184 / 251
特別編5
プロローグ『梅雨寒』
特別編5
6月7日、金曜日。
朝からずっと雨がシトシトと降っている。明日以降も雨が降る日が多い予報となっている。そのため、関東地方は今日、梅雨入りしたと発表された。俺・桐生由弦の故郷の静岡県も、今日梅雨入りとなった。
梅雨入りすると、空気がジメジメして蒸し暑くなるのが普通だ。しかし、今日の最高気温は20度で蒸し暑いどころか肌寒く感じるほど。今日から急に寒くなった。週間予報でも、雨が降る日は最高気温が20度前後の日が多い。
例年通りであれば、1ヶ月半ほど続く雨の季節を経て夏本番がやってくる。夏本番になっても、雨が降っている日は今日のように涼しくなってほしいものだ。
「美優先輩。コーヒーを淹れますね。冷たい方と温かい方……どちらがいいですか?」
夕食の後片付けがもう少しで終わりそうなので、白鳥美優先輩にそう問いかける。
美優先輩は俺の方にゆっくりと振り向く。先輩の顔には、いつも通りの優しい笑みを浮かんでいた。その笑顔を見ると、俺の恋人はとても可愛いと思えることが多い。そんな人と同棲している自分は幸せ者だとも思う。
「温かい方がいいな。結構涼しいから」
「温かい方ですね。分かりました」
俺も今日は温かいコーヒーを飲もう。
「いつものティースプーンで、砂糖を1杯入れてくれる?」
「はい」
俺は自分と美優先輩のマグカップに温かいコーヒーを淹れる。先輩の言う通り、先輩のマグカップにはいつも使っているティースプーン1杯分の砂糖を入れた。
2人分のマグカップを持って、俺はテレビの前にあるテーブルに持っていく。美優先輩のマグカップをテーブルに置き、ソファーに腰を下ろし、温かいブラックコーヒーを一口飲んだ。
「……美味しい」
コーヒーの温かさが体に染み渡っていく。窓を少し開けて、涼しい空気がリビングに流れているからか、その温かさがとても心地良く感じられる。ホットにして正解だったな。
「あぁ、コーヒーのいい匂い」
背後から美優先輩の声が聞こえたので振り返ると、そこにはこちらに向かって歩いてくる先輩の姿が。
「夕ご飯の後片付け終わったよ」
「お疲れ様です、先輩。お風呂もあと10分もすれば入れるかと」
「分かった。ありがとう」
笑顔でそう言うと、美優先輩は俺の隣に腰を下ろす。その際に「よいしょっ」と呟くところが可愛らしい。
美優先輩は自分のマグカップを持って、俺の淹れたホットコーヒーを一口飲む。先輩のためにコーヒーを淹れたのは何度もあるけど、ちょっと緊張してしまう。
ゴクッ、と音がすると、美優先輩はニッコリと笑う。
「……うん、美味しい。程良く苦くて、ほんのりと甘くて」
「良かったです」
「由弦君はコーヒーを淹れるのが本当に上手だよね。あと、温かいコーヒーにしてもらって正解だよ。温かいのが心地いい」
「俺もさっき飲んだときに思いました。今日から梅雨入りしたとは思えないくらいに涼しいですよね」
「ふふっ、そうだね。梅雨っていえば、ジメジメしていて蒸し暑いのが普通だもんね。こんなに涼しいと、まだ4月くらいじゃないかって思えるよ」
「そうですねぇ」
「ちなみに、梅雨の時期の寒い日のことを『梅雨寒』って言うんだよ」
「梅雨寒……ですか。前に天気予報とかで聞いたことがあります」
梅雨の間はずっと梅雨寒であってほしいな。個人的にはジメジメして暑いよりかは肌寒い方がマシだし。
「由弦君って梅雨の時期は好き?」
「好きな方ではありますね。この時期って水泳の授業が始まるじゃないですか。でも、梅雨の間は雨が降って中止になることが多いんで。去年までは全然泳げなかったですからね」
「なるほどね」
ただ、ゴールデンウィークの旅行のときに、隣に住んでおり、水泳部所属のクラスメイトの姫宮風花に泳ぎ方を教えてもらった。美優先輩にもサポートしてもらって。そのおかげで、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライは全部25m泳げるようになったのだ。まあ、平泳ぎだけはかなり遅いけれど。
「気候も蒸し暑くなるよりも、今日みたいに涼しいのがスタンダードになってほしいですね。そうなればもっと好きになれそうです。美優先輩は梅雨の時期って好きなんですか?」
「私はあんまり好きじゃないかな。ジメジメして蒸し暑いのは嫌だし。蒸し暑いなら晴れてくれた方がいいっていうか」
「それは俺も同じ意見です。雨が降るくらいなら、暑くてもいいので梅雨が明けてほしいです」
「それ分かる。ただ、ジメジメして暑いから水泳の授業は楽しみだな。この時期のプールの水は冷たくて気持ちいいことが多いし。あとは、クロール中心にそれなりに泳げるから」
「ああ……確かにプールの水は気持ちいいですね。それだけは、去年までも水泳の授業でいいなと思えるポイントでした」
「ふふっ、そっか」
美優先輩はコーヒーをもう一口飲むと、マグカップをテーブルの上に置き、俺に寄りかかってきた。そのことで先輩から優しい温もりと甘い匂いが感じられて。さっき、美優先輩が言っていたように温かいのが心地良く思える。
美優先輩と目が合うと、先輩は「えへへっ」と可愛らしく笑う。そのことで心も温かくなって、凄く幸せ気持ちになれる。気づけば、俺は先輩の頭を優しく撫でていた。
俺に頭を撫でられて嬉しいのか、美優先輩は俺にキスをしてきた。一瞬、唇を重ねただけだけど、それでも先輩の温もりはしっかりと感じられた。
「今週の学校生活も無事に終わって、由弦君とこうしてゆっくりとした時間を過ごせて幸せだなぁ」
「俺もです。今週は水泳の初回の授業もありましたけど、美優先輩や風花のおかげで何とか泳げましたし」
「昨日、泳いでいる由弦君の動画を見たけど、ちゃんと泳げていたよね」
えらいえらい、と俺の頭を撫でてくれる。水泳の動画を見せたときも今のような感じで頭を撫でてくれたけど、こういうことは何度されても嬉しい気持ちになれる。来週以降の水泳の授業を頑張れそう。
「そういえば、由弦君。週末はどうやって過ごそうか? 期末試験まではまだまだ日にちもあるから、課題以外はやることないし。あと、普段と違って、風花ちゃんは水泳部の練習があるもんね」
「都大会が近いですからね」
普段、水泳部は週末の活動がないため、風花は俺達の家に来て過ごすことが多い。思えば、あけぼの荘に引っ越してきてから毎週、少なくとも土日のどちらかは家に遊びに来ている。
ただ、2週間後に高校水泳の都大会が開催される。風花は大会に参加する予定なので、今週と来週は週末も水泳部の活動があるのだ。風花の話だと、土日とも朝から夕方まで練習するらしい。
「土日とも雨が降ったり止んだりですから、家でゆっくり過ごしたり、駅前のショッピングセンターへ行ったりするのがいいんじゃないでしょうか。あとはスーパーのチラシを見て、何か買いたいものがあれば買いに行くとか」
「私も同じようなことを考えてた。食材が減ってきたから、週末の間に買い物には行きたいな。ただ、基本的にはゆっくり過ごそうか」
「そうですね」
美優先輩と一緒に、ゆったりとした週末を過ごせたらいいなと思う。
6月7日、金曜日。
朝からずっと雨がシトシトと降っている。明日以降も雨が降る日が多い予報となっている。そのため、関東地方は今日、梅雨入りしたと発表された。俺・桐生由弦の故郷の静岡県も、今日梅雨入りとなった。
梅雨入りすると、空気がジメジメして蒸し暑くなるのが普通だ。しかし、今日の最高気温は20度で蒸し暑いどころか肌寒く感じるほど。今日から急に寒くなった。週間予報でも、雨が降る日は最高気温が20度前後の日が多い。
例年通りであれば、1ヶ月半ほど続く雨の季節を経て夏本番がやってくる。夏本番になっても、雨が降っている日は今日のように涼しくなってほしいものだ。
「美優先輩。コーヒーを淹れますね。冷たい方と温かい方……どちらがいいですか?」
夕食の後片付けがもう少しで終わりそうなので、白鳥美優先輩にそう問いかける。
美優先輩は俺の方にゆっくりと振り向く。先輩の顔には、いつも通りの優しい笑みを浮かんでいた。その笑顔を見ると、俺の恋人はとても可愛いと思えることが多い。そんな人と同棲している自分は幸せ者だとも思う。
「温かい方がいいな。結構涼しいから」
「温かい方ですね。分かりました」
俺も今日は温かいコーヒーを飲もう。
「いつものティースプーンで、砂糖を1杯入れてくれる?」
「はい」
俺は自分と美優先輩のマグカップに温かいコーヒーを淹れる。先輩の言う通り、先輩のマグカップにはいつも使っているティースプーン1杯分の砂糖を入れた。
2人分のマグカップを持って、俺はテレビの前にあるテーブルに持っていく。美優先輩のマグカップをテーブルに置き、ソファーに腰を下ろし、温かいブラックコーヒーを一口飲んだ。
「……美味しい」
コーヒーの温かさが体に染み渡っていく。窓を少し開けて、涼しい空気がリビングに流れているからか、その温かさがとても心地良く感じられる。ホットにして正解だったな。
「あぁ、コーヒーのいい匂い」
背後から美優先輩の声が聞こえたので振り返ると、そこにはこちらに向かって歩いてくる先輩の姿が。
「夕ご飯の後片付け終わったよ」
「お疲れ様です、先輩。お風呂もあと10分もすれば入れるかと」
「分かった。ありがとう」
笑顔でそう言うと、美優先輩は俺の隣に腰を下ろす。その際に「よいしょっ」と呟くところが可愛らしい。
美優先輩は自分のマグカップを持って、俺の淹れたホットコーヒーを一口飲む。先輩のためにコーヒーを淹れたのは何度もあるけど、ちょっと緊張してしまう。
ゴクッ、と音がすると、美優先輩はニッコリと笑う。
「……うん、美味しい。程良く苦くて、ほんのりと甘くて」
「良かったです」
「由弦君はコーヒーを淹れるのが本当に上手だよね。あと、温かいコーヒーにしてもらって正解だよ。温かいのが心地いい」
「俺もさっき飲んだときに思いました。今日から梅雨入りしたとは思えないくらいに涼しいですよね」
「ふふっ、そうだね。梅雨っていえば、ジメジメしていて蒸し暑いのが普通だもんね。こんなに涼しいと、まだ4月くらいじゃないかって思えるよ」
「そうですねぇ」
「ちなみに、梅雨の時期の寒い日のことを『梅雨寒』って言うんだよ」
「梅雨寒……ですか。前に天気予報とかで聞いたことがあります」
梅雨の間はずっと梅雨寒であってほしいな。個人的にはジメジメして暑いよりかは肌寒い方がマシだし。
「由弦君って梅雨の時期は好き?」
「好きな方ではありますね。この時期って水泳の授業が始まるじゃないですか。でも、梅雨の間は雨が降って中止になることが多いんで。去年までは全然泳げなかったですからね」
「なるほどね」
ただ、ゴールデンウィークの旅行のときに、隣に住んでおり、水泳部所属のクラスメイトの姫宮風花に泳ぎ方を教えてもらった。美優先輩にもサポートしてもらって。そのおかげで、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライは全部25m泳げるようになったのだ。まあ、平泳ぎだけはかなり遅いけれど。
「気候も蒸し暑くなるよりも、今日みたいに涼しいのがスタンダードになってほしいですね。そうなればもっと好きになれそうです。美優先輩は梅雨の時期って好きなんですか?」
「私はあんまり好きじゃないかな。ジメジメして蒸し暑いのは嫌だし。蒸し暑いなら晴れてくれた方がいいっていうか」
「それは俺も同じ意見です。雨が降るくらいなら、暑くてもいいので梅雨が明けてほしいです」
「それ分かる。ただ、ジメジメして暑いから水泳の授業は楽しみだな。この時期のプールの水は冷たくて気持ちいいことが多いし。あとは、クロール中心にそれなりに泳げるから」
「ああ……確かにプールの水は気持ちいいですね。それだけは、去年までも水泳の授業でいいなと思えるポイントでした」
「ふふっ、そっか」
美優先輩はコーヒーをもう一口飲むと、マグカップをテーブルの上に置き、俺に寄りかかってきた。そのことで先輩から優しい温もりと甘い匂いが感じられて。さっき、美優先輩が言っていたように温かいのが心地良く思える。
美優先輩と目が合うと、先輩は「えへへっ」と可愛らしく笑う。そのことで心も温かくなって、凄く幸せ気持ちになれる。気づけば、俺は先輩の頭を優しく撫でていた。
俺に頭を撫でられて嬉しいのか、美優先輩は俺にキスをしてきた。一瞬、唇を重ねただけだけど、それでも先輩の温もりはしっかりと感じられた。
「今週の学校生活も無事に終わって、由弦君とこうしてゆっくりとした時間を過ごせて幸せだなぁ」
「俺もです。今週は水泳の初回の授業もありましたけど、美優先輩や風花のおかげで何とか泳げましたし」
「昨日、泳いでいる由弦君の動画を見たけど、ちゃんと泳げていたよね」
えらいえらい、と俺の頭を撫でてくれる。水泳の動画を見せたときも今のような感じで頭を撫でてくれたけど、こういうことは何度されても嬉しい気持ちになれる。来週以降の水泳の授業を頑張れそう。
「そういえば、由弦君。週末はどうやって過ごそうか? 期末試験まではまだまだ日にちもあるから、課題以外はやることないし。あと、普段と違って、風花ちゃんは水泳部の練習があるもんね」
「都大会が近いですからね」
普段、水泳部は週末の活動がないため、風花は俺達の家に来て過ごすことが多い。思えば、あけぼの荘に引っ越してきてから毎週、少なくとも土日のどちらかは家に遊びに来ている。
ただ、2週間後に高校水泳の都大会が開催される。風花は大会に参加する予定なので、今週と来週は週末も水泳部の活動があるのだ。風花の話だと、土日とも朝から夕方まで練習するらしい。
「土日とも雨が降ったり止んだりですから、家でゆっくり過ごしたり、駅前のショッピングセンターへ行ったりするのがいいんじゃないでしょうか。あとはスーパーのチラシを見て、何か買いたいものがあれば買いに行くとか」
「私も同じようなことを考えてた。食材が減ってきたから、週末の間に買い物には行きたいな。ただ、基本的にはゆっくり過ごそうか」
「そうですね」
美優先輩と一緒に、ゆったりとした週末を過ごせたらいいなと思う。
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編7が完結しました!(2026.1.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
俺が宝くじで10億円当選してから、幼馴染の様子がおかしい
沢尻夏芽
恋愛
自他共に認める陰キャ・真城健康(まき・けんこう)は、高校入学前に宝くじで10億円を当てた。
それを知る、陽キャ幼馴染の白駒綾菜(しらこま・あやな)はどうも最近……。
『様子がおかしい』
※誤字脱字、設定上のミス等があれば、ぜひ教えてください。
現時点で1話に繋がる話は全て書き切っています。
他サイトでも掲載中。
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。