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第11話『未来を描くところ』
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今年の梅雨は、雨が降れば梅雨寒と言われるくらいの涼しさになるけど、晴れる日は夏本番とも思えるくらいに蒸し暑くなる。梅雨の晴れ間は嬉しいものだけど、今年に限ってはそういう気分にはならないかな。
6月15日、金曜日。
咲希が転入してから今日で2週間。すっかりと咲希のいる学校生活にも慣れてきた。
咲希も友人がたくさんできたようで楽しそうに過ごしている。桜海高校での高校生活はいいスタートを切ることができただろう。
今日も背後から咲希の熱い視線を浴びながら、僕は授業を受ける。
そして、お昼休みになってすぐのこと。
『もし良かったら、明日、桜海大学のキャンパスに来てみる? 土曜日だからそこまで人も多くないし』
SNSを通じて、鈴音さんからそんなメッセージが届いたのだ。それは僕だけではなく、
「鈴音さんからだよ、つーちゃん、さっちゃん」
「そうだね。桜海大学のキャンパスか……行ってみたいなぁ」
明日香と咲希にも届いていた。実は2人と鈴音さんが連絡先を交換した日の夜、鈴音さんが僕と明日香と咲希の4人でのグループを作ったのだ。
明日は確か……僕も鈴音さんもバイトのシフトは入っていなかったな。それで、咲希が桜海大学を第1志望にしているから、キャンパスに来ないかと誘ってくれたのか。
『あたし、行きます!』
という咲希のメッセージが表示される。彼女が行きたいと返信するのは予想通り。
僕はどうしようかな。明日香と去年の夏休みに開催されたオープンキャンパスに一度行ったことはある。
そういえば、今になって思い出したけど、担任の松雪先生も桜海大学の出身だと前に言っていたような気がする。現代文と古典を教えているし、もしかしたら鈴音さんと同じ国文学科かもしれない。
「翼と明日香はどうする?」
「そうだな……気になる学科がいくつかあるから僕も行ってみようかな。それに、去年、オープンキャンパスには明日香と行ったんだけど説明会がメインで。キャンパス巡りもあったんだけど、人が多くてあまり印象に残っていないんだよ」
「人が多かったっていうのが一番印象に残るくらいだったよね、つーちゃん」
「それは言えてる」
それだけ桜海大学は人気なんだ……ということが一番良く分かった感じだった。はぐれないように、ずっと明日香の手を握っていた。
「へー、そういうことがあったんだね」
「そうだよ。つーちゃんは分からないけど、私は楽しかったよ」
明日香はほんのりと頬を赤くして微笑んだ。
「僕も何だかんだ面白かったけれどね。桜海で人混みなんてなかなか体験できないし。改めて桜海大学のことを知りたいから、僕は行こうかな」
明日はきっと、鈴音さん同伴でゆっくりと回ることができるだろう。それを期待して僕は、
『僕も行きます』
というメッセージを送信した。残るは明日香か。
「咲希も蓮見君もキャンバスって言っているけど、絵を描こうと思っているの? もしそうなら相談に乗るけれど」
「ううん、キャンバスじゃなくてキャンパスだよ、美波。実はつい最近、桜海大学の文学部に通う女子大生と知り合いになって、その方がキャンパスに遊びに来ないかって誘ってくれたんだよ」
「ああ、大学のキャンパスね。絵を描いているからかキャンバスって聞き間違えちゃった」
常盤さんは照れ笑い。
そういえば、中学生のとき、美術の時間にキャンバスに油絵を描いたな。そのときの明日香は楽しそうに描いていて、もちろん絵も上手だった。
「そうだ、美波も桜海大学のキャンパスに行ってみる?」
「誘ってもらって申し訳ないけれど、あたし……芸大か芸術学部に進学して絵画について勉強したいって決めているから、遠慮するよ。桜海大学は文系の大学だしね」
常盤さんは美術系の大学か学部に受験するって決めたのか。部活も絵画中心に製作を頑張っているって聞いているし、大学でもそっち方面を勉強したいって考えているんだ。
「そっかぁ、分かった。ちなみに、芸大とか芸術学部のある大学ってどこら辺にあるんだろう?」
「桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって考えているの」
「じゃあ、高校卒業したら桜海を離れることになるんだね。寂しくなるけど……頑張ってね!」
まるでもう卒業してしまったように、咲希の目には涙が浮かんでいる。そんな彼女の頭を常盤さんは優しく撫でる。
「もう、咲希ったら。今生の別れでもないんだし、スマホやパソコンを使えばいつでも話せるんだから泣かないの。それに、今日とか明日に桜海を離れるわけじゃないんだし」
「……うん」
咲希は目に浮かぶ涙を右腕で拭った。別れるのが寂しいほどに常盤さんとも仲良くなれたんだな。
