冒険者はスライムにおちる

metta

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17 冒険心

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「そ、れ、の何が褒美になるんだ……!?」

 顔を真っ赤にしたグレンは、いつもの事じゃないかと戸惑っている。

「だって……いつも3人だし、お2人がしているのに途中参加する感じも多いので……嫌ですか?」
「そ、ういうわけじゃ」
「この人が起きたら、この人にも入って貰ったらいいし」

 少し拗ねた風に言いながら、エイルは戸惑うグレンに乗り上げる。エイルの言うとおり、グレンはサルファと2人でしたことが何度かあるが、エイルと2人ではした事がない。

「ちょ、ん、んん……っ」

 エイルは薄い抵抗の言葉を口で飲み込んだ。ぎしぎしと寝台を軋ませながら、少し小さめの咥内を掻き回して舌を吸い扱き、唾液を流し込んでいくと、こくりとグレンは飲み込む。

「う、む、ぅ……お前も、意外に飲んでるな……? っ、あ」

 酒の匂いがする、と照れを誤魔化すように赤い顔のままグレンが言う。もう少し嫌がるかとも思ったが大丈夫そうでエイルはホッとした。
 こうしてみれば最初の頃の抵抗は今やグレンには全くなく、最近は照れも少なくなってきていた。ただ今は後輩と2人でという状況ゆえシチュエーションに久々に照れ、それを一生懸命隠そうとしているだけだ。なお、全く隠せてはいない。

「酔ってはいますが、グレンさんとこうしたい、っていうのは前々から思ってましたよ」

 そう囁きながら顔の輪郭に沿って耳を食み、首筋へと降りる。じゅ、と吸い上げてつけた痕はゆっくりゆっくりと消えていった。
 完全に脱がせることはせず、服を捲り上げると既にグレンの身体は反応しきっていた。性質上なかなか達することが出来ない性器ではあるが、健気に勃ち上がり、腰はゆらゆらと揺れている。朝露のように鈴口に溜まる雫を塗り伸ばせば、あっという間に全体が湿り気を帯び始めた。

「あっ、エイル、ちょっと、待てって……ん、んん……!」
「嫌です」

 先端から丸く張りつめた陰嚢を辿り孔に触れると、そこは既に濡れそぼっていた。柔軟性があるそこはきっと慣らさずとも硬くなったものも飲み込むだろうが、多少は愛撫もしていきたいとエイルは指を入れた。
 ただ、あまり時間を掛け過ぎるとサルファが起きてしまうかもしれないので、丁寧に挿入しつつも指の本数はすぐに増やし、バラバラと動かす。締まっていた孔はすぐに綻び、指を広げると同じように拡がる。月明かりでぬらぬら光るそこに、勃ち上がったものを宛がうと、すんなりぬるりと飲み込んでいった。

「――っ、……ぅあっ」

 すぐ隣で寝息をたてるサルファが気になるのか、グレンは声を潜めて飲み込む。それと当時に締めつけがきつくなり、その様子が面白くないとも若干異なる、エイルのほんのりとした加虐心をくすぐった。

「――あぁッ!」

 穿った勢いでグレンとサルファの額がこつんと小さくぶつかり、サルファの金眼が薄く開く。視線がかち合ったグレンは赤い顔を更に赤くして固まるが、エイルに揺すられ、完全に声を抑える事は出来ない。

「ゃっ……」
「…………お? お前らずるいぞ。俺も……」

 寝起きでぼんやりした様子のサルファだが、状況を察してグレンの頭をぐっと引き寄せてキスをする。あっという間にとろりとグレンの目が溶け、入れ替わるようにサルファの目に冴えた情欲が灯った。

「よ、っと」
「ふらついてますけど、そんなんで勃つんですか」
「んー……もうちょい……ひよっこがグレンを感じさせたら……よし、ひよっこ。グレンを抱えろ」
「何だよそれ……こうか?」
「な、何……ふっ、か……!」

 どういう事かと思いながらも、エイルはサルファの言うとおりにグレンを抱え、膝上に乗せれば、胎は自重で隙間なくエイルのものを飲み込み、グレンは肩にしがみついて身体を震わせる。しかしそれも束の間、何かの刺激を受けてびくんと身体を強張らせた。

「っひ……! な、何してる……!」

 見ればサルファは起き上がり、グレンの乳首を弄りながらエイルのものが入って広がった孔の縁をゆっくりなぞっていた。

「いや、もうそろそろ二輪でいけんじゃねぇかって」
「無理無理無理無理! 擦り付けるな! やめろぉ!!」

 艶めいた雰囲気はすっかり消え失せ、助けを求め怖がる子どものようにグレンはぎゅうぎゅうとエイルにしがみついていた。これは本気で嫌がっている。

「……あんた本当に酔ってんな。グレンさん怖がってるだろ、止めろよ」
「ちぇ~……なら」
「ひ、ぐ……!」
「う……!? あ、あんたな……!」
「いいからほら、腰振れ腰」

 自らの半勃ちのものを扱いて擦りつけながら、サルファは既にいっぱいのグレンの孔に指を追加していく。
 始めこそキツかったが、ぐぽぐぽと酷い音を立てながら孔は何の抵抗もなく指を飲み込み、グレンは無意識のうちに腰を動かしている。エイルにも内壁の蠢動とは別な指の動きによって、抽送だけとは異なる奇妙な感覚が襲ってくる。

「あぁぁっ! やっ……やめ……! イく、イく……!」
「く、ぁっ……ぼ、くも……」

 エイルはサルファに翻弄されるのを複雑に思いながら、ままよと下から突き上げては腰を深め、グレンの中に精を吐き出したのだった。


「――殴んなくてもいいのにな。痛ぇ」
「自業自得だろ、どう考えても」

 腫れた頬をさすりながらぼやくサルファをエイルは呆れて一蹴した。
 結局目覚めたサルファも交えて一晩中3人で行為に耽ったあと、明け方に最後の力を振り絞ったグレンはサルファを殴り飛ばし、そしてそのまま膝から崩れ落ちた。
 とてもではないがすぐに動けそうにはなく、2人はグレンが部屋で食事出来るようにと買い出しに向かった。

「でも全然いけそうだっただろ?」
 ――おーい……

「言わんとする事は分かるけど、大前提としてグレンさんが嫌がってるんだから止めろよ。ていうか何でそんなにこだわるんだ」

 グレンが絶対に嫌だと拒否するので実現していないが、それこそ3人でし始めたときからサルファは虎視眈々と狙っているが。
「でも真面目な話、体質的に絶対切れたりしねぇし、体液を摂る効率はいいだろ。2回突っ込むのも1回で済むし」
「それっぽく言って誤魔化すな。経口もあるから効率は変わらないだろう」

 ――おーい……
「冒険心がうずくじゃねぇか」
「人の身体で冒険すんなよ……大前提としてグレンさんが嫌がってるだろ……それに」
「それに?」
「挿れるのはグレンさんにだけど……要は中で……あんたのと擦り合わせるってことだろ……」
「……お前、それが嫌のメインなんか! 潔癖~! かっわい~!!」
「声が大きい!……それに」

 往来でするような話では決してない。エイルははたと気付き、口をつぐむ。エイルが黙れば独り言になってしまうので、サルファも倣ってつまらなさそうに黙り、グレンの好きな食堂へと速度を上げて進もうとしたその時だった。
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