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特別編5
第2話『熱纏う恋人』
6月8日、土曜日。
目を覚ますと、部屋の中がうっすらと明るくなっていた。サーッ、と雨音も聞こえてきて。そういえば、昨晩の天気予報で、今日は一日中雨が降ったり止んだりすると言っていたっけ。
壁に掛かっている時計を見ると、今は……午前8時過ぎか。結構ぐっすりと寝たな。昨日は美優先輩と一緒に体をたくさん動かしたし、温かいベッドの中で寝たからだろう。凄くいい目覚めだ。
それにしても、ベッドの中がやけに温かい。裸で寝たからそう感じるのかな。
「はあっ……はあっ……」
美優先輩の寝息が普段より荒い気がする。
美優先輩の方を見ると、先輩は裸で寝た昨晩とは違い、寝間着姿で寝ていた。先輩の顔は頬中心に赤みを帯びていて、少し息苦しそうだ。
「……失礼しますね」
美優先輩の額に触ると、結構熱くなっている。
「風邪を引いているかもしれないな」
昨日は一日雨が降って涼しかったし……思い返せば、お風呂に入る前に抱きしめたとき、美優先輩は寒気がしたと言っていたな。一緒にお風呂に入って、ここで「梅雨寒ぬっくり」という名のイチャイチャをして心身共に温めた。それでも、夜中に寒気が再び襲ってきたのかもしれない。おそらく、そういった理由で今は寝間着を着ているのだと思われる。
「んっ……」
ゆっくりと目を開ける美優先輩。俺と目が合うと、先輩は微笑んだ。
「由弦君だぁ……」
その声はいつもより元気がなさそうに思える。
「おはようございます、美優先輩。起こしてしまいましたか? 先輩の額に触ってしまったので。もしそうならごめんなさい」
俺がそう言うと、美優先輩は微笑みながらかぶりを振った。
「ううん……そんなことないよ」
「そうですか。……そういえば、美優先輩は寝間着を着たんですね。夜中に寒くて着たんですか?」
「……うん。夜中に目を覚ましたら寒気がしたの。10分くらい湯船に浸かって……由弦君が昨日着ていた下着の匂いを堪能して……寝間着を着て寝たの」
「……色々なことをしていたんですね。全然気づかなかったです」
「由弦君、ぐっすり寝ていたからねぇ。由弦君の寝顔が可愛くて、ほっぺに何度もキスしちゃった。もし、由弦君が起きていたら……裸で抱きしめてもらうのもありかなって思ったんだけどね」
「そうだったんですか」
雪山で遭難したら、裸になって抱きしめ合うのが温かくていいという話は聞いたことがある。それは本当なのだろうか。
ただ、昨日……ベッドの中で美優先輩と肌で触れ合ったときはとても温かかった。今は冬じゃないしベッドの中だから、裸で抱きしめ合うのは体を温める効果的な方法の一つかもしれない。
「そういえば、さっき……先輩の額に手を当てたら、結構熱かったです。声も普段に比べたら元気がなさそうですし、顔も赤いです。声や話し方も普段とちょっと違いますし。体調の方は大丈夫ですか?」
「う~ん……昨日寝たときや夜中に起きたときと比べて、体が熱っぽいかも。喉や頭が何となくおかしいかも。でも、うちにある市販の風邪薬を飲めばきっと大丈夫だよぉ」
「本当ですか?」
「本当だって。ゴキブリにラリアットを決められるくらいに大丈夫だから」
「……こりゃ重症ですね」
いつもの美優先輩なら、天敵とも言えるゴキブリのことを『G』って言うはずだし、ラリアットを決めるのはおろか、素手で触ることさえできない。おそらく、熱でうかされて思考回路がおかしくなっているんだ。そもそも、ゴキブリは小さいから、ラリアットしたら腕で潰すことになるのでは。
「美優先輩。まずは熱を測りましょうか」
「……うん」
「体温計を持ってきますから、先輩はここで楽な姿勢でいてくださいね」
部屋の中が寒くなっているので、暖房のスイッチを入れる。服を着て、俺はリビングへと向かう。
ゴールデンウィーク明けに俺が体調を崩した後、美優先輩に体温計はリビングのサイドボードの中に入っていると教えてもらった。一昨日、水泳の授業があるから体温を測ったときも、ちゃんと元の場所に戻したはず。