「そういえば、明日香はどうするの? 咲希や蓮見君と一緒に行くの?」
「……私も一緒に行こうかな。私、芸術系の学部にするか、文学部にしようかまだ迷っているんだ。日本文学も好きだから」
そう言って苦笑いを浮かべる明日香に対して、常盤さんは寂しげな笑みを見せていた。明日香も常盤さんも絵が大好きで、コンクールで入賞したこともある。今も部活でコンクールに提出する作品を製作している。
「……そっか。大学でも明日香と一緒に絵画を学べたら最高だけど、好きなことで迷えるのっていいことだと思うよ。蓮見君達と一緒に桜海大学を見学してみて、何か参考になればいいね」
「……うん」
常盤さんの言うように、好きなことで迷えるというのはいいことなんだろう。僕もまだ進路がはっきりと決まっていないから、何か参考になればいいな。
『私も行きます! 明日はよろしくお願いします』
明日香からのメッセージが送信された。明日香と目が合うと、彼女はにっこりと笑った。
「みんな、桜海大学へ見学に行くのか?」
「そうだよ、羽村。明日、鈴音さんが案内してくれるって」
「鈴音さん……ああ、蓮見がバイトで仕事を教えている方か。あそこは文系の国公立だから、うちのクラスは大抵あそこに受験しようかどうか一度は考えるよな」
「そうだな。僕もまだ決めてないけど、選択肢には入っているよ。でも、お前は前から東京の国公立大学が第一志望じゃなかったっけ」
「ああ。今のところは東京国立大学の法学部が第一志望だよ。ただ……そうだな。明日は予定もないし、俺も一緒に桜海大学の見学をしに行ってもいいか? 色々な大学を見てみるのもいいと思って」
「分かった。じゃあ、そのことを鈴音さんに伝えておくよ」
「ありがとう。よろしく頼む」
まさか、羽村も一緒に行きたいって言うとは思わなかった。東京の方に行くと以前からずっと言っていたし、桜海大学は眼中にないと思っていたくらいだ。
羽村も一緒に行くとメッセージを送ると、鈴音さんから分かったと返信が届いた。
「いやぁ、楽しみだな。桜海大学。明日は土曜日だが、素敵な女子大生達が素敵なキャンパスライフを送っているに違いない! キャンパスはパラダイス!」
「……ああ、そういうことか。ほどほどにしておけよ」
「それは肝に銘じている。他人に迷惑をかけたり、不快感を抱かせたりしないよう気を付けるさ」
節度ある妄想をしてもらいたいものだ。そういえば、最近オススメしてくれるガールズラブ漫画のメインキャラクターが女子大生だったな。
「楽しみだな、蓮見」
「……羽村は今から楽しそうだな」
仲睦まじい様子の女子大生達を見て羽村が暴走しないかどうか心配だけど、これまでにそんなことはなかったのでおそらく大丈夫だろう。そんなことを考えながら、明日香や咲希達と一緒にお昼ご飯を食べるのであった。
6月15日、金曜日。
咲希が転入してから今日で2週間。すっかりと咲希のいる学校生活にも慣れてきた。
咲希も友人がたくさんできたようで楽しそうに過ごしている。桜海高校での高校生活はいいスタートを切ることができただろう。
今日も背後から咲希の熱い視線を浴びながら、僕は授業を受ける。
そして、お昼休みになってすぐのこと。
『もし良かったら、明日、桜海大学のキャンパスに来てみる? 土曜日だからそこまで人も多くないし』
SNSを通じて、鈴音さんからそんなメッセージが届いたのだ。それは僕だけではなく、
「鈴音さんからだよ、つーちゃん、さっちゃん」
「そうだね。桜海大学のキャンパスか……行ってみたいなぁ」
明日香と咲希にも届いていた。実は2人と鈴音さんが連絡先を交換した日の夜、鈴音さんが僕と明日香と咲希の4人でのグループを作ったのだ。
明日は確か……僕も鈴音さんもバイトのシフトは入っていなかったな。それで、咲希が桜海大学を第1志望にしているから、キャンパスに来ないかと誘ってくれたのか。
『あたし、行きます!』
という咲希のメッセージが表示される。彼女が行きたいと返信するのは予想通り。
僕はどうしようかな。明日香と去年の夏休みに開催されたオープンキャンパスに一度行ったことはある。
そういえば、今になって思い出したけど、担任の松雪先生も桜海大学の出身だと前に言っていたような気がする。現代文と古典を教えているし、もしかしたら鈴音さんと同じ国文学科かもしれない。
「翼と明日香はどうする?」
「そうだな……気になる学科がいくつかあるから僕も行ってみようかな。それに、去年、オープンキャンパスには明日香と行ったんだけど説明会がメインで。キャンパス巡りもあったんだけど、人が多くてあまり印象に残っていないんだよ」
「人が多かったっていうのが一番印象に残るくらいだったよね、つーちゃん」
「それは言えてる」
それだけ桜海大学は人気なんだ……ということが一番良く分かった感じだった。はぐれないように、ずっと明日香の手を握っていた。
「へー、そういうことがあったんだね」
「そうだよ。つーちゃんは分からないけど、私は楽しかったよ」
