普段よりもかなり早く感じた。
そして、あっという間に3時間目の水泳の授業がやってくる。
屋内プールにある男子更衣室で、加藤達と一緒に水着へと着替える。去年とさほど体型が変わっていないから、中学の授業で穿いていた水着を難なく穿けた。そういえば、春に美優先輩と温水浴をしたときにも穿いたっけ。
「おっ、桐生って筋肉が結構付いているんだな。体が大きめだから、筋肉がありそうだと思っていたけどさ」
「最近はあまりやっていないけど、中学までは筋トレを結構していたからな。海に近いから、海岸をランニングすることもあったし」
あんまり泳げないけど、夏になると海で体を動かすこともしていた。
ただ、美優先輩と付き合うようになってから、夜の運動を定期的にしているからな。あとは、日々の家事やあけぼの荘の庭の草むしりのおかげで、この体型を維持できているのかも。
「加藤は……細マッチョだな。さすがはサッカー部」
「ははっ、どうも。練習では走ることが多いからな。じゃあ、プールに行くか」
加藤など友人達と一緒に、俺はプールサイドへと向かう。
プールサイドには男子と女子、それぞれの体育担当の先生がおり、女子生徒はまだいなかった。俺達は男子の体育担当の先生のところに行く。
入学直後に美優先輩と花柳先輩と一緒にこの屋内プールに来たことがあるけど、あのときは着ていたのは制服だったし、観客席にいた。だから、こうして水着姿でプールサイドに立つと新鮮な気持ちだ。
「何だか……戦場に来た感じがするよな、加藤」
「ははっ、これからするのは授業だけどな。確か、桐生は泳ぐのがあまり得意じゃないんだよな」
「ああ。中学のときはクロールはちょっと泳げたけど、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライは全然ダメだった。でも、ゴールデンウィークの旅行のとき、ホテルの屋内プールで風花から泳ぎの指導をしてもらったんだ。そのおかげで、どの泳ぎ方でも25mを泳げるようになった」
「おぉ、それは凄いな。泳げるようになった桐生の頑張りもあるんだろうけど、きっと姫宮の教え方も良かったんだろうな。さすがは水泳部だ」
「泳ぐポイントを分かりやすく教えてくれたよ。あとは美優先輩がサポートしてくれたよ」
「……それが一番大きいかもしれないな」
あははっ、と爽やかに笑う加藤の声が響く。水泳男子って感じがするな。
「加藤は泳ぎってどうなんだ?」
「去年もどの泳ぎ方も50m泳ぐことができたな」
「そりゃ凄いな。加藤もいれば――」
『おおっ……』
周りにいる男子の多くがそんな声を上げているので、何があったのか周囲を見渡す。
すると、入口の方からスクール水着姿の女子達が入ってきたのだ。その中にはもちろん、風花と橋本さんの姿もあって。2人で楽しそうに喋っているな。あと、これから水泳の授業が始まるからか、普段以上に元気そうだ。
女子はプールを挟んだ向かい側に集まる。
「橋本って綺麗でスタイルいいな。スクール水着姿が素晴らしい」
「さすがは加藤の彼女だけある」
「……今年もか」
加藤はそう呟くと、「はあっ」と小さくため息をつく。そんな加藤の顔からは、さっきまでの爽やかな笑みがすっかりと消えていた。男子達から恋人を見られて、水着姿の感想を言われるといい気分にはならないよな。
一昨日は美優先輩も、今のように男子達から水着姿を見られ、色々と言われていたのだろうか。そう思うと、ちょっとモヤモヤするな。
「あと、制服のときは分かんなかったけど、姫宮も意外とスタイルいいよな」
「胸、それなりにあるよな。水泳部だけあって、体のラインはしっかりしてるし……すまん、桐生」
「こ、こっちこそすまない。風花はその……大切な隣人だからな」
それに、俺に告白してくれて、今でも好きでいてくれている女の子だから。恋人は美優先輩だけれど、風花の体について話されるのはいい気分ではない。思わず、風花のことを話す男子達を睨んでしまった。
「加藤の気持ちがちょっと分かったよ」
「……そうか」
微笑む加藤は俺の左肩をポンポンと叩いた。その瞬間に女子の方から『きゃあっ!』という黄色い声が聞こえた。
女子の方を見てみると、何人もの女子生徒が興奮した様子で俺達のことを見ていた。何か、加藤と俺で変なことを妄想されていそうな気がするけど……考えないでおこう。
風花と橋本さんと目が合ったので、俺は小さく手を振った。すると、2人とも楽しげな笑みを浮かべながら手を振ってくれた。
「よーし、男子は全員集まったな。9月末まで毎週木曜日の体育は水泳の授業を行なう。今日は初回だから、ここのプールや水に慣れるという意味でも自由時間にする」
『よっしゃー!』
