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Fragrance 8-タビノカオリ-
第51話『やくわり』
氷高さん達の姿が見えなくなったことを確認して、私は彩花さん達のところに戻った。
「お帰りなさい、遥香さん」
「ただいまです。氷高さん……話に聞いたとおりの強気で性格の悪そうな女性に思えました」
水代さんのことを小心者って言っていたし。20年前もあんな感じだったんだろうなぁ。
すると、絢ちゃんと直人さんも戻ってきた。
「藍沢様、原田様……彼女、家族全員でいなくなりましたけれど」
「今日は家族全員でこのホテルから出発する半日ツアーに行くとのことです。七実ちゃんが岬とか、鍾乳洞とかに行くと言っていました。夕方にこのホテルに戻るようです」
「そうですか。そのツアー……連泊のお客様に人気のプランなんです。岬からは綺麗な海が見えますし、鍾乳洞は涼しい観光地ですから。昼食では、この地域で取れた美味しい海の幸が堪能できる食堂で取りますから」
行き帰りがホテルのエントランスだったら、人気が出るのも頷けそう。
「そういえば、相良さんにこのホテルには幽霊が出るらしいと言ったら、その幽霊は小心者だと言っていましたよ」
「彼女も、ここに出てくる幽霊が円加であると分かっているんでしょう。彼女が反省していないのが分かる発言ですね」
「同感です」
むしろ、水代さんが自殺してから20年経った今でも、彼女のことを心の中でいじめているように思えた。死人に口なしと相良さんに言ったそうだけど、それを利用して好き勝手に言っているんだな。
「あと、相良さん。氷高さんはホテルに戻ってくるのは夕方だと言っていましたが、具体的な時刻は分かりますか?」
「予定通りに進めば午後3時半にホテルに戻ってきます」
「なるほど。だから、戻ってきたら海やプールで遊ぶつもりだと氷高さんは言ったんですね、直人さん」
「おそらく、そうでしょうね」
この時期でも午後6時くらいまで明るい。ホテルのプールならライトアップもされるのでそれ以降も遊べる。それに、夕方なら涼しくなっていく。
「つまり、少なくとも午後3時半までは、氷高さんに気付かれる心配もなく行動できるということですね」
眠っている奈央ちゃんの頭をゆっくり撫でながら、お兄ちゃんはそう言った。
「ちなみに、晴実さんと彼女のご友人は何時頃にここに到着する予定ですか?」
「午後1時半から2時くらいに到着するように来ると晴実ちゃんが言っていました」
そのとき間帯であれば、晴実さんと彼女の友人に事情を話してから、氷高さんと決着を付けるための計画を立てることもできそう。
「先輩、どうしましょうか。水代さんには申し訳ないですが、私は晴実さんに今回のことをお話ししてから具体的な計画を立てた方がいいかと思います」
「晴実さん本人が、生まれてきた理由に向き合いたいと言っているからね」
それはつまり、水代さんの自殺と向き合うこと。自殺について突き詰めていけば、水代さんのことを虐めた中心人物である氷高さんと向き合うことであるとも言える。
「私は彩花ちゃんの意見に賛成です。本人が向き合いたいと言っている以上、晴実さんや彼女の友人と話しながら、決着に向けてどうしていくかを決めていっても遅くはないと思います。2人がこのホテルに到着する予定の時刻から、氷高さんがこのホテルに戻ってくる時刻まで、少なくとも1時間はありますし」
絢ちゃんも晴実さんと話してから、今後どうするかを決めていく方がいいと考えているんだ。
「遥香さんは……どうですか?」
どう……なんだろう。
「……何とも言えません。ただ、絢ちゃんと彩花さんの考えを聞くと、まるで晴実さんと彼女の友人の協力ありきで決着を付けるように思えます。それも一つの手であることは分かっています。ただ、晴実さんは水代さんの妹で、姿がお姉さんと似ているとなれば、氷高さんから酷いことをされてしまう可能性はゼロではないと思います。そう考えると、今、ここで私達だけで決着を付ける方法を考えて、晴実さんが来たらそれを伝える方がいいと思うんです。水代さんと同じく、晴実さんにも見守ってもらうだけの方がいいのでは」
私はなるべく、晴実さんと氷高さんが顔を合わせる場面を作りたくないと考えている。いくら、お姉さんのためであっても……お姉さんの自殺について、お姉さんをいじめた人と話すのは辛いんじゃないかと思う。
「……水代さんはなるべく、晴実さんが協力するような事態を避けて欲しいって言っていましたもんね」
そう、水代さん本人も晴実さんには関わって欲しくないということを言っていた。その場に居合わせても、ご友人と一緒に遠くから見守るくらいの方がいいと思う。
「じゃあ、とりあえず……俺達6人と相良さんでどうしていくかを考えておいて、晴実さんが来たらそれを話すことにしましょう。といっても、やることと言えば、水代さんへのいじめと彼女の自殺、相良さんへの脅迫について氷高さんに話すことですけどね」
と、お兄ちゃんが落ち着いて言ってくれる。
「といっても、単に話すだけでは話が脱線したり、グチャグチャになったりするかもしれないので役割分担をしましょう。メインで話すのは、藍沢さん、相良さん、俺。女性同士の恋愛が背景にあるから、そういうことで氷高さんが反論してきたときは遥香と絢さん。彩花さんと奈央には全体的なサポートをしてもらおうかな。例えば、晴実さんの側にいるとか。奈央が起きたら言っておかないと」
奈央ちゃん、まだ意識を取り戻さないんだ。奈央ちゃんには、起きた後に私達から説明すればいいか。
確かに、何も決めずに話すよりも、こうして役割分担を決めた方がスムーズに事が進みそうだな。お兄ちゃんの考えた役割でいいかなと思っている。
「分かりました。では、私達だけのときには坂井様が提案された割り振りでやっていきましょう。私は……氷高さんから脅迫された証拠を整理しておきます。録音したデータとかがありますからね」
さすがに、黙って氷高さんの言うとおりに動いているだけじゃないか。録音データがあるなら、脅迫の件については決着を付けることができそうかも。
「あとは……旦那さんには事前にこのことを伝えた方がいいかもしれません。既に、氷高さんの過去を知っているかもしれませんが……事情を話して、2人のお子さんをどこか別の場所に連れて行ってもらった方がいいでしょう」
「そうですね。2人の子供達に円加の話を聞かせるのは酷ですし、逮捕ということになったらかなりのショックを受けてしまうかもしれません。もしそうなったら、いずれはその事実を知ることにはなりますが……」
確かに、子供達にはショックだろうから、2人の前で決着を付けるのは避けたいな。そうするには、氷高さんの旦那さんに事情を話して、ゲームコーナーなどに連れて行くのが自然でいいかな。
「旦那さんに事情を伝えるのは、藍沢さんと俺がやりましょう。相良さんが話したら、氷高さんに怪しまれてしまうかもしれないので」
「分かりました。では、お願いします」
「とりあえず、話は纏まったので今回はこれでお開きにしましょう。相良さん、晴実さんと彼女の友人がこのホテルに来たら連絡をください。あと、氷高さんが俺達と一緒にいるところを見ていたので、何か感付いているかもしれません。彼女から連絡があって何か訊かれても、適当に答えておいてください」
「分かりました。そのときにも連絡をしたいと思います」
これで、晴実さんと彼女の友人に協力を求めない場合の流れを決めることができたかな。あとは、晴実さんと彼女の友人にこのことを話して、彼女達が協力したいと言ってくるかどうか。
ただ、水代さんの幽霊のことを小心者と言ったときの氷高さんの様子からして……今回の目的を果たすのはかなり難しい。この短い時間で、氷高さんに対して有効な一打をどうすれば与えることができるのかを考えてみることにしよう。