明日香はほんのりと頬を赤くして微笑んだ。
「僕も何だかんだ面白かったけれどね。桜海で人混みなんてなかなか体験できないし。改めて桜海大学のことを知りたいから、僕は行こうかな」
明日はきっと、鈴音さん同伴でゆっくりと回ることができるだろう。それを期待して僕は、
『僕も行きます』
というメッセージを送信した。残るは明日香か。
「咲希も蓮見君もキャンバスって言っているけど、絵を描こうと思っているの? もしそうなら相談に乗るけれど」
「ううん、キャンバスじゃなくてキャンパスだよ、美波。実はつい最近、桜海大学の文学部に通う女子大生と知り合いになって、その方がキャンパスに遊びに来ないかって誘ってくれたんだよ」
「ああ、大学のキャンパスね。絵を描いているからかキャンバスって聞き間違えちゃった」
常盤さんは照れ笑い。
そういえば、中学生のとき、美術の時間にキャンバスに油絵を描いたな。そのときの明日香は楽しそうに描いていて、もちろん絵も上手だった。
「そうだ、美波も桜海大学のキャンパスに行ってみる?」
「誘ってもらって申し訳ないけれど、あたし……芸大か芸術学部に進学して絵画について勉強したいって決めているから、遠慮するよ。桜海大学は文系の大学だしね」
常盤さんは美術系の大学か学部に受験するって決めたのか。部活も絵画中心に製作を頑張っているって聞いているし、大学でもそっち方面を勉強したいって考えているんだ。
「そっかぁ、分かった。ちなみに、芸大とか芸術学部のある大学ってどこら辺にあるんだろう?」
「桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって考えているの」
「じゃあ、高校卒業したら桜海を離れることになるんだね。寂しくなるけど……頑張ってね!」
まるでもう卒業してしまったように、咲希の目には涙が浮かんでいる。そんな彼女の頭を常盤さんは優しく撫でる。
「もう、咲希ったら。今生の別れでもないんだし、スマホやパソコンを使えばいつでも話せるんだから泣かないの。それに、今日とか明日に桜海を離れるわけじゃないんだし」
「……うん」
咲希は目に浮かぶ涙を右腕で拭った。別れるのが寂しいほどに常盤さんとも仲良くなれたんだな。
「そういえば、明日香はどうするの? 咲希や蓮見君と一緒に行くの?」
「……私も一緒に行こうかな。私、芸術系の学部にするか、文学部にしようかまだ迷っているんだ。日本文学も好きだから」
そう言って苦笑いを浮かべる明日香に対して、常盤さんは寂しげな笑みを見せていた。明日香も常盤さんも絵が大好きで、コンクールで入賞したこともある。今も部活でコンクールに提出する作品を製作している。
「……そっか。大学でも明日香と一緒に絵画を学べたら最高だけど、好きなことで迷えるのっていいことだと思うよ。蓮見君達と一緒に桜海大学を見学してみて、何か参考になればいいね」
「……うん」
常盤さんの言うように、好きなことで迷えるというのはいいことなんだろう。僕もまだ進路がはっきりと決まっていないから、何か参考になればいいな。
『私も行きます! 明日はよろしくお願いします』
明日香からのメッセージが送信された。明日香と目が合うと、彼女はにっこりと笑った。
「みんな、桜海大学へ見学に行くのか?」
「そうだよ、羽村。明日、鈴音さんが案内してくれるって」
「鈴音さん……ああ、蓮見がバイトで仕事を教えている方か。あそこは文系の国公立だから、うちのクラスは大抵あそこに受験しようかどうか一度は考えるよな」
「そうだな。僕もまだ決めてないけど、選択肢には入っているよ。でも、お前は前から東京の国公立大学が第一志望じゃなかったっけ」
「ああ。今のところは東京国立大学の法学部が第一志望だよ。ただ……そうだな。明日は予定もないし、俺も一緒に桜海大学の見学をしに行ってもいいか? 色々な大学を見てみるのもいいと思って」
「分かった。じゃあ、そのことを鈴音さんに伝えておくよ」
「ありがとう。よろしく頼む」
まさか、羽村も一緒に行きたいって言うとは思わなかった。東京の方に行くと以前からずっと言っていたし、桜海大学は眼中にないと思っていたくらいだ。
羽村も一緒に行くとメッセージを送ると、鈴音さんから分かったと返信が届いた。
「いやぁ、楽しみだな。桜海大学。明日は土曜日だが、素敵な女子大生達が素敵なキャンパスライフを送っているに違いない! キャンパスはパラダイス!」
「……ああ、そういうことか。ほどほどにしておけよ」
「それは肝に銘じている。他人に迷惑をかけたり、不快感を抱かせたりしないよう気を付けるさ」
節度ある妄想をしてもらいたいものだ。そういえば、最近オススメしてくれるガールズラブ漫画のメインキャラクターが女子大生だったな。
「楽しみだな、蓮見」
「……羽村は今から楽しそうだな」
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