管理人さんといっしょ。

桜庭かなめ

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特別編10

第4話『球技大会の終わり』

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 全種目の全試合が終わった後、開会式と同じくテレビ中継の形で球技大会の閉会式が行なわれた。
 閉会式の中で、各種目の優勝、準優勝、第3位のチームや生徒に賞状が渡された。
 ドッジボールの準優勝に我ら1年3組チームが登場。相手を最も多くアウトにしたからか、風花がチームを代表して校長先生から賞状をもらっていた。そのときの風花達はとても嬉しそうで。決勝戦で負けたときは風花はちょっと複雑そうな様子だったけど、今は嬉しそうな笑顔を見られて良かった。
 賞状をもらったら教室に戻ってきてもいいようで、閉会式中にドッジボールに出場した風花達が教室に戻ってきた。表彰されたのもあり、まだ閉会式中だけど、俺や加藤を含めて教室にいる多くの生徒達と霧嶋先生が、

『おめでとう!』

 と祝福の言葉を送って拍手する。生徒はともかく、閉会式中なのに先生まで大きな声で言うとは。準優勝したことが相当嬉しかったんだろうな。先生、勝ち上がる度に嬉しがっていたもんなぁ。
 俺達の祝福や拍手に風花達はとても嬉しそうで。
 風花は賞状を持ったまま、俺の一つ前である自分の席に戻る。

「風花、おめでとう」
「ありがとう。決勝で負けたのは悔しいけど、みんなと一緒に何試合も勝って決勝まで進めたのは嬉しかったし、こうして賞状をもらうと準優勝したんだって実感できて。今は嬉しい気持ちの方が強いよ」
「そうか。準優勝おめでとう、風花。賞状をもらう姿も良かったぞ」
「ありがとう! 来年は優勝を目指して頑張るよ!」

 風花は持ち前の明るい笑顔でそう言った。ドッジボールはチーム戦だけど、今回は決勝戦まで行けたし、来年の球技大会では優勝できる可能性はあると思う。

「そうか。来年も応援するよ」
「うんっ、ありがとう」

 お礼を言うと、風花の笑顔が嬉しそうなものに変わって。可愛いな。
 風花達が戻ってきてすぐに閉会式が終わった。なので、男子生徒は教室で、女子生徒は今日のための特設会場を含めた更衣室で着替えることに。
 女子全員と霧嶋先生が教室から出た後、俺は制服に着替える。今日は朝からずっと体操着を着ていたので、制服を着るのが随分と久しぶりに感じた。

「桐生」

 気付けば、制服に着替えた加藤が俺のすぐ近くまで着ていた。そんな加藤は水筒を持っている。

「どうした?」
「スポーツドリンクを飲もうと思ったけど、せっかくだから桐生と今日はお疲れって乾杯したくてさ」
「ははっ、そっか。いいぞ」

 俺は机に置いてある水筒を持って、

「加藤。今日はお疲れ様」
「桐生もお疲れ」

 加藤の持っている水筒に軽く当てて、俺は自分の水筒に残っているスポーツドリンクを一口飲む。試合は昼過ぎの準々決勝で終わったけど、ドッジボールが決勝戦まで進んだから応援はさっきまでしていた。だから、とても美味しく感じられる。あとは、加藤と乾杯したのもあるかな。
 あと、この水筒は長く保冷できるから、今でも結構な冷たさを感じられて。それがまたいい。

「あぁ、美味しい」
「美味えな。……全学年でのトーナメント戦だからどこまで行けるか分からなかったけど、ベスト8まで行けるとは」
「結構行けたよな。これも加藤中心に点を入れられたからだろうな」
「まあ、俺が何回もシュートを決めたけど、みんなのプレーが良かったからさ。それに、桐生が何度も相手のシュートをセーブしたのも大きかったぞ。桐生をキーパーにして良かった」
「それは嬉しい言葉だ」