「……あった」
美優先輩に教えてもらった場所に、ちゃんと体温計が入っていた。
体温計を持って寝室に戻ると、美優先輩はさっきよりも息苦しそうにしている。体が熱いからなのか、お腹の辺りまで掛け布団をはいでしまっている。
「美優先輩、体温を測りましょうか。起きられますか?」
「……やってみる」
そう言うと、美優先輩は上半身をゆっくりと起こす。しかし、頭がクラッとしたのか、俺の方に体が傾く。俺はとっさに先輩の体を抱き留めた。
「……ごめんね、由弦君」
「気にしないでください。頭がクラクラするんですか?」
「……うん」
元気なさそうに返事をする美優先輩。俺に対する申し訳なさもありそうだけど、休日に具合が悪くなったことにショックを受けているのかも。
近くにあったクッションをベッドに置き、そこに寄りかかるようにして美優先輩を座らせる。そのことで姿勢が安定する。
俺が体温計を渡すと、美優先輩はゆっくりと自分の左腋に挟む。付き合ってからはほぼ毎日一緒に入浴して、昨日はベッドの中で肌を重ねたのに、服の隙間から肌がチラッと見えることにドキッとしてしまう。
「由弦君、お熱あるの? 頬がちょっと赤いよ?」
「俺は大丈夫ですよ。もし、熱があったら、俺が看病しますからね。今日と明日は休日ですから、ずっと家にいますよ」
「……うんっ」
美優先輩はニッコリと笑い、ゆっくりと首肯した。この笑顔を見せられるなら、もし熱があったとしても、週末の間に治せるじゃないだろうか。
――ピピッ、ピピッ。
体温計が鳴ったので、美優先輩は体温計を手に取る。さて、先輩の体温はどうなのか。
「さ、38度7分……」
そう言うと、美優先輩はがっかりとした様子で俺に体温計を見せてくる。デジタル画面には『38.7℃』としっかりと表示されている。
「かなりの高熱ですね。梅雨寒で体が冷えて、風邪を引いてしまったのでしょう」
「きっと……そうだろうね……」
「先輩……昨日の夜に、寒気がすると言っていましたもんね。夜中にお風呂に入りましたけど、その寒気が取れなかったのかもしれません。……昨日の梅雨寒ぬっくりを、ほどほどにしておけば良かったかもしれませんね。あのとき、ちょっと汗を掻いていましたから。ごめんなさい」
とても気分が良くなって、ついたくさんしてしまった。昨日の夜のことを思い返すと罪悪感が生まれる。俯いてそんなことを考えていると、頭にとても温かいものが触れる。ゆっくりと顔を上げると、そこには優しい笑顔を俺に向ける美優先輩が。
「気にしないでいいんだよ。私もね……昨日は幸せな気持ちになって、止まらなかったから。次からは気をつけないといけないね」
「そうですね。気をつけましょう。俺が美優先輩をしっかり看病しますね」
「……ありがとう。よろしくね」
「はい。何か俺にしてほしいことがあれば遠慮なく言ってくださいね」
美優先輩を再びベッドで横にさせる。
「そういえば、この前俺が行った病院は、土曜日も午前中は診察していたはずです。一緒に行きましょうね」
「……うん」
俺はスクールバッグに入っている財布から、この前、体調を崩したときに受診した『伯分寺佐藤クリニック』の診察券を見る。そこには……土曜日の診察時間は午前9時から午後0時半までだと書いてある。
「診察時間は午前9時からですね。あと40分くらいありますね。……美優先輩、お粥を作りましょうか? ご飯を炊いてあるので、すぐに作れますけど」
「……今は何も食べたくないな。食欲ないの」
沈んだ表情でそう言う美優先輩。まあ、体調を崩したら食欲は失せてしまうよな。妹の心愛がそうだ。雫姉さんは俺の作ったお粥だとちゃんと食べてくれたっけ。
「分かりました。ただ、きっと病院から薬が処方されると思います。その薬を飲む直前にお粥を食べましょうか。この前、俺が処方された風邪薬も食事の直後に飲むものだったので」
「……分かった。ところで、由弦君。看病……してくれるんだよね? 何でも……お願いしていいんだよね?」
「もちろんです。俺にできることであれば何なりと」
美優先輩に頼りにされるのはとても嬉しい。日頃の感謝と、この前俺が体調を崩したときに看病してくれたお礼も込めて、先輩の看病をしっかりとやろう。
目を覚ますと、部屋の中がうっすらと明るくなっていた。サーッ、と雨音も聞こえてきて。そういえば、昨晩の天気予報で、今日は一日中雨が降ったり止んだりすると言っていたっけ。
壁に掛かっている時計を見ると、今は……午前8時過ぎか。結構ぐっすりと寝たな。昨日は美優先輩と一緒に体をたくさん動かしたし、温かいベッドの中で寝たからだろう。凄くいい目覚めだ。
それにしても、ベッドの中がやけに温かい。裸で寝たからそう感じるのかな。
「はあっ……はあっ……」
美優先輩の寝息が普段より荒い気がする。
美優先輩の方を見ると、先輩は裸で寝た昨晩とは違い、寝間着姿で寝ていた。先輩の顔は頬中心に赤みを帯びていて、少し息苦しそうだ。
「……失礼しますね」
美優先輩の額に触ると、結構熱くなっている。
「風邪を引いているかもしれないな」
昨日は一日雨が降って涼しかったし……思い返せば、お風呂に入る前に抱きしめたとき、美優先輩は寒気がしたと言っていたな。一緒にお風呂に入って、ここで「梅雨寒ぬっくり」という名のイチャイチャをして心身共に温めた。それでも、夜中に寒気が再び襲ってきたのかもしれない。おそらく、そういった理由で今は寝間着を着ているのだと思われる。
「んっ……」
ゆっくりと目を開ける美優先輩。俺と目が合うと、先輩は微笑んだ。
「由弦君だぁ……」
その声はいつもより元気がなさそうに思える。
「おはようございます、美優先輩。起こしてしまいましたか? 先輩の額に触ってしまったので。もしそうならごめんなさい」
俺がそう言うと、美優先輩は微笑みながらかぶりを振った。
「ううん……そんなことないよ」
「そうですか。……そういえば、美優先輩は寝間着を着たんですね。夜中に寒くて着たんですか?」
「……うん。夜中に目を覚ましたら寒気がしたの。10分くらい湯船に浸かって……由弦君が昨日着ていた下着の匂いを堪能して……寝間着を着て寝たの」
「……色々なことをしていたんですね。全然気づかなかったです」
「由弦君、ぐっすり寝ていたからねぇ。由弦君の寝顔が可愛くて、ほっぺに何度もキスしちゃった。もし、由弦君が起きていたら……裸で抱きしめてもらうのもありかなって思ったんだけどね」
「そうだったんですか」
雪山で遭難したら、裸になって抱きしめ合うのが温かくていいという話は聞いたことがある。それは本当なのだろうか。
ただ、昨日……ベッドの中で美優先輩と肌で触れ合ったときはとても温かかった。今は冬じゃないしベッドの中だから、裸で抱きしめ合うのは体を温める効果的な方法の一つかもしれない。
「そういえば、さっき……先輩の額に手を当てたら、結構熱かったです。声も普段に比べたら元気がなさそうですし、顔も赤いです。声や話し方も普段とちょっと違いますし。体調の方は大丈夫ですか?」
「う~ん……昨日寝たときや夜中に起きたときと比べて、体が熱っぽいかも。喉や頭が何となくおかしいかも。でも、うちにある市販の風邪薬を飲めばきっと大丈夫だよぉ」
「本当ですか?」
「本当だって。ゴキブリにラリアットを決められるくらいに大丈夫だから」
「……こりゃ重症ですね」
いつもの美優先輩なら、天敵とも言えるゴキブリのことを『G』って言うはずだし、ラリアットを決めるのはおろか、素手で触ることさえできない。おそらく、熱でうかされて思考回路がおかしくなっているんだ。そもそも、ゴキブリは小さいから、ラリアットしたら腕で潰すことになるのでは。
「美優先輩。まずは熱を測りましょうか」
「……うん」
「体温計を持ってきますから、先輩はここで楽な姿勢でいてくださいね」
部屋の中が寒くなっているので、暖房のスイッチを入れる。服を着て、俺はリビングへと向かう。
ゴールデンウィーク明けに俺が体調を崩した後、美優先輩に体温計はリビングのサイドボードの中に入っていると教えてもらった。一昨日、水泳の授業があるから体温を測ったときも、ちゃんと元の場所に戻したはず。
「……あった」
美優先輩に教えてもらった場所に、ちゃんと体温計が入っていた。
体温計を持って寝室に戻ると、美優先輩はさっきよりも息苦しそうにしている。体が熱いからなのか、お腹の辺りまで掛け布団をはいでしまっている。
「美優先輩、体温を測りましょうか。起きられますか?」
「……やってみる」
そう言うと、美優先輩は上半身をゆっくりと起こす。しかし、頭がクラッとしたのか、俺の方に体が傾く。俺はとっさに先輩の体を抱き留めた。
「……ごめんね、由弦君」
「気にしないでください。頭がクラクラするんですか?」
「……うん」
元気なさそうに返事をする美優先輩。俺に対する申し訳なさもありそうだけど、休日に具合が悪くなったことにショックを受けているのかも。
近くにあったクッションをベッドに置き、そこに寄りかかるようにして美優先輩を座らせる。そのことで姿勢が安定する。
俺が体温計を渡すと、美優先輩はゆっくりと自分の左腋に挟む。付き合ってからはほぼ毎日一緒に入浴して、昨日はベッドの中で肌を重ねたのに、服の隙間から肌がチラッと見えることにドキッとしてしまう。
「由弦君、お熱あるの? 頬がちょっと赤いよ?」
「俺は大丈夫ですよ。もし、熱があったら、俺が看病しますからね。今日と明日は休日ですから、ずっと家にいますよ」
「……うんっ」
美優先輩はニッコリと笑い、ゆっくりと首肯した。この笑顔を見せられるなら、もし熱があったとしても、週末の間に治せるじゃないだろうか。
――ピピッ、ピピッ。
体温計が鳴ったので、美優先輩は体温計を手に取る。さて、先輩の体温はどうなのか。
「さ、38度7分……」
そう言うと、美優先輩はがっかりとした様子で俺に体温計を見せてくる。デジタル画面には『38.7℃』としっかりと表示されている。
「かなりの高熱ですね。梅雨寒で体が冷えて、風邪を引いてしまったのでしょう」
「きっと……そうだろうね……」
「先輩……昨日の夜に、寒気がすると言っていましたもんね。夜中にお風呂に入りましたけど、その寒気が取れなかったのかもしれません。……昨日の梅雨寒ぬっくりを、ほどほどにしておけば良かったかもしれませんね。あのとき、ちょっと汗を掻いていましたから。ごめんなさい」
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「気にしないでいいんだよ。私もね……昨日は幸せな気持ちになって、止まらなかったから。次からは気をつけないといけないね」
「そうですね。気をつけましょう。俺が美優先輩をしっかり看病しますね」
「……ありがとう。よろしくね」
「はい。何か俺にしてほしいことがあれば遠慮なく言ってくださいね」
美優先輩を再びベッドで横にさせる。
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「……うん」
俺はスクールバッグに入っている財布から、この前、体調を崩したときに受診した『伯分寺佐藤クリニック』の診察券を見る。そこには……土曜日の診察時間は午前9時から午後0時半までだと書いてある。
「診察時間は午前9時からですね。あと40分くらいありますね。……美優先輩、お粥を作りましょうか? ご飯を炊いてあるので、すぐに作れますけど」
「……今は何も食べたくないな。食欲ないの」
沈んだ表情でそう言う美優先輩。まあ、体調を崩したら食欲は失せてしまうよな。妹の心愛がそうだ。雫姉さんは俺の作ったお粥だとちゃんと食べてくれたっけ。
「分かりました。ただ、きっと病院から薬が処方されると思います。その薬を飲む直前にお粥を食べましょうか。この前、俺が処方された風邪薬も食事の直後に飲むものだったので」
「……分かった。ところで、由弦君。看病……してくれるんだよね? 何でも……お願いしていいんだよね?」
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