「お帰りなさい、遥香さん」
「ただいまです。氷高さん……話に聞いたとおりの強気で性格の悪そうな女性に思えました」
水代さんのことを小心者って言っていたし。20年前もあんな感じだったんだろうなぁ。
すると、絢ちゃんと直人さんも戻ってきた。
「藍沢様、原田様……彼女、家族全員でいなくなりましたけれど」
「今日は家族全員でこのホテルから出発する半日ツアーに行くとのことです。七実ちゃんが岬とか、鍾乳洞とかに行くと言っていました。夕方にこのホテルに戻るようです」
「そうですか。そのツアー……連泊のお客様に人気のプランなんです。岬からは綺麗な海が見えますし、鍾乳洞は涼しい観光地ですから。昼食では、この地域で取れた美味しい海の幸が堪能できる食堂で取りますから」
行き帰りがホテルのエントランスだったら、人気が出るのも頷けそう。
「そういえば、相良さんにこのホテルには幽霊が出るらしいと言ったら、その幽霊は小心者だと言っていましたよ」
「彼女も、ここに出てくる幽霊が円加であると分かっているんでしょう。彼女が反省していないのが分かる発言ですね」
「同感です」
むしろ、水代さんが自殺してから20年経った今でも、彼女のことを心の中でいじめているように思えた。死人に口なしと相良さんに言ったそうだけど、それを利用して好き勝手に言っているんだな。
「あと、相良さん。氷高さんはホテルに戻ってくるのは夕方だと言っていましたが、具体的な時刻は分かりますか?」
「予定通りに進めば午後3時半にホテルに戻ってきます」
「なるほど。だから、戻ってきたら海やプールで遊ぶつもりだと氷高さんは言ったんですね、直人さん」
「おそらく、そうでしょうね」
この時期でも午後6時くらいまで明るい。ホテルのプールならライトアップもされるのでそれ以降も遊べる。それに、夕方なら涼しくなっていく。
「つまり、少なくとも午後3時半までは、氷高さんに気付かれる心配もなく行動できるということですね」
眠っている奈央ちゃんの頭をゆっくり撫でながら、お兄ちゃんはそう言った。
「ちなみに、晴実さんと彼女のご友人は何時頃にここに到着する予定ですか?」
「午後1時半から2時くらいに到着するように来ると晴実ちゃんが言っていました」
そのとき間帯であれば、晴実さんと彼女の友人に事情を話してから、氷高さんと決着を付けるための計画を立てることもできそう。
「先輩、どうしましょうか。水代さんには申し訳ないですが、私は晴実さんに今回のことをお話ししてから具体的な計画を立てた方がいいかと思います」
「晴実さん本人が、生まれてきた理由に向き合いたいと言っているからね」
それはつまり、水代さんの自殺と向き合うこと。自殺について突き詰めていけば、水代さんのことを虐めた中心人物である氷高さんと向き合うことであるとも言える。
「私は彩花ちゃんの意見に賛成です。本人が向き合いたいと言っている以上、晴実さんや彼女の友人と話しながら、決着に向けてどうしていくかを決めていっても遅くはないと思います。2人がこのホテルに到着する予定の時刻から、氷高さんがこのホテルに戻ってくる時刻まで、少なくとも1時間はありますし」
絢ちゃんも晴実さんと話してから、今後どうするかを決めていく方がいいと考えているんだ。
「遥香さんは……どうですか?」
どう……なんだろう。
「……何とも言えません。ただ、絢ちゃんと彩花さんの考えを聞くと、まるで晴実さんと彼女の友人の協力ありきで決着を付けるように思えます。それも一つの手であることは分かっています。ただ、晴実さんは水代さんの妹で、姿がお姉さんと似ているとなれば、氷高さんから酷いことをされてしまう可能性はゼロではないと思います。そう考えると、今、ここで私達だけで決着を付ける方法を考えて、晴実さんが来たらそれを伝える方がいいと思うんです。水代さんと同じく、晴実さんにも見守ってもらうだけの方がいいのでは」
私はなるべく、晴実さんと氷高さんが顔を合わせる場面を作りたくないと考えている。いくら、お姉さんのためであっても……お姉さんの自殺について、お姉さんをいじめた人と話すのは辛いんじゃないかと思う。
「……水代さんはなるべく、晴実さんが協力するような事態を避けて欲しいって言っていましたもんね」
そう、水代さん本人も晴実さんには関わって欲しくないということを言っていた。その場に居合わせても、ご友人と一緒に遠くから見守るくらいの方がいいと思う。
「じゃあ、とりあえず……俺達6人と相良さんでどうしていくかを考えておいて、晴実さんが来たらそれを話すことにしましょう。といっても、やることと言えば、水代さんへのいじめと彼女の自殺、相良さんへの脅迫について氷高さんに話すことですけどね」
と、お兄ちゃんが落ち着いて言ってくれる。
「といっても、単に話すだけでは話が脱線したり、グチャグチャになったりするかもしれないので役割分担をしましょう。メインで話すのは、藍沢さん、相良さん、俺。女性同士の恋愛が背景にあるから、そういうことで氷高さんが反論してきたときは遥香と絢さん。彩花さんと奈央には全体的なサポートをしてもらおうかな。例えば、晴実さんの側にいるとか。奈央が起きたら言っておかないと」
奈央ちゃん、まだ意識を取り戻さないんだ。奈央ちゃんには、起きた後に私達から説明すればいいか。
確かに、何も決めずに話すよりも、こうして役割分担を決めた方がスムーズに事が進みそうだな。お兄ちゃんの考えた役割でいいかなと思っている。
「分かりました。では、私達だけのときには坂井様が提案された割り振りでやっていきましょう。私は……氷高さんから脅迫された証拠を整理しておきます。録音したデータとかがありますからね」
さすがに、黙って氷高さんの言うとおりに動いているだけじゃないか。録音データがあるなら、脅迫の件については決着を付けることができそうかも。
「あとは……旦那さんには事前にこのことを伝えた方がいいかもしれません。既に、氷高さんの過去を知っているかもしれませんが……事情を話して、2人のお子さんをどこか別の場所に連れて行ってもらった方がいいでしょう」
「そうですね。2人の子供達に円加の話を聞かせるのは酷ですし、逮捕ということになったらかなりのショックを受けてしまうかもしれません。もしそうなったら、いずれはその事実を知ることにはなりますが……」
確かに、子供達にはショックだろうから、2人の前で決着を付けるのは避けたいな。そうするには、氷高さんの旦那さんに事情を話して、ゲームコーナーなどに連れて行くのが自然でいいかな。
「旦那さんに事情を伝えるのは、藍沢さんと俺がやりましょう。相良さんが話したら、氷高さんに怪しまれてしまうかもしれないので」
「分かりました。では、お願いします」
「とりあえず、話は纏まったので今回はこれでお開きにしましょう。相良さん、晴実さんと彼女の友人がこのホテルに来たら連絡をください。あと、氷高さんが俺達と一緒にいるところを見ていたので、何か感付いているかもしれません。彼女から連絡があって何か訊かれても、適当に答えておいてください」
「分かりました。そのときにも連絡をしたいと思います」
これで、晴実さんと彼女の友人に協力を求めない場合の流れを決めることができたかな。あとは、晴実さんと彼女の友人にこのことを話して、彼女達が協力したいと言ってくるかどうか。
ただ、水代さんの幽霊のことを小心者と言ったときの氷高さんの様子からして……今回の目的を果たすのはかなり難しい。この短い時間で、氷高さんに対して有効な一打をどうすれば与えることができるのかを考えてみることにしよう。
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