12 / 83
第11話『未来を描くところ』
しおりを挟む
今年の梅雨は、雨が降れば梅雨寒と言われるくらいの涼しさになるけど、晴れる日は夏本番とも思えるくらいに蒸し暑くなる。梅雨の晴れ間は嬉しいものだけど、今年に限ってはそういう気分にはならないかな。
6月15日、金曜日。
咲希が転入してから今日で2週間。すっかりと咲希のいる学校生活にも慣れてきた。
咲希も友人がたくさんできたようで楽しそうに過ごしている。桜海高校での高校生活はいいスタートを切ることができただろう。
今日も背後から咲希の熱い視線を浴びながら、僕は授業を受ける。
そして、お昼休みになってすぐのこと。
『もし良かったら、明日、桜海大学のキャンパスに来てみる? 土曜日だからそこまで人も多くないし』
SNSを通じて、鈴音さんからそんなメッセージが届いたのだ。それは僕だけではなく、
「鈴音さんからだよ、つーちゃん、さっちゃん」
「そうだね。桜海大学のキャンパスか……行ってみたいなぁ」
明日香と咲希にも届いていた。実は2人と鈴音さんが連絡先を交換した日の夜、鈴音さんが僕と明日香と咲希の4人でのグループを作ったのだ。
明日は確か……僕も鈴音さんもバイトのシフトは入っていなかったな。それで、咲希が桜海大学を第1志望にしているから、キャンパスに来ないかと誘ってくれたのか。
『あたし、行きます!』
という咲希のメッセージが表示される。彼女が行きたいと返信するのは予想通り。
僕はどうしようかな。明日香と去年の夏休みに開催されたオープンキャンパスに一度行ったことはある。
そういえば、今になって思い出したけど、担任の松雪先生も桜海大学の出身だと前に言っていたような気がする。現代文と古典を教えているし、もしかしたら鈴音さんと同じ国文学科かもしれない。
「翼と明日香はどうする?」
「そうだな……気になる学科がいくつかあるから僕も行ってみようかな。それに、去年、オープンキャンパスには明日香と行ったんだけど説明会がメインで。キャンパス巡りもあったんだけど、人が多くてあまり印象に残っていないんだよ」
「人が多かったっていうのが一番印象に残るくらいだったよね、つーちゃん」
「それは言えてる」
それだけ桜海大学は人気なんだ……ということが一番良く分かった感じだった。はぐれないように、ずっと明日香の手を握っていた。
「へー、そういうことがあったんだね」
「そうだよ。つーちゃんは分からないけど、私は楽しかったよ」
明日香はほんのりと頬を赤くして微笑んだ。
「僕も何だかんだ面白かったけれどね。桜海で人混みなんてなかなか体験できないし。改めて桜海大学のことを知りたいから、僕は行こうかな」
明日はきっと、鈴音さん同伴でゆっくりと回ることができるだろう。それを期待して僕は、
『僕も行きます』
というメッセージを送信した。残るは明日香か。
「咲希も蓮見君もキャンバスって言っているけど、絵を描こうと思っているの? もしそうなら相談に乗るけれど」
「ううん、キャンバスじゃなくてキャンパスだよ、美波。実はつい最近、桜海大学の文学部に通う女子大生と知り合いになって、その方がキャンパスに遊びに来ないかって誘ってくれたんだよ」
「ああ、大学のキャンパスね。絵を描いているからかキャンバスって聞き間違えちゃった」
常盤さんは照れ笑い。
そういえば、中学生のとき、美術の時間にキャンバスに油絵を描いたな。そのときの明日香は楽しそうに描いていて、もちろん絵も上手だった。
「そうだ、美波も桜海大学のキャンパスに行ってみる?」
「誘ってもらって申し訳ないけれど、あたし……芸大か芸術学部に進学して絵画について勉強したいって決めているから、遠慮するよ。桜海大学は文系の大学だしね」
常盤さんは美術系の大学か学部に受験するって決めたのか。部活も絵画中心に製作を頑張っているって聞いているし、大学でもそっち方面を勉強したいって考えているんだ。
「そっかぁ、分かった。ちなみに、芸大とか芸術学部のある大学ってどこら辺にあるんだろう?」
「桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって考えているの」
「じゃあ、高校卒業したら桜海を離れることになるんだね。寂しくなるけど……頑張ってね!」
まるでもう卒業してしまったように、咲希の目には涙が浮かんでいる。そんな彼女の頭を常盤さんは優しく撫でる。
「もう、咲希ったら。今生の別れでもないんだし、スマホやパソコンを使えばいつでも話せるんだから泣かないの。それに、今日とか明日に桜海を離れるわけじゃないんだし」
「……うん」
咲希は目に浮かぶ涙を右腕で拭った。別れるのが寂しいほどに常盤さんとも仲良くなれたんだな。
「そういえば、明日香はどうするの? 咲希や蓮見君と一緒に行くの?」
「……私も一緒に行こうかな。私、芸術系の学部にするか、文学部にしようかまだ迷っているんだ。日本文学も好きだから」