自由時間だからか、多くの男子生徒が喜んでいるな。そして、女子の方も同じようなことを伝えられたのか「やったー!」という喜びの声が聞こえる。
初回は自由時間か。ゴールデンウィークに風花から泳ぎの指導してもらったとはいえ、いきなり泳ぐのは緊張するから有り難い。遊ぶのもいいけど、泳ぎの復習もしたいな。
「女子の方も自由時間だが、決して変なことはしないように」
『はーい!』
「とりあえず返事はいいな。じゃあ、準備運動をしてから、各自自由時間だ」
『はーい!』
俺は加藤の隣で準備運動を行なう。ゴールデンウィークの旅行で泳いだけど、水の中で体を動かしたので念入りにする。準備運動を終わって周りの生徒が散らばっても、俺はその場で続けた。
「……よし、これでいいかな」
「念入りにやってたな」
「自由時間とはいえ、これからプールに入るからな。小さい頃に海やプールで足がつって溺れたこともあるし」
「そうだったのか。まあ、もしそうなったら俺が助けるよ」
「それは心強い。……おっ、女子の方も準備運動が終わったみたいだ」
「そうだな」
女子も自由時間だから……プールの中で風花にいたずらされてしまわないかどうか心配だな。
こうして、高校最初の水泳の授業が始まった。
朝から雨がシトシトと降っている。今朝見た天気予報によると一日中雨で、明日以降も雨の予報になっている日が多い。きっと、今日にも梅雨入りが発表されるだろう。
蒸し暑くなりやすいけど、梅雨という時期は結構好きだ。雨が降ることが多いから。雨が降れば、水泳の授業も中止になるし。
海やプールに入ること自体は嫌いじゃない。ただ、あまり泳げないので、水泳の授業が好きではなかった。
陽出学院にプールがあるのは、学校のホームページやパンフレットを見て知っていた。ただ、俺にとっては偏差値がちょうど良く、大学受験に向けたカリキュラムや、大学進学率がかなりいいこと。入試の結果次第では、特待生として入学金や授業料が免除されるので目指すことに決めたのだ。実際に特待生として入学できたし、初めての中間試験も好成績を取ることができて良かった。
陽出学院のプールは屋内にあるので、天候に左右されることはない。プールに穴が空いて水が抜けてしまったり、水道管が破裂してしまったりしない限りは、毎週木曜日の3時限目に授業が行なわれると思う。去年までの自分なら、それは嫌だと思っていただろう。
でも、今年からは違う!
俺はゴールデンウィークの旅行で、水泳部に入っている風花にクロールなどの泳ぎ方を教えてもらったのだ! 美優先輩にもサポートしてもらった。2人のおかげでクロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライをそれぞれ25m泳げるようになった。
旅行から1ヶ月以上経っているけど、あれからも家でフォームの確認やイメージトレーニングをたまにしているので、今でもそれなりに泳げる自信がある。た、たぶん。少なくともクロールは。
今日は水泳の初回の授業がある。なので、登校したときに、
「由弦君! 今日の水泳の授業頑張ってね! 一緒に授業を受けられないから、3時間目には教室からエールを送るよ!」
「応援しているわ。頑張りなさいね、桐生君」
先輩方からそんなお言葉をいただいた。また、その際に風花は、
「安心してください! あたしと奏、加藤君もいますから!」
と、それなりにある胸を張りながら言った。俺に泳ぎ方を教えてくれた風花がいれば安心だし、加藤や橋本さんが近くにいれば心強い。
1時間目の授業と2時間目の授業が普段よりもかなり早く感じた。
そして、あっという間に3時間目の水泳の授業がやってくる。
屋内プールにある男子更衣室で、加藤達と一緒に水着へと着替える。去年とさほど体型が変わっていないから、中学の授業で穿いていた水着を難なく穿けた。そういえば、春に美優先輩と温水浴をしたときにも穿いたっけ。
「おっ、桐生って筋肉が結構付いているんだな。体が大きめだから、筋肉がありそうだと思っていたけどさ」
「最近はあまりやっていないけど、中学までは筋トレを結構していたからな。海に近いから、海岸をランニングすることもあったし」
あんまり泳げないけど、夏になると海で体を動かすこともしていた。
ただ、美優先輩と付き合うようになってから、夜の運動を定期的にしているからな。あとは、日々の家事やあけぼの荘の庭の草むしりのおかげで、この体型を維持できているのかも。
「加藤は……細マッチョだな。さすがはサッカー部」
「ははっ、どうも。練習では走ることが多いからな。じゃあ、プールに行くか」
加藤など友人達と一緒に、俺はプールサイドへと向かう。
プールサイドには男子と女子、それぞれの体育担当の先生がおり、女子生徒はまだいなかった。俺達は男子の体育担当の先生のところに行く。
入学直後に美優先輩と花柳先輩と一緒にこの屋内プールに来たことがあるけど、あのときは着ていたのは制服だったし、観客席にいた。だから、こうして水着姿でプールサイドに立つと新鮮な気持ちだ。
「何だか……戦場に来た感じがするよな、加藤」
「ははっ、これからするのは授業だけどな。確か、桐生は泳ぐのがあまり得意じゃないんだよな」
「ああ。中学のときはクロールはちょっと泳げたけど、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライは全然ダメだった。でも、ゴールデンウィークの旅行のとき、ホテルの屋内プールで風花から泳ぎの指導をしてもらったんだ。そのおかげで、どの泳ぎ方でも25mを泳げるようになった」
「おぉ、それは凄いな。泳げるようになった桐生の頑張りもあるんだろうけど、きっと姫宮の教え方も良かったんだろうな。さすがは水泳部だ」
「泳ぐポイントを分かりやすく教えてくれたよ。あとは美優先輩がサポートしてくれたよ」
「……それが一番大きいかもしれないな」
あははっ、と爽やかに笑う加藤の声が響く。水泳男子って感じがするな。
「加藤は泳ぎってどうなんだ?」
「去年もどの泳ぎ方も50m泳ぐことができたな」
「そりゃ凄いな。加藤もいれば――」
『おおっ……』
周りにいる男子の多くがそんな声を上げているので、何があったのか周囲を見渡す。
すると、入口の方からスクール水着姿の女子達が入ってきたのだ。その中にはもちろん、風花と橋本さんの姿もあって。2人で楽しそうに喋っているな。あと、これから水泳の授業が始まるからか、普段以上に元気そうだ。
女子はプールを挟んだ向かい側に集まる。
「橋本って綺麗でスタイルいいな。スクール水着姿が素晴らしい」
「さすがは加藤の彼女だけある」
「……今年もか」
加藤はそう呟くと、「はあっ」と小さくため息をつく。そんな加藤の顔からは、さっきまでの爽やかな笑みがすっかりと消えていた。男子達から恋人を見られて、水着姿の感想を言われるといい気分にはならないよな。
一昨日は美優先輩も、今のように男子達から水着姿を見られ、色々と言われていたのだろうか。そう思うと、ちょっとモヤモヤするな。
「あと、制服のときは分かんなかったけど、姫宮も意外とスタイルいいよな」
「胸、それなりにあるよな。水泳部だけあって、体のラインはしっかりしてるし……すまん、桐生」
「こ、こっちこそすまない。風花はその……大切な隣人だからな」
それに、俺に告白してくれて、今でも好きでいてくれている女の子だから。恋人は美優先輩だけれど、風花の体について話されるのはいい気分ではない。思わず、風花のことを話す男子達を睨んでしまった。
「加藤の気持ちがちょっと分かったよ」
「……そうか」
微笑む加藤は俺の左肩をポンポンと叩いた。その瞬間に女子の方から『きゃあっ!』という黄色い声が聞こえた。
女子の方を見てみると、何人もの女子生徒が興奮した様子で俺達のことを見ていた。何か、加藤と俺で変なことを妄想されていそうな気がするけど……考えないでおこう。
風花と橋本さんと目が合ったので、俺は小さく手を振った。すると、2人とも楽しげな笑みを浮かべながら手を振ってくれた。
「よーし、男子は全員集まったな。9月末まで毎週木曜日の体育は水泳の授業を行なう。今日は初回だから、ここのプールや水に慣れるという意味でも自由時間にする」
『よっしゃー!』
自由時間だからか、多くの男子生徒が喜んでいるな。そして、女子の方も同じようなことを伝えられたのか「やったー!」という喜びの声が聞こえる。
初回は自由時間か。ゴールデンウィークに風花から泳ぎの指導してもらったとはいえ、いきなり泳ぐのは緊張するから有り難い。遊ぶのもいいけど、泳ぎの復習もしたいな。
「女子の方も自由時間だが、決して変なことはしないように」
『はーい!』
「とりあえず返事はいいな。じゃあ、準備運動をしてから、各自自由時間だ」
『はーい!』
俺は加藤の隣で準備運動を行なう。ゴールデンウィークの旅行で泳いだけど、水の中で体を動かしたので念入りにする。準備運動を終わって周りの生徒が散らばっても、俺はその場で続けた。
「……よし、これでいいかな」
「念入りにやってたな」
「自由時間とはいえ、これからプールに入るからな。小さい頃に海やプールで足がつって溺れたこともあるし」
「そうだったのか。まあ、もしそうなったら俺が助けるよ」
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