 スポーツドリンクをもう一口飲む。さっきよりも美味しく感じられた。

「もし、来年も同じクラスだったら、桐生と一緒にまたサッカーに出てえな」
「俺もだ」
「でも、もし違うクラスだったら、桐生が守るゴールにシュートを決めてみたい」
「ははっ。加藤らしいな。対戦するときはお手柔らかに頼むよ」
「それはどうかなぁ。きっと、本気になっちまうと思う」

 加藤は爽やかな笑顔でそう言うと、スポーツドリンクをゴクゴクと飲んだ。
 来年も球技大会はサッカーに出ようかな。加藤と一緒に戦うのも、加藤を相手に戦うのも楽しそうだから。
 それからは加藤などの友人達と一緒に、今日の球技大会のことで談笑する。
 10分ほどして女子生徒達が戻ってきた。そのとき、

「みんな。ドッジボールで準優勝した記念に、黒板の前で写真撮りたいんだ。いいかな?」

 橋本さんがそう言ってきた。準優勝の記念に写真を撮るのか。いい考えだと思う。
 黒板の近くにいた生徒達はみんな快諾。ドッジボールに参加した生徒達が黒板の前に集まる。終業式で賞状を受け取ったのもあり、風花は賞状を持って真ん中に立って。
 橋本さんが頼んだのもあり、

「じゃあ、みんな撮るぞー」
 ――カシャッ。

 加藤が橋本さんのスマホを使って写真を撮っていた。写真を撮ってもらう際、風花や橋本さん達はみんな嬉しそうな笑顔になっていて。きっと、いい写真が撮れたんじゃないだろうか。
 写真を撮った後、俺は風花、加藤、橋本さんと球技大会のことについて談笑する。また、その中で橋本さんからLIMEを通じて記念写真を受け取った。……予想通り、いい写真だ。

『誰か、扉を開けてもらえるかしら?』

 廊下から霧嶋先生の声が聞こえてきた。どうしたんだろう?
 教室前方で喋っていた女子達が扉を開けると、両手にカゴを持った霧嶋先生が教室の中に入ってきた。また、先生も着替えており、ジーンズパンツにノースリーブのブラウス姿になっていた。

「はい、みんな。席に着いて」

 その直後、霧嶋先生は「よいしょ」と言葉を漏らしながら教卓にカゴを乗せる。あのカゴに何が入っているんだろう?
 霧嶋先生の言葉もあり、教室にいる生徒はみんなすぐに自分の席に座る。

「みんな、今日は球技大会お疲れ様でした。色々な種目を見て、みんなの奮闘する姿に感動しました。そして、ドッジボールに出場したみんな。改めて、準優勝おめでとう!」

 霧嶋先生は笑顔でそう言うと拍手を送る。そんな先生に倣って、みんなも拍手。中には「おめでとう!」と言う生徒もいて。そのことに風花や橋本さん達ドッジボールメンバーは嬉しそうな様子で。教室の中……いい雰囲気だなぁ。

「球技大会に参加して頑張ったみんなに、ささやかではありますが、先生からの飲み物のご褒美です」
『やったー!』

 飲み物のご褒美に声に出して歓喜する生徒が何人もいる。そのうちの1人は姫宮風花である。まさか、霧嶋先生から飲み物をもらえるとは思わなかった。だから嬉しいな。
 霧嶋先生が持ってきたカゴには飲み物が入っていたんだ。

「成実さん……家庭科の大宮先生にお願いして、家庭科室にある冷蔵庫に入れていたので冷えていますよ。全部で4種類あります。ストレートティー、レモンティー、ミルクティー、微糖コーヒーです。1人1本ずつ、好きなものをカゴから取ってください。今すぐに飲んでもかまわないですよ。では、どうぞ」
『はーい!』

 みんな元気良く返事をして、半数以上のクラスメイトが席から立ち上がり、カゴのある教卓に向かう。
 ストレートティーにレモンティーにミルクティー、微糖コーヒーか。俺はコーヒーが好きだから微糖コーヒーがいいかな。

「由弦、決まった?」
「ああ。風花は決まった?」
「うん。ミルクティーにする」
「そっか。俺はコーヒーにする」
「コーヒーか。由弦、コーヒー好きだもんね」

 風花は朗らかな笑顔でそう言った。
 風花と俺は教卓に向かう。
 カゴを見てみると……どの飲み物もまだ残っているな。どれも小さめのペットボトルだけど、それでもクラス全員分を持ってくるのはかなりの重さだっただろう。
 予定通り、俺は微糖コーヒー、風花はミルクティーを1本取った。
 家庭科室の冷蔵庫で冷やしていたと言っていただけあって、ペットボトルが結構冷たい。大宮先生に許可をもらったと言っていたな。もしかしたら、美優先輩と花柳先輩のクラスも大宮先生から飲み物のご褒美をもらっているかもしれない。
 今すぐに飲んでもいい、と霧嶋先生が言っていたので、俺と風花は自分の席に戻ってさっそく飲み物を飲むことに。
 微糖コーヒーを一口飲むと……苦味が結構あって、ミルクや砂糖の甘味も感じられて美味しいな。よく冷えているのもいい。

「コーヒー美味い」
「ミルクティーも美味しい! 冷えていていいなって思うよ」
「そうだな」

 周りを見てみると……ほとんどの生徒がご褒美の飲み物を飲んでいる。加藤と橋本さんも。加藤は微糖コーヒー、橋本さんはレモンティーを選んだんだな。

「みなさん取ったみたいですね。では、飲みながらでいいので終礼を始めます。明日は再び午前中の授業のみになります。1学期の授業は明日で終わり、明後日は終業式になります。残り2日、しっかりと過ごしましょう。では、これで終礼を終わります。委員長、号令をお願いします」

 その後、委員長の女子生徒による号令で終礼が終わり、今日は放課後になった。
 今日は水曜日で本来なら料理部の活動がある日だけど、球技大会で今週の活動は昨日あった。なので、この後はフリーだ。飲み物もあるし、少しここでゆっくりしていようかなぁ。

「由弦。この後はどうする?」
「飲み物もあるし、ちょっとここでゆっくりしていようかなって思ってる」
「そっか。あたしもそうしようっと。今日は球技大会だったから、部活は休みだし」
「そうか」
「俺達も混ぜてくれよ」
「サッカー部も今日はお休みだからね」

 気付けば、加藤と橋本さんが飲み物を持って俺達のところに来ていた。サッカー部も放課後の練習はお休みか。俺と風花が「いいよ」と言うと、加藤と橋本さんは嬉しそうに「ありがとう」と言った。
 また、美優先輩と花柳先輩に、霧嶋先生からもらった飲み物を飲みながら教室で少しゆっくりするとメッセージを送った。まあ、いつも先輩方は放課後になるとうちの教室に迎えに来てくれるから、メッセージを送る必要はないかもしれないけど。
 美優先輩と花柳先輩からすぐに了解の旨の返事が来た。また、先輩方も大宮先生からご褒美で飲み物をもらったそうだ。

「なあ、みんな。球技大会お疲れ様とドッジボール準優勝おめでとうってことで、4人で乾杯しないか? さっき、着替えているときに桐生とは水筒でお疲れ様って乾杯したけど」
「いいね、潤!」
「いいよ!」
「俺もいいぞ」
「ありがとう。じゃあ、今日は球技大会お疲れ様! ドッジボール準優勝おめでとう! 乾杯!」
『かんぱーい!』

 風花達と持っているペットボトルを軽く当て、微糖コーヒーを一口飲む。……乾杯したから、さっきよりも美味しく感じられるな。

「あぁ、美味いぜ」
「美味しいね、潤!」
「乾杯したらより美味しく感じられるね!」
「そうだな、風花」

 乾杯するのは、飲み物を美味しくさせる効果があるのかもしれない。まあ、そうなるのは乾杯する相手が友達だからかもしれないけど。

「みんなが美味しそうに飲んでくれて嬉しいわ。ご褒美に飲み物を用意して良かった」

 霧嶋先生がそう言いながら俺達のところにやってくる。先生はストレートティーを持っている。

「一佳先生、ありがとうございます!」
「レモンティー、とっても美味しいです。ありがとうございます」
「微糖コーヒーも美味いです。ありがとうございます」
「ありがとうございます、霧嶋先生」
「いえいえ」

 霧嶋先生は優しい笑顔でそう言った。
 また、俺達は霧嶋先生とも乾杯をした。先生はストレートティーを一口飲むと……美味しいのか笑顔が柔らかいものになって。綺麗で可愛らしさも感じられるから絵になるなと思った。

「美味しい。……姫宮さん。その賞状は私が預かるわ。額縁に入れて教室に飾ろうと思うわ。まあ、1学期は明日と明後日しかないけれど」
「そうですか。分かりました!」

 賞状を額縁に入れて飾るのはいいことだと思う。先生の言う通り、1学期は残り2日だけど、2学期以降もこのクラスでの学校生活が続くんだし。

「みんなお疲れ様」
「おつかれー」

 教室後方の扉から、美優先輩と花柳先輩が教室の中に入ってきた。
 俺達5人は「お疲れ様です」と挨拶して、先輩方とも今日の球技大会お疲れ様と乾杯をした。ちなみに、美優先輩はピーチティーで花柳先輩はマスカットティーだ。
 俺達5人と乾杯をすると、美優先輩と花柳先輩は自分の飲み物を一口飲む。

「あぁ、ピーチティー美味しい」
「マスカットティーも美味しいわ」
「良かったですね。ちなみに、成実先生はその2種類以外はどんな飲み物をご褒美に用意していたんですか?」
「ストレートティーと微糖コーヒーだよ」
「そうなんですね。それはうちのクラスと同じですね」
「成実さんのアドバイスを基に飲み物を選んだから。みんな喜んでくれていたし、さすがは成実さんだと思ったわ」

 大宮先生からアドバイスを受けたのか。霧嶋先生と大宮先生は仲がいいし納得だ。

「今年も2回戦までだったけど、風花ちゃんや奏ちゃん達と戦ったから去年よりも楽しかったよ。由弦君達に応援してもらえたし。由弦君とおまじないし合ったし……」
「ふふっ。あたしも楽しかったわ。負けたけど、2回戦は白熱したし。風花ちゃん、奏ちゃん、準優勝おめでとう!」
「おめでとう!」
『ありがとうございます!』

 風花と橋本さんは声を揃えて嬉しそうにお礼を言った。

「初めての球技大会でしたけど、奏ちゃん達と一緒に戦って準優勝できましたしとても楽しかったです! 先輩達とも戦えましたし。これで週末にある水泳の関東大会も頑張れそうです!」
「私も楽しかったです! 風花達といっぱい勝って、決勝まで戦えましたから。中学までも球技大会はありましたけど、今年が一番でした!」
「俺もです。桐生達とサッカーをするのが楽しかったですし、2回勝てましたから」

 みんな、今日の球技大会が楽しかったか。今日を一緒に過ごす中で笑顔を見ることがたくさんあったから、楽しめているだろうなとは思っていたけど。こうして楽しいと言葉を聞くと、一緒に楽しい時間を過ごせたのだと分かって嬉しい気持ちになる。

「俺も球技大会楽しかったです。加藤達とサッカーして、美優先輩達を応援して。美優先輩とはおまじないとそのお礼でいっぱいキスできましたし。楽しい一日になりました」

 本当に楽しい球技大会だった。来年、再来年の球技大会も楽しめたら何よりだ。

「みんな球技大会を楽しめたみたいで良かったわ。教師として嬉しい言葉を聞けた。私もみんなの応援をして楽しかったわ」

 霧嶋先生は朗らかな笑顔でそう言った。応援をして楽しかった……か。俺の知る限りでは、今日の球技大会で最も一生懸命に応援したのは先生だと思う。
 それから少しの間、飲み物を飲みながら今日の球技大会のことについて談笑した。また、俺は美優先輩と。加藤は橋本さんと。女性同士の間で飲み物を一口交換もして。
 とても楽しい気持ちの中で、高校最初の球技大会は幕を下ろした。
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