そう言って苦笑いを浮かべる明日香に対して、常盤さんは寂しげな笑みを見せていた。明日香も常盤さんも絵が大好きで、コンクールで入賞したこともある。今も部活でコンクールに提出する作品を製作している。
「……そっか。大学でも明日香と一緒に絵画を学べたら最高だけど、好きなことで迷えるのっていいことだと思うよ。蓮見君達と一緒に桜海大学を見学してみて、何か参考になればいいね」
「……うん」
常盤さんの言うように、好きなことで迷えるというのはいいことなんだろう。僕もまだ進路がはっきりと決まっていないから、何か参考になればいいな。
『私も行きます! 明日はよろしくお願いします』
明日香からのメッセージが送信された。明日香と目が合うと、彼女はにっこりと笑った。
「みんな、桜海大学へ見学に行くのか?」
「そうだよ、羽村。明日、鈴音さんが案内してくれるって」
「鈴音さん……ああ、蓮見がバイトで仕事を教えている方か。あそこは文系の国公立だから、うちのクラスは大抵あそこに受験しようかどうか一度は考えるよな」
「そうだな。僕もまだ決めてないけど、選択肢には入っているよ。でも、お前は前から東京の国公立大学が第一志望じゃなかったっけ」
「ああ。今のところは東京国立大学の法学部が第一志望だよ。ただ……そうだな。明日は予定もないし、俺も一緒に桜海大学の見学をしに行ってもいいか? 色々な大学を見てみるのもいいと思って」
「分かった。じゃあ、そのことを鈴音さんに伝えておくよ」
「ありがとう。よろしく頼む」
まさか、羽村も一緒に行きたいって言うとは思わなかった。東京の方に行くと以前からずっと言っていたし、桜海大学は眼中にないと思っていたくらいだ。
羽村も一緒に行くとメッセージを送ると、鈴音さんから分かったと返信が届いた。
「いやぁ、楽しみだな。桜海大学。明日は土曜日だが、素敵な女子大生達が素敵なキャンパスライフを送っているに違いない! キャンパスはパラダイス!」
「……ああ、そういうことか。ほどほどにしておけよ」
「それは肝に銘じている。他人に迷惑をかけたり、不快感を抱かせたりしないよう気を付けるさ」
節度ある妄想をしてもらいたいものだ。そういえば、最近オススメしてくれるガールズラブ漫画のメインキャラクターが女子大生だったな。
「楽しみだな、蓮見」
「……羽村は今から楽しそうだな」
仲睦まじい様子の女子大生達を見て羽村が暴走しないかどうか心配だけど、これまでにそんなことはなかったのでおそらく大丈夫だろう。そんなことを考えながら、明日香や咲希達と一緒にお昼ご飯を食べるのであった。
6月15日、金曜日。
咲希が転入してから今日で2週間。すっかりと咲希のいる学校生活にも慣れてきた。
咲希も友人がたくさんできたようで楽しそうに過ごしている。桜海高校での高校生活はいいスタートを切ることができただろう。
今日も背後から咲希の熱い視線を浴びながら、僕は授業を受ける。
そして、お昼休みになってすぐのこと。
『もし良かったら、明日、桜海大学のキャンパスに来てみる? 土曜日だからそこまで人も多くないし』
SNSを通じて、鈴音さんからそんなメッセージが届いたのだ。それは僕だけではなく、
「鈴音さんからだよ、つーちゃん、さっちゃん」
「そうだね。桜海大学のキャンパスか……行ってみたいなぁ」
明日香と咲希にも届いていた。実は2人と鈴音さんが連絡先を交換した日の夜、鈴音さんが僕と明日香と咲希の4人でのグループを作ったのだ。
明日は確か……僕も鈴音さんもバイトのシフトは入っていなかったな。それで、咲希が桜海大学を第1志望にしているから、キャンパスに来ないかと誘ってくれたのか。
『あたし、行きます!』
という咲希のメッセージが表示される。彼女が行きたいと返信するのは予想通り。
僕はどうしようかな。明日香と去年の夏休みに開催されたオープンキャンパスに一度行ったことはある。
そういえば、今になって思い出したけど、担任の松雪先生も桜海大学の出身だと前に言っていたような気がする。現代文と古典を教えているし、もしかしたら鈴音さんと同じ国文学科かもしれない。
「翼と明日香はどうする?」
「そうだな……気になる学科がいくつかあるから僕も行ってみようかな。それに、去年、オープンキャンパスには明日香と行ったんだけど説明会がメインで。キャンパス巡りもあったんだけど、人が多くてあまり印象に残っていないんだよ」
「人が多かったっていうのが一番印象に残るくらいだったよね、つーちゃん」
「それは言えてる」
それだけ桜海大学は人気なんだ……ということが一番良く分かった感じだった。はぐれないように、ずっと明日香の手を握っていた。
「へー、そういうことがあったんだね」
「そうだよ。つーちゃんは分からないけど、私は楽しかったよ」
明日香はほんのりと頬を赤くして微笑んだ。
「僕も何だかんだ面白かったけれどね。桜海で人混みなんてなかなか体験できないし。改めて桜海大学のことを知りたいから、僕は行こうかな」
明日はきっと、鈴音さん同伴でゆっくりと回ることができるだろう。それを期待して僕は、
『僕も行きます』
というメッセージを送信した。残るは明日香か。
「咲希も蓮見君もキャンバスって言っているけど、絵を描こうと思っているの? もしそうなら相談に乗るけれど」
「ううん、キャンバスじゃなくてキャンパスだよ、美波。実はつい最近、桜海大学の文学部に通う女子大生と知り合いになって、その方がキャンパスに遊びに来ないかって誘ってくれたんだよ」
「ああ、大学のキャンパスね。絵を描いているからかキャンバスって聞き間違えちゃった」
常盤さんは照れ笑い。
そういえば、中学生のとき、美術の時間にキャンバスに油絵を描いたな。そのときの明日香は楽しそうに描いていて、もちろん絵も上手だった。
「そうだ、美波も桜海大学のキャンパスに行ってみる?」
「誘ってもらって申し訳ないけれど、あたし……芸大か芸術学部に進学して絵画について勉強したいって決めているから、遠慮するよ。桜海大学は文系の大学だしね」
常盤さんは美術系の大学か学部に受験するって決めたのか。部活も絵画中心に製作を頑張っているって聞いているし、大学でもそっち方面を勉強したいって考えているんだ。
「そっかぁ、分かった。ちなみに、芸大とか芸術学部のある大学ってどこら辺にあるんだろう?」
「桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって考えているの」
「じゃあ、高校卒業したら桜海を離れることになるんだね。寂しくなるけど……頑張ってね!」
まるでもう卒業してしまったように、咲希の目には涙が浮かんでいる。そんな彼女の頭を常盤さんは優しく撫でる。
「もう、咲希ったら。今生の別れでもないんだし、スマホやパソコンを使えばいつでも話せるんだから泣かないの。それに、今日とか明日に桜海を離れるわけじゃないんだし」
「……うん」
咲希は目に浮かぶ涙を右腕で拭った。別れるのが寂しいほどに常盤さんとも仲良くなれたんだな。
「そういえば、明日香はどうするの? 咲希や蓮見君と一緒に行くの?」
「……私も一緒に行こうかな。私、芸術系の学部にするか、文学部にしようかまだ迷っているんだ。日本文学も好きだから」
そう言って苦笑いを浮かべる明日香に対して、常盤さんは寂しげな笑みを見せていた。明日香も常盤さんも絵が大好きで、コンクールで入賞したこともある。今も部活でコンクールに提出する作品を製作している。
「……そっか。大学でも明日香と一緒に絵画を学べたら最高だけど、好きなことで迷えるのっていいことだと思うよ。蓮見君達と一緒に桜海大学を見学してみて、何か参考になればいいね」
「……うん」
常盤さんの言うように、好きなことで迷えるというのはいいことなんだろう。僕もまだ進路がはっきりと決まっていないから、何か参考になればいいな。
『私も行きます! 明日はよろしくお願いします』
明日香からのメッセージが送信された。明日香と目が合うと、彼女はにっこりと笑った。
「みんな、桜海大学へ見学に行くのか?」
「そうだよ、羽村。明日、鈴音さんが案内してくれるって」
「鈴音さん……ああ、蓮見がバイトで仕事を教えている方か。あそこは文系の国公立だから、うちのクラスは大抵あそこに受験しようかどうか一度は考えるよな」
「そうだな。僕もまだ決めてないけど、選択肢には入っているよ。でも、お前は前から東京の国公立大学が第一志望じゃなかったっけ」
「ああ。今のところは東京国立大学の法学部が第一志望だよ。ただ……そうだな。明日は予定もないし、俺も一緒に桜海大学の見学をしに行ってもいいか? 色々な大学を見てみるのもいいと思って」
「分かった。じゃあ、そのことを鈴音さんに伝えておくよ」
「ありがとう。よろしく頼む」
まさか、羽村も一緒に行きたいって言うとは思わなかった。東京の方に行くと以前からずっと言っていたし、桜海大学は眼中にないと思っていたくらいだ。
羽村も一緒に行くとメッセージを送ると、鈴音さんから分かったと返信が届いた。
「いやぁ、楽しみだな。桜海大学。明日は土曜日だが、素敵な女子大生達が素敵なキャンパスライフを送っているに違いない! キャンパスはパラダイス!」
「……ああ、そういうことか。ほどほどにしておけよ」
「それは肝に銘じている。他人に迷惑をかけたり、不快感を抱かせたりしないよう気を付けるさ」
節度ある妄想をしてもらいたいものだ。そういえば、最近オススメしてくれるガールズラブ漫画のメインキャラクターが女子大生だったな。
「楽しみだな、蓮見」
「……羽村は今から楽しそうだな」
仲睦まじい様子の女子大生達を見て羽村が暴走しないかどうか心配だけど、これまでにそんなことはなかったのでおそらく大丈夫だろう。そんなことを考えながら、明日香や咲希達と一緒にお昼ご飯を食べるのであった。
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる