27 / 204
第26話『クレーンゲーム』
しおりを挟む
会計を済ませた俺達はアニメイクを後にする。
「好きな漫画の新刊とニャン太郎先生のグッズを買えて満足です。アニメイクはいいお店ですね。これからも来たいと思います」
「そう言ってくれて良かった」
自分がよく行くお店を気に入ってくれて嬉しいな。この前、俺が笠ヶ谷にあるよつば書店を褒めたとき、氷織も同じような気持ちだったのかな。
たまにでもいいから、今後も氷織と一緒にアニメイクに来たい。
「さてと。次はどこに行こうか? 正午近くだし、お昼ご飯を食べるのもいいかもな」
「お昼ご飯も魅力的ですが……あそこにあるゲームコーナーに行ってもいいですか?」
「うん、いいよ。氷織ってゲームコーナーが好きなのか? もしかして、日頃から行っていたりする?」
「たまに、笠ヶ谷駅の近くにあるゲームセンターに行きますね」
「そうなんだ」
何だか意外だ。昨日、火村さんと葉月さんと一緒にテレビゲームで遊んだ話は聞いていたけど。
「クレーンゲームをしに行くんです。私の部屋の勉強机に、小さめのぬいぐるみやミニフィギュアがあるのを覚えていますか?」
「覚えているよ。可愛いのがいくつもあったよな」
「ええ。あれらの多くはクレーンゲームで取ったものなんです。なので、あそこのゲームセンターのクレーンゲームに、何か可愛いものがあるかなと思いまして」
「なるほど、そういうことか。じゃあ、ゲームコーナーに行ってみようか」
「はいっ」
氷織に手を引かれて、俺達はゲームコーナーに向かう。
ゲームコーナーも賑わっているな。休日なのもあって、小中学生のグループや親子連れが多い。
普段、クレーンゲームをしに行くと言うだけあって、氷織は他のゲームには目もくれず。
少し歩くと、クレーンゲームのコーナーに辿り着く。
「結構な数のクレーンゲームがありますね」
「ああ。お菓子とかはもちろんのこと、プラモデルやぬいぐるみとかが取れるクレーンゲームもあるよ」
「そうなんですね」
俺達はクレーンゲームコーナーの中をゆっくりと歩く。
人気があって商品があまり残っていないクレーンゲームもあれば、まだまだたくさん残っているゲームもある。中には、幾多のプレーを撥ね除けたのか、アームの爪が当たった痕がたくさん付いた箱が置かれているゲームもあった。
「あっ……」
そんな声を漏らすと、氷織はその場で立ち止まった。氷織の視線の先にあるのは……寝そべっている猫のぬいぐるみ。茶色と白のハチ割れ模様だ。これが欲しくて立ち止まったのかな。……きっとそうだな。目をキラキラ輝かせているし。
「明斗さん。このクレーンゲームをしたいのですが。中に入っている猫の寝そべりぬいぐるみが欲しくて。私のベッドにお迎えしたいです」
やっぱりそうか。世界一簡単な推理だった。
あと、ベッドにお迎えしたいって。何だか甘美な響き。お迎えの対象は猫のぬいぐるみだって分かっているのに、ドキッとしちゃった。
「氷織のベッドには三毛猫のぬいぐるみがあったもんね。いいよ」
「ありがとうございます」
「ちなみに、氷織ってクレーンゲームは得意な方なの?」
「あまり得意ではないですね。目的のものをゲットはできますが、お金をたくさん使ってしまうことが多くて。お財布から1000円札が何枚も消えることも……」
「そうなんだ。目的の物を手に入れられるのは凄いと思うよ」
途中で諦める友達を何人も知っているし。
きっと、あの寝そべりぬいぐるみをゲットするために、氷織は頑張るのだろう。その姿も見てみたい。だけど、氷織のお財布から、お金がたくさん消えてしまう可能性があるのはなぁ。
「……氷織。俺があのぬいぐるみを取ろうか?」
「いいのですか?」
「うん。萩窪ニャフェに連れて行ってくれたお礼に、このぬいぐるみをプレゼントしたいと思って。猫には猫を……みたいな」
プレゼントしたいのは本音だ。それに、こういう風に言えば氷織も躊躇わずに俺を頼ってくれそうな気がしたから。
氷織は柔らかい微笑みを見せ、「ふふっ」と笑う。
「ありがとうございます。では、お願いします。ただ、無理はしないでくださいね。プレーはタダではありませんから」
「分かった。でも、きっと大丈夫さ。昔からクレーンゲームはたくさんやってきて。友達や姉貴に頼まれているよ」
「そうなんですね」
「このぬいぐるみだと……500円くらいで取れるかな」
「そうですか。では、明斗さんの横で見ていますね」
「うん、見ていてくれ」
お試しの恋人として、氷織にかっこいいところを見せたい。
どのぬいぐるみも茶色と白のハチ割れ猫か。それなら、一番取りやすそうな、手前にあるぬいぐるみを狙おう。
「氷織。このプラスチックの橋渡しの上にあるぬいぐるみを取るね」
「私達にお尻を向けているぬいぐるみのことですね」
「そうだよ。この橋は俺達から向かって右側に幅が広がってる。アームを使って、頭が右側へ向くようにずらそう」
俺は3回プレーして、目的のぬいぐるみの頭を右側に向けた状態まで動かす。そのことで、ぬいぐるみの頭が2本のプラスチックの間の上に来る。
「これで大丈夫かな」
「向かって右側を向きましたね。次はどうするんです?」
「あとは、頭の上にアームを落とそう。アームの力で頭を押して、頭からぬいぐるみを取り出し口へと落下させよう」
「なるほどです」
4度目のプレー。アームをぬいぐるみの頭の上まで動かす。
アームが下に降りると、ぬいぐるみの頭に当たる。下へ下がる力で頭が押し込まれていく。あと少しのところで、アームが上がってしまった。その際、氷織は「惜しい」と呟いた。氷織の言う通りだ。これならあとワンプレーで落とせるだろう。
5度目のプレー。アームを再びぬいぐるみの頭の上まで動かす。
アームが下がり、今回もぬいぐるみの頭に当たる。さっきよりもぬいぐるみが押し込まれ、ぬいぐるみが商品の取り出し口へと落下していった。
「凄いです!」
興奮した様子で、氷織は俺に向かってパチパチと拍手。いい姿を見せられて何よりだ。あと、宣言通りに500円でゲットできてほっとしている。
俺は商品の取り出し口から、ハチ割れ猫のぬいぐるみを取り、「プレゼントだよ」と言って氷織に渡した。
「ありがとうございます、明斗さん! 大切にしますね!」
氷織は目を輝かせながらぬいぐるみを見る。そして、嬉しそうにぎゅっと抱きしめた。その姿がちょっと幼げで可愛らしい。あと、抱きしめられているぬいぐるみが羨ましい。少しの間でいいから変わってくれ。
「明斗さんの言う通り、500円で取れましたね」
「ああ。ちゃんと取れて良かったよ。正直、ほっとした気持ちもある」
「ふふっ。明斗さんのクレーンゲームの上手さが分かりました。私だったら、きっと……運が良くても1000円はかかっていたでしょう」
「そうか。俺で良ければ、これからも取りたいものがあったときには言ってくれ」
「はい。きっと、そういうことがあると思います。そのときはよろしくお願いします」
優しく微笑みながら氷織はそう言った。
もし頼まれたときには、できるだけ少ないお金でゲットできるように頑張らないと。
その後、猫のぬいぐるみを取ってくれたお礼として、ぬいぐるみを抱きしめる氷織の写真を撮らせてくれた。
写真に写る氷織の柔らかい笑顔を見ると心が温かくなる。きっと、それはいつまでも変わらないだろう。
猫のぬいぐるみは、氷織の持つトートバッグに入る大きさ。ただ、縦に長いのでちょっと顔が出てしまっている。ただ、それが可愛いと氷織は嬉しそうに言っていた。
「好きな漫画の新刊とニャン太郎先生のグッズを買えて満足です。アニメイクはいいお店ですね。これからも来たいと思います」
「そう言ってくれて良かった」
自分がよく行くお店を気に入ってくれて嬉しいな。この前、俺が笠ヶ谷にあるよつば書店を褒めたとき、氷織も同じような気持ちだったのかな。
たまにでもいいから、今後も氷織と一緒にアニメイクに来たい。
「さてと。次はどこに行こうか? 正午近くだし、お昼ご飯を食べるのもいいかもな」
「お昼ご飯も魅力的ですが……あそこにあるゲームコーナーに行ってもいいですか?」
「うん、いいよ。氷織ってゲームコーナーが好きなのか? もしかして、日頃から行っていたりする?」
「たまに、笠ヶ谷駅の近くにあるゲームセンターに行きますね」
「そうなんだ」
何だか意外だ。昨日、火村さんと葉月さんと一緒にテレビゲームで遊んだ話は聞いていたけど。
「クレーンゲームをしに行くんです。私の部屋の勉強机に、小さめのぬいぐるみやミニフィギュアがあるのを覚えていますか?」
「覚えているよ。可愛いのがいくつもあったよな」
「ええ。あれらの多くはクレーンゲームで取ったものなんです。なので、あそこのゲームセンターのクレーンゲームに、何か可愛いものがあるかなと思いまして」
「なるほど、そういうことか。じゃあ、ゲームコーナーに行ってみようか」
「はいっ」
氷織に手を引かれて、俺達はゲームコーナーに向かう。
ゲームコーナーも賑わっているな。休日なのもあって、小中学生のグループや親子連れが多い。
普段、クレーンゲームをしに行くと言うだけあって、氷織は他のゲームには目もくれず。
少し歩くと、クレーンゲームのコーナーに辿り着く。
「結構な数のクレーンゲームがありますね」
「ああ。お菓子とかはもちろんのこと、プラモデルやぬいぐるみとかが取れるクレーンゲームもあるよ」
「そうなんですね」
俺達はクレーンゲームコーナーの中をゆっくりと歩く。
人気があって商品があまり残っていないクレーンゲームもあれば、まだまだたくさん残っているゲームもある。中には、幾多のプレーを撥ね除けたのか、アームの爪が当たった痕がたくさん付いた箱が置かれているゲームもあった。
「あっ……」
そんな声を漏らすと、氷織はその場で立ち止まった。氷織の視線の先にあるのは……寝そべっている猫のぬいぐるみ。茶色と白のハチ割れ模様だ。これが欲しくて立ち止まったのかな。……きっとそうだな。目をキラキラ輝かせているし。
「明斗さん。このクレーンゲームをしたいのですが。中に入っている猫の寝そべりぬいぐるみが欲しくて。私のベッドにお迎えしたいです」
やっぱりそうか。世界一簡単な推理だった。
あと、ベッドにお迎えしたいって。何だか甘美な響き。お迎えの対象は猫のぬいぐるみだって分かっているのに、ドキッとしちゃった。
「氷織のベッドには三毛猫のぬいぐるみがあったもんね。いいよ」
「ありがとうございます」
「ちなみに、氷織ってクレーンゲームは得意な方なの?」
「あまり得意ではないですね。目的のものをゲットはできますが、お金をたくさん使ってしまうことが多くて。お財布から1000円札が何枚も消えることも……」
「そうなんだ。目的の物を手に入れられるのは凄いと思うよ」
途中で諦める友達を何人も知っているし。
きっと、あの寝そべりぬいぐるみをゲットするために、氷織は頑張るのだろう。その姿も見てみたい。だけど、氷織のお財布から、お金がたくさん消えてしまう可能性があるのはなぁ。
「……氷織。俺があのぬいぐるみを取ろうか?」
「いいのですか?」
「うん。萩窪ニャフェに連れて行ってくれたお礼に、このぬいぐるみをプレゼントしたいと思って。猫には猫を……みたいな」
プレゼントしたいのは本音だ。それに、こういう風に言えば氷織も躊躇わずに俺を頼ってくれそうな気がしたから。
氷織は柔らかい微笑みを見せ、「ふふっ」と笑う。
「ありがとうございます。では、お願いします。ただ、無理はしないでくださいね。プレーはタダではありませんから」
「分かった。でも、きっと大丈夫さ。昔からクレーンゲームはたくさんやってきて。友達や姉貴に頼まれているよ」
「そうなんですね」
「このぬいぐるみだと……500円くらいで取れるかな」
「そうですか。では、明斗さんの横で見ていますね」
「うん、見ていてくれ」
お試しの恋人として、氷織にかっこいいところを見せたい。
どのぬいぐるみも茶色と白のハチ割れ猫か。それなら、一番取りやすそうな、手前にあるぬいぐるみを狙おう。
「氷織。このプラスチックの橋渡しの上にあるぬいぐるみを取るね」
「私達にお尻を向けているぬいぐるみのことですね」
「そうだよ。この橋は俺達から向かって右側に幅が広がってる。アームを使って、頭が右側へ向くようにずらそう」
俺は3回プレーして、目的のぬいぐるみの頭を右側に向けた状態まで動かす。そのことで、ぬいぐるみの頭が2本のプラスチックの間の上に来る。
「これで大丈夫かな」
「向かって右側を向きましたね。次はどうするんです?」
「あとは、頭の上にアームを落とそう。アームの力で頭を押して、頭からぬいぐるみを取り出し口へと落下させよう」
「なるほどです」
4度目のプレー。アームをぬいぐるみの頭の上まで動かす。
アームが下に降りると、ぬいぐるみの頭に当たる。下へ下がる力で頭が押し込まれていく。あと少しのところで、アームが上がってしまった。その際、氷織は「惜しい」と呟いた。氷織の言う通りだ。これならあとワンプレーで落とせるだろう。
5度目のプレー。アームを再びぬいぐるみの頭の上まで動かす。
アームが下がり、今回もぬいぐるみの頭に当たる。さっきよりもぬいぐるみが押し込まれ、ぬいぐるみが商品の取り出し口へと落下していった。
「凄いです!」
興奮した様子で、氷織は俺に向かってパチパチと拍手。いい姿を見せられて何よりだ。あと、宣言通りに500円でゲットできてほっとしている。
俺は商品の取り出し口から、ハチ割れ猫のぬいぐるみを取り、「プレゼントだよ」と言って氷織に渡した。
「ありがとうございます、明斗さん! 大切にしますね!」
氷織は目を輝かせながらぬいぐるみを見る。そして、嬉しそうにぎゅっと抱きしめた。その姿がちょっと幼げで可愛らしい。あと、抱きしめられているぬいぐるみが羨ましい。少しの間でいいから変わってくれ。
「明斗さんの言う通り、500円で取れましたね」
「ああ。ちゃんと取れて良かったよ。正直、ほっとした気持ちもある」
「ふふっ。明斗さんのクレーンゲームの上手さが分かりました。私だったら、きっと……運が良くても1000円はかかっていたでしょう」
「そうか。俺で良ければ、これからも取りたいものがあったときには言ってくれ」
「はい。きっと、そういうことがあると思います。そのときはよろしくお願いします」
優しく微笑みながら氷織はそう言った。
もし頼まれたときには、できるだけ少ないお金でゲットできるように頑張らないと。
その後、猫のぬいぐるみを取ってくれたお礼として、ぬいぐるみを抱きしめる氷織の写真を撮らせてくれた。
写真に写る氷織の柔らかい笑顔を見ると心が温かくなる。きっと、それはいつまでも変わらないだろう。
猫のぬいぐるみは、氷織の持つトートバッグに入る大きさ。ただ、縦に長いのでちょっと顔が出てしまっている。ただ、それが可愛いと氷織は嬉しそうに言っていた。
0
あなたにおすすめの小説
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
フラレたばかりのダメヒロインを応援したら修羅場が発生してしまった件
遊馬友仁
青春
校内ぼっちの立花宗重は、クラス委員の上坂部葉月が幼馴染にフラれる場面を目撃してしまう。さらに、葉月の恋敵である転校生・名和リッカの思惑を知った宗重は、葉月に想いを諦めるな、と助言し、叔母のワカ姉やクラスメートの大島睦月たちの協力を得ながら、葉月と幼馴染との仲を取りもつべく行動しはじめる。
一方、宗重と葉月の行動に気付いたリッカは、「私から彼を奪えるもの奪ってみれば?」と、挑発してきた!
宗重の前では、態度を豹変させる転校生の真意は、はたして―――!?
※本作は、2024年に投稿した『負けヒロインに花束を』を大幅にリニューアルした作品です。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる